プラスチックと適応進化
2022年01月18日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
1月18日の火曜日でございます。
1月も後半に入り、相変らず寒いですな。
なんか今年は特に寒い様な気が…。
これも年のせいでしょうか。
ここのところ登場頻度がやたら高い、社会現象とも言えるマイクロプラスチック問題なんですが、今日はその問題に、プラスなのかマイナスなのか、良く分からないお話しです。
ある種の適応進化なのでしょうか?
世界中の陸と海の微生物がプラスチックを分解する能力を手に入れつつあるというお話しなんです。
過去数十年にわたって地球上におけるプラスチックごみは爆発的に増加しているわけですが、それに対応するべく微生物は驚くべき進化を遂げているといいます。
土壌に住む微生物も、海に住む微生物も、プラスチックを分解する能力を手に入れつつあるというんです。
この発見は、深刻さを増す世界的なプラスチック汚染が自然環境に与える影響を示すとともに、解決に向けての糸口にもなると考えられています。
スウェーデン、チャルマース工科大学の研究グループは、世界数百か所から集められた環境DNAサンプル(環境に残されているDNA)を分析し、その結果を発表しました。
この研究では、環境DNAサンプルをコンピューターモデルで分析し、プラスチックを分解できる「微生物酵素」を特定。
この結果を各地域・海域で排出されるプラスチック廃棄物の量と照らし合わせてみたそうです。
するとプラスチック汚染がひどい地域ほど、微生物が持つプラスチック分解酵素が豊富である傾向が判明したそうなんです。
研究グループのアレクセイ・ゼレズニアック准教授は、「世界の微生物叢(多様な微生物の集合体)のプラスチック分解能力は、プラスチックによる環境汚染レベルと強い相関関係があることを裏付ける複数の証拠を発見しました」と説明しています。
この調査では、一般的なプラスチックを分解できる可能性がある微生物酵素が、3万種類も見つかっています。
陸と海、両方の微生物からだそうです。
そうした酵素がもっとも大量に見つかった地域には、地中海や南太平洋など、世界でも特に汚染が進んでいることで知られる地域が含まれているんだそうです。
そうした酵素は、陸海どちらの微生物叢からも見つかっていますが、種類に違いがあったようです。
その理由は、陸と海では、プラスチックの種類に違いがあるからだと考えられています。
たとえば、陸上のプラスチックで多いのが、フタル酸系のプラスチック添加物です。
これはあらゆる処理に使われるもので、生産・廃棄・リサイクルといった過程で流出しやすいものです。
そのために陸上の環境DNAサンプルからは、こうした陸にたくさんあるプラスチックを分解できる酵素がより多く見つかっているそうです。
一方、海のサンプルからは、水深が深くなるほどにプラスチック分解酵素の量が増えることが明らかになっています。
これは深いところほどマイクロプラスチックが多いことと関係しているようなんですね。
要するに、微生物たちは必要にかられ、そうした酵素を多く持つように進化したと考えられるようなんですね。
なんともたくましい進化ですなぁ…。
ですが、考えようによっては、我々人間が、必要のない進化をさせているともとれますしねぇ。
今日、毎年800万トンのプラスチックが海に流れ込んでいると推定されています。
そうしたプラスチックは自然環境ではなかなか分解されず、たとえばペットボトルなら数百年もそのまま残ると言われています。
深刻化するプラスチック汚染は、世界が直面する最大の環境問題の1つで、これを管理する新しい方法が求められています。
今回の発見は、そのための新しいツールになる可能性があるそうなんです。
ゼレズニアック准教授は、次のステップは「研究室で特に有望そうな酵素を試して、その特性やプラスチック分解速度を詳しく調べることです」と語っています。
いずれは人工的に作り出したプラスチック分解微生物によるリサイクルも実現されるかもしれないそうです。
まぁ、微生物にプラスチックを食べさせるって事でしょうけど、これもなんか正しい事とは思えない気がするんですが、どうでしょう?
確かに、プラスチックを食べてくれる微生物がいるなら、それを人工的に作りだし、それでリサイクルするって手もありっちゃありですけど、これではそもそもの解決にはなってない気もしますしね。
やはり、プラスチックを使用しないようにすることが一番大事なんじゃないでしょうかねぇ…。
こっちの方向で、この問題を考えていく方が、将来的に良い気はしますが、どうなんでしょう。
ま、簡単な問題ではないでしょうけどね。
ですが地球の未来のために、すすめていかないとね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
1月18日の火曜日でございます。
1月も後半に入り、相変らず寒いですな。
なんか今年は特に寒い様な気が…。
これも年のせいでしょうか。
ここのところ登場頻度がやたら高い、社会現象とも言えるマイクロプラスチック問題なんですが、今日はその問題に、プラスなのかマイナスなのか、良く分からないお話しです。
ある種の適応進化なのでしょうか?
世界中の陸と海の微生物がプラスチックを分解する能力を手に入れつつあるというお話しなんです。
過去数十年にわたって地球上におけるプラスチックごみは爆発的に増加しているわけですが、それに対応するべく微生物は驚くべき進化を遂げているといいます。
土壌に住む微生物も、海に住む微生物も、プラスチックを分解する能力を手に入れつつあるというんです。
この発見は、深刻さを増す世界的なプラスチック汚染が自然環境に与える影響を示すとともに、解決に向けての糸口にもなると考えられています。
スウェーデン、チャルマース工科大学の研究グループは、世界数百か所から集められた環境DNAサンプル(環境に残されているDNA)を分析し、その結果を発表しました。
この研究では、環境DNAサンプルをコンピューターモデルで分析し、プラスチックを分解できる「微生物酵素」を特定。
この結果を各地域・海域で排出されるプラスチック廃棄物の量と照らし合わせてみたそうです。
するとプラスチック汚染がひどい地域ほど、微生物が持つプラスチック分解酵素が豊富である傾向が判明したそうなんです。
研究グループのアレクセイ・ゼレズニアック准教授は、「世界の微生物叢(多様な微生物の集合体)のプラスチック分解能力は、プラスチックによる環境汚染レベルと強い相関関係があることを裏付ける複数の証拠を発見しました」と説明しています。
この調査では、一般的なプラスチックを分解できる可能性がある微生物酵素が、3万種類も見つかっています。
陸と海、両方の微生物からだそうです。
そうした酵素がもっとも大量に見つかった地域には、地中海や南太平洋など、世界でも特に汚染が進んでいることで知られる地域が含まれているんだそうです。
そうした酵素は、陸海どちらの微生物叢からも見つかっていますが、種類に違いがあったようです。
その理由は、陸と海では、プラスチックの種類に違いがあるからだと考えられています。
たとえば、陸上のプラスチックで多いのが、フタル酸系のプラスチック添加物です。
これはあらゆる処理に使われるもので、生産・廃棄・リサイクルといった過程で流出しやすいものです。
そのために陸上の環境DNAサンプルからは、こうした陸にたくさんあるプラスチックを分解できる酵素がより多く見つかっているそうです。
一方、海のサンプルからは、水深が深くなるほどにプラスチック分解酵素の量が増えることが明らかになっています。
これは深いところほどマイクロプラスチックが多いことと関係しているようなんですね。
要するに、微生物たちは必要にかられ、そうした酵素を多く持つように進化したと考えられるようなんですね。
なんともたくましい進化ですなぁ…。
ですが、考えようによっては、我々人間が、必要のない進化をさせているともとれますしねぇ。
今日、毎年800万トンのプラスチックが海に流れ込んでいると推定されています。
そうしたプラスチックは自然環境ではなかなか分解されず、たとえばペットボトルなら数百年もそのまま残ると言われています。
深刻化するプラスチック汚染は、世界が直面する最大の環境問題の1つで、これを管理する新しい方法が求められています。
今回の発見は、そのための新しいツールになる可能性があるそうなんです。
ゼレズニアック准教授は、次のステップは「研究室で特に有望そうな酵素を試して、その特性やプラスチック分解速度を詳しく調べることです」と語っています。
いずれは人工的に作り出したプラスチック分解微生物によるリサイクルも実現されるかもしれないそうです。
まぁ、微生物にプラスチックを食べさせるって事でしょうけど、これもなんか正しい事とは思えない気がするんですが、どうでしょう?
確かに、プラスチックを食べてくれる微生物がいるなら、それを人工的に作りだし、それでリサイクルするって手もありっちゃありですけど、これではそもそもの解決にはなってない気もしますしね。
やはり、プラスチックを使用しないようにすることが一番大事なんじゃないでしょうかねぇ…。
こっちの方向で、この問題を考えていく方が、将来的に良い気はしますが、どうなんでしょう。
ま、簡単な問題ではないでしょうけどね。
ですが地球の未来のために、すすめていかないとね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院