(254)サンデーイルネス(仮)肥厚性幽門狭窄症について
2022年01月09日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
1月9日のサンデーイルネスでございます。
さぁ、やっとここまできましたね。
ここまでってどこまでやねんって感じですが、正月明けからの最初の日曜日ですな。
さすがに今週は疲れたでしょう(笑)
さりゃ、長期休暇の中でも、一番ゆったりのんびりなお正月明けからのお仕事ですから、そりゃもう、やる気十分、勉強十五分ってなもんでしょう(笑)
そしてやっと身体も普通になってきたかな〜の連休ですもんね。
明日は成人の日って事ですから、世の中的には、休み明けの3連休と…。
こうなると、またもや身体がなまる。
やる気が失せる(笑)
まぁ、やる気はあっても身体が動かん。
って人も多いかと思います。
とりあえず、今日、明日はゆっくり休み、明後日から本気出すぞってなもんで頑張りましょうぜ。
ですが、当院の場合、明後日行ったら、また次の日休みっていう、もう全然気合いが入りませんな休みですが、わたくし院長はいつでもやる気ですよ(笑)
やる気と元気だけが取り柄ですから、日々全力でいきますぜ。
ってことで、本題に入っていきましょう。
今日のイルネス辞典は、「肥厚性幽門狭窄症」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かと言いますと、胃の出口にある幽門部の通過障害により、母乳などがその先の十二指腸へ流れなくなり、嘔吐(おうと)を繰り返す病気です。
通常は生後2〜3週で嘔吐が始まり、嘔吐は回数、量ともに次第に増加し、噴水状になります。
日本では、出生1000人あたり1人程度で、乳児期に外科治療を受ける消化器の病気のなかでは、比較的多い病気のひとつです。
と、ここで「幽門部」と言われても分かりずらいと思いますんで、解説しておきます。
胃の形は、アルファベットのJの字に似ています。
「胃袋」とも呼ばれるように、胃は、筋肉でできた袋状の臓器で、空腹のときは平べったくぺちゃんこなのですが、食物が送られてくると、胃壁が伸びて、風船のように膨らみます。
その容量は、大人の胃で1.5〜2リットルにもなります。
で、胃の入口には、噴門と呼ばれる「門」があり、出口には幽門と呼ばれる「門」があります。
この二つの「門」で、内容物の通過をコントロールしているわけです。
食物が入ると閉じて、食道に逆流しないようにするのが噴門で、食物を少しずつ十二指腸に送り、一気に流れ出ないようにするのが幽門です。
この構造によって、食物は一時的に胃に貯蔵されると同時に、胃の筋肉の蠕動(ぜんどう)運動によって胃液と混ぜ合わせられ、おかゆのような状態になるまでかき混ぜられます。
つまり、肥厚性幽門狭窄症は、胃の出口部分が詰まっちゃうってことですな。
では、原因は何かということですが、幽門部にある筋肉が厚くなることが原因ですが、その理由は明らかではありません。
男児が女児の5倍多く、性の影響がある多因子遺伝(たいんしいでん)と推測されています。
幽門部における一酸化窒素合成酵素の欠損などとの関連性が報告されています。(一酸化窒素には平滑筋(へいかつきん)をゆるめる作用があります。)
症状の現れ方としては、出生直後でなく、生後2〜3週してから哺乳後の嘔吐で発症します。
飲むたびに嘔吐し、やがて噴水状になります。
嘔吐した後は、再び哺乳をしたがります。
嘔吐が続くと、脱水や体重増加不良を来します。
また嘔吐により胃酸が体外にでるために血液がアルカリ性になります。
黄疸(おうだん)を認めることがあります。
出生後すぐではなく、生後2〜3週ころに始まる嘔吐で、比較的ゆっくりと症状が悪化し、その他の発熱などの症状はないこと、嘔吐は大量で吐物に胆汁が混ざっていないことなどから疑い、以下の検査で確定します。
(1)超音波検査 幽門部の筋層の厚さが4o以上、または長さが16o以上の場合に診断します。
(2)X線造影 ほとんどの場合、超音波検査で診断可能ですが、X線造影で特徴的な所見を示した場合に診断します。
それでは、治療の方法ですが、脱水や血液がアルカリ性になっている場合には、点滴などでまず補正を行います。
次に外科手術を行います。
胃の外側から幽門部の筋肉を縦に切って広げるラムステット手術が行われます。
治療成績がよく、安全性も高い手術とされています。
一部では幽門筋をゆるめる薬(硫酸アトロピン)を用いて、保存的な治療も試みられていますが、効果の確実性に乏しいようです。
病気に気づいたら、まずは近くの小児科を受診し、相談しましょう。
近くに小児外科があれば、最初から受診しても構いません。
いかがでしたか。
では、次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
1月9日のサンデーイルネスでございます。
さぁ、やっとここまできましたね。
ここまでってどこまでやねんって感じですが、正月明けからの最初の日曜日ですな。
さすがに今週は疲れたでしょう(笑)
さりゃ、長期休暇の中でも、一番ゆったりのんびりなお正月明けからのお仕事ですから、そりゃもう、やる気十分、勉強十五分ってなもんでしょう(笑)
そしてやっと身体も普通になってきたかな〜の連休ですもんね。
明日は成人の日って事ですから、世の中的には、休み明けの3連休と…。
こうなると、またもや身体がなまる。
やる気が失せる(笑)
まぁ、やる気はあっても身体が動かん。
って人も多いかと思います。
とりあえず、今日、明日はゆっくり休み、明後日から本気出すぞってなもんで頑張りましょうぜ。
ですが、当院の場合、明後日行ったら、また次の日休みっていう、もう全然気合いが入りませんな休みですが、わたくし院長はいつでもやる気ですよ(笑)
やる気と元気だけが取り柄ですから、日々全力でいきますぜ。
ってことで、本題に入っていきましょう。
今日のイルネス辞典は、「肥厚性幽門狭窄症」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かと言いますと、胃の出口にある幽門部の通過障害により、母乳などがその先の十二指腸へ流れなくなり、嘔吐(おうと)を繰り返す病気です。
通常は生後2〜3週で嘔吐が始まり、嘔吐は回数、量ともに次第に増加し、噴水状になります。
日本では、出生1000人あたり1人程度で、乳児期に外科治療を受ける消化器の病気のなかでは、比較的多い病気のひとつです。
と、ここで「幽門部」と言われても分かりずらいと思いますんで、解説しておきます。
胃の形は、アルファベットのJの字に似ています。
「胃袋」とも呼ばれるように、胃は、筋肉でできた袋状の臓器で、空腹のときは平べったくぺちゃんこなのですが、食物が送られてくると、胃壁が伸びて、風船のように膨らみます。
その容量は、大人の胃で1.5〜2リットルにもなります。
で、胃の入口には、噴門と呼ばれる「門」があり、出口には幽門と呼ばれる「門」があります。
この二つの「門」で、内容物の通過をコントロールしているわけです。
食物が入ると閉じて、食道に逆流しないようにするのが噴門で、食物を少しずつ十二指腸に送り、一気に流れ出ないようにするのが幽門です。
この構造によって、食物は一時的に胃に貯蔵されると同時に、胃の筋肉の蠕動(ぜんどう)運動によって胃液と混ぜ合わせられ、おかゆのような状態になるまでかき混ぜられます。
つまり、肥厚性幽門狭窄症は、胃の出口部分が詰まっちゃうってことですな。
では、原因は何かということですが、幽門部にある筋肉が厚くなることが原因ですが、その理由は明らかではありません。
男児が女児の5倍多く、性の影響がある多因子遺伝(たいんしいでん)と推測されています。
幽門部における一酸化窒素合成酵素の欠損などとの関連性が報告されています。(一酸化窒素には平滑筋(へいかつきん)をゆるめる作用があります。)
症状の現れ方としては、出生直後でなく、生後2〜3週してから哺乳後の嘔吐で発症します。
飲むたびに嘔吐し、やがて噴水状になります。
嘔吐した後は、再び哺乳をしたがります。
嘔吐が続くと、脱水や体重増加不良を来します。
また嘔吐により胃酸が体外にでるために血液がアルカリ性になります。
黄疸(おうだん)を認めることがあります。
出生後すぐではなく、生後2〜3週ころに始まる嘔吐で、比較的ゆっくりと症状が悪化し、その他の発熱などの症状はないこと、嘔吐は大量で吐物に胆汁が混ざっていないことなどから疑い、以下の検査で確定します。
(1)超音波検査 幽門部の筋層の厚さが4o以上、または長さが16o以上の場合に診断します。
(2)X線造影 ほとんどの場合、超音波検査で診断可能ですが、X線造影で特徴的な所見を示した場合に診断します。
それでは、治療の方法ですが、脱水や血液がアルカリ性になっている場合には、点滴などでまず補正を行います。
次に外科手術を行います。
胃の外側から幽門部の筋肉を縦に切って広げるラムステット手術が行われます。
治療成績がよく、安全性も高い手術とされています。
一部では幽門筋をゆるめる薬(硫酸アトロピン)を用いて、保存的な治療も試みられていますが、効果の確実性に乏しいようです。
病気に気づいたら、まずは近くの小児科を受診し、相談しましょう。
近くに小児外科があれば、最初から受診しても構いません。
いかがでしたか。
では、次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院