自殺幇助マシーン
2022年01月06日 [日々のこと]
お疲れ様です。院長です。
1月6日の木曜日でございます。
もう身体は慣れましたか。
わたくし院長は、まだ全開で正月ボケでございますよ(笑)
年々、身体が言う事をきかなくなってきますし、休んじゃうともう元に戻らないんじゃないかと思いますよ。
そうやって「死」に近づくんですなぁ。
ってな感じで、今日はそんな「死」についてのお話しです。
例えば、回復不能な病となり、苦しむだけの人生しか残されていないのであれば、人としての尊厳を保ったまま死を迎えたいと願う人も存在します。
事実、海外では死ぬ権利を認め、医師の自殺幇助などによる「積極的安楽死」を認める国が増えています。
2016年、オーストラリア、ビクトリア州で積極的安楽死の合法化が可決された際、同国のフィリップ・ニッツチク医師は、苦しむことなく安らかに、速やかに死の眠りにつける自殺幇助マシーン「サルコ(Sarco)」を開発しました。
3Dプリンターで印刷でき、どこにでも持ち運び可能な冬眠ポッドのようなサルコが、今回、スイスで一般人による運用が法的に承認されたそうなんです。
日本では、基本的に安楽死と言うもの自体認められておりません。
ですが、一口に安楽死と言ってもいくつか種類があります。
たとえば、治る見込みのない病気の延命治療をやめて、死を早めるのが「消極的安楽死」と言われるものです。
また、苦痛を和らげる措置を行うことで、結果的に死を早めるのが「間接的安楽死」と言うそうです。
そして医師などの幇助によって意図的に死にいたる処置がとられることを、「積極的安楽死」と言います。
1942年より積極的安楽死が認められていたスイスでは、医師による自殺幇助は決して特別なことではありませんでした。
安楽死を認められた患者は、医師は液体の薬剤を注入してもらいます。
数分で昏睡状態となり、その後死に至るわけです。
ただし誰でも積極的安楽死を認められるというわけではなく、治る見込みのない末期の病に苦しんでいるなどの条件があります。
限られた国々であるとはいえ、積極的安楽死が認められているのはスイスだけではありません。
オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、カナダ、アメリカ(6つの州)、オーストラリア(ビクトリア州)に続き、2021年6月にスペイン、11月にニュージーランドで合法となりました。
まぁ、これだけの国と地域で認められてるわけですから、そういう方向に向かっているのかもしれませんね。
とまぁ、その方向性を含めた、倫理観は一旦置いておいて、今日のお話しのメインは、速やかで安らかな死を約束する自殺幇助マシーン「サルコ」についてです。
サルコ(Sarco)は、自らの手で積極的安楽死を迎えるための装置なんです。
それを作動させるには、内側に入り、本人が自らの手でスイッチを入れなければなりません。
そして、一度作動すれば、ポッド内部には窒素が充満し、30秒ほどで酸素濃度が1%にまで低下し、使用者は5〜10分ほどで意識を失い、死にいたります。
非営利団体「Exit International」のフィリップ・ニッチェ博士によると、直接の死因は、「低酸素症」と「低炭酸症」によるものだそうですが、息苦しさは特に感じないそうです。
それどころか意識を失う前、使用者はやや混乱し、軽い多幸感を感じる場合もあるといいます。
さらに、3Dプリンターで作れるサルコはどこにでも設置できます。
その気になれば、平和的な風景が広がる自然の中で、人生の最後を迎えることもできるということなんだそうです。
ここで単純に思ったんですが…。
自分で、その中に入り、自分の意志でスイッチを押すって、これは自殺ってんじゃないんですかね?
安楽死という観点から、少し外れてるような気がしないでもないんですが、どうなんでしょう。
わたくし院長のイメージの安楽死ってのは、もうそれすら(スイッチを押すとか、中に入るとか)出来ない位、辛く苦しい状態の方から、苦しさを取り除いてあげるってイメージなんですけどねぇ。
ま、それはさておき、これがスイスでは、一般人にも使用可能になったってことなんですよ。
非営利団体Exit Internationalによると、これをスイス国内で使用することについて法的な問題がないか、医療審査委員会に問い合わせていたそうですが、最近になって特に問題はないことがわかり、法的な審査に合格したんだそうです。
ただし、サルコが実際に使われるのは2022年以降のことで、コミュニケーションやインフォームド・コンセントに必要なカメラなどの機器は、これから取り付けられることになるそうです。
また将来的にはAIを導入することで、専門の医師が立ち会わなくても、使用希望者の精神状態を診断できるようにする予定なんだそうです。
なおスイスでは、2020年におよそ1300件の積極的安楽死(自殺幇助)が行われているそうです。
治る見込みのない病に冒されたとき、己の尊厳を保つための選択肢として、安楽死を受け入れる人々が増えているようなんです。
もちろん、誰にでも必ず死は訪れます。
それがどんな形になるのかはわかりませんが、人生の最期をどう迎えたいのか?
また、人の終末期にどこまで治療を行うのが正解なのか?
人間の根源に関わる問題なだけに、正しい答えなんてないと思います。
そして、日本でもこういった問題について、もっと議論されるべきなんじゃないでしょうかね。
と、思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
1月6日の木曜日でございます。
もう身体は慣れましたか。
わたくし院長は、まだ全開で正月ボケでございますよ(笑)
年々、身体が言う事をきかなくなってきますし、休んじゃうともう元に戻らないんじゃないかと思いますよ。
そうやって「死」に近づくんですなぁ。
ってな感じで、今日はそんな「死」についてのお話しです。
例えば、回復不能な病となり、苦しむだけの人生しか残されていないのであれば、人としての尊厳を保ったまま死を迎えたいと願う人も存在します。
事実、海外では死ぬ権利を認め、医師の自殺幇助などによる「積極的安楽死」を認める国が増えています。
2016年、オーストラリア、ビクトリア州で積極的安楽死の合法化が可決された際、同国のフィリップ・ニッツチク医師は、苦しむことなく安らかに、速やかに死の眠りにつける自殺幇助マシーン「サルコ(Sarco)」を開発しました。
3Dプリンターで印刷でき、どこにでも持ち運び可能な冬眠ポッドのようなサルコが、今回、スイスで一般人による運用が法的に承認されたそうなんです。
日本では、基本的に安楽死と言うもの自体認められておりません。
ですが、一口に安楽死と言ってもいくつか種類があります。
たとえば、治る見込みのない病気の延命治療をやめて、死を早めるのが「消極的安楽死」と言われるものです。
また、苦痛を和らげる措置を行うことで、結果的に死を早めるのが「間接的安楽死」と言うそうです。
そして医師などの幇助によって意図的に死にいたる処置がとられることを、「積極的安楽死」と言います。
1942年より積極的安楽死が認められていたスイスでは、医師による自殺幇助は決して特別なことではありませんでした。
安楽死を認められた患者は、医師は液体の薬剤を注入してもらいます。
数分で昏睡状態となり、その後死に至るわけです。
ただし誰でも積極的安楽死を認められるというわけではなく、治る見込みのない末期の病に苦しんでいるなどの条件があります。
限られた国々であるとはいえ、積極的安楽死が認められているのはスイスだけではありません。
オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、カナダ、アメリカ(6つの州)、オーストラリア(ビクトリア州)に続き、2021年6月にスペイン、11月にニュージーランドで合法となりました。
まぁ、これだけの国と地域で認められてるわけですから、そういう方向に向かっているのかもしれませんね。
とまぁ、その方向性を含めた、倫理観は一旦置いておいて、今日のお話しのメインは、速やかで安らかな死を約束する自殺幇助マシーン「サルコ」についてです。
サルコ(Sarco)は、自らの手で積極的安楽死を迎えるための装置なんです。
それを作動させるには、内側に入り、本人が自らの手でスイッチを入れなければなりません。
そして、一度作動すれば、ポッド内部には窒素が充満し、30秒ほどで酸素濃度が1%にまで低下し、使用者は5〜10分ほどで意識を失い、死にいたります。
非営利団体「Exit International」のフィリップ・ニッチェ博士によると、直接の死因は、「低酸素症」と「低炭酸症」によるものだそうですが、息苦しさは特に感じないそうです。
それどころか意識を失う前、使用者はやや混乱し、軽い多幸感を感じる場合もあるといいます。
さらに、3Dプリンターで作れるサルコはどこにでも設置できます。
その気になれば、平和的な風景が広がる自然の中で、人生の最後を迎えることもできるということなんだそうです。
ここで単純に思ったんですが…。
自分で、その中に入り、自分の意志でスイッチを押すって、これは自殺ってんじゃないんですかね?
安楽死という観点から、少し外れてるような気がしないでもないんですが、どうなんでしょう。
わたくし院長のイメージの安楽死ってのは、もうそれすら(スイッチを押すとか、中に入るとか)出来ない位、辛く苦しい状態の方から、苦しさを取り除いてあげるってイメージなんですけどねぇ。
ま、それはさておき、これがスイスでは、一般人にも使用可能になったってことなんですよ。
非営利団体Exit Internationalによると、これをスイス国内で使用することについて法的な問題がないか、医療審査委員会に問い合わせていたそうですが、最近になって特に問題はないことがわかり、法的な審査に合格したんだそうです。
ただし、サルコが実際に使われるのは2022年以降のことで、コミュニケーションやインフォームド・コンセントに必要なカメラなどの機器は、これから取り付けられることになるそうです。
また将来的にはAIを導入することで、専門の医師が立ち会わなくても、使用希望者の精神状態を診断できるようにする予定なんだそうです。
なおスイスでは、2020年におよそ1300件の積極的安楽死(自殺幇助)が行われているそうです。
治る見込みのない病に冒されたとき、己の尊厳を保つための選択肢として、安楽死を受け入れる人々が増えているようなんです。
もちろん、誰にでも必ず死は訪れます。
それがどんな形になるのかはわかりませんが、人生の最期をどう迎えたいのか?
また、人の終末期にどこまで治療を行うのが正解なのか?
人間の根源に関わる問題なだけに、正しい答えなんてないと思います。
そして、日本でもこういった問題について、もっと議論されるべきなんじゃないでしょうかね。
と、思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院