プラズマ推進器とスペースデブリ
2022年01月04日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
1月4日の火曜日でございます。
さぁ。
2022年の始まりです。
まぁもちろん、もうとっくに始まってるんですが、今日からお仕事って方も多いかと思います。
今年も一年頑張りましょう。
では、今日は、壮大な天体ネタでもぶっこんでみたいと思います。
みなさんは、「スペースデブリ」って言葉を聞いたことがあるでしょうか。
このブログでも、過去何回か登場していますが、簡単に言うと宇宙を漂う「ゴミ」のことでございます。
地球の軌道上には、このスペースデブリが無数に漂っているんですね。
その数は年々増え続け、スペースデブリ同士の衝突や、地球上に墜落する事故も起きており、いち早い対策が迫られているわけなんです。
でまぁ、そもそもこのスペースデブリ、なんでこんなもんが宇宙を漂うかと言いますと、耐用年数を過ぎ機能を停止した(された)、または事故・故障により制御不能となった人工衛星や、衛星などの打上げに使われたロケット本体、その一部の部品、多段ロケットの切り離しなどによって生じた破片、デブリ同士の衝突で生まれた微細デブリ、更には宇宙飛行士が落とした「手袋・工具・部品」などが、どこ行くともなく漂っているわけです。
これは、もう人災以外の何物でもないわけですが、数が増えるにつて事故も起こりやすくなるわけで、早急な対応が待たれるわけです。
で、この問題を解決するため、南アフリカの企業は、「プラズマ推進器」という新しいテクノロジーに注目しています。
この技術は、ゾンビ化して使用不能となった金属でできた人工衛星などのスペースデブリの金属を燃料として、小型の人工衛星を操縦し、位置を変えたり、危険なスペースデブリを避けたりできるようになるんだとか…。
宇宙ゴミの掃除までしてくれるとすれば非常にありがたい話です。
これが実用化されれば、太陽系内にすでに豊富に存在する宇宙ゴミという資源を活用して、ミッションを遂行できるようになると言われています。
「イオンエンジン」や「ソーラーセイル」など、いくつかの実証実験を除けば、今のところ宇宙空間の移動には化学燃料が使われています。
そのためほとんどの人工衛星は、宇宙空間にただ放り投げられるだけで、操縦はおろか、わずかに軌道修正することすらできないシロモノです。
そこで、南アフリカに拠点を置く「Hypernova Space Technologies(ハイパーノヴァ社)」と、創業者のジョナサン・ルン氏は、金属を燃料にする電気推進方式で、この状況に変革を起こそうとしているわけなんです。
同社が開発する「プラズマ推進器」は、電気反応で固体金属からプラズマジェットを発生させ、推進力にします。
かつてNASAが開発を試み、結局完成させられなかった技術なんだそうです。
これが実現できれば、10キロ以下の小型衛星を操縦して、位置を変えたり、危険なスペースデブリを避けたりできるようになります。
約10年前に着想してから現在まで、ハイパーノヴァ社はさまざまな実験を繰り返し、2017年にはルクセンブルク政府が主催する「LuxIMPULSE賞」で見事に最優秀賞を受賞しました。
固体金属を燃料として利用することには、いくつもの利点があります。
まず「安全性が高い」ことが挙げられます。
無害で、加圧されることもなく、漏れる心配もないため、打ち上げ前に爆発する危険性がほとんどありません。
さらに人工衛星の製造中に燃料を積めますし、現在の可燃性液体燃料とは違い、完成ギリギリまで待つ必要がありません。
ですが最大の利点は、「スペースデブリや金属を含んだ小惑星を利用できる」ことです。
つまり宇宙で燃料を補給できるようになるわけです。
これは高価な人工衛星の寿命を延ばすことにもつながります。
これについて、ハイパーノヴァ社のサイトでは次のように説明されています。
【今日の地球、明日の月、そして私たちが生きている時代の小惑星。
ハイパーノヴァの推進器が使うのは、そこにある燃料です】
何ともカッコイイ文言ですな。
宇宙は広いと言いますが、これからますます混雑するだろうことが予測されています。
今後10年で、「キューブサット」と呼ばれる10センチ程度の小型人工衛星が、何万機と打ち上げられる予定だからです。
プラズマ推進器は、こうした小型人工衛星に最適であるそうなんですね。
位置の維持や衝突の回避など、軌道上での操作をサポートしてくれるわけなんです。
現在スーパーノヴァ社は、ブルガリアの「EnduroSat(エンデューロサット社)」と手を組み、22年初めにプラズマ推進器を搭載した人工衛星の打ち上げを計画しています。
見事成功すれば、機能停止したゾンビ人工衛星を燃料にするというコンセプトは、もっと大きな宇宙船の開発者たちをも震撼させるだろうと、ルン氏は自信を覗かせています。
希少で高価な液体燃料や気体燃料から、宇宙に捨てられた安価な鉄などへの切り替えに成功すれば、宇宙への旅が丸ごと変わる可能性も秘めてるわけですからね。
計画が壮大すぎて、細かいところはよく分かりませんが、宇宙への第一歩の扉が新しくなるってトコでしょうかね。
ま、我々一般人は関係なさ過ぎますけど(笑)
いつの日か、人類が自由に宇宙に出る日がくるでしょう。
その日が近付いたことだけは間違いなさそうです。
わたくし院長が生きてるうちは無理でしょうけど…。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
1月4日の火曜日でございます。
さぁ。
2022年の始まりです。
まぁもちろん、もうとっくに始まってるんですが、今日からお仕事って方も多いかと思います。
今年も一年頑張りましょう。
では、今日は、壮大な天体ネタでもぶっこんでみたいと思います。
みなさんは、「スペースデブリ」って言葉を聞いたことがあるでしょうか。
このブログでも、過去何回か登場していますが、簡単に言うと宇宙を漂う「ゴミ」のことでございます。
地球の軌道上には、このスペースデブリが無数に漂っているんですね。
その数は年々増え続け、スペースデブリ同士の衝突や、地球上に墜落する事故も起きており、いち早い対策が迫られているわけなんです。
でまぁ、そもそもこのスペースデブリ、なんでこんなもんが宇宙を漂うかと言いますと、耐用年数を過ぎ機能を停止した(された)、または事故・故障により制御不能となった人工衛星や、衛星などの打上げに使われたロケット本体、その一部の部品、多段ロケットの切り離しなどによって生じた破片、デブリ同士の衝突で生まれた微細デブリ、更には宇宙飛行士が落とした「手袋・工具・部品」などが、どこ行くともなく漂っているわけです。
これは、もう人災以外の何物でもないわけですが、数が増えるにつて事故も起こりやすくなるわけで、早急な対応が待たれるわけです。
で、この問題を解決するため、南アフリカの企業は、「プラズマ推進器」という新しいテクノロジーに注目しています。
この技術は、ゾンビ化して使用不能となった金属でできた人工衛星などのスペースデブリの金属を燃料として、小型の人工衛星を操縦し、位置を変えたり、危険なスペースデブリを避けたりできるようになるんだとか…。
宇宙ゴミの掃除までしてくれるとすれば非常にありがたい話です。
これが実用化されれば、太陽系内にすでに豊富に存在する宇宙ゴミという資源を活用して、ミッションを遂行できるようになると言われています。
「イオンエンジン」や「ソーラーセイル」など、いくつかの実証実験を除けば、今のところ宇宙空間の移動には化学燃料が使われています。
そのためほとんどの人工衛星は、宇宙空間にただ放り投げられるだけで、操縦はおろか、わずかに軌道修正することすらできないシロモノです。
そこで、南アフリカに拠点を置く「Hypernova Space Technologies(ハイパーノヴァ社)」と、創業者のジョナサン・ルン氏は、金属を燃料にする電気推進方式で、この状況に変革を起こそうとしているわけなんです。
同社が開発する「プラズマ推進器」は、電気反応で固体金属からプラズマジェットを発生させ、推進力にします。
かつてNASAが開発を試み、結局完成させられなかった技術なんだそうです。
これが実現できれば、10キロ以下の小型衛星を操縦して、位置を変えたり、危険なスペースデブリを避けたりできるようになります。
約10年前に着想してから現在まで、ハイパーノヴァ社はさまざまな実験を繰り返し、2017年にはルクセンブルク政府が主催する「LuxIMPULSE賞」で見事に最優秀賞を受賞しました。
固体金属を燃料として利用することには、いくつもの利点があります。
まず「安全性が高い」ことが挙げられます。
無害で、加圧されることもなく、漏れる心配もないため、打ち上げ前に爆発する危険性がほとんどありません。
さらに人工衛星の製造中に燃料を積めますし、現在の可燃性液体燃料とは違い、完成ギリギリまで待つ必要がありません。
ですが最大の利点は、「スペースデブリや金属を含んだ小惑星を利用できる」ことです。
つまり宇宙で燃料を補給できるようになるわけです。
これは高価な人工衛星の寿命を延ばすことにもつながります。
これについて、ハイパーノヴァ社のサイトでは次のように説明されています。
【今日の地球、明日の月、そして私たちが生きている時代の小惑星。
ハイパーノヴァの推進器が使うのは、そこにある燃料です】
何ともカッコイイ文言ですな。
宇宙は広いと言いますが、これからますます混雑するだろうことが予測されています。
今後10年で、「キューブサット」と呼ばれる10センチ程度の小型人工衛星が、何万機と打ち上げられる予定だからです。
プラズマ推進器は、こうした小型人工衛星に最適であるそうなんですね。
位置の維持や衝突の回避など、軌道上での操作をサポートしてくれるわけなんです。
現在スーパーノヴァ社は、ブルガリアの「EnduroSat(エンデューロサット社)」と手を組み、22年初めにプラズマ推進器を搭載した人工衛星の打ち上げを計画しています。
見事成功すれば、機能停止したゾンビ人工衛星を燃料にするというコンセプトは、もっと大きな宇宙船の開発者たちをも震撼させるだろうと、ルン氏は自信を覗かせています。
希少で高価な液体燃料や気体燃料から、宇宙に捨てられた安価な鉄などへの切り替えに成功すれば、宇宙への旅が丸ごと変わる可能性も秘めてるわけですからね。
計画が壮大すぎて、細かいところはよく分かりませんが、宇宙への第一歩の扉が新しくなるってトコでしょうかね。
ま、我々一般人は関係なさ過ぎますけど(笑)
いつの日か、人類が自由に宇宙に出る日がくるでしょう。
その日が近付いたことだけは間違いなさそうです。
わたくし院長が生きてるうちは無理でしょうけど…。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院