月と酸素
2021年12月22日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
12月22日の水曜日でございます。
今年の残り10日を切りましたねぇ〜。
だいぶ焦りも出てきますね。
チャッチャとやること終わらせましょう。
てことで、今日のネタですが、このブログでも比較的登場頻度の高い、天体ネタでもいってみたいと思います。
今日は「月」に関するお話しでもしてみたいと思います。
月の大気は薄く、密閉された宇宙服を着込んで酸素を供給しなければ、我々人間は生きていけません。
ですが実は、月には酸素がたっぷりあるそうなんです。
では一体どこにあるんでしょう?
それは月面をおおう岩石でできた土(堆積層)の中なんだそうです。
実際、アルテミス計画(月面有人飛行)の一環として、10月にNASAとオーストラリア宇宙庁が月の酸素をチェックする契約を交わしています。
オーストラリア・サザン・クロス大学の土壌科学者ジョン・グラント氏によると、「月の土には、80億人が10万年暮らせるだけの酸素が含まれている」そうなんですよ。
それが事実だとするなら、地球の全人口(現在78億7500万人)が移住しても10万年暮らせるってことになりますわな。
ちなみに今から10万年前と言えば、 現代人(ホモ・サピエンス)がアフリカを出て世界各地に拡がった頃でしょうか。
そこから現在までの間ですから、かなり長いですよね。
となると、月移住ってのも真実味を帯びてきますよね。
地球の酸素は大気だけでなく、鉱物にも含まれています。
そして月は地球とほとんど同じ岩石でできているそうなんです。
つまり月の酸素は、岩石からできた土(堆積層)の中にあるわけです。
月面をおおう土のことを「レゴリス」といいます。
ちなみに土壌が専門であるグラント氏に言わせれば、土とレゴリスはまったく別物なんだとか…。
地球の土は、無数の生物たちが何百万年もかけて作り上げてきたもので、それは魔法のような物質で、物理的・化学的・生物学的に優れた特性が備わっているそうなんです。
ところが月のレゴリスは違うそうで、そこには働きかける生物がいないので、オリジナルの状態が保たれているそうなんです。
月のレゴリスは、およそ45%が酸素でできています。
ですが、それはアルミニウム・シリカ・鉄・マグネシウムといった鉱物に結合しています。
ですから酸素を使うには、どうにかして取り出してやらねばならないわけなんです。
そのための方法が「電気分解」なんだそうです。
電気分解は地球上では、たとえばアルミニウムの製造なんかに使われています。
液体にした酸化アルミニウムに電気を流します。
すると酸素からアルミニウムが分離されるわけですな。
このとき酸素もまた発生しますが、この製造プロセスにおいてはあくまで副産物です。
ですが、月では酸素がメインの生産物となるわけです。
同時にアルミニウムなどの金属も抽出されますが、こちらは副産物扱いになるわけです(もちろん有用な資源になりますが…)。
これは単純なプロセスですが問題もあります。
大量のエネルギーを消費しますし、それなりの設備も必要になります。
鉱物から酸素を取り出すにはまず、熱や溶剤などで、固体の酸化金属を液化しなければなりません。
地球上では普通にできることでも、それだけの設備を月に持ち運び、さらにそのためのエネルギーも工面するのは大変なことなんですね。
ですが今年初め、ベルギーのスタートアップ企業「Space Applications Services」が、そのための実験炉を3基設置すると発表しました。
これは欧州宇宙機関(ESA)のISRUミッションの一環で、2025年までに月に設備が持ち運ばれる予定なんだそうです。
すがは、一体それだけの苦労をする価値が本当にあるのでしょうか?
グラント氏の試算によれば、その答えは「イエス」なんだそうです。
レゴリス1m3あたり平均1.4トンの鉱物が含まれているそうなんですが、そこから取り出せる酸素は630キロ(酸素は鉱物の45%を構成)だそうです。
人間が1日に呼吸する酸素は800グラム程なので、レゴリス1立方mには人間1人がおよそ2年間生活できるだけの量が含まれている計算になります。
月は想像以上に酸素が豊富な世界であるようなんですね。
まぁ、我々世代の人間が月に移住するとなると、かなり無理がありますが、次世代の方たちは現実問題となってるでしょう。
酸素のみならず、こうやって少しずつでも移住するのに最適な環境がつくられていくことでしょう。
まぁ、行ってみたい気もしますが、行くか?と誘われたら断るかな(笑)
なにせ、わたくし院長、月どころか、日本から出たこともないですし、まずは日本から出るとこからスタートですわな。
それも、生きてるうちに出来るかどうか(笑)
ま、行く気がないんですよね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
12月22日の水曜日でございます。
今年の残り10日を切りましたねぇ〜。
だいぶ焦りも出てきますね。
チャッチャとやること終わらせましょう。
てことで、今日のネタですが、このブログでも比較的登場頻度の高い、天体ネタでもいってみたいと思います。
今日は「月」に関するお話しでもしてみたいと思います。
月の大気は薄く、密閉された宇宙服を着込んで酸素を供給しなければ、我々人間は生きていけません。
ですが実は、月には酸素がたっぷりあるそうなんです。
では一体どこにあるんでしょう?
それは月面をおおう岩石でできた土(堆積層)の中なんだそうです。
実際、アルテミス計画(月面有人飛行)の一環として、10月にNASAとオーストラリア宇宙庁が月の酸素をチェックする契約を交わしています。
オーストラリア・サザン・クロス大学の土壌科学者ジョン・グラント氏によると、「月の土には、80億人が10万年暮らせるだけの酸素が含まれている」そうなんですよ。
それが事実だとするなら、地球の全人口(現在78億7500万人)が移住しても10万年暮らせるってことになりますわな。
ちなみに今から10万年前と言えば、 現代人(ホモ・サピエンス)がアフリカを出て世界各地に拡がった頃でしょうか。
そこから現在までの間ですから、かなり長いですよね。
となると、月移住ってのも真実味を帯びてきますよね。
地球の酸素は大気だけでなく、鉱物にも含まれています。
そして月は地球とほとんど同じ岩石でできているそうなんです。
つまり月の酸素は、岩石からできた土(堆積層)の中にあるわけです。
月面をおおう土のことを「レゴリス」といいます。
ちなみに土壌が専門であるグラント氏に言わせれば、土とレゴリスはまったく別物なんだとか…。
地球の土は、無数の生物たちが何百万年もかけて作り上げてきたもので、それは魔法のような物質で、物理的・化学的・生物学的に優れた特性が備わっているそうなんです。
ところが月のレゴリスは違うそうで、そこには働きかける生物がいないので、オリジナルの状態が保たれているそうなんです。
月のレゴリスは、およそ45%が酸素でできています。
ですが、それはアルミニウム・シリカ・鉄・マグネシウムといった鉱物に結合しています。
ですから酸素を使うには、どうにかして取り出してやらねばならないわけなんです。
そのための方法が「電気分解」なんだそうです。
電気分解は地球上では、たとえばアルミニウムの製造なんかに使われています。
液体にした酸化アルミニウムに電気を流します。
すると酸素からアルミニウムが分離されるわけですな。
このとき酸素もまた発生しますが、この製造プロセスにおいてはあくまで副産物です。
ですが、月では酸素がメインの生産物となるわけです。
同時にアルミニウムなどの金属も抽出されますが、こちらは副産物扱いになるわけです(もちろん有用な資源になりますが…)。
これは単純なプロセスですが問題もあります。
大量のエネルギーを消費しますし、それなりの設備も必要になります。
鉱物から酸素を取り出すにはまず、熱や溶剤などで、固体の酸化金属を液化しなければなりません。
地球上では普通にできることでも、それだけの設備を月に持ち運び、さらにそのためのエネルギーも工面するのは大変なことなんですね。
ですが今年初め、ベルギーのスタートアップ企業「Space Applications Services」が、そのための実験炉を3基設置すると発表しました。
これは欧州宇宙機関(ESA)のISRUミッションの一環で、2025年までに月に設備が持ち運ばれる予定なんだそうです。
すがは、一体それだけの苦労をする価値が本当にあるのでしょうか?
グラント氏の試算によれば、その答えは「イエス」なんだそうです。
レゴリス1m3あたり平均1.4トンの鉱物が含まれているそうなんですが、そこから取り出せる酸素は630キロ(酸素は鉱物の45%を構成)だそうです。
人間が1日に呼吸する酸素は800グラム程なので、レゴリス1立方mには人間1人がおよそ2年間生活できるだけの量が含まれている計算になります。
月は想像以上に酸素が豊富な世界であるようなんですね。
まぁ、我々世代の人間が月に移住するとなると、かなり無理がありますが、次世代の方たちは現実問題となってるでしょう。
酸素のみならず、こうやって少しずつでも移住するのに最適な環境がつくられていくことでしょう。
まぁ、行ってみたい気もしますが、行くか?と誘われたら断るかな(笑)
なにせ、わたくし院長、月どころか、日本から出たこともないですし、まずは日本から出るとこからスタートですわな。
それも、生きてるうちに出来るかどうか(笑)
ま、行く気がないんですよね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院