(247)サンデーイルネス(仮)臀部慢性膿皮症について
2021年11月21日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
11月21日のサンデーイルネスでございます。
11月も残すところ10日を切りましたね〜。
12月に入ると、いきなり慌ただしさが増しますし、年末感がハンパないです。
もう今年も後40日ですからねぇ。
十分、年末だわね。
今年はなんと言ってもコロナ一色でしたな。
コロナに始まり、コロナは終わるのかい?
収束ムードも漂ってますし、これから忘年会、クリスマスのシーズンですが、飲食店なんかの時短要請も解除されてます。
てことは、もうはしゃぎ放題ってことですよね。
って思う若者がいるのも無理はないです。
今までずっと我慢してたからねぇ…。
それだけに、この冬のクリスマス、忘年会、年末年始の帰省に、初詣、新年会…。
大丈夫かね(笑)
大丈夫ではないよね。
ですけど経済もですし、やはりこういった年中行事的なものが、何年も行われないと、やはり寂しいですもんね。
少しくらいいいでしょう。
この少しってのがポイントなんですが、少人数で感染対策は完璧にってヤツですよ。
ワクチン接種も6割を超えてるわけですから、それなりに注意すれば、再拡大は防げるはずですしね。
もう、ここまで減らしたんですから、このまま終わらせたい。
でも、諸外国でも起っていますが、ここへきて再ロックダウンとかしてる国もありますし、やはり油断は出来ません。
まぁ、日本人の場合、マスクはかなり浸透してますし、全面解除となってもいきなりマスクなしでパーティーパーティーって人も少ないですしね。
やはり再拡大してる国は、規制緩和とともに、マスクも外してるんですよね。
そりゃ、いきなりマスクなしでとなると、まだくすぶってるウイルスがいるわけですから、そうなりますよね。
ですから、少々楽しむのは良いとしても、最低限の感染対策だけは怠らないようにね。
ってことで、今日も本題にいきましょう。
今日のイルネス辞典は、「臀部慢性膿皮症(慢性化膿性汗腺炎)」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かと言いますと、思春期以降の男性の肛門周囲または臀部の皮下膿瘍(のうよう)として発生します。
臀部皮下からうみがいくつも破裂して硬い化膿巣をつくり、時々再燃・沈静を繰り返して皮膚が黒く色素沈着を起こし、徐々に臀部全体に広がっていく慢性炎症です。
かつては慢性化膿性汗腺炎とも呼ばれていて、本症の64%に痔瘻(じろう)が併存しています。
では原因は何かと言いますと、ブドウ球菌、連鎖(れんさ)球菌を原因菌として、皮膚のアポクリン腺炎、痔瘻、粉瘤(ふんりゅう)、毛嚢炎(もうのうえん)、小さな外傷などが初期の感染巣となります。
皮膚の感染部位により、毛嚢性(もうのうせい)膿皮症、汗腺性(かんせんせい)膿皮症、その他の膿皮症に分かれます。
症状としては、座った時に皮膚感染巣に圧迫が加わり、周囲への進展→切開排膿による鎮静化→再感染で拡大というパターンが繰り返されて進行します。
まれに、有棘(ゆうきょく)細胞がんや扁平上皮(へんぺいじょうひ)がんを併発することがあります。
視診では、肛門から臀部にかけて凹凸を伴うしこり、痔瘻のような排膿口、黒ずんだ色素沈着、瘢痕(はんこん)によるひきつれなどを認めます。
病悩期間は平均8年(6カ月〜25年)と、診断がつかないまま切開排膿を何回も繰り返し、長く放置している傾向があります。
痔瘻の部分現象として発生することもあります。
病変は片側例と両側例がほぼ同数あり、腋窩(えきか)、腰背部、下腿、頭部など臀部以外の病変が併存することもあります。
では治療の方法ですが、治療の原則は外科的切除で、臀筋筋膜のレベルで、一見正常に見える部位の皮下膿瘍も見逃さないように病変部を切除します。
痔瘻が併存していたら同時に治します。
(1)切除縫合法
病変部の皮膚を切除し、単純に縫合します。
比較的軽症で病変の小さなものに適しています。
(2)くり抜き法
瘻孔の開口部や硬い部分の皮膚を円形にくり抜き、皮下組織まで達します。
この繰り返しをたくさん行うことで、臀筋と皮膚に囲まれた病変がひと塊で切除されます。
温存された皮膚はメッシュ状に残ります。切除範囲にもよりますが、およそ1〜2カ月で完治します。
(3)切除・皮膚移植・皮弁による再建
病変部を臀筋まで完全に切除して、同時に皮膚移植する方法です。
肉芽(にくげ)形成後に遊離植皮を行う方法や、完全切除後、一期的に筋皮弁を用いて再建する方法も報告されています。
この病気は、初期に見つけて切除すれば極めて簡単に治療できます。
肛門周囲の皮膚から分泌物が出たり、しこりを見つけたら、早めに肛門専門医にかかってください。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月21日のサンデーイルネスでございます。
11月も残すところ10日を切りましたね〜。
12月に入ると、いきなり慌ただしさが増しますし、年末感がハンパないです。
もう今年も後40日ですからねぇ。
十分、年末だわね。
今年はなんと言ってもコロナ一色でしたな。
コロナに始まり、コロナは終わるのかい?
収束ムードも漂ってますし、これから忘年会、クリスマスのシーズンですが、飲食店なんかの時短要請も解除されてます。
てことは、もうはしゃぎ放題ってことですよね。
って思う若者がいるのも無理はないです。
今までずっと我慢してたからねぇ…。
それだけに、この冬のクリスマス、忘年会、年末年始の帰省に、初詣、新年会…。
大丈夫かね(笑)
大丈夫ではないよね。
ですけど経済もですし、やはりこういった年中行事的なものが、何年も行われないと、やはり寂しいですもんね。
少しくらいいいでしょう。
この少しってのがポイントなんですが、少人数で感染対策は完璧にってヤツですよ。
ワクチン接種も6割を超えてるわけですから、それなりに注意すれば、再拡大は防げるはずですしね。
もう、ここまで減らしたんですから、このまま終わらせたい。
でも、諸外国でも起っていますが、ここへきて再ロックダウンとかしてる国もありますし、やはり油断は出来ません。
まぁ、日本人の場合、マスクはかなり浸透してますし、全面解除となってもいきなりマスクなしでパーティーパーティーって人も少ないですしね。
やはり再拡大してる国は、規制緩和とともに、マスクも外してるんですよね。
そりゃ、いきなりマスクなしでとなると、まだくすぶってるウイルスがいるわけですから、そうなりますよね。
ですから、少々楽しむのは良いとしても、最低限の感染対策だけは怠らないようにね。
ってことで、今日も本題にいきましょう。
今日のイルネス辞典は、「臀部慢性膿皮症(慢性化膿性汗腺炎)」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かと言いますと、思春期以降の男性の肛門周囲または臀部の皮下膿瘍(のうよう)として発生します。
臀部皮下からうみがいくつも破裂して硬い化膿巣をつくり、時々再燃・沈静を繰り返して皮膚が黒く色素沈着を起こし、徐々に臀部全体に広がっていく慢性炎症です。
かつては慢性化膿性汗腺炎とも呼ばれていて、本症の64%に痔瘻(じろう)が併存しています。
では原因は何かと言いますと、ブドウ球菌、連鎖(れんさ)球菌を原因菌として、皮膚のアポクリン腺炎、痔瘻、粉瘤(ふんりゅう)、毛嚢炎(もうのうえん)、小さな外傷などが初期の感染巣となります。
皮膚の感染部位により、毛嚢性(もうのうせい)膿皮症、汗腺性(かんせんせい)膿皮症、その他の膿皮症に分かれます。
症状としては、座った時に皮膚感染巣に圧迫が加わり、周囲への進展→切開排膿による鎮静化→再感染で拡大というパターンが繰り返されて進行します。
まれに、有棘(ゆうきょく)細胞がんや扁平上皮(へんぺいじょうひ)がんを併発することがあります。
視診では、肛門から臀部にかけて凹凸を伴うしこり、痔瘻のような排膿口、黒ずんだ色素沈着、瘢痕(はんこん)によるひきつれなどを認めます。
病悩期間は平均8年(6カ月〜25年)と、診断がつかないまま切開排膿を何回も繰り返し、長く放置している傾向があります。
痔瘻の部分現象として発生することもあります。
病変は片側例と両側例がほぼ同数あり、腋窩(えきか)、腰背部、下腿、頭部など臀部以外の病変が併存することもあります。
では治療の方法ですが、治療の原則は外科的切除で、臀筋筋膜のレベルで、一見正常に見える部位の皮下膿瘍も見逃さないように病変部を切除します。
痔瘻が併存していたら同時に治します。
(1)切除縫合法
病変部の皮膚を切除し、単純に縫合します。
比較的軽症で病変の小さなものに適しています。
(2)くり抜き法
瘻孔の開口部や硬い部分の皮膚を円形にくり抜き、皮下組織まで達します。
この繰り返しをたくさん行うことで、臀筋と皮膚に囲まれた病変がひと塊で切除されます。
温存された皮膚はメッシュ状に残ります。切除範囲にもよりますが、およそ1〜2カ月で完治します。
(3)切除・皮膚移植・皮弁による再建
病変部を臀筋まで完全に切除して、同時に皮膚移植する方法です。
肉芽(にくげ)形成後に遊離植皮を行う方法や、完全切除後、一期的に筋皮弁を用いて再建する方法も報告されています。
この病気は、初期に見つけて切除すれば極めて簡単に治療できます。
肛門周囲の皮膚から分泌物が出たり、しこりを見つけたら、早めに肛門専門医にかかってください。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院