腰痛と宇宙
2021年11月18日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
11月18日の木曜日でございます。
さすがに寒くなってきましたねぇ…。
寒くなると、身体が痛くなるって人は結構多いと思います。
これは、何でかと言いますと、気温が低くなると血管の収縮が起こり血行が悪くなったり、酸素や栄養の循環が滞り老廃物が溜まりやすくなります。
血行が悪くなると筋肉が硬くなって血行不良がより悪化し、筋肉が硬直するという悪循環に陥ります。
そして硬直した筋肉が末梢神経を圧迫、損傷させ痛みに繋がることになります。
まぁ、全てがこの理由ではないですが、やはり寒さと痛みは密接な関係があると言えるでしょう。
特に、首、腰、膝の痛みが顕著に現れます。
改善策の一つとしては、血行不良を治す意味でも、身体を動かすのが大事です。
各関節と筋肉を自分の意志で動かすってのがポイントで、ストレッチとは少し違います。
やり方にもよるんですが、ストレッチはどちらかと言うと筋肉を「動かす」というより、筋肉を「のばす」動きになります。
ですから、自分の意志で腕を曲げる、伸ばす、膝を曲げる、伸ばす、というように脳から、各筋肉に指令を送ってやることが大事です。
で、この「動かす」こと自体が痛いって場合、激痛でなければしばらく続けてみてください。
どれだけ動かしても痛みがひかない場合はやめたほうがいいですが、結構な確率で、しばらく動かしてると痛みがなくなります。
これは単に筋肉が硬くなっていたことによるものですから、しばらくすると収まります。
ってな、身体に負担がかかりやすい冬が来たわけですが、身体に負担がかかると言えば、ここでの暮らしは我々には想像もつかないものでしょう。
それは「宇宙」です。
聞くところによると、宇宙飛行士の2人に1人は腰痛で苦しんでいるそうなんです。
ふわふわと体が浮かぶ無重力空間は、ずっと座っているよりは腰に良さそうに思えます。
ですが意外にも、宇宙飛行士の2人に1人が腰痛で苦しんでいるんだとか…。
米ジョンズ・ホプキンス大学などの研究グループによると、「重力の小ささ」「急激な加減速」「放射線の増加」などが、宇宙飛行士に蔓延する腰痛の原因と考えられるそうなんです。
「重力の小ささ」「急激な加減速」「放射線の増加」…
どうも、我々の知っている腰痛とは、少しばかり違いそうですな。
ある研究で、772回の宇宙飛行を分析したところ、宇宙飛行士の52%が宇宙に出てから2〜5日後に何らかの腰の痛みを経験していることが判明したそうです。
8割以上の腰痛は軽度だったようですが、それでも作業に支障をきたすほどの痛みがあるものだったとか…。
さらに軍用ヘリのパイロットと乗組員を対象とした調査でも、急激な重力の変動を経験した人たちの半数が、腰痛になっていることがわかっています。
パイロットにいたっては、椎間板ヘルニアになるリスクが一般人より3倍高かったそうなんです。
ですが、NASAが2010年に行った研究によると、宇宙飛行士の腰にはそれ以上の負担がかかっているようなんです。
椎間板ヘルニアになるリスクが一般人の4倍で、しかも地球帰還からの1年は、さらに高リスクだったんだそうです。
軍用ヘリってのも、乗ったことないですしどれだけ負担になるか分かりませんが、車やトラックのドライバーの方も、やはり腰痛になる事が多いですし、それのエグイ版なんでしょうね(笑)
ましてや宇宙空間での負担なんて、想像すらつきませんよね。
研究グループのラドスティン・ペンチェフ博士によると、人間の背骨はS字のカーブを描いているために、重力に耐え、柔軟性を保ち、体重や衝撃を吸収することができます。
ところが、重力が小さくなるとカーブが伸びてしまうそうなんです。
そのおかげで、突然痛み出したり、地球に帰還してから背骨が不安定になったりする恐れがあるのだそうです。
これまで宇宙飛行士の腰痛予防には、「アイソメトリック(等尺性筋収縮)」「スクワット」「ランジ」「ベンチプレス」などのエクササイズが主に行われてきました。
ほかにも「マッサージ」「栄養補給(ビタミンDやカロリー摂取など)」「電気による神経・筋肉の刺激」「陰圧装置」といった予防策もあるにはあります。
ですが、これもあくまで重力があってのものですし、十分ではないようなんですね。
ですから、それよりも特殊な宇宙服を開発し、地球にいるときと同じような背骨への負荷を再現する方が、現実的かつ効果的かもしれないとペンチェフ博士は述べているそうなんです。
近い将来、一般人も宇宙へ行く時代がくるでしょう。
そうなれば、訓練もうけてない人が大半でしょうし、こういった宇宙服は必要になるんでしょうねぇ。
ま、わたくし院長が生きてるうちは、宇宙への旅はまだ無理だと思いますが、次の次の世代位は、行けるんじゃないでしょうかね。
知らんけど(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月18日の木曜日でございます。
さすがに寒くなってきましたねぇ…。
寒くなると、身体が痛くなるって人は結構多いと思います。
これは、何でかと言いますと、気温が低くなると血管の収縮が起こり血行が悪くなったり、酸素や栄養の循環が滞り老廃物が溜まりやすくなります。
血行が悪くなると筋肉が硬くなって血行不良がより悪化し、筋肉が硬直するという悪循環に陥ります。
そして硬直した筋肉が末梢神経を圧迫、損傷させ痛みに繋がることになります。
まぁ、全てがこの理由ではないですが、やはり寒さと痛みは密接な関係があると言えるでしょう。
特に、首、腰、膝の痛みが顕著に現れます。
改善策の一つとしては、血行不良を治す意味でも、身体を動かすのが大事です。
各関節と筋肉を自分の意志で動かすってのがポイントで、ストレッチとは少し違います。
やり方にもよるんですが、ストレッチはどちらかと言うと筋肉を「動かす」というより、筋肉を「のばす」動きになります。
ですから、自分の意志で腕を曲げる、伸ばす、膝を曲げる、伸ばす、というように脳から、各筋肉に指令を送ってやることが大事です。
で、この「動かす」こと自体が痛いって場合、激痛でなければしばらく続けてみてください。
どれだけ動かしても痛みがひかない場合はやめたほうがいいですが、結構な確率で、しばらく動かしてると痛みがなくなります。
これは単に筋肉が硬くなっていたことによるものですから、しばらくすると収まります。
ってな、身体に負担がかかりやすい冬が来たわけですが、身体に負担がかかると言えば、ここでの暮らしは我々には想像もつかないものでしょう。
それは「宇宙」です。
聞くところによると、宇宙飛行士の2人に1人は腰痛で苦しんでいるそうなんです。
ふわふわと体が浮かぶ無重力空間は、ずっと座っているよりは腰に良さそうに思えます。
ですが意外にも、宇宙飛行士の2人に1人が腰痛で苦しんでいるんだとか…。
米ジョンズ・ホプキンス大学などの研究グループによると、「重力の小ささ」「急激な加減速」「放射線の増加」などが、宇宙飛行士に蔓延する腰痛の原因と考えられるそうなんです。
「重力の小ささ」「急激な加減速」「放射線の増加」…
どうも、我々の知っている腰痛とは、少しばかり違いそうですな。
ある研究で、772回の宇宙飛行を分析したところ、宇宙飛行士の52%が宇宙に出てから2〜5日後に何らかの腰の痛みを経験していることが判明したそうです。
8割以上の腰痛は軽度だったようですが、それでも作業に支障をきたすほどの痛みがあるものだったとか…。
さらに軍用ヘリのパイロットと乗組員を対象とした調査でも、急激な重力の変動を経験した人たちの半数が、腰痛になっていることがわかっています。
パイロットにいたっては、椎間板ヘルニアになるリスクが一般人より3倍高かったそうなんです。
ですが、NASAが2010年に行った研究によると、宇宙飛行士の腰にはそれ以上の負担がかかっているようなんです。
椎間板ヘルニアになるリスクが一般人の4倍で、しかも地球帰還からの1年は、さらに高リスクだったんだそうです。
軍用ヘリってのも、乗ったことないですしどれだけ負担になるか分かりませんが、車やトラックのドライバーの方も、やはり腰痛になる事が多いですし、それのエグイ版なんでしょうね(笑)
ましてや宇宙空間での負担なんて、想像すらつきませんよね。
研究グループのラドスティン・ペンチェフ博士によると、人間の背骨はS字のカーブを描いているために、重力に耐え、柔軟性を保ち、体重や衝撃を吸収することができます。
ところが、重力が小さくなるとカーブが伸びてしまうそうなんです。
そのおかげで、突然痛み出したり、地球に帰還してから背骨が不安定になったりする恐れがあるのだそうです。
これまで宇宙飛行士の腰痛予防には、「アイソメトリック(等尺性筋収縮)」「スクワット」「ランジ」「ベンチプレス」などのエクササイズが主に行われてきました。
ほかにも「マッサージ」「栄養補給(ビタミンDやカロリー摂取など)」「電気による神経・筋肉の刺激」「陰圧装置」といった予防策もあるにはあります。
ですが、これもあくまで重力があってのものですし、十分ではないようなんですね。
ですから、それよりも特殊な宇宙服を開発し、地球にいるときと同じような背骨への負荷を再現する方が、現実的かつ効果的かもしれないとペンチェフ博士は述べているそうなんです。
近い将来、一般人も宇宙へ行く時代がくるでしょう。
そうなれば、訓練もうけてない人が大半でしょうし、こういった宇宙服は必要になるんでしょうねぇ。
ま、わたくし院長が生きてるうちは、宇宙への旅はまだ無理だと思いますが、次の次の世代位は、行けるんじゃないでしょうかね。
知らんけど(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院