三葉虫の幼虫
2021年11月11日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
11月11日の木曜日でございます。
ポッキーの日ですな。
毎年言うてます。
今日のネタ的にも何の関係もないですが、とりあえずお伝えしとかないとね(笑)
では今日のネタですが、今日のネタは「三葉虫」についてのお話しでもしようかと思います。
みなさんは、三葉虫ってご存知ですよね。
三葉虫とは、カンブリア紀に現れて古生代の終期であるペルム紀に絶滅した節足動物で、多数の体節を持ち、各体節に一対の付属肢が備わっていたと考えられています。
甲羅をもっていて、縦割りに中央部の中葉とそれを左右対となって挟む側葉となっており、この縦割り三区分が三葉虫の名称の由来となっているんだそうです。
まぁ、もちろんこれだけ古い生物ですから、化石でしか残ってないわけですがその化石から、スゴイものが発見されたそうなんです。
その発見自体は、今から約50年前の話なんですが、ドイツの化石マニアが3億9000万年前の三葉虫の化石を発見したんです。
で、なにがすごかったのかと言うと、この化石にはなんと、視神経が残されていたそうなんです。
ですがこの説は、当時の常識に反していたために、ほとんど無視されてしまい、歴史に埋もれかけていたんですが、最近の先端技術で化石を再度検査したところ、その説が正しかったことがわかったそうなんです。
しかもそれだけではなかったんですね。
その三葉虫が複眼の中に複眼を持つ「ハイパーアイ」の持ち主であることまで判明したんだそうです。
2度の大量絶滅をなんとか生き延びたものの、3度目のペルム紀に絶滅してしまった古生代を代表する海生の節足動物「三葉虫」は、現在も多くの化石が残されています。
それは1970年代のこと、ドイツの化石マニアであるヴィルヘルム・シュテュルマー氏による三葉虫の研究が、専門家たちの間で物議を醸したことがありました。
シュテュルマー氏はドイツ、シーメンス社の放射線部門の責任者で、ミニバンにX線装置を搭載して、発掘現場に出かけるほどの大の化石好きだったそうです。
職業柄、彼はX線について誰よりも熟知していましたが、あいにく化石の専門家ではありませんでした。
そのため、「3億9000万年前の三葉虫の化石から視神経を発見した」という彼の主張を真面目に受け止める学者はほとんどいなかったそうなんです。
当時の常識では、化石に残されるのは歯や骨などの硬い部分だけで、腸や神経のような柔らかい部分が残るとは考えられていなかったからなんですね。
くわえてシュテュルマーは、「個眼」という光受容細胞に恐ろしいほどよく似た「繊維」まで見つけていました。
それは奇妙なほど細長く、それ自身の直径の25倍も長く、常識的には光を集める構造としてはありえない長さだったとか…。
ですが現在では、常識もずいぶんと変わりました。
化石に軟組織の痕跡が残っていたとしても、学者は驚かないですし、水生節足動物の複眼からやたらと長い個眼が発見されたこともあります。
つまり、50年前の学説が信憑性をおびてくるわけですね。
そこで独ケルン大学をはじめとするグループは、シュテュルマー氏が調べた化石を最新の技術でもう一度調べ直してみることにしたんだそうです。
その結果、その化石で発見された繊維がほぼ間違いなく「視神経繊維」であることを確認したと、断定したそうなんです。
ですがもっと興味深かったのは、視神経がつながっていた先です。
シュテュルマーが調べた化石は、「ファコプス・ジーソプス」という三葉虫の仲間で、ファコプスの頭部には、目が左右に1対ずつあります。
それは最大1mmのレンズ200個で形成された「複眼」です。
ですがが驚くべきことに、各レンズの下には少なくとも6個の「個眼」があり、小さな複眼になっていました。
つまり1つの目の中に200個の複眼が存在していたそうなんです。
三葉虫ならば複眼をもっているのは不思議ではないんですが、「ファコピナ亜目」(ファコプスはこれに属する)のそれはとりわけ変わっているそうなんです。
通常、複眼のレンズは隙間なくびっしりと並んでいます。
ところがファコピナ亜目の場合、レンズとレンズの間に隙間があるそうなんです。
こうした複眼は、光が乏しい環境や、広範囲で光が急激に変化する状況に対応するうえで有利だと推測されています。
他にもコントラストを強調したり、さまざまな色を認識するという機能も考えられるようなんです。
てな発見があったんだって。
的な例に挙げるように、現代の科学の力によって、過去の発見なんかが見直されていくことは素晴らしいですよね。
なお、今回第一発見者のシュテュルマー氏は、残念ながら、正当に評価されることなく、1980年代に亡くなっているそうです。
こういう、亡くなってから評価される事って意外とあるんですよね。
きっとこのシュテュルマーさんも、草葉の陰でニヤついてることでしょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月11日の木曜日でございます。
ポッキーの日ですな。
毎年言うてます。
今日のネタ的にも何の関係もないですが、とりあえずお伝えしとかないとね(笑)
では今日のネタですが、今日のネタは「三葉虫」についてのお話しでもしようかと思います。
みなさんは、三葉虫ってご存知ですよね。
三葉虫とは、カンブリア紀に現れて古生代の終期であるペルム紀に絶滅した節足動物で、多数の体節を持ち、各体節に一対の付属肢が備わっていたと考えられています。
甲羅をもっていて、縦割りに中央部の中葉とそれを左右対となって挟む側葉となっており、この縦割り三区分が三葉虫の名称の由来となっているんだそうです。
まぁ、もちろんこれだけ古い生物ですから、化石でしか残ってないわけですがその化石から、スゴイものが発見されたそうなんです。
その発見自体は、今から約50年前の話なんですが、ドイツの化石マニアが3億9000万年前の三葉虫の化石を発見したんです。
で、なにがすごかったのかと言うと、この化石にはなんと、視神経が残されていたそうなんです。
ですがこの説は、当時の常識に反していたために、ほとんど無視されてしまい、歴史に埋もれかけていたんですが、最近の先端技術で化石を再度検査したところ、その説が正しかったことがわかったそうなんです。
しかもそれだけではなかったんですね。
その三葉虫が複眼の中に複眼を持つ「ハイパーアイ」の持ち主であることまで判明したんだそうです。
2度の大量絶滅をなんとか生き延びたものの、3度目のペルム紀に絶滅してしまった古生代を代表する海生の節足動物「三葉虫」は、現在も多くの化石が残されています。
それは1970年代のこと、ドイツの化石マニアであるヴィルヘルム・シュテュルマー氏による三葉虫の研究が、専門家たちの間で物議を醸したことがありました。
シュテュルマー氏はドイツ、シーメンス社の放射線部門の責任者で、ミニバンにX線装置を搭載して、発掘現場に出かけるほどの大の化石好きだったそうです。
職業柄、彼はX線について誰よりも熟知していましたが、あいにく化石の専門家ではありませんでした。
そのため、「3億9000万年前の三葉虫の化石から視神経を発見した」という彼の主張を真面目に受け止める学者はほとんどいなかったそうなんです。
当時の常識では、化石に残されるのは歯や骨などの硬い部分だけで、腸や神経のような柔らかい部分が残るとは考えられていなかったからなんですね。
くわえてシュテュルマーは、「個眼」という光受容細胞に恐ろしいほどよく似た「繊維」まで見つけていました。
それは奇妙なほど細長く、それ自身の直径の25倍も長く、常識的には光を集める構造としてはありえない長さだったとか…。
ですが現在では、常識もずいぶんと変わりました。
化石に軟組織の痕跡が残っていたとしても、学者は驚かないですし、水生節足動物の複眼からやたらと長い個眼が発見されたこともあります。
つまり、50年前の学説が信憑性をおびてくるわけですね。
そこで独ケルン大学をはじめとするグループは、シュテュルマー氏が調べた化石を最新の技術でもう一度調べ直してみることにしたんだそうです。
その結果、その化石で発見された繊維がほぼ間違いなく「視神経繊維」であることを確認したと、断定したそうなんです。
ですがもっと興味深かったのは、視神経がつながっていた先です。
シュテュルマーが調べた化石は、「ファコプス・ジーソプス」という三葉虫の仲間で、ファコプスの頭部には、目が左右に1対ずつあります。
それは最大1mmのレンズ200個で形成された「複眼」です。
ですがが驚くべきことに、各レンズの下には少なくとも6個の「個眼」があり、小さな複眼になっていました。
つまり1つの目の中に200個の複眼が存在していたそうなんです。
三葉虫ならば複眼をもっているのは不思議ではないんですが、「ファコピナ亜目」(ファコプスはこれに属する)のそれはとりわけ変わっているそうなんです。
通常、複眼のレンズは隙間なくびっしりと並んでいます。
ところがファコピナ亜目の場合、レンズとレンズの間に隙間があるそうなんです。
こうした複眼は、光が乏しい環境や、広範囲で光が急激に変化する状況に対応するうえで有利だと推測されています。
他にもコントラストを強調したり、さまざまな色を認識するという機能も考えられるようなんです。
てな発見があったんだって。
的な例に挙げるように、現代の科学の力によって、過去の発見なんかが見直されていくことは素晴らしいですよね。
なお、今回第一発見者のシュテュルマー氏は、残念ながら、正当に評価されることなく、1980年代に亡くなっているそうです。
こういう、亡くなってから評価される事って意外とあるんですよね。
きっとこのシュテュルマーさんも、草葉の陰でニヤついてることでしょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院