海底温室「ニモのガーデン」
2021年10月28日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
10月28日の木曜日でございます。
まだ昼間は暑い日がありますが、今年は比較的、秋がちゃんときてる感じはしますよね。
ここ数年の猛暑に比べたら、マシな気がします。
地球温暖化の影響からの気候変動が叫ばれて久しいですが、今以上に地球が気候変動に晒されたら、農作物の安定した供給は難しくなると考えられます。
事実、今年は夏場の天候不順で、野菜の値段が高騰していますよね。
この問題を解決するために、イタリアであるプロジェクトが発足しました。
「ニモのガーデン(Nemo’s Garden)」は、海底にドーム状の温室を設置して、そこで野菜や果物を育てているんだそうです。
ドーム内で海をが蒸発させ、内部の表面で真水に変えることで、海でレタスやトマトが収穫できるんだとか…。
2012年、ダイビング用品会社の創業者セルジオ・ガンベリーニは、海とガーデニングという彼のふたつの情熱をうまく融合させられる方法を模索していました。
そして設立したのが「ニモのガーデン(Nemo’s Garden)」で、イタリア北西部ノーリ沖に世界初の水中農園を作ったそうなんです。
実験的バイオスフィア(生物圏)としてバジルが栽培されたのを皮切りに、現在はトマト、イチゴ、バジル、花に至るまで100種類以上の植物が、イタリア沖の地中海の海底6メートルのところで育っているんだとか…。
では、海の底でどのような仕組みで農作物が育てられているのでしょう?
空気を充満させた6つのプラスチックポッドを海底に設置、風船のような形をしたこのポッドには、およそ2000リットルの空気を入れることができます。
ダイバーが中に入るときは、体半分が水中、半分はポッド内の空気中という状態になります。
各ポッドには、気温、CO2、湿度、酸素などの量を示すセンサーがとりつけられています。
植物のほとんどは水耕栽培されていて、栄養豊富な溶液が与えられているので、土は必要ないそうです。
ポリマーフィルムでできたドームを通して太陽光が届き、圧力をかけると、より早く発芽させることができます。
試験では、加圧環境の結果、精油の濃度が高くなった以外は、地上での栽培とほとんど変わりはなかったということです。
初期の収穫からは、パスタソースやサラダができたそうですが、「ニモのガーデン」は、化粧品や医療品業界からも関心が寄せられています。
水中では、植物の健康に影響を与える要因をよりコントロールできるため、地上の過酷な環境では栽培が難しい植物にとくに有効なんですね。
「ニモのガーデン」では、これらポッドを水中温室のネットワークというだけでなく、世界初の研究室として、研究やエコツーリズムのチャンスに適したものと考えているんだとか…。
2019年、「ニモのガーデン」は、ジェノバ工科大学と共同して、バイオスフィア内の熱力学の研究を始めました。
現在、この型破りなモデルが工業的な単一栽培ベースの農業の代替として、どのように採用されるか、特別に関心を寄せているそうです。
このシステムは、バイオスフィア内の海水が蒸発して、内部の表面で凝縮して真水を作り出すという完全自給自足型です。
世界の真水使用量の70%を農業が占めていて、気候変動によって食糧の未来が脅かされていることを考えると、これは彼らの持続可能なミッションにとって、非常に重要なことでしょう。
さらに、「ニモのガーデン」は、まだ一般的に使われていて、環境破壊を引き起こす可能性のある農薬を使う必要がありません。
2016年以降は、冬の寒さや嵐をものともせず、一年を通して栽培し続けられる方法を編み出しています。
ただし、2018年に地中海を襲った最大級の嵐、熱帯性サイクロンがきたときは、植物や技術がダメになってしまったようで、更なる改善が進められています。
海中でも影響する天災があるんですねぇ。
「ニモのガーデン」は、特に、経済的、環境的、形態的な条件が農業の課題となっている地域を対象に研究が進められています。
魚や海藻の養殖、野生動物のモニタリングなど、「ニモのガーデン」がもつ将来的な可能性は無限にあると思われます。
数百年後の未来には、海中都市なんか出来てるかもしれません。
が、しかし。
そちらの研究ももちろん大事でしょうけど、やはり気候変動を起こしてる原因となる、温暖化を止める方向に力を入れるのが、スジですよねぇ。
ストップ温暖化。
これさえ出来れば、海中なんかにいく必要はないですからね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月28日の木曜日でございます。
まだ昼間は暑い日がありますが、今年は比較的、秋がちゃんときてる感じはしますよね。
ここ数年の猛暑に比べたら、マシな気がします。
地球温暖化の影響からの気候変動が叫ばれて久しいですが、今以上に地球が気候変動に晒されたら、農作物の安定した供給は難しくなると考えられます。
事実、今年は夏場の天候不順で、野菜の値段が高騰していますよね。
この問題を解決するために、イタリアであるプロジェクトが発足しました。
「ニモのガーデン(Nemo’s Garden)」は、海底にドーム状の温室を設置して、そこで野菜や果物を育てているんだそうです。
ドーム内で海をが蒸発させ、内部の表面で真水に変えることで、海でレタスやトマトが収穫できるんだとか…。
2012年、ダイビング用品会社の創業者セルジオ・ガンベリーニは、海とガーデニングという彼のふたつの情熱をうまく融合させられる方法を模索していました。
そして設立したのが「ニモのガーデン(Nemo’s Garden)」で、イタリア北西部ノーリ沖に世界初の水中農園を作ったそうなんです。
実験的バイオスフィア(生物圏)としてバジルが栽培されたのを皮切りに、現在はトマト、イチゴ、バジル、花に至るまで100種類以上の植物が、イタリア沖の地中海の海底6メートルのところで育っているんだとか…。
では、海の底でどのような仕組みで農作物が育てられているのでしょう?
空気を充満させた6つのプラスチックポッドを海底に設置、風船のような形をしたこのポッドには、およそ2000リットルの空気を入れることができます。
ダイバーが中に入るときは、体半分が水中、半分はポッド内の空気中という状態になります。
各ポッドには、気温、CO2、湿度、酸素などの量を示すセンサーがとりつけられています。
植物のほとんどは水耕栽培されていて、栄養豊富な溶液が与えられているので、土は必要ないそうです。
ポリマーフィルムでできたドームを通して太陽光が届き、圧力をかけると、より早く発芽させることができます。
試験では、加圧環境の結果、精油の濃度が高くなった以外は、地上での栽培とほとんど変わりはなかったということです。
初期の収穫からは、パスタソースやサラダができたそうですが、「ニモのガーデン」は、化粧品や医療品業界からも関心が寄せられています。
水中では、植物の健康に影響を与える要因をよりコントロールできるため、地上の過酷な環境では栽培が難しい植物にとくに有効なんですね。
「ニモのガーデン」では、これらポッドを水中温室のネットワークというだけでなく、世界初の研究室として、研究やエコツーリズムのチャンスに適したものと考えているんだとか…。
2019年、「ニモのガーデン」は、ジェノバ工科大学と共同して、バイオスフィア内の熱力学の研究を始めました。
現在、この型破りなモデルが工業的な単一栽培ベースの農業の代替として、どのように採用されるか、特別に関心を寄せているそうです。
このシステムは、バイオスフィア内の海水が蒸発して、内部の表面で凝縮して真水を作り出すという完全自給自足型です。
世界の真水使用量の70%を農業が占めていて、気候変動によって食糧の未来が脅かされていることを考えると、これは彼らの持続可能なミッションにとって、非常に重要なことでしょう。
さらに、「ニモのガーデン」は、まだ一般的に使われていて、環境破壊を引き起こす可能性のある農薬を使う必要がありません。
2016年以降は、冬の寒さや嵐をものともせず、一年を通して栽培し続けられる方法を編み出しています。
ただし、2018年に地中海を襲った最大級の嵐、熱帯性サイクロンがきたときは、植物や技術がダメになってしまったようで、更なる改善が進められています。
海中でも影響する天災があるんですねぇ。
「ニモのガーデン」は、特に、経済的、環境的、形態的な条件が農業の課題となっている地域を対象に研究が進められています。
魚や海藻の養殖、野生動物のモニタリングなど、「ニモのガーデン」がもつ将来的な可能性は無限にあると思われます。
数百年後の未来には、海中都市なんか出来てるかもしれません。
が、しかし。
そちらの研究ももちろん大事でしょうけど、やはり気候変動を起こしてる原因となる、温暖化を止める方向に力を入れるのが、スジですよねぇ。
ストップ温暖化。
これさえ出来れば、海中なんかにいく必要はないですからね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院