(242)サンデーイルネス(仮)点頭てんかんについて
2021年10月17日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
10月17日のサンデーイルネスでございます。
10月も折り返しを過ぎ、後半戦に突入でございますね。
さすがに秋も深まり、少々寒いと感じる時間も出てくる頃ですな。
まぁ、わたくし院長はまだ真夏と同じ服装ですが…(笑)
ここ数年、秋がくるのが遅くて11月くらいまで夏服だったんですが、今年は少々早まりそうな気もします。
涼しくなるのは有り難いんですが、やはり秋から冬は空気も乾燥しますし、コロナが不安ですよねぇ…。
9月に入り、感染者数は減り続けておりますが、まだまだ油断できません。
去年もここからひと伸びありましたしねぇ…。
インフルエンザも流行りだしますし、コロナとの戦いもこの秋冬がポイントになるんじゃないでしょうかね。
折角減りだしてる感染者数ですから、このまましれーっと終わらせたいですもんね。
経済を回すと言う大きな部分はあるとは思いますが、まずは一回、キッチリと相当数まで感染者を減らす事が大事ですよねぇ。
小出しに規制を緩和していくと、たまジワジワ増えだしそうで怖いですもんね。
去年も、数は今年よりかなり少なかったですが、11月頃からジワジワ増えだして、年末年始を挟み、1月には結構な数まで増えましたからねぇ。
この轍を踏まないように、教訓にしていかなきゃね。
今調べたら、去年の10月17日は、新規感染者数、620人程でした。
で、そこから1月には8000人位まで増えましたからね。
このパターンだけは避けましょう。
来年こそは、いい年になりますようにー…。
てことで、まだ今年はガッツリ残ってますが、今日も元気に本題にいきましょう。
今日のイルネス辞典は、「点頭てんかん」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かといいますと、生後4カ月〜1歳ころの小児に発症する予後不良のてんかんです。
1841年、ウエストという医師が彼自身の息子の病状と経過を報告したのが最初で、ウエスト症候群とも呼ばれます。
大田原症候群(新生児期〜乳児早期)、レノックス・ガストー症候群(1歳〜6歳)とともに年齢依存症てんかん性脳症と呼ばれ、(1)乳幼児期にそれぞれのてんかんの好発年齢がみられること、(2)大田原症候群から点頭てんかんへ、点頭てんかんからレノックス・ガストー症候群へ年齢とともに変容することが多いことから、脳の発達過程とこれらのてんかん発症が密接に関連しているものと考えられています。
では原因は何かという事でですが、発症前の発達が正常で、いろいろな検査でも原因が見いだせない特発例(10〜20%)と、基礎疾患をもつ症候性例の2つに大別されます。
症候性例の基礎疾患としては胎内(たいない)感染症、先天性脳奇形、先天性代謝異常症、新生児頭蓋内(ずがいない)出血、新生児低酸素性虚血性脳症(ていさんそせいきょけつせいのうしょう)、髄膜脳炎(ずいまくのうえん)、頭部外傷などがあります。
症状の現れ方としては、両腕を上げると同時に頭部を前屈(点頭)する短い強直(きょうちょく)発作が、数秒間の間隔で数回から数十回と反復して起こるのが特徴的です。
このような反復発作をシリーズ形成といい、1日に数シリーズ繰り返してみられます。
発作の時にも意識は保たれていることが多いようです。
脳波検査が診断の決め手となり、ヒプスアリスミア(脳波の不整波)と呼ばれる特徴的な所見がみられます。
月齢(生後1カ年未満)でシリーズ形成(10分間程度の間に発作が10〜30回まとまってみられること)した点頭発作、ヒプスアリスミア、精神運動発達遅滞(ちたい)がみられれば点頭てんかんと診断されます。
原因となる症候性例の基礎疾患の検討も重要で、血液検査、頭部CT、頭部MRI検査などを行います。
治療の方法としては、抗てんかん薬(バルプロ酸ナトリウム、ゾニサミド、ニトラゼパム、クロナゼパム)、ビタミンB6の大量投与が試みられますが、有効でない場合も少なくありません。
その場合は、副腎皮質刺激(ふくじんひしつしげき)ホルモン(ACTH)療法が行われます。
約70%にコントロールが期待されますが、副作用として感染症、高血圧、電解質異常、脳萎縮(いしゅく)などがみられることがあるため注意が必要です。
症候性例ではACTHで一時的にコントロールできても再発することも多く、年齢が進むとレノックス・ガストー症候群へ変容することも多くみられます。
早期診断と早期治療開始が重要で、とくに点頭てんかん発症まで正常の発達がみられていた特発例では、治療によって良好な予後が期待されます。
そのため早期に治療を開始することが重要です。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月17日のサンデーイルネスでございます。
10月も折り返しを過ぎ、後半戦に突入でございますね。
さすがに秋も深まり、少々寒いと感じる時間も出てくる頃ですな。
まぁ、わたくし院長はまだ真夏と同じ服装ですが…(笑)
ここ数年、秋がくるのが遅くて11月くらいまで夏服だったんですが、今年は少々早まりそうな気もします。
涼しくなるのは有り難いんですが、やはり秋から冬は空気も乾燥しますし、コロナが不安ですよねぇ…。
9月に入り、感染者数は減り続けておりますが、まだまだ油断できません。
去年もここからひと伸びありましたしねぇ…。
インフルエンザも流行りだしますし、コロナとの戦いもこの秋冬がポイントになるんじゃないでしょうかね。
折角減りだしてる感染者数ですから、このまましれーっと終わらせたいですもんね。
経済を回すと言う大きな部分はあるとは思いますが、まずは一回、キッチリと相当数まで感染者を減らす事が大事ですよねぇ。
小出しに規制を緩和していくと、たまジワジワ増えだしそうで怖いですもんね。
去年も、数は今年よりかなり少なかったですが、11月頃からジワジワ増えだして、年末年始を挟み、1月には結構な数まで増えましたからねぇ。
この轍を踏まないように、教訓にしていかなきゃね。
今調べたら、去年の10月17日は、新規感染者数、620人程でした。
で、そこから1月には8000人位まで増えましたからね。
このパターンだけは避けましょう。
来年こそは、いい年になりますようにー…。
てことで、まだ今年はガッツリ残ってますが、今日も元気に本題にいきましょう。
今日のイルネス辞典は、「点頭てんかん」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かといいますと、生後4カ月〜1歳ころの小児に発症する予後不良のてんかんです。
1841年、ウエストという医師が彼自身の息子の病状と経過を報告したのが最初で、ウエスト症候群とも呼ばれます。
大田原症候群(新生児期〜乳児早期)、レノックス・ガストー症候群(1歳〜6歳)とともに年齢依存症てんかん性脳症と呼ばれ、(1)乳幼児期にそれぞれのてんかんの好発年齢がみられること、(2)大田原症候群から点頭てんかんへ、点頭てんかんからレノックス・ガストー症候群へ年齢とともに変容することが多いことから、脳の発達過程とこれらのてんかん発症が密接に関連しているものと考えられています。
では原因は何かという事でですが、発症前の発達が正常で、いろいろな検査でも原因が見いだせない特発例(10〜20%)と、基礎疾患をもつ症候性例の2つに大別されます。
症候性例の基礎疾患としては胎内(たいない)感染症、先天性脳奇形、先天性代謝異常症、新生児頭蓋内(ずがいない)出血、新生児低酸素性虚血性脳症(ていさんそせいきょけつせいのうしょう)、髄膜脳炎(ずいまくのうえん)、頭部外傷などがあります。
症状の現れ方としては、両腕を上げると同時に頭部を前屈(点頭)する短い強直(きょうちょく)発作が、数秒間の間隔で数回から数十回と反復して起こるのが特徴的です。
このような反復発作をシリーズ形成といい、1日に数シリーズ繰り返してみられます。
発作の時にも意識は保たれていることが多いようです。
脳波検査が診断の決め手となり、ヒプスアリスミア(脳波の不整波)と呼ばれる特徴的な所見がみられます。
月齢(生後1カ年未満)でシリーズ形成(10分間程度の間に発作が10〜30回まとまってみられること)した点頭発作、ヒプスアリスミア、精神運動発達遅滞(ちたい)がみられれば点頭てんかんと診断されます。
原因となる症候性例の基礎疾患の検討も重要で、血液検査、頭部CT、頭部MRI検査などを行います。
治療の方法としては、抗てんかん薬(バルプロ酸ナトリウム、ゾニサミド、ニトラゼパム、クロナゼパム)、ビタミンB6の大量投与が試みられますが、有効でない場合も少なくありません。
その場合は、副腎皮質刺激(ふくじんひしつしげき)ホルモン(ACTH)療法が行われます。
約70%にコントロールが期待されますが、副作用として感染症、高血圧、電解質異常、脳萎縮(いしゅく)などがみられることがあるため注意が必要です。
症候性例ではACTHで一時的にコントロールできても再発することも多く、年齢が進むとレノックス・ガストー症候群へ変容することも多くみられます。
早期診断と早期治療開始が重要で、とくに点頭てんかん発症まで正常の発達がみられていた特発例では、治療によって良好な予後が期待されます。
そのため早期に治療を開始することが重要です。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院