ホッキョクグマVSセイウチ
2021年09月21日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
9月21日の火曜日でございます。
さすがにここへ来て、秋らしい日が増えだしてきましたね。
ですが、まだ油断は出来ません。
なにせ、地球温暖化は進む一方ですから、いつまた暑くなるかもしれませんしね。
その温暖化の影響をかなりシビアに受けている、ホッキョクグマ(シロクマ)は、絶滅が危惧されていますが、それでも彼らはたくましく生きています。
肉食のシロクマは、北極圏に生きる動物たちを獲物にしているわけですが、時に自分よりも大きいセイウチを狙うこともあります。
巨大なキバに頑丈な頭蓋骨まで持つセイウチは、いかにホッキョクグマといえども容易に倒せる相手ではありません。
セイウチと言えば、体長310センチ、体重は900キロっていうモンスターですな。
ホッキョクグマからすれば、自分よりかなり大きな敵なわけですが、彼らは知能がとても高いんですね。
道具(武器)を使用していたようなんです。
セイウチを狙う時には、岩や氷の塊でセイウチの頭を叩き割ることがあるのだそうですよ。
ホッキョクグマと言えば、体長200〜250センチ、体重では350キロから500キロを超える個体も珍しくない、クマ科最大の種です。
こいつが、武器を使うってんですから、まさしく鬼に金棒ってトコですな。
グリーンランドやカナダ北極圏東部で暮らすイヌイットたちは、200年以上も前からホッキョクグマが武器(道具)を使ってセイウチを殺すことがあると伝えてきました。
ですが科学者や冒険家たちは、ただの伝説の類だろうと無視してきたわけです。
そうした話は最近でもあります。
たとえば1990年代にはイヌイットの狩人が報告していますし、天王寺動物園で飼育されていたゴーゴというホッキョクグマ(現在はよこはま動物園で飼育)にいたっては、高いところにある肉を道具を使って手に入れる様子が実際に撮影されています。
そこでホッキョクグマ研究の世界的な権威であるイアン・スターリング博士らは、ことの真偽を確かめてみることにしたそうです。
「経験豊富なイヌイットの狩人がそう言うのなら、耳を傾ける価値があるし、正しい可能性が非常に高いというのが私の経験です」とスターリング博士は語ります。
スターリング博士らは、イヌイットの狩人や冒険家・学者などが誰かから聞いたホッキョクグマの道具の利用に関する逸話を調査しました。
さらにイヌイットなどが証言する最近の目撃談や、ゴーゴやヒグマ(ホッキョクグマの一番近い親戚)などの行動記録なども集めました。
最新の報告によれば、野生のホッキョクグマがたまにではありますが、実際に岩や氷の塊を武器にして、セイウチをしとめていたことがあるそうなんですね。
一般に、何らかの問題を解決するための道具の使用は、高い知能の証だとされています。
たとえばチンパンジーは小動物を狩るために槍を使うことがありますし、イルカは隠れたエサを探すために海綿をくわえて砂を掃くんだとか…。
またゾウは電流フェンスに木や石を落として、壊してしまいます。
ホッキョクグマの知能をきちんと調べた研究はほとんどありませんでした。
しかしスターリング博士によれば、その行動からは彼らが非常に高い知能を備えていることをうかがい知れると…。
そもそもクマ科の動物は高い知能を持つことで知られています。
大きな脳を持っており、洗練された狩猟スキルを身につけているからです。
飼育されているアメリカグマの研究から、霊長類すらしのぐ認知機能を持つことが明らかになっているほどです。
またホッキョクグマのすぐそばで長年狩りを行ってきたイヌイットの狩人は、「一番賢いハンターは、大抵はメスのホッキョクグマ」と語っているそうです。
彼によると、ホッキョクグマは海で寝たふりをしてアザラシに近寄ったり、雪に隠れたアザラシの呼吸用の穴を嗅ぎ分けたりするのだといいます。
現在、北極圏と亜北極圏には2万6000頭のホッキョクグマが生息しているとされています。
その主な獲物はアザラシなんですが、地球温暖化によって氷が解けてしまえば、ホッキョクグマが餌のアザラシを狩ることができなくなり、生き残るのが難しくなります。
このままの状態では今世紀の終わりまでには野生のホッキョクグマはほぼ絶滅するだろうと予測されているそうです。
アザラシが獲れなきゃセイウチに挑むしかなくなりますよね〜。
一方のセイウチは、主に二枚貝を好み、巻貝・タコなどの軟体動物、エビ・カニなどの甲殻類、ナマコ類などの底棲の無脊椎動物を食べます。
つまり、セイウチからすると、ホッキョクグマを倒しても食料とはならないわけで、戦い損ってことになりますなぁ(笑)
こういった生態系の乱れも温暖化の悪影響に他なりません。
涼しい秋を過ごすためにも、考えないといけませんね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月21日の火曜日でございます。
さすがにここへ来て、秋らしい日が増えだしてきましたね。
ですが、まだ油断は出来ません。
なにせ、地球温暖化は進む一方ですから、いつまた暑くなるかもしれませんしね。
その温暖化の影響をかなりシビアに受けている、ホッキョクグマ(シロクマ)は、絶滅が危惧されていますが、それでも彼らはたくましく生きています。
肉食のシロクマは、北極圏に生きる動物たちを獲物にしているわけですが、時に自分よりも大きいセイウチを狙うこともあります。
巨大なキバに頑丈な頭蓋骨まで持つセイウチは、いかにホッキョクグマといえども容易に倒せる相手ではありません。
セイウチと言えば、体長310センチ、体重は900キロっていうモンスターですな。
ホッキョクグマからすれば、自分よりかなり大きな敵なわけですが、彼らは知能がとても高いんですね。
道具(武器)を使用していたようなんです。
セイウチを狙う時には、岩や氷の塊でセイウチの頭を叩き割ることがあるのだそうですよ。
ホッキョクグマと言えば、体長200〜250センチ、体重では350キロから500キロを超える個体も珍しくない、クマ科最大の種です。
こいつが、武器を使うってんですから、まさしく鬼に金棒ってトコですな。
グリーンランドやカナダ北極圏東部で暮らすイヌイットたちは、200年以上も前からホッキョクグマが武器(道具)を使ってセイウチを殺すことがあると伝えてきました。
ですが科学者や冒険家たちは、ただの伝説の類だろうと無視してきたわけです。
そうした話は最近でもあります。
たとえば1990年代にはイヌイットの狩人が報告していますし、天王寺動物園で飼育されていたゴーゴというホッキョクグマ(現在はよこはま動物園で飼育)にいたっては、高いところにある肉を道具を使って手に入れる様子が実際に撮影されています。
そこでホッキョクグマ研究の世界的な権威であるイアン・スターリング博士らは、ことの真偽を確かめてみることにしたそうです。
「経験豊富なイヌイットの狩人がそう言うのなら、耳を傾ける価値があるし、正しい可能性が非常に高いというのが私の経験です」とスターリング博士は語ります。
スターリング博士らは、イヌイットの狩人や冒険家・学者などが誰かから聞いたホッキョクグマの道具の利用に関する逸話を調査しました。
さらにイヌイットなどが証言する最近の目撃談や、ゴーゴやヒグマ(ホッキョクグマの一番近い親戚)などの行動記録なども集めました。
最新の報告によれば、野生のホッキョクグマがたまにではありますが、実際に岩や氷の塊を武器にして、セイウチをしとめていたことがあるそうなんですね。
一般に、何らかの問題を解決するための道具の使用は、高い知能の証だとされています。
たとえばチンパンジーは小動物を狩るために槍を使うことがありますし、イルカは隠れたエサを探すために海綿をくわえて砂を掃くんだとか…。
またゾウは電流フェンスに木や石を落として、壊してしまいます。
ホッキョクグマの知能をきちんと調べた研究はほとんどありませんでした。
しかしスターリング博士によれば、その行動からは彼らが非常に高い知能を備えていることをうかがい知れると…。
そもそもクマ科の動物は高い知能を持つことで知られています。
大きな脳を持っており、洗練された狩猟スキルを身につけているからです。
飼育されているアメリカグマの研究から、霊長類すらしのぐ認知機能を持つことが明らかになっているほどです。
またホッキョクグマのすぐそばで長年狩りを行ってきたイヌイットの狩人は、「一番賢いハンターは、大抵はメスのホッキョクグマ」と語っているそうです。
彼によると、ホッキョクグマは海で寝たふりをしてアザラシに近寄ったり、雪に隠れたアザラシの呼吸用の穴を嗅ぎ分けたりするのだといいます。
現在、北極圏と亜北極圏には2万6000頭のホッキョクグマが生息しているとされています。
その主な獲物はアザラシなんですが、地球温暖化によって氷が解けてしまえば、ホッキョクグマが餌のアザラシを狩ることができなくなり、生き残るのが難しくなります。
このままの状態では今世紀の終わりまでには野生のホッキョクグマはほぼ絶滅するだろうと予測されているそうです。
アザラシが獲れなきゃセイウチに挑むしかなくなりますよね〜。
一方のセイウチは、主に二枚貝を好み、巻貝・タコなどの軟体動物、エビ・カニなどの甲殻類、ナマコ類などの底棲の無脊椎動物を食べます。
つまり、セイウチからすると、ホッキョクグマを倒しても食料とはならないわけで、戦い損ってことになりますなぁ(笑)
こういった生態系の乱れも温暖化の悪影響に他なりません。
涼しい秋を過ごすためにも、考えないといけませんね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院