地球最古の動物
2021年09月16日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
9月16日の木曜日でございます。
来週は、また休みがたくさんあるんですよね〜。
敬老の日と秋分の日ですな。
なんか、7月からオリンピックがらみで休みが多いんですよねぇ。
7月も8月もそして9月も多いとなると、どこで帳尻を合わすんだいって感じですが、10月は祝日なしですね。
10月唯一の祝日だった、スポーツの日が7月に移動しましたから、10月はめいっぱい働きましょう〜(笑)
てことで、今日もネタにいきますが、ここんところ科学なネタが多かったんですが、今日もそんな歴史を感じる科学ネタです。
カナダのノースウェスト準州にある崖から採取された岩石の中から、8億9000万年前の網目状になった海綿構造の小さな構造物の化石が発見されました。
この構造物は地球に誕生した最古の「動物」であるとされる、海綿動物である可能性があるそうなんですよ。
もし本当にこれが海綿動物なら、これまで知られている中で地球上でもっとも古い「動物」となるかもしれないっていう大発見なんだとさ。
この化石を20年前に発見したのは、カナダ・ローレンティアン大学の地質学者エリザベス・ターナー氏と言う方です。
発見当時、彼女はその化石がどのようなものなのか薄々感じていたが、まだ学生だったため騒ぎになるのを嫌って発表しなかったんだそうです。
しかし学者として十分なキャリアを積んだ今、その成果を『Nature』に発表しました。
その化石は8億9000万年前のものらしく、これまでもっとも古いとされてきた海綿(6億3500万年前)よりも2億6000万年も古いものなんだそうです。
もしこの構造物が海綿ならば、地球に複雑な生命が生存できるようになったとされる時期よりも、ずっと前に動物が誕生していたことになるわけで歴史が変わるほどの事件なんですな。
まぁ、我々一般人からすれば、8億9000万年も6億6000万年も違いが分かりませんけどねぇ(笑)
あと、どんなもんか画像を見て貰いましょう。
植物のようにも見えますが、海綿は動物です。
多細胞生物で、植物にはある細胞壁がなく、精子も作るなど、動物の基本的な要素をほぼすべて備えています。
多くは川や海の底に根のようなものを張って定着し、1日に組織1グラムあたり1000リットルの水を濾過しながら、細菌のような有機物を食べるそうです。
ターナー氏は発見した化石を「普通海綿綱ケラトサ亜綱(keratosan demosponge)」であると考えているそうです。
掃除用のスポンジのように硬く、バネのような弾力があるんだとか…。
海綿が生きていたのはロディニア超大陸がバラバラになった時代で、現在のカナダに相当する地域には海水が押し寄せていたんだとか。
ターナー氏によれば、1.3センチくらいのサイズで、光合成で酸素を作り出す藍藻に紛れていたと考えられるといいます。
そんなところにいたのは、まだ酸素が薄かった当時の地球で呼吸を楽にするためのようです。
さらに、それから数百万年続いた地球が海の深くまで凍りついた時期(クライオジェニアン紀)も生き残りました。
ようやく恐竜のような複雑な動物たちがデビューを果たすのは、さらに5000万〜3億年が経過した頃ですからいかに古くから生息していたかが分かるでしょう。
発見された化石が記録上最古の動物というターナー氏の主張を疑う声ももちろんあります。
ケンブリッジ大学の古生物学者ニック・バターフィールド氏は、最古とされながらそうではないことが判明した例はこれまでにもあったと、第三者の立場で解説しています。
同氏によると、もし本当にその海綿が8億9000万年前に登場していたのなら、あっという間に地球の姿を変えたと考えられるのだという。
しかし実際には、海綿が生きていたとされる時期は、「ボーリング・ビリオン(退屈な10億年)」と知られる地球史上もっとも安定し、10億年間ほとんど何も起きなかった頃です。
これに対してターナー氏は、海綿はまばらにしか存在しておらず、しばらく居心地のいい特定の環境にとどまっていたと反論しています。
海綿が今日のようにどこにでもいる存在になるまでには、かなり長い時間がかかった可能性が高いのだという見解ですな。
どちらの説が正しいのかは今のところは分かりません。
ですがいずれにしろ、まだまだ分かっていない事の方が多いわけで、今ある常識的な説が、10年後、20年後には覆ってるかもしれませんしね。
この学問、ホント一般人には理解しづらいものですが、地球を知るうえでは大事な物なんでしょうな。
そんな事より、今の地球ですわ。
このままいくと、地球が破滅に向かっているのは素人でも感じます。
そこを何とかするための研究も頑張っていただきたいですなぁ。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月16日の木曜日でございます。
来週は、また休みがたくさんあるんですよね〜。
敬老の日と秋分の日ですな。
なんか、7月からオリンピックがらみで休みが多いんですよねぇ。
7月も8月もそして9月も多いとなると、どこで帳尻を合わすんだいって感じですが、10月は祝日なしですね。
10月唯一の祝日だった、スポーツの日が7月に移動しましたから、10月はめいっぱい働きましょう〜(笑)
てことで、今日もネタにいきますが、ここんところ科学なネタが多かったんですが、今日もそんな歴史を感じる科学ネタです。
カナダのノースウェスト準州にある崖から採取された岩石の中から、8億9000万年前の網目状になった海綿構造の小さな構造物の化石が発見されました。
この構造物は地球に誕生した最古の「動物」であるとされる、海綿動物である可能性があるそうなんですよ。
もし本当にこれが海綿動物なら、これまで知られている中で地球上でもっとも古い「動物」となるかもしれないっていう大発見なんだとさ。
この化石を20年前に発見したのは、カナダ・ローレンティアン大学の地質学者エリザベス・ターナー氏と言う方です。
発見当時、彼女はその化石がどのようなものなのか薄々感じていたが、まだ学生だったため騒ぎになるのを嫌って発表しなかったんだそうです。
しかし学者として十分なキャリアを積んだ今、その成果を『Nature』に発表しました。
その化石は8億9000万年前のものらしく、これまでもっとも古いとされてきた海綿(6億3500万年前)よりも2億6000万年も古いものなんだそうです。
もしこの構造物が海綿ならば、地球に複雑な生命が生存できるようになったとされる時期よりも、ずっと前に動物が誕生していたことになるわけで歴史が変わるほどの事件なんですな。
まぁ、我々一般人からすれば、8億9000万年も6億6000万年も違いが分かりませんけどねぇ(笑)
あと、どんなもんか画像を見て貰いましょう。
植物のようにも見えますが、海綿は動物です。
多細胞生物で、植物にはある細胞壁がなく、精子も作るなど、動物の基本的な要素をほぼすべて備えています。
多くは川や海の底に根のようなものを張って定着し、1日に組織1グラムあたり1000リットルの水を濾過しながら、細菌のような有機物を食べるそうです。
ターナー氏は発見した化石を「普通海綿綱ケラトサ亜綱(keratosan demosponge)」であると考えているそうです。
掃除用のスポンジのように硬く、バネのような弾力があるんだとか…。
海綿が生きていたのはロディニア超大陸がバラバラになった時代で、現在のカナダに相当する地域には海水が押し寄せていたんだとか。
ターナー氏によれば、1.3センチくらいのサイズで、光合成で酸素を作り出す藍藻に紛れていたと考えられるといいます。
そんなところにいたのは、まだ酸素が薄かった当時の地球で呼吸を楽にするためのようです。
さらに、それから数百万年続いた地球が海の深くまで凍りついた時期(クライオジェニアン紀)も生き残りました。
ようやく恐竜のような複雑な動物たちがデビューを果たすのは、さらに5000万〜3億年が経過した頃ですからいかに古くから生息していたかが分かるでしょう。
発見された化石が記録上最古の動物というターナー氏の主張を疑う声ももちろんあります。
ケンブリッジ大学の古生物学者ニック・バターフィールド氏は、最古とされながらそうではないことが判明した例はこれまでにもあったと、第三者の立場で解説しています。
同氏によると、もし本当にその海綿が8億9000万年前に登場していたのなら、あっという間に地球の姿を変えたと考えられるのだという。
しかし実際には、海綿が生きていたとされる時期は、「ボーリング・ビリオン(退屈な10億年)」と知られる地球史上もっとも安定し、10億年間ほとんど何も起きなかった頃です。
これに対してターナー氏は、海綿はまばらにしか存在しておらず、しばらく居心地のいい特定の環境にとどまっていたと反論しています。
海綿が今日のようにどこにでもいる存在になるまでには、かなり長い時間がかかった可能性が高いのだという見解ですな。
どちらの説が正しいのかは今のところは分かりません。
ですがいずれにしろ、まだまだ分かっていない事の方が多いわけで、今ある常識的な説が、10年後、20年後には覆ってるかもしれませんしね。
この学問、ホント一般人には理解しづらいものですが、地球を知るうえでは大事な物なんでしょうな。
そんな事より、今の地球ですわ。
このままいくと、地球が破滅に向かっているのは素人でも感じます。
そこを何とかするための研究も頑張っていただきたいですなぁ。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院