プリオン研究所の話。
2021年09月03日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
9月3日の金曜日でございます。
相変らず、コロナと残暑な毎日ですが、みなさんお元気でしょうか。
この時期はいわゆる「夏の疲れ」が出やすしですし、意外と寒暖差もありますしね。
こんな時ですから、風邪なんかひ居いる場合じゃないですし、気合いで免疫を上げましょう。
免疫力って、結局は気合いですから(笑)
にしても、新型コロナ、こいつは強いね〜。
ホント、感染症の恐ろしさを思い知らされましたね。
ってな掴みから、今日はそんな感染症のお話しでもいってみようかと思います。
フランスで、タンパク質からなる感染性因子「プリオン」を扱っていた研究所職員に重篤な脳疾患が確認されました。
プリオンに感染した可能性が濃厚であるという話しです。
同国で研究所関係者のプリオン感染が疑われるのは2例目で、これを受けて少なくとも3か月の間、プリオンの研究が一時中止されることになったそうです。
プリオンとは、タンパク質からなる感染性因子で、ミスフォールド(折りたたまれる過程で特定の立体構造をとらず、生体内で正しい機能や役割を果たせなくなる)したタンパク質がその構造を正常の構造のタンパク質に伝えることによって伝播、増殖します。
脳などの神経組織が破壊されるため、発症した場合、現時点で治療することはできず、脳がスポンジのようになって数か月から数年で確実に死にいたるかなり危険な感染症なんですね。
狂牛病やクロイツフェルト・ヤコブ病などの伝達性海綿状脳症の原因となり、これらの病気はプリオン病とも呼ばれています。
今回、「クロイツフェルト・ヤコブ病(人間のもっとも一般的なプリオン病)」の発症が明らかになったのは、フランス国立農業・食糧・環境研究所(INRAE)の元職員です。
この人物は以前、研究所でプリオンを扱っていました。
発症原因がプリオンであると断定されたわけではないようなんですが、INRAE職員はヤコブ病に感染したのは今回で2例目となるそうです。
最初の事例は、2010年5月、プリオンに感染したマウスで実験を行っていた最中、誤って注射針を指に刺してしまい、7年半後に感染が確認され、2019年6月に33歳の若さで亡くなったエミリー・ジャーメイン氏と言う方の例です。
針刺し事故は結構あるんですよねぇ…。
わたくし院長も鍼灸師ですから、この針刺しには細心の注意を払っています。
が、人間なんで完璧という事は絶対になく、もっと完璧な態勢で研究を行うべきだったことでしょう。
話しは脱線しましたが、検死では、「牛海面状脳症(俗にいう狂牛病)」に起因するとされる「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病」と診断されました。
ヨーロッパでは2000年に狂牛病のアウトブレイクが収束しており、それ以降変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の症例は報告されていなかったので、実験中の事故で感染したのだろうと推測されたわけです。
当時、彼女はラテックス手袋を二重に装着していたのですが、その上から注射針が刺さってしまったようなんですね。
この事故を受けてフランスの研究所では、耐切創手袋の使用、プラスチック製・使い捨てのハサミやメスの使用といった安全対策の見直しが行われた事は言うまでもありません。
感染症というと細菌やウイルスが思い浮かぶと思いますが、プリオン病もまた感染症の1つです。
ただしその原因は細菌やウイルスではなく、異常なタンパク質なんですね。
しかし外部のプリオンに感染する以外にも、遺伝子の異常によって発症するものや原因不明のものもありますからまたタチが悪いわけなんです。
またその感染因子は血液や人体組織に含まれていることがあり、輸血や硬膜移植などを受けたことで発症したとされる事例も過去には起きています。
因みに、日本でも毎年、100人〜200人の発症は確認されているそうです。
まぁ、100万人に1人とかの割合になりますが、いまだ治療法がない病気ですから、感染者がでるとそりゃ大変です。
今回の感染をうけ、フランス国立農業・食糧・環境研究所(INRAE)は、プリオンの研究の一時中止を決定しました。
まだ原因が特定出来ていないようなので、まずそこからですよねぇ…。
今、世界中は新型コロナウイルスの話題で持ちきりですが、まだまだ人間に治せない、未知の病気ってたくさんあるんですよね。
今回の、研究所の方も危険は承知の上、医学の進歩の為、人類のため日々奮闘して下さっていたわけですから、お気の毒です。
こういった研究機関が稼働してくれているおかげで、日々医学が進歩し、我々が安心して生きていけるようになってるんですからね。
とは言え、もうこれ以上、寿命を延ばしすぎるのもどうかと言う気はしますが…。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月3日の金曜日でございます。
相変らず、コロナと残暑な毎日ですが、みなさんお元気でしょうか。
この時期はいわゆる「夏の疲れ」が出やすしですし、意外と寒暖差もありますしね。
こんな時ですから、風邪なんかひ居いる場合じゃないですし、気合いで免疫を上げましょう。
免疫力って、結局は気合いですから(笑)
にしても、新型コロナ、こいつは強いね〜。
ホント、感染症の恐ろしさを思い知らされましたね。
ってな掴みから、今日はそんな感染症のお話しでもいってみようかと思います。
フランスで、タンパク質からなる感染性因子「プリオン」を扱っていた研究所職員に重篤な脳疾患が確認されました。
プリオンに感染した可能性が濃厚であるという話しです。
同国で研究所関係者のプリオン感染が疑われるのは2例目で、これを受けて少なくとも3か月の間、プリオンの研究が一時中止されることになったそうです。
プリオンとは、タンパク質からなる感染性因子で、ミスフォールド(折りたたまれる過程で特定の立体構造をとらず、生体内で正しい機能や役割を果たせなくなる)したタンパク質がその構造を正常の構造のタンパク質に伝えることによって伝播、増殖します。
脳などの神経組織が破壊されるため、発症した場合、現時点で治療することはできず、脳がスポンジのようになって数か月から数年で確実に死にいたるかなり危険な感染症なんですね。
狂牛病やクロイツフェルト・ヤコブ病などの伝達性海綿状脳症の原因となり、これらの病気はプリオン病とも呼ばれています。
今回、「クロイツフェルト・ヤコブ病(人間のもっとも一般的なプリオン病)」の発症が明らかになったのは、フランス国立農業・食糧・環境研究所(INRAE)の元職員です。
この人物は以前、研究所でプリオンを扱っていました。
発症原因がプリオンであると断定されたわけではないようなんですが、INRAE職員はヤコブ病に感染したのは今回で2例目となるそうです。
最初の事例は、2010年5月、プリオンに感染したマウスで実験を行っていた最中、誤って注射針を指に刺してしまい、7年半後に感染が確認され、2019年6月に33歳の若さで亡くなったエミリー・ジャーメイン氏と言う方の例です。
針刺し事故は結構あるんですよねぇ…。
わたくし院長も鍼灸師ですから、この針刺しには細心の注意を払っています。
が、人間なんで完璧という事は絶対になく、もっと完璧な態勢で研究を行うべきだったことでしょう。
話しは脱線しましたが、検死では、「牛海面状脳症(俗にいう狂牛病)」に起因するとされる「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病」と診断されました。
ヨーロッパでは2000年に狂牛病のアウトブレイクが収束しており、それ以降変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の症例は報告されていなかったので、実験中の事故で感染したのだろうと推測されたわけです。
当時、彼女はラテックス手袋を二重に装着していたのですが、その上から注射針が刺さってしまったようなんですね。
この事故を受けてフランスの研究所では、耐切創手袋の使用、プラスチック製・使い捨てのハサミやメスの使用といった安全対策の見直しが行われた事は言うまでもありません。
感染症というと細菌やウイルスが思い浮かぶと思いますが、プリオン病もまた感染症の1つです。
ただしその原因は細菌やウイルスではなく、異常なタンパク質なんですね。
しかし外部のプリオンに感染する以外にも、遺伝子の異常によって発症するものや原因不明のものもありますからまたタチが悪いわけなんです。
またその感染因子は血液や人体組織に含まれていることがあり、輸血や硬膜移植などを受けたことで発症したとされる事例も過去には起きています。
因みに、日本でも毎年、100人〜200人の発症は確認されているそうです。
まぁ、100万人に1人とかの割合になりますが、いまだ治療法がない病気ですから、感染者がでるとそりゃ大変です。
今回の感染をうけ、フランス国立農業・食糧・環境研究所(INRAE)は、プリオンの研究の一時中止を決定しました。
まだ原因が特定出来ていないようなので、まずそこからですよねぇ…。
今、世界中は新型コロナウイルスの話題で持ちきりですが、まだまだ人間に治せない、未知の病気ってたくさんあるんですよね。
今回の、研究所の方も危険は承知の上、医学の進歩の為、人類のため日々奮闘して下さっていたわけですから、お気の毒です。
こういった研究機関が稼働してくれているおかげで、日々医学が進歩し、我々が安心して生きていけるようになってるんですからね。
とは言え、もうこれ以上、寿命を延ばしすぎるのもどうかと言う気はしますが…。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院