去勢と寿命の関係。
2021年09月01日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
9月1日の水曜日でございます。
さぁ、いよいよ9月です。
夏は終わりです。
とは言え、気温的には秋と言うには無理がありますし、まだまだ当分暑いでしょう。
秋と言えば、スポーツの秋、芸術の秋、そして食欲の秋と言う位、良い季節なんですけどね。
年々、秋が短くなってますし、夏と冬が延びてます。
まぁ、真夏が暑すぎましたから、少しでも気温が下がるとかなり過ごしやすくはありますけどね。
そんな9月、今月も元気に頑張りましょう。
去勢すると長生きする。
突然ですが、そうらしいんです。
羊を使った実験により男性ホルモンがDNAを老化させている可能性があるんだとか…。
多くの生き物はオスよりもメスの方が長生きです。
これは人間も同様で、人間の男性の場合、不健康な生活習慣もその要因の1つとして挙げられますが、この点を考慮してもやはり女性の方が長生きなことは統計データからも明らかです。
ですが男性の寿命を延ばす禁断の方法があるようなんです。
人間の男性にも当てはまるのかどうかはわからないそうなんですが、羊のオスの場合、去勢すると長生きになるそうなんです。
その理由がDNAレベルで解明されたようで、男性ホルモンがDNAを老化させている可能性があるということのようなんです。
そもそも、なぜ男性より女性のほうが平均して長生きなのでしょう?
まだ完全にはわかっていませんが、一説によると男性の性染色体がXYであることと関係があるらしいことは指摘されています。
男性にしかないY染色体は小さいので、X染色体に病気を引き起こす危険がある突然変異があったとしても、それを”隠す”ことができません。
一方、XX染色体を持つ女性の場合、片方にリスキーな突然変異があっても、もう一方のX染色体が代わりになって、有害な遺伝子の発現を防ぐ事が出来ます。
ですから男性の方が早死にするという理屈のようです。
まぁ、当たらずともって感じですねぇ。
実際、遺伝的にみても「男性にしか罹らない」(完全に罹らないわけではないですが…)疾患も結構ありますからね。
これらも、遺伝子的に、Y染色体と関連があるという事は分かっていますからね。
では、何故去勢した羊は長生きするのでしょうか?
最新の研究では、それがなぜなのかDNAレベルで調査されています。
それによると、去勢された羊のオスはDNAの老化速度がゆっくりになることが確認されたといいます。
オタゴ大学(ニュージーランド)の研究グループが調べたのは「DNAメチル化」が進む割合です。
これはDNA塩基にメチル基修飾がくっつく化学反応のことで、ある個体の生物学的な年齢を客観的に把握する指標になると言われています。
オスとメスではこのDNAの老化がまるで違うことが知られているわけですが、今回の研究では、去勢されたオスとされていないオスでもやはり違うことが判明したとのことです。
また面白いことに、去勢によってもっとも影響を受ける部位は、男性ホルモン受容体があるところであることも明らかになっています。
マウスの組織を検査したところ、皮膚・腎臓・脳といった男性ホルモン受容体がある場所ほど、去勢後のDNA老化パターンに大きな変化が見られたそうなんです。
反対に男性ホルモン受容体がないところでは、去勢による影響はほとんど見受けられなかったそうです。
このことは「去勢」と「男性ホルモン」と「DNAの老化の性差」に関係性があることを示していると考えられます。
では、はたして人間でも同じことが言えるのでしょうか?
これは、まだまだ不明です。
ただし、かつて宦官(かんがん)と呼ばれる去勢を施された官吏が存在しましたが、少年期に去勢を施された朝鮮王朝時代の宦官は、睾丸のある男性に比べて大幅に長生きしていたことが、歴史資料の調査によって明らかになっていたりしますから、あながち関係なくはないとも思われます。
14世紀から20世紀初頭の宦官の寿命を調査したところ、彼らの平均寿命は70歳で、100歳を超えていた宦官もいたそうなんです。
同じ家系の去勢をしていない男性の平均年齢が51〜56歳だったことを考えるとかなり長生きだといえるでしょう。
ただし男性ホルモンが関係していることから、去勢をするならまだ少年期じゃないとダメなのかもしれないのでまさに禁断の長寿法ですな。
てより、去勢って…。
大体の男性は、去勢してまで長生きしたくないわいと言うと思いますが、まぁ医学的にはそうだってことで、実際やる人はいないでしょうけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月1日の水曜日でございます。
さぁ、いよいよ9月です。
夏は終わりです。
とは言え、気温的には秋と言うには無理がありますし、まだまだ当分暑いでしょう。
秋と言えば、スポーツの秋、芸術の秋、そして食欲の秋と言う位、良い季節なんですけどね。
年々、秋が短くなってますし、夏と冬が延びてます。
まぁ、真夏が暑すぎましたから、少しでも気温が下がるとかなり過ごしやすくはありますけどね。
そんな9月、今月も元気に頑張りましょう。
去勢すると長生きする。
突然ですが、そうらしいんです。
羊を使った実験により男性ホルモンがDNAを老化させている可能性があるんだとか…。
多くの生き物はオスよりもメスの方が長生きです。
これは人間も同様で、人間の男性の場合、不健康な生活習慣もその要因の1つとして挙げられますが、この点を考慮してもやはり女性の方が長生きなことは統計データからも明らかです。
ですが男性の寿命を延ばす禁断の方法があるようなんです。
人間の男性にも当てはまるのかどうかはわからないそうなんですが、羊のオスの場合、去勢すると長生きになるそうなんです。
その理由がDNAレベルで解明されたようで、男性ホルモンがDNAを老化させている可能性があるということのようなんです。
そもそも、なぜ男性より女性のほうが平均して長生きなのでしょう?
まだ完全にはわかっていませんが、一説によると男性の性染色体がXYであることと関係があるらしいことは指摘されています。
男性にしかないY染色体は小さいので、X染色体に病気を引き起こす危険がある突然変異があったとしても、それを”隠す”ことができません。
一方、XX染色体を持つ女性の場合、片方にリスキーな突然変異があっても、もう一方のX染色体が代わりになって、有害な遺伝子の発現を防ぐ事が出来ます。
ですから男性の方が早死にするという理屈のようです。
まぁ、当たらずともって感じですねぇ。
実際、遺伝的にみても「男性にしか罹らない」(完全に罹らないわけではないですが…)疾患も結構ありますからね。
これらも、遺伝子的に、Y染色体と関連があるという事は分かっていますからね。
では、何故去勢した羊は長生きするのでしょうか?
最新の研究では、それがなぜなのかDNAレベルで調査されています。
それによると、去勢された羊のオスはDNAの老化速度がゆっくりになることが確認されたといいます。
オタゴ大学(ニュージーランド)の研究グループが調べたのは「DNAメチル化」が進む割合です。
これはDNA塩基にメチル基修飾がくっつく化学反応のことで、ある個体の生物学的な年齢を客観的に把握する指標になると言われています。
オスとメスではこのDNAの老化がまるで違うことが知られているわけですが、今回の研究では、去勢されたオスとされていないオスでもやはり違うことが判明したとのことです。
また面白いことに、去勢によってもっとも影響を受ける部位は、男性ホルモン受容体があるところであることも明らかになっています。
マウスの組織を検査したところ、皮膚・腎臓・脳といった男性ホルモン受容体がある場所ほど、去勢後のDNA老化パターンに大きな変化が見られたそうなんです。
反対に男性ホルモン受容体がないところでは、去勢による影響はほとんど見受けられなかったそうです。
このことは「去勢」と「男性ホルモン」と「DNAの老化の性差」に関係性があることを示していると考えられます。
では、はたして人間でも同じことが言えるのでしょうか?
これは、まだまだ不明です。
ただし、かつて宦官(かんがん)と呼ばれる去勢を施された官吏が存在しましたが、少年期に去勢を施された朝鮮王朝時代の宦官は、睾丸のある男性に比べて大幅に長生きしていたことが、歴史資料の調査によって明らかになっていたりしますから、あながち関係なくはないとも思われます。
14世紀から20世紀初頭の宦官の寿命を調査したところ、彼らの平均寿命は70歳で、100歳を超えていた宦官もいたそうなんです。
同じ家系の去勢をしていない男性の平均年齢が51〜56歳だったことを考えるとかなり長生きだといえるでしょう。
ただし男性ホルモンが関係していることから、去勢をするならまだ少年期じゃないとダメなのかもしれないのでまさに禁断の長寿法ですな。
てより、去勢って…。
大体の男性は、去勢してまで長生きしたくないわいと言うと思いますが、まぁ医学的にはそうだってことで、実際やる人はいないでしょうけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院