わしゃ止まると死ぬんじゃ。
2021年07月28日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
7月28日の水曜日でございます。
7月も終盤に差し掛かり、暑さが増してきましたね〜。
とは言っても、まだ7月です。
8月の暑さはさらに厳しいものになるでしょうし、ちょっと気合いいれないと乗り越えられませんよ。
気合いってよく言いますけど、ほんと気持ちで乗り切れる部分って大きいですからね。
夏になんぞ負けるかいって気持ちで日々過ごしましょう。
てな夏本番、今日もネタにいきましょう。
今日も定番の動物ネタでもいってみましょう。
「わしゃ止まると死ぬんじゃ〜」
ってフレーズは関西人なら誰もが知ってる、間寛平さんのギャグですが、今日はそのギャグの通り、止まると死んじゃう生き物の話でもしてみたいと思います。
いわゆる「回遊魚」と呼ばれる魚は止まると死ぬって言われていますが、全ての回遊魚が当てはまるわけではありません。
回遊魚の中でも、自らの力で「エラブタ」を開閉できないタイプの回遊魚は、口をあけて泳ぐことにより酸素を取りこみます。
ですから、止まると息が出来なくなり、イコール死んでしまうと…。
このタイプの回遊魚には、マグロ、カツオなどが有名ですが、今日は海のハンター、サメにスポットを当ててみたいと思います。
サメが全て止まると死ぬわけではありませんが、外洋性のサメは「止まると死ぬ」タイプの回遊魚です。
ではどうやって体を休めているのでしょう?
止まったら死んでしまうのではおちおち休息もとれません。
彼らは無尽蔵にスタミナがあるのでしょうか。
で、今回その答えの1つが明らかとなりました。
海流に身をゆだねることでエネルギーの消費を抑えている時が、休息の時なのだそうです。
アメリカ・フロリダ国際大学のヤニス・パパスタマシュウ氏らは、フランス領ポリネシアのファカラヴァ環礁に生息する「オグロメジロザメ」を調べていました。
このサメは昼間になると上昇海流に逆らうように泳ぐことがあります。
興味深いことに、そのときヒレをほとんど動かさないそうなんです。
ノロノロと海流の始まりまで潜っていくと、今度はそれに身を任せてスイーッと海面へ流されていきます。
そして元に戻ると、またノロノロと海流の始まりを目指すと…。
それはまるでベルトコンベアに乗っているかのようであるそうです。
オグロメジロザメはインド太平洋のサンゴ礁で見られる最も一般的なサメで、全長は2m前後。
他種に対しては攻撃的ですが、同種には寛容で、日中には大きな群れを作るんだそうです。
興味を引かれたパパスタマシュウ氏は、サメの体に音響追跡タグと水中カメラを取り付けて、一体何をやっているのか調べてみることにしたんだそうです。
そしてそのデータと生物力学モデルをベースに、サメが泳ぐときのエネルギー消費量を算出してみると、どうやら通常の泳ぎよりも15%以上省エネできていることが判明したのだそうです。
この結果から、同じような海流があるところでは、やはりサメが集まって休憩しているのではないかと推測されました。
そこでマルチビーム・ソナーを使って、上昇海流が発生する場所を予測し、その場所を実際に観察してみると、確かにそこでもサメたちが集まって気持ち良さげに海流に乗っていることが確認されたんだそうです。
たとえば、上昇海流が強くなる上げ潮のときは、サメたちは密集して、はっきりとしたベルトコンベアー的行動を見せていたんだそうです。
その反対に海流が乱れがちな引き潮になると、サメたちは散らばり、海中のうねりを避けるために水面近くに移動していたんだとか…。
パパスタマシュウ氏らによれば、こうした行動は、鳥が最小の力で飛ぶために上昇気流を利用しているのに似ていると言っております。
海洋環境は海流があるためにダイナミックで、予測が難しくなります。
季節によっても違いますし、それどころか1日の間にも、分刻みで変化します。
恐らく、サメは海流を熟知してるというか、何らかの方法で上昇海流が起こる場所を特定してるんでしょうね。
でないと休憩できないもんね(笑)
ていうより、休憩しないと疲れるんでしょうか…。
もしそうだとしたら、なんでこんなに不便な身体に進化したんでしょうか。
今後は、今回判明したことを手がかりにサメの居場所を特定する方法の開発をしたり、サメ以外の泳ぎ続けなければならない回遊魚などへ応用したりといったことが考えられるそうです。
泳ぎ続けなくてはいけないという事から、泳ぎ続けられる身体に進化したとも考えられますけどね。
どちらにせよ不便な生き物ですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月28日の水曜日でございます。
7月も終盤に差し掛かり、暑さが増してきましたね〜。
とは言っても、まだ7月です。
8月の暑さはさらに厳しいものになるでしょうし、ちょっと気合いいれないと乗り越えられませんよ。
気合いってよく言いますけど、ほんと気持ちで乗り切れる部分って大きいですからね。
夏になんぞ負けるかいって気持ちで日々過ごしましょう。
てな夏本番、今日もネタにいきましょう。
今日も定番の動物ネタでもいってみましょう。
「わしゃ止まると死ぬんじゃ〜」
ってフレーズは関西人なら誰もが知ってる、間寛平さんのギャグですが、今日はそのギャグの通り、止まると死んじゃう生き物の話でもしてみたいと思います。
いわゆる「回遊魚」と呼ばれる魚は止まると死ぬって言われていますが、全ての回遊魚が当てはまるわけではありません。
回遊魚の中でも、自らの力で「エラブタ」を開閉できないタイプの回遊魚は、口をあけて泳ぐことにより酸素を取りこみます。
ですから、止まると息が出来なくなり、イコール死んでしまうと…。
このタイプの回遊魚には、マグロ、カツオなどが有名ですが、今日は海のハンター、サメにスポットを当ててみたいと思います。
サメが全て止まると死ぬわけではありませんが、外洋性のサメは「止まると死ぬ」タイプの回遊魚です。
ではどうやって体を休めているのでしょう?
止まったら死んでしまうのではおちおち休息もとれません。
彼らは無尽蔵にスタミナがあるのでしょうか。
で、今回その答えの1つが明らかとなりました。
海流に身をゆだねることでエネルギーの消費を抑えている時が、休息の時なのだそうです。
アメリカ・フロリダ国際大学のヤニス・パパスタマシュウ氏らは、フランス領ポリネシアのファカラヴァ環礁に生息する「オグロメジロザメ」を調べていました。
このサメは昼間になると上昇海流に逆らうように泳ぐことがあります。
興味深いことに、そのときヒレをほとんど動かさないそうなんです。
ノロノロと海流の始まりまで潜っていくと、今度はそれに身を任せてスイーッと海面へ流されていきます。
そして元に戻ると、またノロノロと海流の始まりを目指すと…。
それはまるでベルトコンベアに乗っているかのようであるそうです。
オグロメジロザメはインド太平洋のサンゴ礁で見られる最も一般的なサメで、全長は2m前後。
他種に対しては攻撃的ですが、同種には寛容で、日中には大きな群れを作るんだそうです。
興味を引かれたパパスタマシュウ氏は、サメの体に音響追跡タグと水中カメラを取り付けて、一体何をやっているのか調べてみることにしたんだそうです。
そしてそのデータと生物力学モデルをベースに、サメが泳ぐときのエネルギー消費量を算出してみると、どうやら通常の泳ぎよりも15%以上省エネできていることが判明したのだそうです。
この結果から、同じような海流があるところでは、やはりサメが集まって休憩しているのではないかと推測されました。
そこでマルチビーム・ソナーを使って、上昇海流が発生する場所を予測し、その場所を実際に観察してみると、確かにそこでもサメたちが集まって気持ち良さげに海流に乗っていることが確認されたんだそうです。
たとえば、上昇海流が強くなる上げ潮のときは、サメたちは密集して、はっきりとしたベルトコンベアー的行動を見せていたんだそうです。
その反対に海流が乱れがちな引き潮になると、サメたちは散らばり、海中のうねりを避けるために水面近くに移動していたんだとか…。
パパスタマシュウ氏らによれば、こうした行動は、鳥が最小の力で飛ぶために上昇気流を利用しているのに似ていると言っております。
海洋環境は海流があるためにダイナミックで、予測が難しくなります。
季節によっても違いますし、それどころか1日の間にも、分刻みで変化します。
恐らく、サメは海流を熟知してるというか、何らかの方法で上昇海流が起こる場所を特定してるんでしょうね。
でないと休憩できないもんね(笑)
ていうより、休憩しないと疲れるんでしょうか…。
もしそうだとしたら、なんでこんなに不便な身体に進化したんでしょうか。
今後は、今回判明したことを手がかりにサメの居場所を特定する方法の開発をしたり、サメ以外の泳ぎ続けなければならない回遊魚などへ応用したりといったことが考えられるそうです。
泳ぎ続けなくてはいけないという事から、泳ぎ続けられる身体に進化したとも考えられますけどね。
どちらにせよ不便な生き物ですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院