(229)サンデーイルネス(仮)肝腫瘍について
2021年07月18日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
7月18日のサンデーイルネスでございます。
いよいよ夏が始まりましたね。
今年も暑くなりそうですし、とにかく暑さに慣れるまで、特に熱中症には注意しましょう。
これ、分かってても意外と水分補給って出来ないことが多いんですよね。
最近じゃ、携帯用の水筒なんかも一般的になってきてますし、まず水分を持ってるって事が大事です。
自販機で買えばいいやとか思ってると、ついつい後回しになったり、その時たまたま自販機が見つからなかったりと、飲む機会を逃してしまう可能性もありますしね。
女性なんかは、カバンにペットボトルや水筒を入れてる方は多いと思いますが、意外と男性ってカバン持たない人も多いですし、持っててもビジネスバッグとかで、水筒やペットボトルが入る構造じゃなかったり…。
こういう人ほど注意しましょうね。
聞きなれたフレーズかもしれませんけど、喉が渇いてから飲むんじゃ遅いですからね。
因みに、去年の夏(6月〜9月)には、約65000人が熱中症で救急搬送されてますしね。
あ、もちろん全国でですけどね。
そして1000人レベルで亡くなってますからね。
これ、20年前からすると、5倍以上に増えてるんですよ。
やはり、温暖化恐るべしですねぇ…。
若いから大丈夫とか、元気だから大丈夫ってことは絶対ないですから、ホントに注意しましょうね。
あと、当然、汗をかきますし、水分と共にミネラル分も不足します。
ですから、水分補給もできるならミネラル分の含まれたものが望ましいです。
一番良いのは、やはり何といっても経口補水液ですね。
「OS-1」に代表されるヤツね。
あと、スポーツドリンクでもまぁ大丈夫です。
とにかく、熱中症は予防すればそれだけで確実に避けられますから、みなさん、気をつけて下さいね。
ってことで、本題の方にいきましょう。
今日のイルネス辞典は、「肝腫瘍」について解説していきたいと思います。
まずは、どんな病気かってことですが、読んで字の如く、肝臓に発生する腫瘍です。
原発性のものと転移性のものがあり、原発性のものは肝芽腫(かんがしゅ)や肝細胞(かんさいぼう)がんのように悪性のものと、血管腫(けっかんしゅ)、過誤腫(かごしゅ)、嚢腫(のうしゅ)などの比較的良性のものがあります。
5歳児未満の原発性肝悪性腫瘍(げんぱつせいかんあくせいしゅよう)のほとんどは肝芽腫で、小児の悪性腫瘍の約2%を占めています。
肝芽腫は、1歳をピークに乳幼児に発症する病気で、胎生(たいせい)早期の未熟な肝細胞から発生します。
原因には、がん細胞の成長を抑制するがん抑制遺伝子の異常や、そこに結合する蛋白質の異常などとの関連が示唆されています。
成人型の肝細胞がんは、成熟した肝細胞ががん化したもので、10歳前後の年長児に多く発症します。
症状の現れ方としては、肝芽腫は乳幼児に多いことから、症状を訴えることはまれで、腹部腫瘤(しゅりゅう)で気づく場合が少なくありません。
腫瘤は、肝臓に一致した部位に表面凹凸の硬いしこりとして触れます。
進行すると発育不全や栄養障害、体重増加不良などを認めます。
哺乳力の低下、不機嫌、発熱などの症状が続く場合は注意します。
転移病巣における四肢の痛み、リンパ節の腫脹(しゅちょう)、貧血などの症状が出現することもあります。
肝芽腫および肝細胞がんのいずれも、血液検査でα(アルファ)‐フェトプロテイン(AFP)が高値を示します。
画像診断では超音波、CT、MRIなどの検査が有用で、腫瘍の大きさや浸潤(しんじゅん)の程度を評価します。
さらに血管造影検査を行い、腫瘍に栄養を運ぶ血管を確認します。
これは、手術を行ううえでも必須の検査だそうです。
区別すべき病気には、神経芽細胞腫(しんけいがさいぼうしゅ)、腎芽細胞腫(じんがさいぼうしゅ)(ウィルムス腫瘍)などの側腹部から上腹部にかけてはれてくる腫瘍があります。
また、胆道拡張症(たんどうかくちょうしょう)、水腎症(すいじんしょう)、肝腫大を伴う代謝性疾患などとの区別も必要です。
超音波検査などを行い、原発部位が確認できれば区別が可能ですが、肝芽腫と肝細胞がんの区別には組織学的評価が必要です。
では治療の方法ですが、原発性悪性肝腫瘍は、可能なかぎり手術で切除し、その後、抗がん薬を用いた化学療法を行います。
切除不能な場合は、まず化学療法を行って腫瘍を小さくしたあと、手術を行う場合もあります。
肝芽腫の大多数は、化学療法に対する感受性があるので、適切な化学療法を行って再発を予防していくことが大切です。
腹部腫瘤が疑われたら、小児科医に相談してください。
手術後は、定期的なAFPの測定や超音波検査を受ける必要があります。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月18日のサンデーイルネスでございます。
いよいよ夏が始まりましたね。
今年も暑くなりそうですし、とにかく暑さに慣れるまで、特に熱中症には注意しましょう。
これ、分かってても意外と水分補給って出来ないことが多いんですよね。
最近じゃ、携帯用の水筒なんかも一般的になってきてますし、まず水分を持ってるって事が大事です。
自販機で買えばいいやとか思ってると、ついつい後回しになったり、その時たまたま自販機が見つからなかったりと、飲む機会を逃してしまう可能性もありますしね。
女性なんかは、カバンにペットボトルや水筒を入れてる方は多いと思いますが、意外と男性ってカバン持たない人も多いですし、持っててもビジネスバッグとかで、水筒やペットボトルが入る構造じゃなかったり…。
こういう人ほど注意しましょうね。
聞きなれたフレーズかもしれませんけど、喉が渇いてから飲むんじゃ遅いですからね。
因みに、去年の夏(6月〜9月)には、約65000人が熱中症で救急搬送されてますしね。
あ、もちろん全国でですけどね。
そして1000人レベルで亡くなってますからね。
これ、20年前からすると、5倍以上に増えてるんですよ。
やはり、温暖化恐るべしですねぇ…。
若いから大丈夫とか、元気だから大丈夫ってことは絶対ないですから、ホントに注意しましょうね。
あと、当然、汗をかきますし、水分と共にミネラル分も不足します。
ですから、水分補給もできるならミネラル分の含まれたものが望ましいです。
一番良いのは、やはり何といっても経口補水液ですね。
「OS-1」に代表されるヤツね。
あと、スポーツドリンクでもまぁ大丈夫です。
とにかく、熱中症は予防すればそれだけで確実に避けられますから、みなさん、気をつけて下さいね。
ってことで、本題の方にいきましょう。
今日のイルネス辞典は、「肝腫瘍」について解説していきたいと思います。
まずは、どんな病気かってことですが、読んで字の如く、肝臓に発生する腫瘍です。
原発性のものと転移性のものがあり、原発性のものは肝芽腫(かんがしゅ)や肝細胞(かんさいぼう)がんのように悪性のものと、血管腫(けっかんしゅ)、過誤腫(かごしゅ)、嚢腫(のうしゅ)などの比較的良性のものがあります。
5歳児未満の原発性肝悪性腫瘍(げんぱつせいかんあくせいしゅよう)のほとんどは肝芽腫で、小児の悪性腫瘍の約2%を占めています。
肝芽腫は、1歳をピークに乳幼児に発症する病気で、胎生(たいせい)早期の未熟な肝細胞から発生します。
原因には、がん細胞の成長を抑制するがん抑制遺伝子の異常や、そこに結合する蛋白質の異常などとの関連が示唆されています。
成人型の肝細胞がんは、成熟した肝細胞ががん化したもので、10歳前後の年長児に多く発症します。
症状の現れ方としては、肝芽腫は乳幼児に多いことから、症状を訴えることはまれで、腹部腫瘤(しゅりゅう)で気づく場合が少なくありません。
腫瘤は、肝臓に一致した部位に表面凹凸の硬いしこりとして触れます。
進行すると発育不全や栄養障害、体重増加不良などを認めます。
哺乳力の低下、不機嫌、発熱などの症状が続く場合は注意します。
転移病巣における四肢の痛み、リンパ節の腫脹(しゅちょう)、貧血などの症状が出現することもあります。
肝芽腫および肝細胞がんのいずれも、血液検査でα(アルファ)‐フェトプロテイン(AFP)が高値を示します。
画像診断では超音波、CT、MRIなどの検査が有用で、腫瘍の大きさや浸潤(しんじゅん)の程度を評価します。
さらに血管造影検査を行い、腫瘍に栄養を運ぶ血管を確認します。
これは、手術を行ううえでも必須の検査だそうです。
区別すべき病気には、神経芽細胞腫(しんけいがさいぼうしゅ)、腎芽細胞腫(じんがさいぼうしゅ)(ウィルムス腫瘍)などの側腹部から上腹部にかけてはれてくる腫瘍があります。
また、胆道拡張症(たんどうかくちょうしょう)、水腎症(すいじんしょう)、肝腫大を伴う代謝性疾患などとの区別も必要です。
超音波検査などを行い、原発部位が確認できれば区別が可能ですが、肝芽腫と肝細胞がんの区別には組織学的評価が必要です。
では治療の方法ですが、原発性悪性肝腫瘍は、可能なかぎり手術で切除し、その後、抗がん薬を用いた化学療法を行います。
切除不能な場合は、まず化学療法を行って腫瘍を小さくしたあと、手術を行う場合もあります。
肝芽腫の大多数は、化学療法に対する感受性があるので、適切な化学療法を行って再発を予防していくことが大切です。
腹部腫瘤が疑われたら、小児科医に相談してください。
手術後は、定期的なAFPの測定や超音波検査を受ける必要があります。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院