(228)サンデーイルネス(仮)黄斑円孔について
2021年07月11日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
7月11日のサンデーイルネスでございます。
ボチボチ梅雨明けですね〜。
今年も暑い夏がやってきます。
毎年の事ですが、やはり熱中症に罹り、救急搬送されちゃう人が多発しますし、油断大敵、早めの水分補給を心がけましょう。
家の中でも熱中症にはなりますから、冷房は苦手って方もいらっしゃるでしょうけど、やはりあまり暑い日は少々冷やすことは必要です。
特に、高齢者の方なんかは注意が必要ですよ。
わたくし院長も両親がボチボチ高齢なんですが、この世代の人ってクーラーが嫌いな人が多いんですよ。
世代的に電気代がもったいないって考える人も多いですしね。
昔はクーラーの電気代ってスゴイ高かったですけど、今はそうでもないですし、その頃と今とじゃ、夏の気温が違うんですって。
と言って、クーラーをつけるように言っても、「家の中は涼しい」とか言うんですよねぇ。
いやいや。
暑いし(笑)
感覚的に鈍くなってきてるってのもあるんでしょうけど、我慢しちゃうんでしょうね。
その我慢が命取りにもなりますんで、ホント高齢者が身近におられる方は、注意してあげて下さいね。
ってことで、熱中症対策を万全にしてってことで、今日も本題の方に入っていきましょう。
今日のイルネス辞典は、「黄斑円孔」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かってことですが、眼底の中心にある黄斑部の網膜(もうまく)に孔(あな)があく病気です。
黄斑部は物を見るための中心ですから、黄斑円孔になると非常に物が見えにくくなります。
今から約15年ほど前までは治療不可能とされていましたが、最近では手術でほとんど黄斑円孔は閉鎖することができるようになっています。
高齢者に多い病気ですが、眼の打撲などで若い人にも起こることがあります。
原因は何かと言いますと、眼の老化、とくに硝子体(しょうしたい)の加齢による変化が主な原因です。
硝子体の最も外側、網膜と接する部分を硝子体皮質といいますが、加齢とともに黄斑部網膜に接する硝子体皮質に接線方向の張力が加わります。
すると、網膜と硝子体皮質は中心部で強く接着しているため、網膜の中心に前方への牽引力(けんいんりょく)が加わり、黄斑部網膜に亀裂(きれつ)が入って黄斑円孔ができると考えられています。
症状の現れ方として多くの場合、変視症(へんししょう)(物がゆがんで見える)がまず起りだします。
黄斑円孔による変視症は特徴的で、よく「すぼんで見える」「吸い込まれるように見える」と表現されるそうです。
視力は初期には比較的変化がなく良好ですが、進行するにつれて下がっていき、最終的には0.1〜0.2程度まで低下します。
わたくし院長は極度の近眼で、もともと裸眼視力が0.1ありません。
こういう場合は、どうなるんでしょうかねぇ。
と、脱線しましたが、検査と診断は眼底検査で一目瞭然(りょうぜん)です。
OCT(光学的干渉断層計)を用いれば、黄斑円孔の断面をきれいに映し出すことができます。
進行の過程によって、ステージ1〜4に分けられています。
黄斑円孔は、かつては中心部の網膜がくり抜かれてできると考えられていました。
しかし、今では針で突いたような小さな孔が周囲に拡大したものであることがわかっています。
治療の方法としましては、ごくまれに自然に治ることがありますが、一般的には硝子体手術が唯一の治療法です。
手術で最も重要なポイントは、後部硝子体皮質(こうぶしょうしたいひしつ)を網膜の表面から剥離(はくり)することにありますが、最近は内境界膜(網膜の最表面にあり、後部硝子体皮質と接する膜)を併せて取り除く方法が広まっています。
手術では眼のなかに気体を注入するので、術後数日間はうつ伏せの体位をとらなくてはなりません。
この術後数日間のうつぶせ生活、これが結構大変で辛いものになるんですが、今では手術によって90%以上は円孔が閉鎖するようになっていますから、がんばる甲斐はありますわね。
円孔が閉鎖すると、直後から変視症は大幅に改善しますが、視力の回復はさまざまなようです。
まず病気に気づいたら早急に眼科専門医の診断を受ける必要があります。
早く手術をするほど円孔が閉鎖する率は高く、視力の回復は良好です。
手術は一刻を争うわけではありませんが、早く手術を受けるに越したことはありません。
時間がたちすぎると、円孔は閉鎖しても視力の回復が悪くなりますので、早期に手を打ちましょう。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月11日のサンデーイルネスでございます。
ボチボチ梅雨明けですね〜。
今年も暑い夏がやってきます。
毎年の事ですが、やはり熱中症に罹り、救急搬送されちゃう人が多発しますし、油断大敵、早めの水分補給を心がけましょう。
家の中でも熱中症にはなりますから、冷房は苦手って方もいらっしゃるでしょうけど、やはりあまり暑い日は少々冷やすことは必要です。
特に、高齢者の方なんかは注意が必要ですよ。
わたくし院長も両親がボチボチ高齢なんですが、この世代の人ってクーラーが嫌いな人が多いんですよ。
世代的に電気代がもったいないって考える人も多いですしね。
昔はクーラーの電気代ってスゴイ高かったですけど、今はそうでもないですし、その頃と今とじゃ、夏の気温が違うんですって。
と言って、クーラーをつけるように言っても、「家の中は涼しい」とか言うんですよねぇ。
いやいや。
暑いし(笑)
感覚的に鈍くなってきてるってのもあるんでしょうけど、我慢しちゃうんでしょうね。
その我慢が命取りにもなりますんで、ホント高齢者が身近におられる方は、注意してあげて下さいね。
ってことで、熱中症対策を万全にしてってことで、今日も本題の方に入っていきましょう。
今日のイルネス辞典は、「黄斑円孔」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かってことですが、眼底の中心にある黄斑部の網膜(もうまく)に孔(あな)があく病気です。
黄斑部は物を見るための中心ですから、黄斑円孔になると非常に物が見えにくくなります。
今から約15年ほど前までは治療不可能とされていましたが、最近では手術でほとんど黄斑円孔は閉鎖することができるようになっています。
高齢者に多い病気ですが、眼の打撲などで若い人にも起こることがあります。
原因は何かと言いますと、眼の老化、とくに硝子体(しょうしたい)の加齢による変化が主な原因です。
硝子体の最も外側、網膜と接する部分を硝子体皮質といいますが、加齢とともに黄斑部網膜に接する硝子体皮質に接線方向の張力が加わります。
すると、網膜と硝子体皮質は中心部で強く接着しているため、網膜の中心に前方への牽引力(けんいんりょく)が加わり、黄斑部網膜に亀裂(きれつ)が入って黄斑円孔ができると考えられています。
症状の現れ方として多くの場合、変視症(へんししょう)(物がゆがんで見える)がまず起りだします。
黄斑円孔による変視症は特徴的で、よく「すぼんで見える」「吸い込まれるように見える」と表現されるそうです。
視力は初期には比較的変化がなく良好ですが、進行するにつれて下がっていき、最終的には0.1〜0.2程度まで低下します。
わたくし院長は極度の近眼で、もともと裸眼視力が0.1ありません。
こういう場合は、どうなるんでしょうかねぇ。
と、脱線しましたが、検査と診断は眼底検査で一目瞭然(りょうぜん)です。
OCT(光学的干渉断層計)を用いれば、黄斑円孔の断面をきれいに映し出すことができます。
進行の過程によって、ステージ1〜4に分けられています。
黄斑円孔は、かつては中心部の網膜がくり抜かれてできると考えられていました。
しかし、今では針で突いたような小さな孔が周囲に拡大したものであることがわかっています。
治療の方法としましては、ごくまれに自然に治ることがありますが、一般的には硝子体手術が唯一の治療法です。
手術で最も重要なポイントは、後部硝子体皮質(こうぶしょうしたいひしつ)を網膜の表面から剥離(はくり)することにありますが、最近は内境界膜(網膜の最表面にあり、後部硝子体皮質と接する膜)を併せて取り除く方法が広まっています。
手術では眼のなかに気体を注入するので、術後数日間はうつ伏せの体位をとらなくてはなりません。
この術後数日間のうつぶせ生活、これが結構大変で辛いものになるんですが、今では手術によって90%以上は円孔が閉鎖するようになっていますから、がんばる甲斐はありますわね。
円孔が閉鎖すると、直後から変視症は大幅に改善しますが、視力の回復はさまざまなようです。
まず病気に気づいたら早急に眼科専門医の診断を受ける必要があります。
早く手術をするほど円孔が閉鎖する率は高く、視力の回復は良好です。
手術は一刻を争うわけではありませんが、早く手術を受けるに越したことはありません。
時間がたちすぎると、円孔は閉鎖しても視力の回復が悪くなりますので、早期に手を打ちましょう。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院