赤道小町ドキ
2021年05月18日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
5月18日の火曜日でございます。
まだ5月後半だというのに梅雨入りだし、蒸し暑いし…
本来なら梅雨前ですから、比較的過ごしやすい気候のはずなんですけど、今年は一体どうなることやら…
夏はやっぱり暑いんでしょうかねぁ。
ここ数年、毎年のように暑い夏が続いてますし、これも地球温暖化の影響なんでしょうねぇ…。
そんな暑い夏ってだけでは済まない問題も、世界中で起こっています。
今日のお話しは、赤道直下の海洋生物たちが移動を始めてるってお話しです。
色とりどりのサンゴ礁や熱帯魚など、豊かな生態系で知られる赤道直下の海ですが、今、そこに住んでいた海洋生物たちは、冷たい水のある場所へ逃げ出しているそうなんです。
最新の研究では、赤道の海がすでに多くの種にとって熱くなりすぎていると警鐘を鳴らしているそうなんです。
当然ながら地球温暖化が原因です。
これ、地球の歴史を振り返ると、海洋生物の9割が死に絶えた大量絶滅期にまったく同じ傾向が見られたそうなんですよ。
ニュージーランド、オークランド大学をはじめとするグループが調べたのは、1955年以降に収集された海洋生物5万種の分布データでした。
一般に生物種の多様性は、北極や南極ほど少なく、赤道ほど豊かになります。
このパターンをもとにすると、赤道を頂点とする釣鐘状のグラフを描くことができるわけです。
ところが調査では、現在に近づくほどに釣鐘の頂点部分がくぼみ、どんどん深くなっていることが明らかになったそうなんです。
つまり赤道から種の多様性が失われているということです。
そうした生物は、快適な温度を求めて、より北や南にある亜熱帯の海へと逃げ出しているんだとか…。
過去50年における赤道の平均気温の上昇は0.6度で、高緯度地域に比べれば穏やかな変化だったはずなんです。
にもかかわらず、赤道の海に生息する生物は、生存可能な環境にとどまるために、より大きく移動しなければならなかったんです。
実ははこうした変化は過去にも起きたことがあるそうなんです。
それは2億5200万年前のペルム紀末期のことです。
この時、地球史上もっとも激しい火山活動が起き、世界の平均気温は3万〜6万年かけて10度上昇したと言われています。
この時期は「P-T境界」と呼ばれており、海洋生物のうちの96%。全ての生物種の90%から95%が失われるという史上最大級の大量絶滅が起きたことで知られています。
今回の研究グループによれば、化石による調査から、このときもまた赤道の生物多様性が減少していたことが明らかになっています。
12万5000年前も同様のことが起きているそうで、やはり急激に温暖化が進んだ時期で、サンゴ礁が熱帯の海から逃げ出し、赤道から生物多様性が減少しました。
ですがこの時期に大量絶滅は起きていません。
そして現代に話を戻すと、赤道の海に生息する「有孔虫」(硬い殻を持つ単細胞プランクトンの一種)がもっとも豊富だったのは、1万5000年前に終わった前回の氷河期の最中だったそうです。
そしてそれ以降、有孔類は減少し続け、現在進行中の温暖化によってその傾向が加速しています。
プランクトンは食物連鎖の基礎となる種であるので、非常に重要な意味を持っています。
一方、亜熱帯の海では多様性が増加しています。
そこによそ者が侵入してきており、これまでにはなかった捕食関係や競争関係が生じているということなんですね。
こうしたことが生態系の崩壊につながったとしてもおかしくはないと、研究グループは説明します。
実際P-T境界では、生物が大量に絶滅し、生態系がもたらすサービスは永遠に変わってしまったといいますから大変なことですよね。
そしてその影響は、海の中だけにとどまらず、人間にも及びます。
たとえば熱帯島嶼国の多くにとって、マグロ漁船への漁業許可販売は、重要な収入源です。
ですが運動能力に優れたマグロなら国境など無視して、簡単に亜熱帯地域へ引っ越ししてしまうでしょう。
民芸品の素材として大切なサンゴや、エコツーリズムの目玉となるジンベエザメ、マンタ、ウミガメといった大型海洋生物も同様に重要な収入源です。
そうした生態系サービスに依存している国家にとって、熱帯の生物多様性の減少は直ちに死活問題につながりかねないわけなんですね。
研究グループは、熱帯の生物を守るために、まずパリ協定に定められた温室効果ガス削減目標にのっとって、各国がきちんと行動することが大切だと述べています。
それからもう1つ、それ以外の影響から熱帯の海を守ることも大事なことだといいます。
今日、海洋の2.7%が保護区として指定されていますが、これは生物多様性条約に定められた2020年までの目標(10%)を大きく下回っています。
今、41か国で構成される「グローバル・オーシャン・アライアンス」(日本は未参加)は、2030年までに海洋保護区を30%に広げようと世界に訴えかけているそうです。
とまぁ、かなり大掛かりな影響が出ていますね。
やはり、この地球温暖化問題は、すぐに手を打たないともう間に合わないかもしれません。
世界が一丸となってと言いますけど、これがなかなかねぇ…。
我々一般人は、何をどうすればいいか分かりませんから、とにかく良い方向に導いてもらわないとね。
まぁ、我々が生きてるうちは特に変化は無いと思いますけど…
とかってそういう考えがダメなんやんね(笑)
みんなで協力し合いましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
5月18日の火曜日でございます。
まだ5月後半だというのに梅雨入りだし、蒸し暑いし…
本来なら梅雨前ですから、比較的過ごしやすい気候のはずなんですけど、今年は一体どうなることやら…
夏はやっぱり暑いんでしょうかねぁ。
ここ数年、毎年のように暑い夏が続いてますし、これも地球温暖化の影響なんでしょうねぇ…。
そんな暑い夏ってだけでは済まない問題も、世界中で起こっています。
今日のお話しは、赤道直下の海洋生物たちが移動を始めてるってお話しです。
色とりどりのサンゴ礁や熱帯魚など、豊かな生態系で知られる赤道直下の海ですが、今、そこに住んでいた海洋生物たちは、冷たい水のある場所へ逃げ出しているそうなんです。
最新の研究では、赤道の海がすでに多くの種にとって熱くなりすぎていると警鐘を鳴らしているそうなんです。
当然ながら地球温暖化が原因です。
これ、地球の歴史を振り返ると、海洋生物の9割が死に絶えた大量絶滅期にまったく同じ傾向が見られたそうなんですよ。
ニュージーランド、オークランド大学をはじめとするグループが調べたのは、1955年以降に収集された海洋生物5万種の分布データでした。
一般に生物種の多様性は、北極や南極ほど少なく、赤道ほど豊かになります。
このパターンをもとにすると、赤道を頂点とする釣鐘状のグラフを描くことができるわけです。
ところが調査では、現在に近づくほどに釣鐘の頂点部分がくぼみ、どんどん深くなっていることが明らかになったそうなんです。
つまり赤道から種の多様性が失われているということです。
そうした生物は、快適な温度を求めて、より北や南にある亜熱帯の海へと逃げ出しているんだとか…。
過去50年における赤道の平均気温の上昇は0.6度で、高緯度地域に比べれば穏やかな変化だったはずなんです。
にもかかわらず、赤道の海に生息する生物は、生存可能な環境にとどまるために、より大きく移動しなければならなかったんです。
実ははこうした変化は過去にも起きたことがあるそうなんです。
それは2億5200万年前のペルム紀末期のことです。
この時、地球史上もっとも激しい火山活動が起き、世界の平均気温は3万〜6万年かけて10度上昇したと言われています。
この時期は「P-T境界」と呼ばれており、海洋生物のうちの96%。全ての生物種の90%から95%が失われるという史上最大級の大量絶滅が起きたことで知られています。
今回の研究グループによれば、化石による調査から、このときもまた赤道の生物多様性が減少していたことが明らかになっています。
12万5000年前も同様のことが起きているそうで、やはり急激に温暖化が進んだ時期で、サンゴ礁が熱帯の海から逃げ出し、赤道から生物多様性が減少しました。
ですがこの時期に大量絶滅は起きていません。
そして現代に話を戻すと、赤道の海に生息する「有孔虫」(硬い殻を持つ単細胞プランクトンの一種)がもっとも豊富だったのは、1万5000年前に終わった前回の氷河期の最中だったそうです。
そしてそれ以降、有孔類は減少し続け、現在進行中の温暖化によってその傾向が加速しています。
プランクトンは食物連鎖の基礎となる種であるので、非常に重要な意味を持っています。
一方、亜熱帯の海では多様性が増加しています。
そこによそ者が侵入してきており、これまでにはなかった捕食関係や競争関係が生じているということなんですね。
こうしたことが生態系の崩壊につながったとしてもおかしくはないと、研究グループは説明します。
実際P-T境界では、生物が大量に絶滅し、生態系がもたらすサービスは永遠に変わってしまったといいますから大変なことですよね。
そしてその影響は、海の中だけにとどまらず、人間にも及びます。
たとえば熱帯島嶼国の多くにとって、マグロ漁船への漁業許可販売は、重要な収入源です。
ですが運動能力に優れたマグロなら国境など無視して、簡単に亜熱帯地域へ引っ越ししてしまうでしょう。
民芸品の素材として大切なサンゴや、エコツーリズムの目玉となるジンベエザメ、マンタ、ウミガメといった大型海洋生物も同様に重要な収入源です。
そうした生態系サービスに依存している国家にとって、熱帯の生物多様性の減少は直ちに死活問題につながりかねないわけなんですね。
研究グループは、熱帯の生物を守るために、まずパリ協定に定められた温室効果ガス削減目標にのっとって、各国がきちんと行動することが大切だと述べています。
それからもう1つ、それ以外の影響から熱帯の海を守ることも大事なことだといいます。
今日、海洋の2.7%が保護区として指定されていますが、これは生物多様性条約に定められた2020年までの目標(10%)を大きく下回っています。
今、41か国で構成される「グローバル・オーシャン・アライアンス」(日本は未参加)は、2030年までに海洋保護区を30%に広げようと世界に訴えかけているそうです。
とまぁ、かなり大掛かりな影響が出ていますね。
やはり、この地球温暖化問題は、すぐに手を打たないともう間に合わないかもしれません。
世界が一丸となってと言いますけど、これがなかなかねぇ…。
我々一般人は、何をどうすればいいか分かりませんから、とにかく良い方向に導いてもらわないとね。
まぁ、我々が生きてるうちは特に変化は無いと思いますけど…
とかってそういう考えがダメなんやんね(笑)
みんなで協力し合いましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院