ダニング=クルーガー効果と直感
2021年05月17日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
5月17日の月曜日でございます。
5月も後半戦に入り、だんだん暑くなってきましたねぇ。
とか思ってると、なんともう昨日から梅雨入りだそうじゃないですか。
メッチャ早いやん。
早く梅雨入りしたという事は、早く梅雨明けするんでしょうか…。
そして早く夏がきて、夏だけ延びると。
きっとそうなるんでしょうなぁ…。
ってことで、今日から梅雨ってことで、しっかり雨も降ってますな。
そんな夏前、今日も元気だしていきましょう。
今日のネタは、「直感」についてのお話しです。
直感に頼る人ほど、自分を過大評価してしまう「ダニング=クルーガー効果」の罠にはまってしまうという研究結果が出たそうです。
まず「ダニング=クルーガー効果」ってなに?ってことですが、これは能力の低い人物が自らの容姿や発言・行動などについて、実際よりも高い評価を行ってしまう優越の錯覚を生み出す認知バイアスのことらしいです。
この現象は、人間が自分自身の不適格性を認識すること(メタ認知)ができないことによって生じるんだとか…。
これと直感といかような関連性があるというんでしょう。
現代社会において、感覚的に物事の本質を見抜く直感力はもっとも重要なスキルの1つと言えるかもしれません。
身の回りには、フェイクニュースや誤解させるような見出しがあふれていますしね。
ことの真偽をパッと見抜く能力は、現代社会を生きる上では必須の能力と言えるでしょう。
しかしそこには罠が潜んでいるようなんです。
直感に頼る人ほど、間違いに気づきにくく、自分の能力を過大に評価してしまう認知バイヤス「ダニング=クルーガー効果」を招く危険性が高いそうなんです。
能力が低いほど自己を正しく認知することができず、過大評価してしまう傾向があります。
よく誤解されるのが、ダニング=クルーガー効果は、能力の低い人間が他人と比較して自分が優れていると考えているということではありません。
ただ、自分の実力を実際よりも高く評価してしまうということなんですね。
1999年に、このことを指摘したダニングとクルーガーは、実力もないのに自信たっぷりな人物のことを「二重の重荷」を背負っていると評しています。
正しく自分を判断できないばかりか、それに気づくことすらできないからです。
最新の研究では、直感に頼る人ほどダニング=クルーガー効果にハマってしまいがちであることを明らかにしています。
UAEザイード大学などの研究グループは、ダニング=クルーガー効果と直感的な思考との関係を探るために、大学生178名に「認知反射テスト」を受けてもらったそうです。
このテストは「間違っている」直感的反応を分析的思考で検証して、正しい答えを導く能力を測るためのものです。
テストで好成績をあげるためには、パッと浮かんだ直感的反応を正す能力と意思が必要になるわけです。
たとえばこんな問題があります。
「バットとボールの値段を合計すると110円になります。
バットはボールよりも100円高い。ボールはいくらか?」
パッと思い浮かぶのは10円ですよね。
しかし正解は考えれば分かるように、5円です(ボール 5円 + バット 105円 = 110円)。
正解を導くには直感的にひらめく答えを分析して、検証しなければならないってことですな。
実験に参加した学生には、こうした類の問題を7問解いてもらいました。
さらに自分のスコアを予測してもらい、ついでに「直感を信じる程度」についても答えてもらったそうです。
結果の分析から明らかになったのは、認知反射テストで不正解がもっとも多かったグループは、もっとも少なかったグループよりも、はるかにテストの成績を過大評価していたことです。
低成績グループが実際のスコアを4.26点過大評価していたのに対して、高成績グループでは1点だけだったそうです。
この結果は、低成績者が分析的思考で直感を検証しない傾向にあるか、分析を行ったとしても直感をくつがえすだけの確証を得られていないか、そのどちらかであることを示唆しているといいます。
あるいは低成績者と高成績者とでは、直感の正しさを判断するときに異なる手がかりに注目している可能性もあります。
前者は、より信頼性の低い表面的な手がかりで判断しているのかもしれません。
また自分を直感的な人間と評価した参加者ほど、実際のスコアと予想スコアとに大きな乖離があったことも分かったそうです。
ダニングとクルーガーが述べたように、二重の重荷を背負っており、「残念なことにそれは非常に一般的」と研究グループのジャスティン・J・カウチマン博士は語っています。
直感に頼りがちな人は、直感が当たったときのことはよく覚えているわけですが、外れたときのことは忘れてしまうんだそうです。
すると彼らの経験的知識には欠陥が積み重なっていくわけですな。
そのせいで、ますますあてにならない直感を信じるようになってしまうんだと…。
それを克服するためには、教育が大切であるとカウチマン博士は言います。
ダニング=クルーガー効果という認知バイアスの存在や直感の問題点を教えることで、無意識のバイアスを軽くすることができるということらしいです。
まぁ、この問題なんかの場合、直感と言うよりパッと頭に浮かんだ答えって感じですが、それを直感っていうんですかね?
わたくし院長の定義する直感って、もうこれ以上にカンだよりっていうか、例えば四択問題なら最初から答えを決めておくーみたいな…。
どちらかというと、直感ってより、見直さない人って感じですかね。
これ、学生時代にも二分したと思うんですけど、とことん見直して余計に疑心暗鬼にかられてしまうタイプと、一度書いた答えに絶対の自信を持ってる人…。
見直す方が正解する確率が上がる気はするんですが、その場合凡ミスを発見した時だけなんですよね。
曖昧に答えを導きだした問題の場合なんかは、見直して答えを書き直し、それで間違えるって言う最悪のパターンもありますしね。
ダニング=クルーガー効果…
奥が深いですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
5月17日の月曜日でございます。
5月も後半戦に入り、だんだん暑くなってきましたねぇ。
とか思ってると、なんともう昨日から梅雨入りだそうじゃないですか。
メッチャ早いやん。
早く梅雨入りしたという事は、早く梅雨明けするんでしょうか…。
そして早く夏がきて、夏だけ延びると。
きっとそうなるんでしょうなぁ…。
ってことで、今日から梅雨ってことで、しっかり雨も降ってますな。
そんな夏前、今日も元気だしていきましょう。
今日のネタは、「直感」についてのお話しです。
直感に頼る人ほど、自分を過大評価してしまう「ダニング=クルーガー効果」の罠にはまってしまうという研究結果が出たそうです。
まず「ダニング=クルーガー効果」ってなに?ってことですが、これは能力の低い人物が自らの容姿や発言・行動などについて、実際よりも高い評価を行ってしまう優越の錯覚を生み出す認知バイアスのことらしいです。
この現象は、人間が自分自身の不適格性を認識すること(メタ認知)ができないことによって生じるんだとか…。
これと直感といかような関連性があるというんでしょう。
現代社会において、感覚的に物事の本質を見抜く直感力はもっとも重要なスキルの1つと言えるかもしれません。
身の回りには、フェイクニュースや誤解させるような見出しがあふれていますしね。
ことの真偽をパッと見抜く能力は、現代社会を生きる上では必須の能力と言えるでしょう。
しかしそこには罠が潜んでいるようなんです。
直感に頼る人ほど、間違いに気づきにくく、自分の能力を過大に評価してしまう認知バイヤス「ダニング=クルーガー効果」を招く危険性が高いそうなんです。
能力が低いほど自己を正しく認知することができず、過大評価してしまう傾向があります。
よく誤解されるのが、ダニング=クルーガー効果は、能力の低い人間が他人と比較して自分が優れていると考えているということではありません。
ただ、自分の実力を実際よりも高く評価してしまうということなんですね。
1999年に、このことを指摘したダニングとクルーガーは、実力もないのに自信たっぷりな人物のことを「二重の重荷」を背負っていると評しています。
正しく自分を判断できないばかりか、それに気づくことすらできないからです。
最新の研究では、直感に頼る人ほどダニング=クルーガー効果にハマってしまいがちであることを明らかにしています。
UAEザイード大学などの研究グループは、ダニング=クルーガー効果と直感的な思考との関係を探るために、大学生178名に「認知反射テスト」を受けてもらったそうです。
このテストは「間違っている」直感的反応を分析的思考で検証して、正しい答えを導く能力を測るためのものです。
テストで好成績をあげるためには、パッと浮かんだ直感的反応を正す能力と意思が必要になるわけです。
たとえばこんな問題があります。
「バットとボールの値段を合計すると110円になります。
バットはボールよりも100円高い。ボールはいくらか?」
パッと思い浮かぶのは10円ですよね。
しかし正解は考えれば分かるように、5円です(ボール 5円 + バット 105円 = 110円)。
正解を導くには直感的にひらめく答えを分析して、検証しなければならないってことですな。
実験に参加した学生には、こうした類の問題を7問解いてもらいました。
さらに自分のスコアを予測してもらい、ついでに「直感を信じる程度」についても答えてもらったそうです。
結果の分析から明らかになったのは、認知反射テストで不正解がもっとも多かったグループは、もっとも少なかったグループよりも、はるかにテストの成績を過大評価していたことです。
低成績グループが実際のスコアを4.26点過大評価していたのに対して、高成績グループでは1点だけだったそうです。
この結果は、低成績者が分析的思考で直感を検証しない傾向にあるか、分析を行ったとしても直感をくつがえすだけの確証を得られていないか、そのどちらかであることを示唆しているといいます。
あるいは低成績者と高成績者とでは、直感の正しさを判断するときに異なる手がかりに注目している可能性もあります。
前者は、より信頼性の低い表面的な手がかりで判断しているのかもしれません。
また自分を直感的な人間と評価した参加者ほど、実際のスコアと予想スコアとに大きな乖離があったことも分かったそうです。
ダニングとクルーガーが述べたように、二重の重荷を背負っており、「残念なことにそれは非常に一般的」と研究グループのジャスティン・J・カウチマン博士は語っています。
直感に頼りがちな人は、直感が当たったときのことはよく覚えているわけですが、外れたときのことは忘れてしまうんだそうです。
すると彼らの経験的知識には欠陥が積み重なっていくわけですな。
そのせいで、ますますあてにならない直感を信じるようになってしまうんだと…。
それを克服するためには、教育が大切であるとカウチマン博士は言います。
ダニング=クルーガー効果という認知バイアスの存在や直感の問題点を教えることで、無意識のバイアスを軽くすることができるということらしいです。
まぁ、この問題なんかの場合、直感と言うよりパッと頭に浮かんだ答えって感じですが、それを直感っていうんですかね?
わたくし院長の定義する直感って、もうこれ以上にカンだよりっていうか、例えば四択問題なら最初から答えを決めておくーみたいな…。
どちらかというと、直感ってより、見直さない人って感じですかね。
これ、学生時代にも二分したと思うんですけど、とことん見直して余計に疑心暗鬼にかられてしまうタイプと、一度書いた答えに絶対の自信を持ってる人…。
見直す方が正解する確率が上がる気はするんですが、その場合凡ミスを発見した時だけなんですよね。
曖昧に答えを導きだした問題の場合なんかは、見直して答えを書き直し、それで間違えるって言う最悪のパターンもありますしね。
ダニング=クルーガー効果…
奥が深いですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院