鉄腕アトムと人工細胞
2021年05月03日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
5月3日の月曜日でございます。
ゴールデンウイークでございます。
今日は、憲法記念日ということで、「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」ことを趣旨としている祝日でございますよ。
1947年(昭和22年)5月3日に日本国憲法が施行されたんだそうです。
74年前ですね。
終戦の2年後ですから、まだ日本は戦後の混乱期だったと言えるでしょうね。
今とはずいぶん違うんでしょうねぇ。
74年前には今のような文明になっているとは誰も思ってなかったでしょうね。
因みに、「鉄腕アトム」がはじめて世に出たのが、1952年ですからね。
そして「アトム」の誕生日が、2003年4月7日って設定ですから、この当時の筆者の想像力は、凄まじいものだったでしょうね。
アトムは、原子力(後に核融合)をエネルギー源として動き、人と同等の感情を持った少年ロボットですから、まぁ今で言うAIロボットですな。
アトム程ではないですが、近年のAI技術の進歩は凄まじいものがあります。
簡単な所で言うと、自動車の自動運転化もかなりのところまできています。
近い将来、本当に知的な人工生命体が誕生するのではという気になってきますよね。
人工知能や遺伝子編集技術が急速に発達を遂げている現在ですが、今度は実際に成長・分裂する人工細胞が開発されたそうなんです。
単細胞生物のような人工細胞「JCVI-syn3A」は、遺伝子がはたす役割をゲノム解析で探求し続けた、数十年にわたる研究の結晶なんだそうです。
「私たちの目的は、あらゆる遺伝子の機能を理解し、細胞が活動する完全なモデルを作り上げることです」と、米マサチューセッツ工科大学の生物物理学者ジェームズ・ペルティエ氏は語っています。
米マサチューセッツ工科大学の生物物理学者…
この肩書だけで、とてつもなく賢い人なんだろうなぁと思ってしまいますな(笑)
そのルーツは1990年代にJ.C.ベンター研究所(JCVI)で始められた研究までさかのぼるんですが、特に大きなブレイクスルーとなったのが、2003年に細菌に感染するウイルスの合成に成功したことだそうです。
この成果はさらに、2010年における合成細菌細胞の誕生につながります。
「JCVI-syn1.0」と呼ばれるそれは、マイコプラズマ・ミコイデスという細菌のDNAから作られた合成ゲノムだけから生まれた地球上最初の生命体です。
さらに7年後、今度は自然界に存在するものの中で最小の遺伝子コードを持つ細菌が誕生します。
その「JCVI-syn3.0」の遺伝子は、すべて合わせてもたった473個にしかならないもので、自然界に存在する自立して生きる生命の中で、もっとも短い遺伝子コードなんだそうです。
ですがJCVI-syn3.0は、細胞分裂によっていつまでも生き続けることができるものの、その一方でやたらとバラエティ豊かな形状を作り出すという不自然さがあったそうなんです。
この欠点を克服することに成功したのが、最近発表された「JCVI-syn3A」なんです。
「JCVI-syn3A」は「JCVI-syn3.0」に19個の遺伝子を付け足して作り出されたもので、より自然な細胞分裂を行うことができます。
そして、そのときに作られる細胞のばらつきは3.0よりずっと少ないそうなんです。
「JCVI-syn3A」に追加された遺伝子は、たった19個だけなんですが、大きな謎を秘めています。
たとえば、それらのうち細胞分裂プロセスに関与していると考えられているのは、半分にも満たない7個だけです。
さらに言えば、機能がはっきりと特定されている遺伝子は、「ftsZ」と「sepF」の2つだけなんだそうです。
他の5つが分裂した細胞のばらつきを抑えるという役割にどのように貢献しているのかまったく分かっていないんだとか…。
そんなんで、よく作れたな〜って感じですよねぇ。
ですが1つ確かなこともあり、それは「JCVI-syn3A」は、これらの遺伝子が生物の中でどのように作用しているのか探るための新しい標準モデルになるということだそうです。
あるいは研究グループのリーダー、アメリカ国立標準技術研究所のエリザベス・ストリチャルスキ氏は次のように述べています。
私たちの目標は、生命の基本的設計ルールを理解することです。
もしこの細胞からルールを発見し、それを解明する手助けになるのだとすれば、私たちはすぐにそのための行動へ移るでしょうと…。
高度な人工知能ロボット、臓器を印刷する3Dプリンター、そして成長・分裂する人工細胞…
知的な人工生命誕生の序章はもう始まっているのかもしれません。
そして、それは「審判の日」を近づけているとも言えるでしょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
5月3日の月曜日でございます。
ゴールデンウイークでございます。
今日は、憲法記念日ということで、「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」ことを趣旨としている祝日でございますよ。
1947年(昭和22年)5月3日に日本国憲法が施行されたんだそうです。
74年前ですね。
終戦の2年後ですから、まだ日本は戦後の混乱期だったと言えるでしょうね。
今とはずいぶん違うんでしょうねぇ。
74年前には今のような文明になっているとは誰も思ってなかったでしょうね。
因みに、「鉄腕アトム」がはじめて世に出たのが、1952年ですからね。
そして「アトム」の誕生日が、2003年4月7日って設定ですから、この当時の筆者の想像力は、凄まじいものだったでしょうね。
アトムは、原子力(後に核融合)をエネルギー源として動き、人と同等の感情を持った少年ロボットですから、まぁ今で言うAIロボットですな。
アトム程ではないですが、近年のAI技術の進歩は凄まじいものがあります。
簡単な所で言うと、自動車の自動運転化もかなりのところまできています。
近い将来、本当に知的な人工生命体が誕生するのではという気になってきますよね。
人工知能や遺伝子編集技術が急速に発達を遂げている現在ですが、今度は実際に成長・分裂する人工細胞が開発されたそうなんです。
単細胞生物のような人工細胞「JCVI-syn3A」は、遺伝子がはたす役割をゲノム解析で探求し続けた、数十年にわたる研究の結晶なんだそうです。
「私たちの目的は、あらゆる遺伝子の機能を理解し、細胞が活動する完全なモデルを作り上げることです」と、米マサチューセッツ工科大学の生物物理学者ジェームズ・ペルティエ氏は語っています。
米マサチューセッツ工科大学の生物物理学者…
この肩書だけで、とてつもなく賢い人なんだろうなぁと思ってしまいますな(笑)
そのルーツは1990年代にJ.C.ベンター研究所(JCVI)で始められた研究までさかのぼるんですが、特に大きなブレイクスルーとなったのが、2003年に細菌に感染するウイルスの合成に成功したことだそうです。
この成果はさらに、2010年における合成細菌細胞の誕生につながります。
「JCVI-syn1.0」と呼ばれるそれは、マイコプラズマ・ミコイデスという細菌のDNAから作られた合成ゲノムだけから生まれた地球上最初の生命体です。
さらに7年後、今度は自然界に存在するものの中で最小の遺伝子コードを持つ細菌が誕生します。
その「JCVI-syn3.0」の遺伝子は、すべて合わせてもたった473個にしかならないもので、自然界に存在する自立して生きる生命の中で、もっとも短い遺伝子コードなんだそうです。
ですがJCVI-syn3.0は、細胞分裂によっていつまでも生き続けることができるものの、その一方でやたらとバラエティ豊かな形状を作り出すという不自然さがあったそうなんです。
この欠点を克服することに成功したのが、最近発表された「JCVI-syn3A」なんです。
「JCVI-syn3A」は「JCVI-syn3.0」に19個の遺伝子を付け足して作り出されたもので、より自然な細胞分裂を行うことができます。
そして、そのときに作られる細胞のばらつきは3.0よりずっと少ないそうなんです。
「JCVI-syn3A」に追加された遺伝子は、たった19個だけなんですが、大きな謎を秘めています。
たとえば、それらのうち細胞分裂プロセスに関与していると考えられているのは、半分にも満たない7個だけです。
さらに言えば、機能がはっきりと特定されている遺伝子は、「ftsZ」と「sepF」の2つだけなんだそうです。
他の5つが分裂した細胞のばらつきを抑えるという役割にどのように貢献しているのかまったく分かっていないんだとか…。
そんなんで、よく作れたな〜って感じですよねぇ。
ですが1つ確かなこともあり、それは「JCVI-syn3A」は、これらの遺伝子が生物の中でどのように作用しているのか探るための新しい標準モデルになるということだそうです。
あるいは研究グループのリーダー、アメリカ国立標準技術研究所のエリザベス・ストリチャルスキ氏は次のように述べています。
私たちの目標は、生命の基本的設計ルールを理解することです。
もしこの細胞からルールを発見し、それを解明する手助けになるのだとすれば、私たちはすぐにそのための行動へ移るでしょうと…。
高度な人工知能ロボット、臓器を印刷する3Dプリンター、そして成長・分裂する人工細胞…
知的な人工生命誕生の序章はもう始まっているのかもしれません。
そして、それは「審判の日」を近づけているとも言えるでしょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院