ゾンビ遺伝子
2021年04月14日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
4月14日の水曜日でございます。
4月も半ばまできて、春うららな感じです。
まぁ、春だからなんだという事はないんですが、気候がいいと気分も良いのは確かですな。
人間って、天気とか気温に結構気持ちを左右されますし、雨の日って大体気持ちは落ち込みますよね。
それでも、一定数の雨好きな方もいるんですが、やはり少数派かとは思います。
わたくし院長、雨はかなり嫌いです。
というより、濡れるのが嫌いですな。
ですから、男性では珍しいとよく言われますが、いつも持ち歩いてるリュックに、折り畳みの傘は必ず入れてます。
もう、いつ雨が降っても大丈夫な様に、用意してるわけです。
それくらい、雨は嫌いなんですよね。
てことで話が逸れていってますが、今日もネタにいきましょう。
最近、このブログで意図したわけではないんですが、「ゾンビ」のネタが何個かありました。
で、今日もまたそんな「ゾンビ」的なお話しをいきたいと思います。
人間が死んだあと、脳内で活発に活動する「ゾンビ遺伝子」が発見されたそうなんです。
また…。
ゾンビ遺伝子とか…。
どんなもんでしょう。
死は誰にでも平等に訪れます。
我々はいつの日か必ず死ぬことが生まれた時に定められているわけですが、生と死の境界は意外と曖昧なのかもしれません。
これ、医学的にもどの状態をもって「死」と判断するかって事は微妙な部分があります。
「脳死」なんて言葉がありますが、この状態でも、人工呼吸器で心臓を動かすことは可能です。(多くは数日中に心臓も停止しますが…)
逆に、心停止していても脳は生きてる場合が多く、日本ではこの状態では「死」とは判断されません。
この辺の部分は、国によっても定義が違ったりしますが、基本的に「脳」が死ねば、すなわち「死」となります。
ですが、医師によって死が診断されたそのときから、脳中で活動を開始し、細胞の成長を促進するゾンビのような遺伝子が存在することが分かったそうなんです。
人は死ぬと、血液による酸素の循環がなくなり、体内の細胞は急速に活動を停止します。
ですが死亡後に活性化し、脳細胞の成長を促進させるゾンビのような遺伝子が存在することは、2016年のマウスとゼブラフィッシュを使った実験で明らかになっていました。
その時、ゾンビ遺伝子が人間の体内にも存在する可能性が示唆されていたんですが、今回の研究によりそれが明確になったようなんです。
米イリノイ大学の研究グループが調べていたのは、てんかんなどの神経症状のために外科手術で切除された脳細胞です。
この摘出された直後の”新鮮”な脳内で起きている遺伝子発現のパターンを分析してみたところ、意外なことが判明しました。
死後に採取された鮮度の落ちる脳組織と、トランスクリプトーム(特定の状況において、細胞に含まれるmRNAの総体)の数が一致しなかったのです。
それは死んでから数時間のうちに、脳内で何かが変化していることを示唆しているわけです。
研究グループは、それが何なのかを調べるために「死のシミュレーション」を行なってみました。
摘出した脳を常温に置き、それから24時間ほど観察してみるんだそうです。
8割の遺伝子については、その発現に大きな変化は見られませんでした。
つまり、この8割の脳内遺伝子は、脳死から数時間で普通に劣化していったわけです。
死んでしまえば、生命活動が消えるわけですから、当然のことですわな。
ですが問題だったのは、脳組織が摘出されてからかえって活性化した遺伝子があったことなわけです。
研究グループはそれを「ゾンビ遺伝子」と呼んでいるそうです。
ゾンビ遺伝子は脳が死んでから活性化し、12時間後にそのピークを迎えるんだとか…。
いずれも「グリア細胞」という炎症細胞と関係しており、成長して腕のような枝まで伸ばし始めたそうなんです。
これらは通常、脳が損傷したり、脳卒中を起こしたりすると、急に活動し始める細胞なんですね。
心臓が止まっても脳は止まりません。
このことは大きな意味を持っています。
なぜなら、認知症といった神経症状の研究は、死後数時間あるいは数日たった人間から摘出した脳組織を調べることで行われているからです。
「大抵の研究は、心臓が止まれば、脳もまた何もかもが止まると想定しています。ですが、そうではありません」と、研究著者のジェフリー・ローブ氏は述べています。
今回の研究は、脳組織が死んだ後も大きく変化していることを示唆しています。
死者の脳は、生者の脳とはかなり違うものなのかもしれないわけなんです。
それどころか、人は死後も自らの死を認識している可能性すらあるということなんです。
それはそれで話がややこしくなりますが、このゾンビ遺伝子、一体何のために活性化し、変化してるんでしょう?
基本的に、「脳」についてはまだ分かっていない事がたくさんあると言われています。
この遺伝子についても、これから研究されていくでしょうけど、死後活性化するということは、死んでから何か役割があるということかもしれません。
でも、まぁ、「ゾンビ遺伝子」って、ネーミングセンスはどうかと思いますけどね(笑)
今後の研究に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月14日の水曜日でございます。
4月も半ばまできて、春うららな感じです。
まぁ、春だからなんだという事はないんですが、気候がいいと気分も良いのは確かですな。
人間って、天気とか気温に結構気持ちを左右されますし、雨の日って大体気持ちは落ち込みますよね。
それでも、一定数の雨好きな方もいるんですが、やはり少数派かとは思います。
わたくし院長、雨はかなり嫌いです。
というより、濡れるのが嫌いですな。
ですから、男性では珍しいとよく言われますが、いつも持ち歩いてるリュックに、折り畳みの傘は必ず入れてます。
もう、いつ雨が降っても大丈夫な様に、用意してるわけです。
それくらい、雨は嫌いなんですよね。
てことで話が逸れていってますが、今日もネタにいきましょう。
最近、このブログで意図したわけではないんですが、「ゾンビ」のネタが何個かありました。
で、今日もまたそんな「ゾンビ」的なお話しをいきたいと思います。
人間が死んだあと、脳内で活発に活動する「ゾンビ遺伝子」が発見されたそうなんです。
また…。
ゾンビ遺伝子とか…。
どんなもんでしょう。
死は誰にでも平等に訪れます。
我々はいつの日か必ず死ぬことが生まれた時に定められているわけですが、生と死の境界は意外と曖昧なのかもしれません。
これ、医学的にもどの状態をもって「死」と判断するかって事は微妙な部分があります。
「脳死」なんて言葉がありますが、この状態でも、人工呼吸器で心臓を動かすことは可能です。(多くは数日中に心臓も停止しますが…)
逆に、心停止していても脳は生きてる場合が多く、日本ではこの状態では「死」とは判断されません。
この辺の部分は、国によっても定義が違ったりしますが、基本的に「脳」が死ねば、すなわち「死」となります。
ですが、医師によって死が診断されたそのときから、脳中で活動を開始し、細胞の成長を促進するゾンビのような遺伝子が存在することが分かったそうなんです。
人は死ぬと、血液による酸素の循環がなくなり、体内の細胞は急速に活動を停止します。
ですが死亡後に活性化し、脳細胞の成長を促進させるゾンビのような遺伝子が存在することは、2016年のマウスとゼブラフィッシュを使った実験で明らかになっていました。
その時、ゾンビ遺伝子が人間の体内にも存在する可能性が示唆されていたんですが、今回の研究によりそれが明確になったようなんです。
米イリノイ大学の研究グループが調べていたのは、てんかんなどの神経症状のために外科手術で切除された脳細胞です。
この摘出された直後の”新鮮”な脳内で起きている遺伝子発現のパターンを分析してみたところ、意外なことが判明しました。
死後に採取された鮮度の落ちる脳組織と、トランスクリプトーム(特定の状況において、細胞に含まれるmRNAの総体)の数が一致しなかったのです。
それは死んでから数時間のうちに、脳内で何かが変化していることを示唆しているわけです。
研究グループは、それが何なのかを調べるために「死のシミュレーション」を行なってみました。
摘出した脳を常温に置き、それから24時間ほど観察してみるんだそうです。
8割の遺伝子については、その発現に大きな変化は見られませんでした。
つまり、この8割の脳内遺伝子は、脳死から数時間で普通に劣化していったわけです。
死んでしまえば、生命活動が消えるわけですから、当然のことですわな。
ですが問題だったのは、脳組織が摘出されてからかえって活性化した遺伝子があったことなわけです。
研究グループはそれを「ゾンビ遺伝子」と呼んでいるそうです。
ゾンビ遺伝子は脳が死んでから活性化し、12時間後にそのピークを迎えるんだとか…。
いずれも「グリア細胞」という炎症細胞と関係しており、成長して腕のような枝まで伸ばし始めたそうなんです。
これらは通常、脳が損傷したり、脳卒中を起こしたりすると、急に活動し始める細胞なんですね。
心臓が止まっても脳は止まりません。
このことは大きな意味を持っています。
なぜなら、認知症といった神経症状の研究は、死後数時間あるいは数日たった人間から摘出した脳組織を調べることで行われているからです。
「大抵の研究は、心臓が止まれば、脳もまた何もかもが止まると想定しています。ですが、そうではありません」と、研究著者のジェフリー・ローブ氏は述べています。
今回の研究は、脳組織が死んだ後も大きく変化していることを示唆しています。
死者の脳は、生者の脳とはかなり違うものなのかもしれないわけなんです。
それどころか、人は死後も自らの死を認識している可能性すらあるということなんです。
それはそれで話がややこしくなりますが、このゾンビ遺伝子、一体何のために活性化し、変化してるんでしょう?
基本的に、「脳」についてはまだ分かっていない事がたくさんあると言われています。
この遺伝子についても、これから研究されていくでしょうけど、死後活性化するということは、死んでから何か役割があるということかもしれません。
でも、まぁ、「ゾンビ遺伝子」って、ネーミングセンスはどうかと思いますけどね(笑)
今後の研究に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院