ニューリチンの活躍
2021年04月07日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
4月7日の水曜日でございます。
本来なら桜も見頃の時期なんですが、もう散りまくりだねぇ。
今年は季節感がシッカリあると言うか、冬もそこそこ寒かったですよね。
その分、寒暖差が出たのか桜の開花も早かったですし、このまま暖かくなってくれたら言うことなしですな。
そして今年はコロナの影響で、みんなマスクしてますから目立ちませんが、花粉がスゴイらしいですな。
わたくし院長は、今のところ花粉症の気はないので大丈夫なんですが、なかなかの量のようです。
このアレルギーってやつ、近頃じゃなにかしら持ってる人が多くなりましたよね。
ちなみに、わたくし院長、花粉は大丈夫ですが、ハウスダストに犬に猫にと、かなりのアレルギー持ちです(笑)
てことで、今日はそんなアレルギー持ちにも役立つかもしれないお話しでもしてみましょう。
先ほども書いた通り、今年も容赦のない花粉の襲来に苦しんでいる人はたくさんいるでしょう。
粘膜をムズムズと刺激する花粉アレルギーから、命を脅かすようなアナフィラキシー反応まで、本来私たちを守ってくれるはずの免疫機能が一つボタンをかけ間違うと、とにかくひどいことになります。
人間の身体には、体内に入ってきた異物を認識し、攻撃して排除するための機能「免疫」が備わっています。
ところが、この免疫機能が不具合を起こすと、まったく無害な自分自身の細胞や組織を攻撃してしまい、身体に様々な症状が出てきます。
これがアレルギーであり、自己免疫疾患なわけです。
これまで、免疫の暴走を止めるための治療法と言えばステロイドや免疫抑制薬が一般的でしたが、新たなる方法でこの疾患を治療できるかもしれないというお話しです。
免疫細胞が作り出すタンパク質「ニューリチン」が、有害な抗体を作り出す形質細胞の形成を抑制してくれるらしいんです。
人体はじつに良くできたもので、外部から侵入してくる敵を攻撃する免疫系の中には、それが過剰になりすぎないように抑えるブレーキ役もきちんと存在します。
それが「制御性T細胞」と呼ばれるものです。
自らを攻撃するようになった抗体や、アレルギーの原因になるヒスタミンを放出する抗体「免疫グロブリンE(IgE)」を抑制してくれることで知られています。
オーストラリア国立大学の免疫学者ポーラ・ゴンサレス=フィゲロア氏らの研究によって明らかになったのは、これまで詳しく知られていなかったその抑制メカニズムです。
鍵を握るのが、「濾胞性制御性T細胞(Tfr)」という特殊な制御性T細胞で、これが今回の主役であるニューリチンを作り出すと、IgEの産生が停止するほか、自分自身を狙う形質細胞を放出させるその他のプロセスが抑制されるそうなんです。
実験として、遺伝子を改変してニューリチンを作れないマウスを作り、これに卵から抽出したアルブミンを注射したところ、アナフィラキシー反応で死ぬ確率が高まることが判明しました。
また、こうしたマウスでは、生後初期の段階で、欠陥のあるプラズマ細胞が増加することも確認されているそうです。
これらは自己抗原を発達させる細胞です。
しかし、こうしたマウスにニューリチンを注射したところ、目覚ましいほど健康になり、かつ、これによってプラズマ細胞に変化するB細胞も消失したそうなんです。
ただし、こうした免疫のプロセス全体や、ニューリチンの他の細胞に対する効果のすべてが解明されたわけではありません。
今回の研究では、それを調べるために、人間の血液とへんとう腺から白血球を採取して分析してみたところ、ニューリチンが内部で作用しているらしいことを示す手がかりが得られたとのこと。
こうした研究を通じてニューリチンが免疫系にはたす役割の理解が進めば、大切な免疫を弱める必要のない自己免疫疾患の治療が開発されるかもしれないそうなんです。
わたくし院長、故人の感覚ですが、このアレルギー、自己免疫疾患、年々増えてる気がするんですよね。
昔は、つまり我々の子供の頃は、そこまでひどくアレルギーって聞かなかった気がするんですけどねぇ。
それは、表面に出なかっただけなのか、そもそもアレルゲンがなかったのか、もしくはヒトの身体の構造が変化してるのか…。
理由は分かりませんが、色々なアレルギーが続々登場している気がします。
もちろん、自分を守るための免疫反応ですから、それはそれで必要なんですけどね。
この研究も今後に期待ですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月7日の水曜日でございます。
本来なら桜も見頃の時期なんですが、もう散りまくりだねぇ。
今年は季節感がシッカリあると言うか、冬もそこそこ寒かったですよね。
その分、寒暖差が出たのか桜の開花も早かったですし、このまま暖かくなってくれたら言うことなしですな。
そして今年はコロナの影響で、みんなマスクしてますから目立ちませんが、花粉がスゴイらしいですな。
わたくし院長は、今のところ花粉症の気はないので大丈夫なんですが、なかなかの量のようです。
このアレルギーってやつ、近頃じゃなにかしら持ってる人が多くなりましたよね。
ちなみに、わたくし院長、花粉は大丈夫ですが、ハウスダストに犬に猫にと、かなりのアレルギー持ちです(笑)
てことで、今日はそんなアレルギー持ちにも役立つかもしれないお話しでもしてみましょう。
先ほども書いた通り、今年も容赦のない花粉の襲来に苦しんでいる人はたくさんいるでしょう。
粘膜をムズムズと刺激する花粉アレルギーから、命を脅かすようなアナフィラキシー反応まで、本来私たちを守ってくれるはずの免疫機能が一つボタンをかけ間違うと、とにかくひどいことになります。
人間の身体には、体内に入ってきた異物を認識し、攻撃して排除するための機能「免疫」が備わっています。
ところが、この免疫機能が不具合を起こすと、まったく無害な自分自身の細胞や組織を攻撃してしまい、身体に様々な症状が出てきます。
これがアレルギーであり、自己免疫疾患なわけです。
これまで、免疫の暴走を止めるための治療法と言えばステロイドや免疫抑制薬が一般的でしたが、新たなる方法でこの疾患を治療できるかもしれないというお話しです。
免疫細胞が作り出すタンパク質「ニューリチン」が、有害な抗体を作り出す形質細胞の形成を抑制してくれるらしいんです。
人体はじつに良くできたもので、外部から侵入してくる敵を攻撃する免疫系の中には、それが過剰になりすぎないように抑えるブレーキ役もきちんと存在します。
それが「制御性T細胞」と呼ばれるものです。
自らを攻撃するようになった抗体や、アレルギーの原因になるヒスタミンを放出する抗体「免疫グロブリンE(IgE)」を抑制してくれることで知られています。
オーストラリア国立大学の免疫学者ポーラ・ゴンサレス=フィゲロア氏らの研究によって明らかになったのは、これまで詳しく知られていなかったその抑制メカニズムです。
鍵を握るのが、「濾胞性制御性T細胞(Tfr)」という特殊な制御性T細胞で、これが今回の主役であるニューリチンを作り出すと、IgEの産生が停止するほか、自分自身を狙う形質細胞を放出させるその他のプロセスが抑制されるそうなんです。
実験として、遺伝子を改変してニューリチンを作れないマウスを作り、これに卵から抽出したアルブミンを注射したところ、アナフィラキシー反応で死ぬ確率が高まることが判明しました。
また、こうしたマウスでは、生後初期の段階で、欠陥のあるプラズマ細胞が増加することも確認されているそうです。
これらは自己抗原を発達させる細胞です。
しかし、こうしたマウスにニューリチンを注射したところ、目覚ましいほど健康になり、かつ、これによってプラズマ細胞に変化するB細胞も消失したそうなんです。
ただし、こうした免疫のプロセス全体や、ニューリチンの他の細胞に対する効果のすべてが解明されたわけではありません。
今回の研究では、それを調べるために、人間の血液とへんとう腺から白血球を採取して分析してみたところ、ニューリチンが内部で作用しているらしいことを示す手がかりが得られたとのこと。
こうした研究を通じてニューリチンが免疫系にはたす役割の理解が進めば、大切な免疫を弱める必要のない自己免疫疾患の治療が開発されるかもしれないそうなんです。
わたくし院長、故人の感覚ですが、このアレルギー、自己免疫疾患、年々増えてる気がするんですよね。
昔は、つまり我々の子供の頃は、そこまでひどくアレルギーって聞かなかった気がするんですけどねぇ。
それは、表面に出なかっただけなのか、そもそもアレルゲンがなかったのか、もしくはヒトの身体の構造が変化してるのか…。
理由は分かりませんが、色々なアレルギーが続々登場している気がします。
もちろん、自分を守るための免疫反応ですから、それはそれで必要なんですけどね。
この研究も今後に期待ですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院