コウイカの我慢
2021年03月31日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
3月31日の水曜日でございます。
3月もついに最終日って事で、明日から4月です。
年度変わりってことで、明日から新社会人って方も多いんでしょうなぁ。
新社会人…
これは、もう、今までとは生活が一変すると言っても過言ではない位、学生と社会人では違う事が多いですが、基本的にこれから死ぬまで社会人となるわけですから、少しずつ学んで下さい。
まぁ、何が違うと一言で言えば、社会人となった瞬間から、「我慢」することが急激に増えますな。
我慢、忍耐(笑)
これこそが社会人。
ですかね(笑)
ってことで、新社会人にエールを送りつつ、今日もネタにいきましょう。
今日のネタは、新社会人にも負けない、「我慢」できる動物のお話しでもしてみましょう。
今日の主役は「コウイカ」でございます。
イカが我慢するとかちょっとピンときませんが、イカやタコなどの頭足類は複雑な中枢神経系を持っており、我々が思っている以上に知的であるということがこれまでの研究から明らかとなってきています。
最新の研究によれば、コウイカ(学名 Sepia officinalis)は、もっといい獲物をゲットするために、目の前の獲物をグッと我慢することができるのだそうです。
これはコウイカに「自制心」という高度な機能が備わっている証明で、生物の知性の起源を解明するための大切な一歩であるそうです。
研究の中心人物、英ケンブリッジ大学のアレクサンドラ・シュネル氏は、「5億5000万年前に脊椎動物から分岐した無脊椎動物のコウイカにも、自制心があったとは驚きです」と、その意外な発見について語っています。
1960年代末から70年代初頭にかけて、スタンフォード大学の研究者によって「マシュマロ実験」という有名な実験が行われました。
これは未就学児の自制心について調べたもので、次のような内容です。
まず、子供をお皿の置かれた机に座らせて、お皿にマシュマロを1個置きます。
そして「ちょっと席を外すけど、15分マシュマロを我慢できたらもう1つあげるよ」と告げて、実験者は部屋を出ます。
さらにたくさんのおやつをもらうためには、子供は目の前のマシュマロをグッと我慢しなければならないわけです。
この実験では、幼少期からマシュマロを我慢できるだけの自制心のある子供は、将来的に成功しやすいと主張されました(我慢できたかどうかは、むしろ家庭の経済状況と強く関係しているという反論もあるそうですが…)。
シュネル氏らは、このマシュマロ実験をコウイカで行ってみたそうなんです。
2つの”透明”なドアがついた水槽にコウイカを入れて、そのときの行動を観察するという実験です。
それぞれのドアには○と△のサインが記されており、コウイカは前者ならすぐに開く、後者なら10〜150秒後に開くと事前に教えられています。
○のドアの後ろにあまり美味しくない死んだエビ、△のドアの後ろに生きている美味しいエビを置いたとき、コウイカは目の前の死んだエビを我慢して、もっと美味しい生きたエビを手に入れられるだろうか?という実験です。
この結果、コウイカは食べたいという衝動を自制して、見事もっといいエサを手に入れられることが確かめられたそうなんです。
この実験は、無脊椎動物にも自制心と、それに関連する学習能力があることを示した世界初のものだそうです。
こうした意思力(および関連する学習や知能)についてのこれまでの研究は、主に人間とチンパンジーなどの霊長類が対象でした。
人間や霊長類で自制心が進化した理由はいくぶん分かりやすく、たとえば、罠のようにしばらく後で獲物を仕留める道具を発達させたこと、あるいは社会的結束の強化、より長い寿命といったことが自制心の発達につながったと考えられます。
自制が発達した理由はこれまで、寿命が長い社会性動物が受ける進化的圧力に基づいて理解されてきました。
今回の実験では、コウイカが50秒から130秒とかなり長い時間我慢できることも分かっています。
シュネル氏によれば、これは「類人猿、カラス、オウムに匹敵」するほどだということです。
コウイカのような無脊椎動物は、大抵は3年も経たないうちに死んでしまいます。
それなのに、なぜ彼らは強力な自制心を進化させることができたのでしょう?
もしかしたらコウイカの自制心は、私たち人間とは違う理由で進化したのかもしれません。
その理由とは狩りの戦略だと考えられます。
コウイカにはカモフラージュで身を隠して、じっと獲物がやってくるのを待つ習性があります。
エサを食べるチャンスは、そう簡単には巡ってきません。
ですが、そのおかげで自制心が発達したと考えられるのだそうです。
コウイカの自制心の発見は、知性の起源を解明するための大切な一歩であるそうで、「まったく異なる系統で同じような認知能力を見つけられれば、知性の起源をより包括的に理解することができると…。
無脊椎動物の自制心についてはまだまだ謎が多いです。
というのも、自制心の研究において、これまで彼らはほとんど無視されてきたからです。
つまり、まだまだ未開拓な部分があるという事で、これからの研究によってはとんでもない知能が備わっている事が分かるかもしれませんね。
ま、イカ、タコなどは食べものとしか見てませんでしたし、それ以外はさほど興味ないですが(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月31日の水曜日でございます。
3月もついに最終日って事で、明日から4月です。
年度変わりってことで、明日から新社会人って方も多いんでしょうなぁ。
新社会人…
これは、もう、今までとは生活が一変すると言っても過言ではない位、学生と社会人では違う事が多いですが、基本的にこれから死ぬまで社会人となるわけですから、少しずつ学んで下さい。
まぁ、何が違うと一言で言えば、社会人となった瞬間から、「我慢」することが急激に増えますな。
我慢、忍耐(笑)
これこそが社会人。
ですかね(笑)
ってことで、新社会人にエールを送りつつ、今日もネタにいきましょう。
今日のネタは、新社会人にも負けない、「我慢」できる動物のお話しでもしてみましょう。
今日の主役は「コウイカ」でございます。
イカが我慢するとかちょっとピンときませんが、イカやタコなどの頭足類は複雑な中枢神経系を持っており、我々が思っている以上に知的であるということがこれまでの研究から明らかとなってきています。
最新の研究によれば、コウイカ(学名 Sepia officinalis)は、もっといい獲物をゲットするために、目の前の獲物をグッと我慢することができるのだそうです。
これはコウイカに「自制心」という高度な機能が備わっている証明で、生物の知性の起源を解明するための大切な一歩であるそうです。
研究の中心人物、英ケンブリッジ大学のアレクサンドラ・シュネル氏は、「5億5000万年前に脊椎動物から分岐した無脊椎動物のコウイカにも、自制心があったとは驚きです」と、その意外な発見について語っています。
1960年代末から70年代初頭にかけて、スタンフォード大学の研究者によって「マシュマロ実験」という有名な実験が行われました。
これは未就学児の自制心について調べたもので、次のような内容です。
まず、子供をお皿の置かれた机に座らせて、お皿にマシュマロを1個置きます。
そして「ちょっと席を外すけど、15分マシュマロを我慢できたらもう1つあげるよ」と告げて、実験者は部屋を出ます。
さらにたくさんのおやつをもらうためには、子供は目の前のマシュマロをグッと我慢しなければならないわけです。
この実験では、幼少期からマシュマロを我慢できるだけの自制心のある子供は、将来的に成功しやすいと主張されました(我慢できたかどうかは、むしろ家庭の経済状況と強く関係しているという反論もあるそうですが…)。
シュネル氏らは、このマシュマロ実験をコウイカで行ってみたそうなんです。
2つの”透明”なドアがついた水槽にコウイカを入れて、そのときの行動を観察するという実験です。
それぞれのドアには○と△のサインが記されており、コウイカは前者ならすぐに開く、後者なら10〜150秒後に開くと事前に教えられています。
○のドアの後ろにあまり美味しくない死んだエビ、△のドアの後ろに生きている美味しいエビを置いたとき、コウイカは目の前の死んだエビを我慢して、もっと美味しい生きたエビを手に入れられるだろうか?という実験です。
この結果、コウイカは食べたいという衝動を自制して、見事もっといいエサを手に入れられることが確かめられたそうなんです。
この実験は、無脊椎動物にも自制心と、それに関連する学習能力があることを示した世界初のものだそうです。
こうした意思力(および関連する学習や知能)についてのこれまでの研究は、主に人間とチンパンジーなどの霊長類が対象でした。
人間や霊長類で自制心が進化した理由はいくぶん分かりやすく、たとえば、罠のようにしばらく後で獲物を仕留める道具を発達させたこと、あるいは社会的結束の強化、より長い寿命といったことが自制心の発達につながったと考えられます。
自制が発達した理由はこれまで、寿命が長い社会性動物が受ける進化的圧力に基づいて理解されてきました。
今回の実験では、コウイカが50秒から130秒とかなり長い時間我慢できることも分かっています。
シュネル氏によれば、これは「類人猿、カラス、オウムに匹敵」するほどだということです。
コウイカのような無脊椎動物は、大抵は3年も経たないうちに死んでしまいます。
それなのに、なぜ彼らは強力な自制心を進化させることができたのでしょう?
もしかしたらコウイカの自制心は、私たち人間とは違う理由で進化したのかもしれません。
その理由とは狩りの戦略だと考えられます。
コウイカにはカモフラージュで身を隠して、じっと獲物がやってくるのを待つ習性があります。
エサを食べるチャンスは、そう簡単には巡ってきません。
ですが、そのおかげで自制心が発達したと考えられるのだそうです。
コウイカの自制心の発見は、知性の起源を解明するための大切な一歩であるそうで、「まったく異なる系統で同じような認知能力を見つけられれば、知性の起源をより包括的に理解することができると…。
無脊椎動物の自制心についてはまだまだ謎が多いです。
というのも、自制心の研究において、これまで彼らはほとんど無視されてきたからです。
つまり、まだまだ未開拓な部分があるという事で、これからの研究によってはとんでもない知能が備わっている事が分かるかもしれませんね。
ま、イカ、タコなどは食べものとしか見てませんでしたし、それ以外はさほど興味ないですが(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院