楽じゃないラクナ梗塞
2016年04月14日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
4月14日木曜日。
昨日の雨で桜もほぼ散って、これから暑くなるまで良い季節ですね〜
次は、なかなか嫌な季節、「梅雨」がやってきます。
こういった季節の移り変わり、日本人としては非常に日常を楽しめる部分なんですが、季節の変わり目は気圧や気温の変化により、体調を崩しやすくなってます。
その最たる症状が脳卒中と言われる脳の疾患です。自覚症状がないまま、死に至るかなり恐ろしい病気と言えるでしょう。
この脳卒中、脳出血や脳梗塞を総称してそう呼んでいるんですが、これらを含めた「脳血管疾患」で死亡する人が年間11万3千人、死亡原因でも4位(癌、心臓疾患、肺炎につぐ)入院患者に限ると、癌を抜いてトップです。
そして、この脳血管疾患での死亡者のほとんどが、脳卒中(脳梗塞と脳出血)によるものなんです。
また、どうにか一命を取り留めても言語障害や運動障害などの重い後遺症が残ることが多い、なんとも避けたい疾患といえるでしょう。
退院後も家族の介護や車椅子が必要になるのでは悲しすぎますからねぇ…
さらに、こうした脳疾患が認知症の引き金になるケースも少なくないらしく「脳血管疾患」は発症してしまうとなかなか元に戻りにくいわけです。
つまり、発症させないように未然に防ぐ必要があるわけです。
では、どうすれば未然に防げるのか…
脳梗塞や脳出血を招く一番の原因と考えられるのは、実は動脈硬化です。脳梗塞は動脈壁に溜まったコレステロールの塊(プラーク)が脳血管を詰まらせることで起こり、脳出血は脳の血管がもろくなって破れることで起こるわけです。
原因が見えているのなら、それを除去すれば発症リスクは低減させられます。
では、血管にプラークがなくて、しなやかであれば脳卒中になるリスク下がるわけですな。
このプラーク、余分な脂質や糖質があふれて血管に溜まった状態です。
つまり、動脈硬化を防ぐにはプラークを作らないこと、要するに「悪い生活習慣」を避けることが重要となってくるわけですよ。
出たね。生活習慣病。現代人の天敵。
脂っこいもの(脂質)や甘い物(糖質)を控え、血管をしなやかに保つ食品を食べることが大事になってきます。
美味しいものは「脂肪」と「糖」で出来ている。
わけですから、これを控えるという事自体、なかなかの困難となるんですよ。
美味しいものを我慢するくらいなら、動脈硬化も厭わないなんて人もいらっしゃいますしね。
好きなものを我慢するってのは、なかなか辛いこと。
では、逆に動脈硬化を未然に防げる食品を、積極的にとることで少しでもリスクを軽減させる方向はどうでしょうか…
動脈硬化を防ぐ食品としては、血管のコレステロールをそぎ落とす青魚の脂質(EPA)や納豆に含まれる納豆キナーゼなどが有効とされています。
朝に納豆、夜に青魚…
これを頻繁に食すだけでも、リスク軽減されるなら我慢できそうでしょ?
後は、食べ物だけでなく、身体を動かすことも重要なリスク軽減法といえますが、あくまで動脈硬化のリスク軽減に限って言うと、あまりハードすぎるスポーツも逆効果となっちゃいます。
運動としては、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を週3〜4日のペースで行うくらいで十分です。
つまり、毎日の生活に、少し歩くって習慣をつけるだけでかなりのリスク軽減になるわけです。
ですが、いくら健康生活を心掛けても「絶対に大丈夫」といえないのが脳疾患の本当の恐ろしさでもあります。
たとえば、ほとんど自覚症状がない小さな脳梗塞の一種である「ラクナ梗塞」は、65歳以上の28%に認められるという研究報告もでてる位です。
10人に3人ほどはすでに脳に小さな「梗塞」が出来てるわけです。
そう考えると他人事じゃないはずですよ。
自分でも知らない間に罹患しているラクナ梗塞には次のような症状があります。
・ 片方の手や足が痺れる…
・ 味覚や触覚などの知覚がおかしくなる
・ 歩いているときによろけることが多くなる
こうした自覚症状を見逃さないことが恐ろしい脳の病気を防ぐ最善策と言えるでしょう。
脳卒中は、高血圧、高脂血症、高血糖などの人がなりやすいことは確かなのですが、それがいつ発症するか分からないというのが一番のネックなんです。
ほとんどの場合、なんの予兆もなく発作的におこりますんで、直前まで元気だったのにいきなり発症しますから、それだけに病院への通報が遅れがちになります。
この「通報の遅れ」が決定的に死亡率を上げてるんですねぇ…
さっきまで元気だったわけですから、救急車を呼ぶのに躊躇してるあいだに死に至るということが起こりえます。
脳卒中の場合、処置が早ければ早いほど生還率が高く、その後の後遺症も小さいと言えますので、少しでも「脳血管疾患」について、色々知識を深めていくことがなにより重要といえるでしょう。
・ 急で激烈な痛みに襲われ、この痛みが、ずっと続く
・ 急にロレツがまわらなくなる
・ 身体が傾いて、まっすぐ歩けない
上記のような症状が出た場合は、迷わず救急車をよぶ。
これは頭に入れておいて下さいね。
その時の躊躇が全ての分かれ道ですからね。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月14日木曜日。
昨日の雨で桜もほぼ散って、これから暑くなるまで良い季節ですね〜
次は、なかなか嫌な季節、「梅雨」がやってきます。
こういった季節の移り変わり、日本人としては非常に日常を楽しめる部分なんですが、季節の変わり目は気圧や気温の変化により、体調を崩しやすくなってます。
その最たる症状が脳卒中と言われる脳の疾患です。自覚症状がないまま、死に至るかなり恐ろしい病気と言えるでしょう。
この脳卒中、脳出血や脳梗塞を総称してそう呼んでいるんですが、これらを含めた「脳血管疾患」で死亡する人が年間11万3千人、死亡原因でも4位(癌、心臓疾患、肺炎につぐ)入院患者に限ると、癌を抜いてトップです。
そして、この脳血管疾患での死亡者のほとんどが、脳卒中(脳梗塞と脳出血)によるものなんです。
また、どうにか一命を取り留めても言語障害や運動障害などの重い後遺症が残ることが多い、なんとも避けたい疾患といえるでしょう。
退院後も家族の介護や車椅子が必要になるのでは悲しすぎますからねぇ…
さらに、こうした脳疾患が認知症の引き金になるケースも少なくないらしく「脳血管疾患」は発症してしまうとなかなか元に戻りにくいわけです。
つまり、発症させないように未然に防ぐ必要があるわけです。
では、どうすれば未然に防げるのか…
脳梗塞や脳出血を招く一番の原因と考えられるのは、実は動脈硬化です。脳梗塞は動脈壁に溜まったコレステロールの塊(プラーク)が脳血管を詰まらせることで起こり、脳出血は脳の血管がもろくなって破れることで起こるわけです。
原因が見えているのなら、それを除去すれば発症リスクは低減させられます。
では、血管にプラークがなくて、しなやかであれば脳卒中になるリスク下がるわけですな。
このプラーク、余分な脂質や糖質があふれて血管に溜まった状態です。
つまり、動脈硬化を防ぐにはプラークを作らないこと、要するに「悪い生活習慣」を避けることが重要となってくるわけですよ。
出たね。生活習慣病。現代人の天敵。
脂っこいもの(脂質)や甘い物(糖質)を控え、血管をしなやかに保つ食品を食べることが大事になってきます。
美味しいものは「脂肪」と「糖」で出来ている。
わけですから、これを控えるという事自体、なかなかの困難となるんですよ。
美味しいものを我慢するくらいなら、動脈硬化も厭わないなんて人もいらっしゃいますしね。
好きなものを我慢するってのは、なかなか辛いこと。
では、逆に動脈硬化を未然に防げる食品を、積極的にとることで少しでもリスクを軽減させる方向はどうでしょうか…
動脈硬化を防ぐ食品としては、血管のコレステロールをそぎ落とす青魚の脂質(EPA)や納豆に含まれる納豆キナーゼなどが有効とされています。
朝に納豆、夜に青魚…
これを頻繁に食すだけでも、リスク軽減されるなら我慢できそうでしょ?
後は、食べ物だけでなく、身体を動かすことも重要なリスク軽減法といえますが、あくまで動脈硬化のリスク軽減に限って言うと、あまりハードすぎるスポーツも逆効果となっちゃいます。
運動としては、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を週3〜4日のペースで行うくらいで十分です。
つまり、毎日の生活に、少し歩くって習慣をつけるだけでかなりのリスク軽減になるわけです。
ですが、いくら健康生活を心掛けても「絶対に大丈夫」といえないのが脳疾患の本当の恐ろしさでもあります。
たとえば、ほとんど自覚症状がない小さな脳梗塞の一種である「ラクナ梗塞」は、65歳以上の28%に認められるという研究報告もでてる位です。
10人に3人ほどはすでに脳に小さな「梗塞」が出来てるわけです。
そう考えると他人事じゃないはずですよ。
自分でも知らない間に罹患しているラクナ梗塞には次のような症状があります。
・ 片方の手や足が痺れる…
・ 味覚や触覚などの知覚がおかしくなる
・ 歩いているときによろけることが多くなる
こうした自覚症状を見逃さないことが恐ろしい脳の病気を防ぐ最善策と言えるでしょう。
脳卒中は、高血圧、高脂血症、高血糖などの人がなりやすいことは確かなのですが、それがいつ発症するか分からないというのが一番のネックなんです。
ほとんどの場合、なんの予兆もなく発作的におこりますんで、直前まで元気だったのにいきなり発症しますから、それだけに病院への通報が遅れがちになります。
この「通報の遅れ」が決定的に死亡率を上げてるんですねぇ…
さっきまで元気だったわけですから、救急車を呼ぶのに躊躇してるあいだに死に至るということが起こりえます。
脳卒中の場合、処置が早ければ早いほど生還率が高く、その後の後遺症も小さいと言えますので、少しでも「脳血管疾患」について、色々知識を深めていくことがなにより重要といえるでしょう。
・ 急で激烈な痛みに襲われ、この痛みが、ずっと続く
・ 急にロレツがまわらなくなる
・ 身体が傾いて、まっすぐ歩けない
上記のような症状が出た場合は、迷わず救急車をよぶ。
これは頭に入れておいて下さいね。
その時の躊躇が全ての分かれ道ですからね。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院