イタチコロナ
2021年01月26日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
1月26日の火曜日でございます。
1月も残り5日となり、支払い週間がやってきました。
今月は、休みも多く、コロナの影響もあり、散々だな(笑)
まぁ、コロナの影響ってのは今に始まったことではないですが、このウイルスはいつになったら消えてくれるんでしょう。
今も2回目の緊急事態宣言下ですし、不便な毎日を過ごしております。
なんか、人が努力しただけでは感染が抑えられない気がするんですけどねぇ…。
ワクチンもまだ確実ではなさそうですけど、とりあえずはそれ頼りですよねぇ。
そんな世界をまたにかけ、大流行しているコロナですが、各地でワクチン接種は始まっています。
今日はそんな中で珍しいワクチン接種のお話しでもひとつー。
アメリカのお話しですが、絶滅危惧種のクロアシイタチに新型コロナワクチン接種するってお話しなんですよ。
日本ではまだ接種ははじまっておらず、3月くらいから開始かなと言われてるんですが、ひと足先にイタチがワクチン接種とはどういうことでしょう。
米コロラド州の専門家グループは、彼らが感染症によって死に絶えてしまわぬよう、まだ開発段階にあったワクチン候補を接種してきたそうなんです。
まだ開発段階って部分に、大丈夫かいなって疑念はありますが、こうした取り組みは、米農務省がミンク向けワクチンの使用許可申請を受け付ける数か月前から行われてきたそうなんです。
イタチ科のミンクはクロアシイタチの親戚で、美しい毛皮が重宝されるために飼育されている彼らですが、人間からうつされた新型コロナのおかげで北米で数万匹が死に、ヨーロッパでは数百万匹が殺処分されたという悲しい事例がありました。
こうした感染症に弱い動物への予防接種は、その種を守るという意味で大切なばかりでなく、私たち人間自身を守ることにもつながると考えられます。
というのも、たとえばコウモリが本来の宿主だったのではと疑われている今回の新型コロナをはじめ、もともと動物の感染症だった病気が人間に広まって大きな被害をもたらすことが実際にあるからですね。
ミンクについて言えば、人間からコロナウイルスをうつされた飼育下のミンクの体内でウイルスが突然変異し、それが再び人間に感染した事例が200件以上あるとデンマーク当局が報告していたりします。
ですからコロラド州にある全米クロアシイタチ保全センター(National Black-footed Ferret Conservation Center)で、あえてリスクを冒して飼育中のクロアシイタチに新型コロナの予防接種が行われているのは、彼らが絶滅寸前でありながら、ウイルスに非常に弱い恐れがあるからなんですね。
クロアシイタチは、アメリカ西部の固有種としてかつては広い範囲に生息していました。
しかし農業や牧畜などのための開発によって主な餌であるプレーリードッグが激減し、さらに生息域が奪われたために、ほぼ絶滅寸前にまで追い込まれました。
1979年に絶滅が宣言されたが、後にワイオミング州にまだ生き残りがいることが判明したんですが、そのほとんども梨鼠ペストによって死んでしまい、どうにか生き残ったのは繁殖プログラムのために保護されたたった18匹のみでした。
このように今のクロアシイタチは小さな集団から繁殖されているために、どれも遺伝的に似ており、そのために免疫系が弱くなっているんですね。
さらに新型コロナに弱いミンクに近いことも気がかりなわけです。
そこでクロアシイタチ保全センターは、かつて梨鼠ペストのワクチンを開発したことがある国立野生動物健康センター(National Wildlife Health Center)の科学者に協力を仰ぎ、危険を承知で新型コロナの予防接種に踏み切ったってな流れなわけです。
業者から入手した新型コロナウイルスの精製タンパク質を免疫補助剤とまぜ、昨年春にクロアシイタチ18匹に注射。
さらに数週が経過したところで、よりいっそう効果的にするため二度目の接種が行われました。
それから数週間後に血液検査をしてみると、幸いなことにウイルスへの抗体ができていることが確認されたということです。
秋までにはセンター内にいる180匹中120匹が予防接種を受け、残りはワクチンに副作用があった場合のことを考慮して、そのままにされました。
これまでのところワクチンは安全であるようなんですが、それによって新型コロナに感染しなくなるかどうかまでは分からないという話しです。
こうした特定の動物に対して新型コロナの予防接種が試されたのは初めてであるとのこと。
今回のパンデミックは人間社会だけの問題にとどまらず、種によっては存亡の危機であるということを示唆する事例なわけですね。
日本でも今、緊急事態宣言の真っ只中ですし、ホント一日も早い収束が地球規模で待たれます。
それには、一人一人の自覚が一番大事なんですけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
1月26日の火曜日でございます。
1月も残り5日となり、支払い週間がやってきました。
今月は、休みも多く、コロナの影響もあり、散々だな(笑)
まぁ、コロナの影響ってのは今に始まったことではないですが、このウイルスはいつになったら消えてくれるんでしょう。
今も2回目の緊急事態宣言下ですし、不便な毎日を過ごしております。
なんか、人が努力しただけでは感染が抑えられない気がするんですけどねぇ…。
ワクチンもまだ確実ではなさそうですけど、とりあえずはそれ頼りですよねぇ。
そんな世界をまたにかけ、大流行しているコロナですが、各地でワクチン接種は始まっています。
今日はそんな中で珍しいワクチン接種のお話しでもひとつー。
アメリカのお話しですが、絶滅危惧種のクロアシイタチに新型コロナワクチン接種するってお話しなんですよ。
日本ではまだ接種ははじまっておらず、3月くらいから開始かなと言われてるんですが、ひと足先にイタチがワクチン接種とはどういうことでしょう。
米コロラド州の専門家グループは、彼らが感染症によって死に絶えてしまわぬよう、まだ開発段階にあったワクチン候補を接種してきたそうなんです。
まだ開発段階って部分に、大丈夫かいなって疑念はありますが、こうした取り組みは、米農務省がミンク向けワクチンの使用許可申請を受け付ける数か月前から行われてきたそうなんです。
イタチ科のミンクはクロアシイタチの親戚で、美しい毛皮が重宝されるために飼育されている彼らですが、人間からうつされた新型コロナのおかげで北米で数万匹が死に、ヨーロッパでは数百万匹が殺処分されたという悲しい事例がありました。
こうした感染症に弱い動物への予防接種は、その種を守るという意味で大切なばかりでなく、私たち人間自身を守ることにもつながると考えられます。
というのも、たとえばコウモリが本来の宿主だったのではと疑われている今回の新型コロナをはじめ、もともと動物の感染症だった病気が人間に広まって大きな被害をもたらすことが実際にあるからですね。
ミンクについて言えば、人間からコロナウイルスをうつされた飼育下のミンクの体内でウイルスが突然変異し、それが再び人間に感染した事例が200件以上あるとデンマーク当局が報告していたりします。
ですからコロラド州にある全米クロアシイタチ保全センター(National Black-footed Ferret Conservation Center)で、あえてリスクを冒して飼育中のクロアシイタチに新型コロナの予防接種が行われているのは、彼らが絶滅寸前でありながら、ウイルスに非常に弱い恐れがあるからなんですね。
クロアシイタチは、アメリカ西部の固有種としてかつては広い範囲に生息していました。
しかし農業や牧畜などのための開発によって主な餌であるプレーリードッグが激減し、さらに生息域が奪われたために、ほぼ絶滅寸前にまで追い込まれました。
1979年に絶滅が宣言されたが、後にワイオミング州にまだ生き残りがいることが判明したんですが、そのほとんども梨鼠ペストによって死んでしまい、どうにか生き残ったのは繁殖プログラムのために保護されたたった18匹のみでした。
このように今のクロアシイタチは小さな集団から繁殖されているために、どれも遺伝的に似ており、そのために免疫系が弱くなっているんですね。
さらに新型コロナに弱いミンクに近いことも気がかりなわけです。
そこでクロアシイタチ保全センターは、かつて梨鼠ペストのワクチンを開発したことがある国立野生動物健康センター(National Wildlife Health Center)の科学者に協力を仰ぎ、危険を承知で新型コロナの予防接種に踏み切ったってな流れなわけです。
業者から入手した新型コロナウイルスの精製タンパク質を免疫補助剤とまぜ、昨年春にクロアシイタチ18匹に注射。
さらに数週が経過したところで、よりいっそう効果的にするため二度目の接種が行われました。
それから数週間後に血液検査をしてみると、幸いなことにウイルスへの抗体ができていることが確認されたということです。
秋までにはセンター内にいる180匹中120匹が予防接種を受け、残りはワクチンに副作用があった場合のことを考慮して、そのままにされました。
これまでのところワクチンは安全であるようなんですが、それによって新型コロナに感染しなくなるかどうかまでは分からないという話しです。
こうした特定の動物に対して新型コロナの予防接種が試されたのは初めてであるとのこと。
今回のパンデミックは人間社会だけの問題にとどまらず、種によっては存亡の危機であるということを示唆する事例なわけですね。
日本でも今、緊急事態宣言の真っ只中ですし、ホント一日も早い収束が地球規模で待たれます。
それには、一人一人の自覚が一番大事なんですけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院