弘泉堂鍼灸接骨院
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タテガミネズミの仕込毒
2020年12月23日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。

12月23日の水曜日でございます。

あー。

元天皇誕生日。

からのクリスマスって流れが懐かしいですなぁ。

平成万歳。

12月23日が祝日でなくなってから、2回目の12月23日ですが、この日だけは祝日復活を願う人が多いんだとか…。

まぁ、気持ちは分かる。

曜日がハマれば、クリスマス連休なんてのもありましたしね。

因みに最後の平成天皇誕生日は、日曜日だったんで、24日のクリスマスイブは、月曜日で振替休日でした。

みたいなね。

ま、平成を思いださせてくれる日ではありますね。

ってことで、今日もネタにいきましょう。

今日は久々の動物ネタでいきましょう。

可愛らしい顔で、フッサフッサの毛皮におおわれている動物となると、撫でてみたくなるのが人間ですが、そんな見た目に騙されてはいけません。

この「タテガミネズミ(学名 Lophiomys imhausi)」はちっちゃな体に生物兵器級の猛毒を仕込んでいるそうなんです。
しかもこの毒は自らが分泌しているものではないそうなんです。

この針のような毛に、植物の毒を塗りつけて利用しているといいますから、これは彼らの武装なんですな。。

尻尾を含めれば体長53センチほどで、その名の通り、頭頂部から背筋に沿って尾の基部まで、長さ8〜9cmもある剛毛のたてがみを持つタテガミネズミはどこかスカンクに似た風貌をしており、エチオピア・タンザニア・ウガンダ・ケニアなど、アフリカ東部の乾燥した森林地帯の穴の中で暮らしています。

危険を感じるとたてがみをフウッと逆立てて威嚇し、うっかりその毛に触れようものなら大変なことになるわけです。

特殊な構造をした毛には、「ウアバイン」という強力な毒(ドイツとフランスでは強心剤)が仕込んであるんです。

哺乳類にしては珍しい猛毒の秘密は、その食生活にあるようなんですね。

アフリカ東部から中部にかけて生えているキョウチクトウ科「ポイズンアローツリー(学名 Acokanthera schimperi)」の樹皮は、ソマリ族が毒矢の毒の原料として使用していたほどの強い毒を含んでいます。

普通の人間がこの木を口にすれば中毒を起こしてしまうんですが、タテガミネズミにはまったく影響がないそうなんです。

どういう内臓構造になっとんだいって話ですが、タテガミネズミは樹皮をかじり、ウアバインと唾液の混合液つくって、自らの毛に塗りつけるんだそうです。

毛は中が空洞になっていて毒が沁みこみやすくなっており、タテガミネズミを食べようとする捕食動物は、この猛毒にやられることとなるわけです。

このことは以前から仮説として提唱されていたそうなんですが、今回の研究で、それが正しかったことが確認されたとのことです。

本当に木を食べて毒液を作っているかどうか確認するために、米ユタ大学をはじめとする研究グループは、捕獲したタテガミネズミ25匹を飼育。

さらに仕掛けカメラなどを利用することで、その生態を1000時間にわたり観察し、実際に樹皮を食べて毒を集めていることが確かめられたました。

この研究では、タテガミネズミが非常に複雑な社会生活を送っていることも明らかになっています。

カゴに2匹入れてみると、なんと喉をゴロゴロ鳴らして、お互いに毛繕いを始めたそうなんです。

これまで単独行動をとると考えられてきたので、研究者達もこれには驚いたそうです。

研究チームによると、ネズミと名付けられていますが、観察されたその様子は「ネズミの姿をした牛」だったそうです。

猛毒を体に宿しながらも、かなり平和的な草食動物で、ほとんどの時間はエサを食べることに費やしています。

そして時折、お互いに毛繕いをしたり、壁に登って巣で眠ったりするそうです。

どうやら一夫一婦制であるらしく、大きな体・長い寿命・繁殖率の低さといった、同じような習性を持つ動物に共通して見られる特徴があるとのこと。

つがいのタテガミネズミは、半分以上の時間を寄り添って過ごしていたそうです。

また子供もしばらくは一緒に生活しているらしいことや、鳴き声を使ったコミュニケーションを交わしているらしいことも明らかになっているんだって。

まぁ、毒使う以外は普通なわけですね(笑)

にしても、この知恵は誰が授けたんでしょうねぇ。

本当に敵の命を奪うほど強い毒を、自ら分泌せずに利用する動物は、ほかには知られていないそうですからちょっとスゴイよね。

ま、日本に住んでりゃ出会うこともないでしょうけど、触っちゃダメですよ。

ではまた〜。


021223


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