火山噴火とガラスのメモリーズ2
2020年10月26日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
10月26日の月曜日でございます。
10月も月末が迫ってきましたし、ボチボチ支払い週間へ突入ですな。
毎月毎月、来なくていいのにやってくるのが支払いですわ。
やはり、まだコロナの影響が少々あるようで、イマイチピリッとしないんですが、まぁそれでも仕事して生きられてるだけマシでしょう。
今はジッと我慢の時ですわな。
なんとな我慢しましょう。
てことで、今日のネタですが、今日のネタは今年の2月に書いたネタの続報的なものになってます。
どんな内容だったかと言いますと、西暦79年、イタリア・カンパニア州にあるヴェスヴィオ山の噴火の話だったんですが、この火山の大噴火の凄まじさで、犠牲者の頭蓋骨が破裂し、脳がガラス化したってなお話しだったんです。
ま、詳しくは、読んできてください。
これを踏まえて、今日のお話しですが、西暦79年8月24日に始まった、イタリア、ヴェスヴィオ(ベスビオ)火山の大噴火により、ヘルクラネウム、ポンペイなどの古代都市に高温の火砕流や火山灰が大量に降り注ぎ、多くの人々が犠牲となりました。
急速に高温にさらされたせいで、犠牲者の頭蓋骨にガラス化した脳組織が見つかったわけですが、今年の始め、この驚くべき脳組織のサンプルについて、イタリアの研究者から新しい発表がありました。
この希少な脳組織の中に脳細胞や神経細胞の痕跡が完璧に残っていることを突きとめたそうなんです。
フェデリコ2世・ナポリ大学のピエル・パオロ・ペトローネが主導する研究グループは、犠牲者男性の頭蓋骨のガラス化した脳から脳組織と神経細胞を発見しました。
2000年以上前に亡くなった人間の遺体から、中枢神経系組織が完全な状態で発見された最高の例ではないかということです。
走査電子顕微鏡(SEM)や先進画像処理ツールを使って、このガラス化した脳組織を詳しく調べたところ、人の脳や脊髄の痕跡から、神経や軸索だとはっきりわかる奇跡的に保存状態のいい部分を発見したそうなんです。
ガラス化した脳の発見自体も稀有なことですが、中枢神経系全体の中からそれを構成する神経や軸索が発見されるとは、驚きとしか言いようがない、と研究チームは語っております。
さらに、人間の脳組織に存在するタンパク質もいくつか発見されており、これによりこの黒い塊が単なる光沢のある黒い石ではないことを確認したということです。
特定のタンパク質が確認できたことによって、このサンプルが脳のどこの部位なのかも判明しました。
ガラス化したこの黒い物質を分析した結果、大脳皮質、脳幹神経節、中脳、下垂体、扁桃、小脳、海馬、視床下部、脊髄といった人間の脳のさまざまな部位にそれぞれ存在する特定のタンパク質が保存されていることがわかりました。
脳疾患のある患者に、これらタンパク質の遺伝子変異が見つかっているため、神経機能にとって非常に重要なものです。
例えば、ガラス化したこの脳組織から見つかったMED13Lというタンパク質は、成人の小脳にとくにたくさんあり、その変異は知的障害を引き起こすものだそうです。
紀元79年のヴェスヴィオ火山の噴火は、史上最悪の自然災害のひとつで、近隣のポンペイやヘルクラネウムの町が壊滅し、何千という人が亡くなりました。
犠牲者のほとんどは降り注ぐ火山灰に埋もれて亡くなったため、のちに考古学者たちが、遺体のあった窪みに漆喰を注いで型をとり、犠牲者たちがどのような状態で亡くなったのか、最期の瞬間の様子を明らかにすることができました。
噴火の熱で焼かれ、急激に冷やされた犠牲者もいたそうです。
今回分析したガラス化した脳もそうしたプロセスをたどったようで、おそらく、この犠牲者の脳は、摂氏520℃もの高温でいきなり焼かれ、その後急速に冷やされたに違いないとのことです。
第二次世界大戦のドレスデン爆撃のときの犠牲者に似たような現象が起こっていたことがこれまで確認されているそうですが、このような例は極めて稀だということです。
まぁ、この脳がなにかの役に立つかどうかは別として、2000年前に亡くなった人の脳がどんなもんかが分かるだけで、色んな研究には役立つんでしょうね。
にしても、一瞬にして人の頭蓋骨を燃やし尽くし、脳細胞をガラス化してしまう火山のエネルギーのほうが、研究に値する気もしますけどね。
自然と共存することがこれからの我々のテーマですからね。
とは言え、2000年前の人の脳って、やっぱり興味はあるけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月26日の月曜日でございます。
10月も月末が迫ってきましたし、ボチボチ支払い週間へ突入ですな。
毎月毎月、来なくていいのにやってくるのが支払いですわ。
やはり、まだコロナの影響が少々あるようで、イマイチピリッとしないんですが、まぁそれでも仕事して生きられてるだけマシでしょう。
今はジッと我慢の時ですわな。
なんとな我慢しましょう。
てことで、今日のネタですが、今日のネタは今年の2月に書いたネタの続報的なものになってます。
どんな内容だったかと言いますと、西暦79年、イタリア・カンパニア州にあるヴェスヴィオ山の噴火の話だったんですが、この火山の大噴火の凄まじさで、犠牲者の頭蓋骨が破裂し、脳がガラス化したってなお話しだったんです。
ま、詳しくは、読んできてください。
これを踏まえて、今日のお話しですが、西暦79年8月24日に始まった、イタリア、ヴェスヴィオ(ベスビオ)火山の大噴火により、ヘルクラネウム、ポンペイなどの古代都市に高温の火砕流や火山灰が大量に降り注ぎ、多くの人々が犠牲となりました。
急速に高温にさらされたせいで、犠牲者の頭蓋骨にガラス化した脳組織が見つかったわけですが、今年の始め、この驚くべき脳組織のサンプルについて、イタリアの研究者から新しい発表がありました。
この希少な脳組織の中に脳細胞や神経細胞の痕跡が完璧に残っていることを突きとめたそうなんです。
フェデリコ2世・ナポリ大学のピエル・パオロ・ペトローネが主導する研究グループは、犠牲者男性の頭蓋骨のガラス化した脳から脳組織と神経細胞を発見しました。
2000年以上前に亡くなった人間の遺体から、中枢神経系組織が完全な状態で発見された最高の例ではないかということです。
走査電子顕微鏡(SEM)や先進画像処理ツールを使って、このガラス化した脳組織を詳しく調べたところ、人の脳や脊髄の痕跡から、神経や軸索だとはっきりわかる奇跡的に保存状態のいい部分を発見したそうなんです。
ガラス化した脳の発見自体も稀有なことですが、中枢神経系全体の中からそれを構成する神経や軸索が発見されるとは、驚きとしか言いようがない、と研究チームは語っております。
さらに、人間の脳組織に存在するタンパク質もいくつか発見されており、これによりこの黒い塊が単なる光沢のある黒い石ではないことを確認したということです。
特定のタンパク質が確認できたことによって、このサンプルが脳のどこの部位なのかも判明しました。
ガラス化したこの黒い物質を分析した結果、大脳皮質、脳幹神経節、中脳、下垂体、扁桃、小脳、海馬、視床下部、脊髄といった人間の脳のさまざまな部位にそれぞれ存在する特定のタンパク質が保存されていることがわかりました。
脳疾患のある患者に、これらタンパク質の遺伝子変異が見つかっているため、神経機能にとって非常に重要なものです。
例えば、ガラス化したこの脳組織から見つかったMED13Lというタンパク質は、成人の小脳にとくにたくさんあり、その変異は知的障害を引き起こすものだそうです。
紀元79年のヴェスヴィオ火山の噴火は、史上最悪の自然災害のひとつで、近隣のポンペイやヘルクラネウムの町が壊滅し、何千という人が亡くなりました。
犠牲者のほとんどは降り注ぐ火山灰に埋もれて亡くなったため、のちに考古学者たちが、遺体のあった窪みに漆喰を注いで型をとり、犠牲者たちがどのような状態で亡くなったのか、最期の瞬間の様子を明らかにすることができました。
噴火の熱で焼かれ、急激に冷やされた犠牲者もいたそうです。
今回分析したガラス化した脳もそうしたプロセスをたどったようで、おそらく、この犠牲者の脳は、摂氏520℃もの高温でいきなり焼かれ、その後急速に冷やされたに違いないとのことです。
第二次世界大戦のドレスデン爆撃のときの犠牲者に似たような現象が起こっていたことがこれまで確認されているそうですが、このような例は極めて稀だということです。
まぁ、この脳がなにかの役に立つかどうかは別として、2000年前に亡くなった人の脳がどんなもんかが分かるだけで、色んな研究には役立つんでしょうね。
にしても、一瞬にして人の頭蓋骨を燃やし尽くし、脳細胞をガラス化してしまう火山のエネルギーのほうが、研究に値する気もしますけどね。
自然と共存することがこれからの我々のテーマですからね。
とは言え、2000年前の人の脳って、やっぱり興味はあるけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院