歩く魚。歩ける魚。
2020年10月02日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
10月2日の金曜日でございます。
やっぱり、10月となると秋ですなぁ〜。
肌寒く感じる時間も出てきたりして、これから秋が深まるとともに、寒さも増してくわね。
これくらいから寒くなっていく頃が、わたくし院長、季節的に一番過ごしやすいと思うんですが、ちょっと油断するとすぐに冬になりますしね。
今年はどんな冬になるんでしょうね。
夏がやはり、異常に暑かったですから、冬は暖冬になるんでしょうか…。
ま、温暖化なわけですから、冬も暖かくなっていくでしょう。
冬に関してはいいんですけどね。
温暖化も…。
と言ってもこのまま放置してたら、地球の環境が全て狂っていきそうですし、ほんと真剣に考えないとね。
ってことで、きょうもネタに突入するんですが、今日は温暖化の影響を受けたわけではないですが、変わった生き物のお話しー…。
ヒレを使ってヨチヨチと水中を歩く魚はいくつか存在するんですが、今日紹介するのは、水中ばかりではなく、その気になれば、陸上を歩くことができる魚です。
2016年にタイの洞窟で、特徴的なヒレを持つ盲目の魚、「ケイブ・エンゼルフィッシュ」ってのが発見されたんですが、この魚はヒレを使って陸地を歩行することができるんですよ。
最新の研究によれば、他にも、少なくとも10種の魚が歩ける可能性があるらしいことが判明したそうです。
これらの魚は特殊な骨盤の形状を持っており、最初に地上に進出した脊椎動物の姿を示唆しているんだとか。
歩く魚…
これは珍しいですな。
ちょっと動画をご覧ください。
確かに歩いてます(笑)
ですが、コイツらを魚と呼んでいいのか?って気はしますね。
そもそも、海で生まれた生命は、どのようにして陸上に進出したのでしょう?
地殻変動によって誕生した陸地にまず上陸を果たしたのは植物です。
今から5億年ほど前のことで、5億〜4億年前には、動物として初めて昆虫が地上に進出しました。
私たち人間を含む脊椎動物が水から上がったのは、4億〜3.7億年程前のことになります。
その最初の仲間は、川の中でひれと筋肉を発達させた淡水魚から進化した「両生類」だったと考えられています。
では勇敢にも上陸を試みた最初の両生類はどのような姿だったんでしょう?
その答えのヒントとなる生き物が、タイ北部の洞窟内に生息している、コイ目タニノボリ科の「ケイブ・エンゼルフィッシュ(学名 Cryptotora thamicola)」と呼ばれる不思議な魚なんですね。
単独でクリプトトラ属を構成するケイブ・エンゼルフィッシュは、暗いところで生きているために色素がなく、目も見えていないそうです。
ですがその代わりに、背骨ががっしりとした「腰帯」(脊椎動物の後ろ足の基部。通常、魚類ではほとんど発達していない)につながっています。
このおかげで、腹びれを手足のように操って、サンショウウオのように歩くことができるんですね。
そこで米ニュージャージー工科大学をはじめとするグループは、同じくタニノボリ科の仲間30種ほどをCTスキャンで調べ、背骨と腹びれをつなぐ骨の構造を分析してみることにしました。
するとケイブ・エンゼルフィッシュ以外にも、10種からそれと同じく陸上を歩くことができそうなよく発達した腰帯が見つかったそうなんです。
これまでケイブ・エンゼルフィッシュだけと思われていた特徴が、じつはタニノボリ科の仲間では案外一般的だったということになりますな。
ただし、みなが歩く才能に恵まれたわけではありません。
東南アジアにタニノボリ科の仲間は100種以上生息しているんですが、実際に歩くことが確認されているのは、今のところケイブ・エンゼルフィッシュだけです。
他の10種はは陸地を歩く必要性がないから歩いていないだけで、本人が望めば、あるいは環境が変われば、歩くことができるようになるかもしれないとのことらしいです。
本人が望めばって(笑)
水中で暮らしてるわけですから、基本的には望まんでしょうな(笑)
研究グループによると、ケイブ・エンゼルフィッシュの歩行能力は、流れの速い洞窟の川の中で生き延びるための適応だったと考えられるそうです。
乾季になると水の量が変化するので、岩だらけの川底をしっかりとつかみ、ときに滝を登ってでも移動しなければならなかった身体と思われます。
しかし、この歩行能力のおかげで、酸素が豊富で、しかも競合相手がほとんどいない場所へ移動することができたわけです。
CTとDNA解析の結果からは、歩行能力を獲得させたがっしりとした腰帯はたった1度のきっかけで生じたわけではなく、タニノボリ科の仲間の中でいく度か現れていたらしいことが判明しています。
いや、生物の進化ってのはほんとにスゴイですよねぇ…。
こう考えると、人間ってのは周りの環境に合わせずに、自分たちの都合を押し通して生きてきたんだなぁってのがよく分かります。
ボチボチ、バチが当たりますわな(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月2日の金曜日でございます。
やっぱり、10月となると秋ですなぁ〜。
肌寒く感じる時間も出てきたりして、これから秋が深まるとともに、寒さも増してくわね。
これくらいから寒くなっていく頃が、わたくし院長、季節的に一番過ごしやすいと思うんですが、ちょっと油断するとすぐに冬になりますしね。
今年はどんな冬になるんでしょうね。
夏がやはり、異常に暑かったですから、冬は暖冬になるんでしょうか…。
ま、温暖化なわけですから、冬も暖かくなっていくでしょう。
冬に関してはいいんですけどね。
温暖化も…。
と言ってもこのまま放置してたら、地球の環境が全て狂っていきそうですし、ほんと真剣に考えないとね。
ってことで、きょうもネタに突入するんですが、今日は温暖化の影響を受けたわけではないですが、変わった生き物のお話しー…。
ヒレを使ってヨチヨチと水中を歩く魚はいくつか存在するんですが、今日紹介するのは、水中ばかりではなく、その気になれば、陸上を歩くことができる魚です。
2016年にタイの洞窟で、特徴的なヒレを持つ盲目の魚、「ケイブ・エンゼルフィッシュ」ってのが発見されたんですが、この魚はヒレを使って陸地を歩行することができるんですよ。
最新の研究によれば、他にも、少なくとも10種の魚が歩ける可能性があるらしいことが判明したそうです。
これらの魚は特殊な骨盤の形状を持っており、最初に地上に進出した脊椎動物の姿を示唆しているんだとか。
歩く魚…
これは珍しいですな。
ちょっと動画をご覧ください。
確かに歩いてます(笑)
ですが、コイツらを魚と呼んでいいのか?って気はしますね。
そもそも、海で生まれた生命は、どのようにして陸上に進出したのでしょう?
地殻変動によって誕生した陸地にまず上陸を果たしたのは植物です。
今から5億年ほど前のことで、5億〜4億年前には、動物として初めて昆虫が地上に進出しました。
私たち人間を含む脊椎動物が水から上がったのは、4億〜3.7億年程前のことになります。
その最初の仲間は、川の中でひれと筋肉を発達させた淡水魚から進化した「両生類」だったと考えられています。
では勇敢にも上陸を試みた最初の両生類はどのような姿だったんでしょう?
その答えのヒントとなる生き物が、タイ北部の洞窟内に生息している、コイ目タニノボリ科の「ケイブ・エンゼルフィッシュ(学名 Cryptotora thamicola)」と呼ばれる不思議な魚なんですね。
単独でクリプトトラ属を構成するケイブ・エンゼルフィッシュは、暗いところで生きているために色素がなく、目も見えていないそうです。
ですがその代わりに、背骨ががっしりとした「腰帯」(脊椎動物の後ろ足の基部。通常、魚類ではほとんど発達していない)につながっています。
このおかげで、腹びれを手足のように操って、サンショウウオのように歩くことができるんですね。
そこで米ニュージャージー工科大学をはじめとするグループは、同じくタニノボリ科の仲間30種ほどをCTスキャンで調べ、背骨と腹びれをつなぐ骨の構造を分析してみることにしました。
するとケイブ・エンゼルフィッシュ以外にも、10種からそれと同じく陸上を歩くことができそうなよく発達した腰帯が見つかったそうなんです。
これまでケイブ・エンゼルフィッシュだけと思われていた特徴が、じつはタニノボリ科の仲間では案外一般的だったということになりますな。
ただし、みなが歩く才能に恵まれたわけではありません。
東南アジアにタニノボリ科の仲間は100種以上生息しているんですが、実際に歩くことが確認されているのは、今のところケイブ・エンゼルフィッシュだけです。
他の10種はは陸地を歩く必要性がないから歩いていないだけで、本人が望めば、あるいは環境が変われば、歩くことができるようになるかもしれないとのことらしいです。
本人が望めばって(笑)
水中で暮らしてるわけですから、基本的には望まんでしょうな(笑)
研究グループによると、ケイブ・エンゼルフィッシュの歩行能力は、流れの速い洞窟の川の中で生き延びるための適応だったと考えられるそうです。
乾季になると水の量が変化するので、岩だらけの川底をしっかりとつかみ、ときに滝を登ってでも移動しなければならなかった身体と思われます。
しかし、この歩行能力のおかげで、酸素が豊富で、しかも競合相手がほとんどいない場所へ移動することができたわけです。
CTとDNA解析の結果からは、歩行能力を獲得させたがっしりとした腰帯はたった1度のきっかけで生じたわけではなく、タニノボリ科の仲間の中でいく度か現れていたらしいことが判明しています。
いや、生物の進化ってのはほんとにスゴイですよねぇ…。
こう考えると、人間ってのは周りの環境に合わせずに、自分たちの都合を押し通して生きてきたんだなぁってのがよく分かります。
ボチボチ、バチが当たりますわな(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院