ミツバチの薬
2020年09月23日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
9月23日の水曜日でございます。
9月も残すところ後1週間となりました。
さすがに少々、秋めいてきましたね。
まだ暑い時間帯はありますけど、朝晩はだいぶ涼しくなりましたね。
ま、涼しいっつっても、真夏の暑さに比べたらであって、決して心地よい秋の涼しさではない気もしますが…
ここ数年、心地よい秋の風、なんて感じてない気もしますが、まぁそれも仕方のないことかもしれませんな。
気温は高くても、秋には秋の草木も生えてきますし、秋の虫なんかも活発になりますよね。
要は、気温が高いだけ。
それ以外は、いつも通りの秋が来てるわけですから、秋を満喫しないとね。
世間じゃ、今日から連休明けってことで、どんより出社されてる方も多いと思うんですが、当院は偶然にも水曜日が休診ですので今日も休みでございます。
まぁ、休みだからといって秋を満喫しにいくわけでもないですが、のんびり過ごさせていただいております。
変則的に4連休となりましたから、今晩から強烈なサザエさん症候群が訪れ、明日は死ぬほど仕事したくない気分となるでしょう(笑)
この秋の連休の後は、もう年末までまとまった休みはないんですよねぇ…。
しかも、来月、10月は祝日なしっていう悲しい月間になります。
これ、体育の日あらため、スポーツの日を今年、オリンピック開催に合わせ移動させたからなんですよね。
一応、来年も移動したままのようですから、来年も10月は祝日なしの悲しい月間となります。
とか、休むことばかり考えてても仕方ないですが、何事にも励みが必要ですしね。
ってことで、今日も元気にネタ突入ってわけですが、今日のネタは動物ネタの中でも小さいヤツ、昆虫が主役です。
こないだ、遺伝子組み換えされた蚊の話をしましたが、蚊は悪者として排除される対象でしたが、今日は人の役に立つ「ミツバチ」のお話しです。
自然界ではミツバチに様々な恩恵を受けています。
受粉をすることにより植物の成長を助け、ミツバチの受粉した草は動物たちの餌となります。
そして蜂蜜は、人間にとって天然の薬となるわけです。
そんなミツバチに更なる効果があることが判明しました。
西オーストラリア大学の研究グループによると、ミツバチの毒は、乳がんを治療する「超強力」な治療薬として有望なのだそうです。
植物の受粉を助ける「セイヨウミツバチ」(学名 Apis mellifera)は、農業にとって欠かせない存在であるだけでなく、ハチミツ、プロポリス、ローヤルゼリーといった素晴らしい恵みをももたらしてくれます。
刺されると当然痛いんですが、このハチ毒の主成分は「メリチン」という物質です。
「メリチン」は、アミノ酸が26個つながったペプチドで、毒の乾燥重量の半分を占めています。
これまでハチ毒もメリチンも、悪性黒色腫、非小細胞肺がん、グリア芽腫、白血病、卵巣がん、頸部がん、膵臓がんといったさまざまな腫瘍に対して、治療効果や成長・転移抑制効果があることが示されてきています。
乳がんに対する抗がん作用も研究されてきましたが、今回の研究では、特にメリチンが乳がんを抑制するメカニズムが明らかになった点が重要なんだそうです。
乳がんにはホルモン受容体の有無、HER2(糖タンパク質の1種)の有無によっていくつかサブタイプがあるといわれています。
研究グループによると、メリチンは長期的には治療に対して耐性をもってしまう「HER2陽性」の乳がんや、特に予後が悪いとされる「トリプルネガティブ」の乳がんに対して強力な治療効果があるそうなんです。
60分以内にがんの細胞膜を完全に破壊することができ、素晴らしいことに健康な細胞にはほとんど傷がつかないそうなんです。
選択的かつ速やかに乳がん細胞を死滅させるその威力は、研究者が「超強力」と評価するほどですから期待は大ですな。
特に重要な発見は、メリチンを投与して20分もすると、がん細胞が増殖するために利用している主要なシグナル経路を阻害するようになることです。
この作用のために、がん細胞の成長が抑制されるわけです。
いくらがんとは言え、増殖できなければただのひとつの「異細胞」ですから、人体に問題が起こる事態にはならないわけです。
トリプルネガティブの予後が悪いのは、がん細胞に治療の標的となるホルモン受容体もHER2もなく、治療薬が限られてしまうことに加えて、増殖能力の高いものが多いことが理由です。
しかし、メリチンのシグナル経路阻害作用のおかげで、トリプルネガティブに対しても強力な治療効果を発揮することができるわけですね。
研究グループはすでにメリチンを合成することに成功しており、それが天然のものと同じように乳がん細胞を殺してくれることも確認されているらしいんです。
またその主な作用の1つは、がんの細胞膜に穴をあけることなので、これによって既存の薬剤が細胞内に進入しやすいようにして、さらに治療効果を高められないか研究が進められているところなんだそうです。
マウスを使った実験では、ドセタキセル(抗がん剤の1種)と併用することで、悪性度が高いタイプの乳がん細胞にきわめて効果的であることが判明しているそうですから、これはかなり有用な治療法になりそうです。
がんに対する治療法は日々進化していってますねぇ…。
この調子で、がんを治せるようになったら、さらに人類の寿命は延びますよね。
もちろん、それは良い事なんでしょうけど、長く生きればそれだけ大変な事も多いかと(笑)
これからの長寿時代に向け、少なくとも足腰だけは鍛えておかないと、命があっても寝たきりってんじゃどうにもなりませんしね。
健康寿命の増進は、日々の努力ですから…
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月23日の水曜日でございます。
9月も残すところ後1週間となりました。
さすがに少々、秋めいてきましたね。
まだ暑い時間帯はありますけど、朝晩はだいぶ涼しくなりましたね。
ま、涼しいっつっても、真夏の暑さに比べたらであって、決して心地よい秋の涼しさではない気もしますが…
ここ数年、心地よい秋の風、なんて感じてない気もしますが、まぁそれも仕方のないことかもしれませんな。
気温は高くても、秋には秋の草木も生えてきますし、秋の虫なんかも活発になりますよね。
要は、気温が高いだけ。
それ以外は、いつも通りの秋が来てるわけですから、秋を満喫しないとね。
世間じゃ、今日から連休明けってことで、どんより出社されてる方も多いと思うんですが、当院は偶然にも水曜日が休診ですので今日も休みでございます。
まぁ、休みだからといって秋を満喫しにいくわけでもないですが、のんびり過ごさせていただいております。
変則的に4連休となりましたから、今晩から強烈なサザエさん症候群が訪れ、明日は死ぬほど仕事したくない気分となるでしょう(笑)
この秋の連休の後は、もう年末までまとまった休みはないんですよねぇ…。
しかも、来月、10月は祝日なしっていう悲しい月間になります。
これ、体育の日あらため、スポーツの日を今年、オリンピック開催に合わせ移動させたからなんですよね。
一応、来年も移動したままのようですから、来年も10月は祝日なしの悲しい月間となります。
とか、休むことばかり考えてても仕方ないですが、何事にも励みが必要ですしね。
ってことで、今日も元気にネタ突入ってわけですが、今日のネタは動物ネタの中でも小さいヤツ、昆虫が主役です。
こないだ、遺伝子組み換えされた蚊の話をしましたが、蚊は悪者として排除される対象でしたが、今日は人の役に立つ「ミツバチ」のお話しです。
自然界ではミツバチに様々な恩恵を受けています。
受粉をすることにより植物の成長を助け、ミツバチの受粉した草は動物たちの餌となります。
そして蜂蜜は、人間にとって天然の薬となるわけです。
そんなミツバチに更なる効果があることが判明しました。
西オーストラリア大学の研究グループによると、ミツバチの毒は、乳がんを治療する「超強力」な治療薬として有望なのだそうです。
植物の受粉を助ける「セイヨウミツバチ」(学名 Apis mellifera)は、農業にとって欠かせない存在であるだけでなく、ハチミツ、プロポリス、ローヤルゼリーといった素晴らしい恵みをももたらしてくれます。
刺されると当然痛いんですが、このハチ毒の主成分は「メリチン」という物質です。
「メリチン」は、アミノ酸が26個つながったペプチドで、毒の乾燥重量の半分を占めています。
これまでハチ毒もメリチンも、悪性黒色腫、非小細胞肺がん、グリア芽腫、白血病、卵巣がん、頸部がん、膵臓がんといったさまざまな腫瘍に対して、治療効果や成長・転移抑制効果があることが示されてきています。
乳がんに対する抗がん作用も研究されてきましたが、今回の研究では、特にメリチンが乳がんを抑制するメカニズムが明らかになった点が重要なんだそうです。
乳がんにはホルモン受容体の有無、HER2(糖タンパク質の1種)の有無によっていくつかサブタイプがあるといわれています。
研究グループによると、メリチンは長期的には治療に対して耐性をもってしまう「HER2陽性」の乳がんや、特に予後が悪いとされる「トリプルネガティブ」の乳がんに対して強力な治療効果があるそうなんです。
60分以内にがんの細胞膜を完全に破壊することができ、素晴らしいことに健康な細胞にはほとんど傷がつかないそうなんです。
選択的かつ速やかに乳がん細胞を死滅させるその威力は、研究者が「超強力」と評価するほどですから期待は大ですな。
特に重要な発見は、メリチンを投与して20分もすると、がん細胞が増殖するために利用している主要なシグナル経路を阻害するようになることです。
この作用のために、がん細胞の成長が抑制されるわけです。
いくらがんとは言え、増殖できなければただのひとつの「異細胞」ですから、人体に問題が起こる事態にはならないわけです。
トリプルネガティブの予後が悪いのは、がん細胞に治療の標的となるホルモン受容体もHER2もなく、治療薬が限られてしまうことに加えて、増殖能力の高いものが多いことが理由です。
しかし、メリチンのシグナル経路阻害作用のおかげで、トリプルネガティブに対しても強力な治療効果を発揮することができるわけですね。
研究グループはすでにメリチンを合成することに成功しており、それが天然のものと同じように乳がん細胞を殺してくれることも確認されているらしいんです。
またその主な作用の1つは、がんの細胞膜に穴をあけることなので、これによって既存の薬剤が細胞内に進入しやすいようにして、さらに治療効果を高められないか研究が進められているところなんだそうです。
マウスを使った実験では、ドセタキセル(抗がん剤の1種)と併用することで、悪性度が高いタイプの乳がん細胞にきわめて効果的であることが判明しているそうですから、これはかなり有用な治療法になりそうです。
がんに対する治療法は日々進化していってますねぇ…。
この調子で、がんを治せるようになったら、さらに人類の寿命は延びますよね。
もちろん、それは良い事なんでしょうけど、長く生きればそれだけ大変な事も多いかと(笑)
これからの長寿時代に向け、少なくとも足腰だけは鍛えておかないと、命があっても寝たきりってんじゃどうにもなりませんしね。
健康寿命の増進は、日々の努力ですから…
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院