(180)サンデーイルネス(仮)非結核性(非定型)抗酸菌症について
2020年08月09日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
8月9日のサンデーイルネスでございます。
8月も早いもんで2週目に突入ですが、昨日から3連休、もしくはそのままお盆休みに突入〜ってな方も結構いらっしゃるかと思います。
学生諸君も、さすがにもう夏休みでしょうしね。
つまり、今週は日本全体が浮かれポンチになっとるということですよ。
まぁ、夏の真っ只中の連休っつったら、誰しもそうなるでしょうけど、今年は手放しで浮かれるわけにはいきません。
そう、手にはマスクとアルコール(笑)
夏も真っ盛りですが、コロナもこれまた真っ盛り。
7月の連休の余波も出てるみたいですし、感染者は日々増えてます。
つまりは、この8月の連休で、みなさんがゴーツーキャンペーーン!とかって好き放題散らばれば、ウイルスも好き放題散らばりますけんね。
これ、ほんまに恐ろしいですよねぇ〜(笑)
感染者のほとんどが無症状とか言いますし、感染してることも気付かずにそこいら中にまき散らすー…。
ほんと、恐ろしいキャンペーンです。
とまぁ、心配事はありますが、休みは休み。
出来る限り楽しみましょう。
では、今日のイルネス辞典は「非結核性(非定型)抗酸菌症」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かってことですが、結核の原因である結核菌の仲間を、抗酸菌(こうさんきん)といいます。
結核菌以外の抗酸菌で引き起こされる病気が非結核性抗酸菌症と呼ぶわけです。
かつては結核菌によるものを定型的と考えていたので、非定型抗酸菌症とも言ったりします。
結核との大きな違いは、ヒトからヒトへ感染しないこと、病気の進行が緩やかであること、抗結核薬があまり有効でないことなどがあります。
結核の減少とは逆に発病者が増えてきており、確実に有効な薬がないため、患者数は蓄積され、重症者も多くなってきています。
また、HIV感染者への感染(エイズ合併症)が問題になってきています。
原因は、非結核性の抗酸菌が原因です。非結核性抗酸菌にはたくさんの種類があり、ヒトに病原性があるとされているものだけでも10種類以上があります。
日本で最も多いのはMAC菌(マイコバクテリウム・アビウム・イントラセルラーレ)で、約80%を占め、次いでマイコバクテリウム ・キャンサシーが約10%、その他が約10%を占めています。
全身どこにでも病変をつくる可能性はありますが、結核同様、ほとんどは肺の病気として発病します。
自覚症状がまったくなく、胸部検診や結核の経過観察中などに偶然見つかる場合があります。
症状として最も多いのは咳で、次いで、痰、血痰・喀血(かっけつ)、全身倦怠感(けんたいかん)などです。
進行した場合は、発熱、呼吸困難、食欲不振などが現れます。
一般的に、症状の進行は緩やかですが、ゆっくりとしかし確実に進行していきます。
診断の糸口は、胸部X線やCTなどの画像診断が有用です。
とくに、最も頻度の高い肺MAC症は特徴的な画像所見を呈します。
異常陰影があり、喀痰などの検体から非結核性抗酸菌を見つけることにより診断されます。
ただし、この菌は自然界に存在しており、たまたま喀痰(かくたん)から排出されることも稀にあるので、ある程度以上の菌数と回数が認められることと、臨床所見と一致することが必要とされています。
2008年に肺MAC症の診断基準が緩やかになり、(1)特徴的画像所見、(2)他の呼吸器疾患の否定、(3)2回以上の菌陽性で診断できることとなったそうです。
菌の同定は、遺伝子診断法(PCR法やDDH法など)により簡単、迅速に行われるようになっています。
非結核性抗酸菌症と最も鑑別すべき疾患は、当然ながら結核です。
そのほか、肺の真菌症、肺炎、肺がんなども重要です。
では治療の方法ですが、基本的に結核に準じた治療を行います。
最も一般的なのは投薬療法で、複数の抗生剤、抗抗酸菌薬を投与します。
ですが確実に効くわけではなく、確率的には5割程度らしいです。
有効な治療法がないので、患者数は増え、漸次進行例が増えてきているのが現状です。
呼吸器科医が現在、最も悩んでいる疾患のひとつと言えます。
ヒトからヒトへ感染しませんが、非結核性抗酸菌は水や土壌など自然界に存在しており、それが感染するということは、免疫が落ちている事が考えられますので、免疫を下げないようにすることも大事です。
いかがでしたか。
では、次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
8月9日のサンデーイルネスでございます。
8月も早いもんで2週目に突入ですが、昨日から3連休、もしくはそのままお盆休みに突入〜ってな方も結構いらっしゃるかと思います。
学生諸君も、さすがにもう夏休みでしょうしね。
つまり、今週は日本全体が浮かれポンチになっとるということですよ。
まぁ、夏の真っ只中の連休っつったら、誰しもそうなるでしょうけど、今年は手放しで浮かれるわけにはいきません。
そう、手にはマスクとアルコール(笑)
夏も真っ盛りですが、コロナもこれまた真っ盛り。
7月の連休の余波も出てるみたいですし、感染者は日々増えてます。
つまりは、この8月の連休で、みなさんがゴーツーキャンペーーン!とかって好き放題散らばれば、ウイルスも好き放題散らばりますけんね。
これ、ほんまに恐ろしいですよねぇ〜(笑)
感染者のほとんどが無症状とか言いますし、感染してることも気付かずにそこいら中にまき散らすー…。
ほんと、恐ろしいキャンペーンです。
とまぁ、心配事はありますが、休みは休み。
出来る限り楽しみましょう。
では、今日のイルネス辞典は「非結核性(非定型)抗酸菌症」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かってことですが、結核の原因である結核菌の仲間を、抗酸菌(こうさんきん)といいます。
結核菌以外の抗酸菌で引き起こされる病気が非結核性抗酸菌症と呼ぶわけです。
かつては結核菌によるものを定型的と考えていたので、非定型抗酸菌症とも言ったりします。
結核との大きな違いは、ヒトからヒトへ感染しないこと、病気の進行が緩やかであること、抗結核薬があまり有効でないことなどがあります。
結核の減少とは逆に発病者が増えてきており、確実に有効な薬がないため、患者数は蓄積され、重症者も多くなってきています。
また、HIV感染者への感染(エイズ合併症)が問題になってきています。
原因は、非結核性の抗酸菌が原因です。非結核性抗酸菌にはたくさんの種類があり、ヒトに病原性があるとされているものだけでも10種類以上があります。
日本で最も多いのはMAC菌(マイコバクテリウム・アビウム・イントラセルラーレ)で、約80%を占め、次いでマイコバクテリウム ・キャンサシーが約10%、その他が約10%を占めています。
全身どこにでも病変をつくる可能性はありますが、結核同様、ほとんどは肺の病気として発病します。
自覚症状がまったくなく、胸部検診や結核の経過観察中などに偶然見つかる場合があります。
症状として最も多いのは咳で、次いで、痰、血痰・喀血(かっけつ)、全身倦怠感(けんたいかん)などです。
進行した場合は、発熱、呼吸困難、食欲不振などが現れます。
一般的に、症状の進行は緩やかですが、ゆっくりとしかし確実に進行していきます。
診断の糸口は、胸部X線やCTなどの画像診断が有用です。
とくに、最も頻度の高い肺MAC症は特徴的な画像所見を呈します。
異常陰影があり、喀痰などの検体から非結核性抗酸菌を見つけることにより診断されます。
ただし、この菌は自然界に存在しており、たまたま喀痰(かくたん)から排出されることも稀にあるので、ある程度以上の菌数と回数が認められることと、臨床所見と一致することが必要とされています。
2008年に肺MAC症の診断基準が緩やかになり、(1)特徴的画像所見、(2)他の呼吸器疾患の否定、(3)2回以上の菌陽性で診断できることとなったそうです。
菌の同定は、遺伝子診断法(PCR法やDDH法など)により簡単、迅速に行われるようになっています。
非結核性抗酸菌症と最も鑑別すべき疾患は、当然ながら結核です。
そのほか、肺の真菌症、肺炎、肺がんなども重要です。
では治療の方法ですが、基本的に結核に準じた治療を行います。
最も一般的なのは投薬療法で、複数の抗生剤、抗抗酸菌薬を投与します。
ですが確実に効くわけではなく、確率的には5割程度らしいです。
有効な治療法がないので、患者数は増え、漸次進行例が増えてきているのが現状です。
呼吸器科医が現在、最も悩んでいる疾患のひとつと言えます。
ヒトからヒトへ感染しませんが、非結核性抗酸菌は水や土壌など自然界に存在しており、それが感染するということは、免疫が落ちている事が考えられますので、免疫を下げないようにすることも大事です。
いかがでしたか。
では、次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院