ダニかヒアリか…
2020年08月03日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
8月3日の月曜日でございます。
ようやく夏らしい天気になってきましたかね。
今年は雨がエグかったですね。
水害が出た地域もたくさんありますし、梅雨明けも遅くなりました。
まぁ、コロナで自粛気味の夏ですから、それも良かったのかもしれませんが、少し遅れて夏がきましたね。
遅れたぶんを取り戻せ〜ってわけにもいかない位、感染者増えてますんで、今年はやっぱり静かな夏といきましょう。
まぁ、密を避ければいいわけですから、家族単位でキャンプとかは良いかもしれません。
とは言え、いわゆる「キャンプ場」の場合、結構人と接触したりしますから、本気のキャンプにでもチャレンジしてみるとか…。
わたくし院長、完全なインドア派なもんで、キャンプとか苦痛でしかないので、今年はジッと大人しくしています。
てな夏の始まりですが、今日も元気にネタぶっこんでみましょう。
今日のネタは、アレルギーに関するネタでございます。
そもそもアレルギーってのは、免疫反応が特定の抗原(アレルゲン)に対して過剰に起こることを指します。
この特定の抗原ってのに食べ物があったり、花粉だったり、ダニだったりがあるわけです。
免疫反応は、外来の抗原を排除するために働く、生体にとって不可欠な生理機能なわけです。
つまり、簡単に言うと、体内に侵入してきた異物(抗原)を倒そうとする反応が強すぎてしまうことなんですな。
症状としては、じんましんや鼻水、目のかゆみ、咳、息切れなどのさまざまありますが、中にはアナフィラキシーと呼ばれる重篤な状態が引き起こされることもあるため、注意が必要です。
アナフィラキシーの代表としては、蜂の毒なんかが有名ですね。
スズメバチなんかの強い毒をもつ蜂に刺された場合、人によっちゃ死を招くこともあります。
では、今日のネタのアレルゲンは何かと言いますと、なんとみんな大好き、赤身肉なんですね。
つまり、これまで一度もそんなことはなかったのに、大好きな赤身肉のステーキを食べた日、夜中に目覚めたら、体が痒くて、赤く腫れていると…。
お腹も痛いし、息も苦しい。
なんてことが突然起きることがあるそうなんです。
では、なんで突然、こんな事が起こるかといいますと、原因は「ダニ」なんだそうです。
ダニの仲間に咬まれると、その唾液に含まれる成分のせいで「赤身肉アレルギー」を発症することがあるんだそうです。
ダニの唾液に含まれる「α-gal」(正式にはガラクトース-アルファ-1,3-ガラクトース)と呼ばれるこの分子は、ヒト・類人猿・サルを除く、ほとんどの哺乳類の細胞に含まれる糖質です。
たとえば、キララマダニ属のある仲間(Amblyomma americanum)は、人を咬んだとき、「α-gal」を血液の中に流し込み、ゆっくりと、激しいアレルギー反応を引き起こすそうなんです。
赤身肉にもこの「α-gal」が含まれているので、咬まれた人がお肉を食べてしまうと、再び免疫系が暴れ出すわけです。
これが赤身肉アレルギー(α-galアレルギー)なわけですね。
日本にはツツガムシが120種以上生息しており、赤身肉アレルギーが発症したという報告もあるので他人事ではありません。
ここ20年、赤身肉アレルギーは6大陸17か国で報告されており、現在も増加傾向にあるそうなんです。
特にキララマダニが数多く生息するアメリカ南部では顕著なんだそうですよ。
アメリカ人が赤身肉食えないくなるとか、こりゃもう地獄でしょうなぁ…。
ここまでなら、ただのアレルギー紹介なんですが、今日のネタとして最新の研究によりますと、また別の害虫がキララマダニに対する抑止力になってくれることが分かってきたそうなんです。
――その害虫というのが、ヒアリなんです。
バージニア大学(アメリカ)の研究グループによる調査では、キララマダニが生息する地域であっても、ヒアリが定着していると、赤身肉アレルギーの事例が9割も少ないことが明らかとなっているそうです。
ヒアリは子供を宿したダニのメスを殺し、卵や子供を食べているそうで、母親が子供を産めなければ、その種は困った事態になりますわな。
とは言っても、ヒアリはヒアリで侵略的外来種であり、刺されると、アルカロイド系の毒によって激しい痛みを覚え、水疱状に腫れあがったりします。
ヒアリに刺されて人が死ぬことは稀ですが、アナフィラキシーショックが起きた場合は死亡することもありますからねぇ…。
ヒアリと言えば、日本でも数年前にその侵入がニュースとなり、2019年には国立環境研究所によって東京港青海ふ頭で定着した可能性が高いと発表されています。
同じアレルギーならダニとヒアリによるもの、どちらを選びます?
これはまた究極の選択ですが、肉を食べられない人生は考えられないという人ならダニに刺される方が嫌でしょうねぇ。
この夏、山やキャンプに行く人は、ヒアリもダニも注意することをおすすめします。
わたくし院長は、蚊にさされるだけでも嫌ですけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
8月3日の月曜日でございます。
ようやく夏らしい天気になってきましたかね。
今年は雨がエグかったですね。
水害が出た地域もたくさんありますし、梅雨明けも遅くなりました。
まぁ、コロナで自粛気味の夏ですから、それも良かったのかもしれませんが、少し遅れて夏がきましたね。
遅れたぶんを取り戻せ〜ってわけにもいかない位、感染者増えてますんで、今年はやっぱり静かな夏といきましょう。
まぁ、密を避ければいいわけですから、家族単位でキャンプとかは良いかもしれません。
とは言え、いわゆる「キャンプ場」の場合、結構人と接触したりしますから、本気のキャンプにでもチャレンジしてみるとか…。
わたくし院長、完全なインドア派なもんで、キャンプとか苦痛でしかないので、今年はジッと大人しくしています。
てな夏の始まりですが、今日も元気にネタぶっこんでみましょう。
今日のネタは、アレルギーに関するネタでございます。
そもそもアレルギーってのは、免疫反応が特定の抗原(アレルゲン)に対して過剰に起こることを指します。
この特定の抗原ってのに食べ物があったり、花粉だったり、ダニだったりがあるわけです。
免疫反応は、外来の抗原を排除するために働く、生体にとって不可欠な生理機能なわけです。
つまり、簡単に言うと、体内に侵入してきた異物(抗原)を倒そうとする反応が強すぎてしまうことなんですな。
症状としては、じんましんや鼻水、目のかゆみ、咳、息切れなどのさまざまありますが、中にはアナフィラキシーと呼ばれる重篤な状態が引き起こされることもあるため、注意が必要です。
アナフィラキシーの代表としては、蜂の毒なんかが有名ですね。
スズメバチなんかの強い毒をもつ蜂に刺された場合、人によっちゃ死を招くこともあります。
では、今日のネタのアレルゲンは何かと言いますと、なんとみんな大好き、赤身肉なんですね。
つまり、これまで一度もそんなことはなかったのに、大好きな赤身肉のステーキを食べた日、夜中に目覚めたら、体が痒くて、赤く腫れていると…。
お腹も痛いし、息も苦しい。
なんてことが突然起きることがあるそうなんです。
では、なんで突然、こんな事が起こるかといいますと、原因は「ダニ」なんだそうです。
ダニの仲間に咬まれると、その唾液に含まれる成分のせいで「赤身肉アレルギー」を発症することがあるんだそうです。
ダニの唾液に含まれる「α-gal」(正式にはガラクトース-アルファ-1,3-ガラクトース)と呼ばれるこの分子は、ヒト・類人猿・サルを除く、ほとんどの哺乳類の細胞に含まれる糖質です。
たとえば、キララマダニ属のある仲間(Amblyomma americanum)は、人を咬んだとき、「α-gal」を血液の中に流し込み、ゆっくりと、激しいアレルギー反応を引き起こすそうなんです。
赤身肉にもこの「α-gal」が含まれているので、咬まれた人がお肉を食べてしまうと、再び免疫系が暴れ出すわけです。
これが赤身肉アレルギー(α-galアレルギー)なわけですね。
日本にはツツガムシが120種以上生息しており、赤身肉アレルギーが発症したという報告もあるので他人事ではありません。
ここ20年、赤身肉アレルギーは6大陸17か国で報告されており、現在も増加傾向にあるそうなんです。
特にキララマダニが数多く生息するアメリカ南部では顕著なんだそうですよ。
アメリカ人が赤身肉食えないくなるとか、こりゃもう地獄でしょうなぁ…。
ここまでなら、ただのアレルギー紹介なんですが、今日のネタとして最新の研究によりますと、また別の害虫がキララマダニに対する抑止力になってくれることが分かってきたそうなんです。
――その害虫というのが、ヒアリなんです。
バージニア大学(アメリカ)の研究グループによる調査では、キララマダニが生息する地域であっても、ヒアリが定着していると、赤身肉アレルギーの事例が9割も少ないことが明らかとなっているそうです。
ヒアリは子供を宿したダニのメスを殺し、卵や子供を食べているそうで、母親が子供を産めなければ、その種は困った事態になりますわな。
とは言っても、ヒアリはヒアリで侵略的外来種であり、刺されると、アルカロイド系の毒によって激しい痛みを覚え、水疱状に腫れあがったりします。
ヒアリに刺されて人が死ぬことは稀ですが、アナフィラキシーショックが起きた場合は死亡することもありますからねぇ…。
ヒアリと言えば、日本でも数年前にその侵入がニュースとなり、2019年には国立環境研究所によって東京港青海ふ頭で定着した可能性が高いと発表されています。
同じアレルギーならダニとヒアリによるもの、どちらを選びます?
これはまた究極の選択ですが、肉を食べられない人生は考えられないという人ならダニに刺される方が嫌でしょうねぇ。
この夏、山やキャンプに行く人は、ヒアリもダニも注意することをおすすめします。
わたくし院長は、蚊にさされるだけでも嫌ですけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院