μプラスチックと土
2020年07月16日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
7月16日の木曜日でございます。
7月も折り返しを過ぎ、後半戦に突入でございますな。
本来なら、もうすぐ学生さん達は夏休みってな頃ですが、今年はどうなんでしょうねぇ…。
聞いたところによると、京都市の小学校は、8月1日から夏休みとするみたいな話ですが、夏休み返上で自粛期間の遅れを取り戻さなきゃいけないでしょうし、今年の夏は大変ですね。
夏休みと言えば、この7月、本来はオリンピックが開催される予定でしたから、7月24日がスポーツの日ってことで、23日の海の日と併せ連休なんですよね。
23日が木曜日ですから、木、金と土日で4連休って感じですね。
当院は、土曜日は午前診を行ってますから、木、金だけなんですけど、何と水曜日がお休みですから、水、木、金とお休みして、土曜日仕事して、また日曜日休みって言うパターンです。
ほんとなら、この休みでオリンピックが開会して、派手に盛り上がってたんでしょうねぇ…。
そう考えると残念で仕方ないですし、来年何とか開催して欲しいって思うんですが、どうも、ねぇ…。
政府はやる気マンマンの姿勢ですが、どうなんでしょう。
日本が収束すればいいってな問題でもないですし、今のアメリカ、ロシアなんかの現状を見てると、とてもじゃないけどオリンピックは無理なんじゃ…。
本来、来年は世界陸上がアメリカはアトランタで開催される予定だったんですが、それもオリンピックの延期をうけて、2022年にずれましたしね。
これからの1年間で、どこまで収束に近づけられるか分かりませんが、今まさに感染者がピークに増加しているような状況ですし、そんなトコへ各国も選手を派遣できないでしょう。
てな感じで今日もネタにいきますが、今日のネタはコロナと同じく、世界中で考えていかなきゃいけない大問題ー…
マイクロプラスチックのお話しです。
「マイクロプラスチック」と呼ばれる微細なプラスチック粒子による環境汚染への懸念が高まっていると言われて久しいですが、特に問題となっているのは海洋汚染ですね。
海洋汚染の話は、このブログでも紹介しておりますが、今日のお話しは海洋ではありません。
海洋汚染って言葉に対するなら、陸上汚染とでも言いましょうか、植物にも問題が起こってるようなんです。
マイクロプラスチックの発生源と疑われているものは複数存在するんですが、大気中にも存在し、雨や雪が降るとそれらに混じって降ってくることがこれまでの研究から示されています。
新しい研究によれば、植物にもプラスチック粒子が蓄積するのだそうで、それは植物の成長を阻害し、農作物に被害を与える恐れがあるというこれまた嫌な話です。
マサチューセッツ工科大学アーマスト校(アメリカ)の研究者は、蛍光染色して動向を追跡できるようにしたナノプラスチックを土に混ぜ、そこで「シロイヌナズナ」というアブラナ科の植物を育てるという実験を行ったそうです。
7週間後、それらを普通の土で育てたものと比較してみたところ、プラスチック粒子入りの土で育てたものは41.7〜51.5%ほど背丈が低く、根も短かったそうです。
特にプラスチック粒子を大量に混ぜた土で育てたものは、低濃度の粒子入りの土で育てたものと比べても、有意に成長が遅かったとのことですから悪影響がでるんですねぇ…。
なんでも、プラスチック粒子が蓄積する組織は、電荷によって左右されたそうで、負の電荷を帯びているものは「アポプラスト」(植物体内において細胞膜より内側を除いた、水溶液( アポプラスト液)で満たされた空間の総体)と「木部」(どちらも植物内の液体の輸送に関与)、正の電荷を帯びたものは、根の先端に蓄積する傾向があったそうです。
特に根の先端部分は、蓄積量が少量であっても、植物全体の健康に大きな影響を与えると推測されています。
先ほども書いたように、マイクロプラスチックは水の中に漂っているものですが、その水は必然的に土に入り込みます。
そのため、海洋の生態系だけでなく、農業への影響も懸念されるということです。
この研究では、アブラナ科の「コショウソウ」が吸収できるプラスチック粒子は、最大200ナノメートルまでであることが明らかになっています。
これはほとんどのマイクロプラスチックよりもずっと小さいものなんですが、水の中では、マイクロプラスチックがさらに小さく砕けることが知られています。
陸上でも同じように小さく砕け、農水を汚染するようなことがあるならば、農作物の成長を阻害する恐れがあるそうなんですね。
マイクロって言ってる時点で、メッチャ小さいんですが、それがさらに細かくなることによって土にも悪影響を及ぼすー。
目に見えない粒子って考えると、ウイルスとそんなに変わんないですよね。
ウイルスの怖いところも、飛沫したものが「見えない」だけに感染を防ぐためには、全てを防御するしかないわけです。
このマイクロプラスチック問題も、時間と共に彼らプラスチックが細かくなるとするならば、近い将来、とんでもないことになってるかもしれません。
なにせ、彼らが自然に還るには、数百年以上かかると言われてますから、ドンドン蓄積されるこれらは脅威でしかないです。
ずっと地球上で一番強い生物だった人間が、目にも見えないほどの小さなものに滅ぼされるー…。
いや、アカン(笑)
この問題も、一刻も早く手を打たないといけませんね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月16日の木曜日でございます。
7月も折り返しを過ぎ、後半戦に突入でございますな。
本来なら、もうすぐ学生さん達は夏休みってな頃ですが、今年はどうなんでしょうねぇ…。
聞いたところによると、京都市の小学校は、8月1日から夏休みとするみたいな話ですが、夏休み返上で自粛期間の遅れを取り戻さなきゃいけないでしょうし、今年の夏は大変ですね。
夏休みと言えば、この7月、本来はオリンピックが開催される予定でしたから、7月24日がスポーツの日ってことで、23日の海の日と併せ連休なんですよね。
23日が木曜日ですから、木、金と土日で4連休って感じですね。
当院は、土曜日は午前診を行ってますから、木、金だけなんですけど、何と水曜日がお休みですから、水、木、金とお休みして、土曜日仕事して、また日曜日休みって言うパターンです。
ほんとなら、この休みでオリンピックが開会して、派手に盛り上がってたんでしょうねぇ…。
そう考えると残念で仕方ないですし、来年何とか開催して欲しいって思うんですが、どうも、ねぇ…。
政府はやる気マンマンの姿勢ですが、どうなんでしょう。
日本が収束すればいいってな問題でもないですし、今のアメリカ、ロシアなんかの現状を見てると、とてもじゃないけどオリンピックは無理なんじゃ…。
本来、来年は世界陸上がアメリカはアトランタで開催される予定だったんですが、それもオリンピックの延期をうけて、2022年にずれましたしね。
これからの1年間で、どこまで収束に近づけられるか分かりませんが、今まさに感染者がピークに増加しているような状況ですし、そんなトコへ各国も選手を派遣できないでしょう。
てな感じで今日もネタにいきますが、今日のネタはコロナと同じく、世界中で考えていかなきゃいけない大問題ー…
マイクロプラスチックのお話しです。
「マイクロプラスチック」と呼ばれる微細なプラスチック粒子による環境汚染への懸念が高まっていると言われて久しいですが、特に問題となっているのは海洋汚染ですね。
海洋汚染の話は、このブログでも紹介しておりますが、今日のお話しは海洋ではありません。
海洋汚染って言葉に対するなら、陸上汚染とでも言いましょうか、植物にも問題が起こってるようなんです。
マイクロプラスチックの発生源と疑われているものは複数存在するんですが、大気中にも存在し、雨や雪が降るとそれらに混じって降ってくることがこれまでの研究から示されています。
新しい研究によれば、植物にもプラスチック粒子が蓄積するのだそうで、それは植物の成長を阻害し、農作物に被害を与える恐れがあるというこれまた嫌な話です。
マサチューセッツ工科大学アーマスト校(アメリカ)の研究者は、蛍光染色して動向を追跡できるようにしたナノプラスチックを土に混ぜ、そこで「シロイヌナズナ」というアブラナ科の植物を育てるという実験を行ったそうです。
7週間後、それらを普通の土で育てたものと比較してみたところ、プラスチック粒子入りの土で育てたものは41.7〜51.5%ほど背丈が低く、根も短かったそうです。
特にプラスチック粒子を大量に混ぜた土で育てたものは、低濃度の粒子入りの土で育てたものと比べても、有意に成長が遅かったとのことですから悪影響がでるんですねぇ…。
なんでも、プラスチック粒子が蓄積する組織は、電荷によって左右されたそうで、負の電荷を帯びているものは「アポプラスト」(植物体内において細胞膜より内側を除いた、水溶液( アポプラスト液)で満たされた空間の総体)と「木部」(どちらも植物内の液体の輸送に関与)、正の電荷を帯びたものは、根の先端に蓄積する傾向があったそうです。
特に根の先端部分は、蓄積量が少量であっても、植物全体の健康に大きな影響を与えると推測されています。
先ほども書いたように、マイクロプラスチックは水の中に漂っているものですが、その水は必然的に土に入り込みます。
そのため、海洋の生態系だけでなく、農業への影響も懸念されるということです。
この研究では、アブラナ科の「コショウソウ」が吸収できるプラスチック粒子は、最大200ナノメートルまでであることが明らかになっています。
これはほとんどのマイクロプラスチックよりもずっと小さいものなんですが、水の中では、マイクロプラスチックがさらに小さく砕けることが知られています。
陸上でも同じように小さく砕け、農水を汚染するようなことがあるならば、農作物の成長を阻害する恐れがあるそうなんですね。
マイクロって言ってる時点で、メッチャ小さいんですが、それがさらに細かくなることによって土にも悪影響を及ぼすー。
目に見えない粒子って考えると、ウイルスとそんなに変わんないですよね。
ウイルスの怖いところも、飛沫したものが「見えない」だけに感染を防ぐためには、全てを防御するしかないわけです。
このマイクロプラスチック問題も、時間と共に彼らプラスチックが細かくなるとするならば、近い将来、とんでもないことになってるかもしれません。
なにせ、彼らが自然に還るには、数百年以上かかると言われてますから、ドンドン蓄積されるこれらは脅威でしかないです。
ずっと地球上で一番強い生物だった人間が、目にも見えないほどの小さなものに滅ぼされるー…。
いや、アカン(笑)
この問題も、一刻も早く手を打たないといけませんね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院