賢いサル(笑)
2020年07月06日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
7月6日の月曜日でございます。
明日は七夕って事で、晴れますかね〜。
ボチボチ地方によっては、梅雨明けなんて話もチラホラな時期ですが、熊本ではエライ事になってます。
この蒸し暑い中、避難される方は、本当に大変でしょう。
おまけにコロナも再燃してる感がありますし、本当に気をつけて下さいね。
ここ数年、春と秋がドンドン短くなって、夏と冬、つまり暑い時期と寒い時期の二極化が進んでると言われています。
これからくる夏も、長いんですよね〜。
9月とか余裕で暑いしね。
んで、10月半ばくらいまで暑くて、涼しくなったな〜からの寒っ!が早いわけ。
そしたら次はいつまでも寒くて、ちょっと暖かくなったかな〜からの暑っ!
こうして、四季は移ろうわけです。
てなわけで、今日のネタですが、今日は季節も天気も全然関係ない、サイエンステクノロジーの最先端ネタでもいってみましょう。
日本とドイツの共同研究で、人間の知恵をつかさどる遺伝子をサルに移植した結果、脳が成長しヒト化が進んだってな猿の惑星チックなお話しでもしてみましょう。
我々ヒトの脳は、その大きさにおいて他の霊長類のものとは一線を画しています。
で、その脳が大きくなった秘密は、どうやら、とある遺伝子にあったようなんです。
これを実証するため、マックス・プランク分子細胞生物学・遺伝学研究所や慶應大学などの研究チームによって、コモンマーモセット(学名 Callithrix jacchus)というオマキザルの仲間の胎児に、ある人間の遺伝子を移植するという実験が行われました。
その結果、サルの脳が通常よりも大きく成長することが確認されたそうなんです。
脳ってのは大きくなると、機能も向上するもんなんでしょうか…。
まぁ、身体の大きさと脳の大きさは必ずしも比例しませんし、大きいに越したことはないのかもしれませんねぇ…。
では、その遺伝子とはって事ですが、この遺伝子は、「ARHGAP11B」といい、人間だけに存在する遺伝子です。
言語や計画など、高度な認知機能を担う「新皮質」を大きくさせる役割があるそうなんです。
この遺伝子をウイルスの運び屋を利用してサルの胎児に移植したところ、まるでホモ・サピエンスの脳がたどった進化と同じようなことが引き起こされたと…
つまり、サルの脳が進化したんですな。
移植から101日後に観察すると、その脳では通常よりも新皮質が大きくなり、人間のようなシワができ、神経細胞を作り出す細胞型が増え、さらに上層にある神経細胞が増加していたそうです。
なんか、アカン匂いがしてきたけど…(笑)
新皮質が向上し過ぎたら、このサルしゃべりだすんでない?
では話をすすめて、この遺伝子「ARHGAP11B」が登場したのはおよそ500万年前と言われています。
私たちの祖先がチンパンジーと分岐してしばらくしてからのことで、ややこしい名前ばっかで恐縮ですが、「ARHGAP11A」という遺伝子の突然変異が原因とされています。
ただし、「祖先型B(ancestral B)」と呼ばれる当時の「ARHGAP11B」は、私たちが持つ遺伝子そのものではなく、ARHGAP11Bは150万〜50万年前に再び突然変異したと考えられているそうです。
今回の実験に使われたのは、後者の最新のほうなんだって。
ま、素人にはどっちゃでもええわって話ですが、話自体は猿からヒトに進化してから出来た遺伝子なわけで、サルにはない遺伝子なわけです。
ですが、この実験としては、これまで、「ARHGAP11B」がマウスとフェレットの脳に与える影響が検証されたことはあるそうなんです。
そうした実験では確かに脳が大きくなったそうなんですが、人体で通常発現している以上のレベルの遺伝子が利用されていたため、遺伝子だけでなく、それ以外にも脳を成長させた要因が隠されていた可能性がありました。
そもそもマウスもフェレットも霊長類ではないですし、そのため、その遺伝子が私たちの祖先の脳をどのように変えたのか、はっきり断言することはできなかったわけです。
ですが今回、人間以外の霊長類の脳をも生理学的に大きくするという最初の科学的証拠が得られたことになるわけです。
今回の発見は、人間がたどった進化の詳細を明らかにする手掛かりになるだけでなく、病気の治療などにも役立つ可能性があるそうです。
ARHGAP11Bがあるゲノム領域は、知的障害、統合失調症、てんかんといった病気との関連性が指摘されており、その機能の理解が進めば、こうした病気についても理解が深まると期待されるからなんだとか…。
たとえばARHGAP11Bを移植されたサルの脳にはシワが増えましたが、これは脳の表面積を大きくしてくれるために、脳を過剰に拡大することなく神経細胞の数を増やすことができるわけです。
そしてじつは、大きすぎる脳(大頭症)は、自閉症といった神経学的・行動学的障害と関連していたりします。
また、この遺伝子から作られた幹細胞なら、パーキンソン病など、関連する突然変異がはっきり特定されている病気の治療にも有望とのことで、なかなか素晴らしい発見のようです。
わたくし院長的には、この移植されたサルが今後どうなるかが気になって仕方ないんですが…
ヒトと同じように教育を受けさせれば、さらに脳は進化していくんではないのかなと…。
その点については、まったく触れられていませんから何とも言えませんが、どこかの研究所におしゃべりなサルが飼育されてるかもしれませんよ。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月6日の月曜日でございます。
明日は七夕って事で、晴れますかね〜。
ボチボチ地方によっては、梅雨明けなんて話もチラホラな時期ですが、熊本ではエライ事になってます。
この蒸し暑い中、避難される方は、本当に大変でしょう。
おまけにコロナも再燃してる感がありますし、本当に気をつけて下さいね。
ここ数年、春と秋がドンドン短くなって、夏と冬、つまり暑い時期と寒い時期の二極化が進んでると言われています。
これからくる夏も、長いんですよね〜。
9月とか余裕で暑いしね。
んで、10月半ばくらいまで暑くて、涼しくなったな〜からの寒っ!が早いわけ。
そしたら次はいつまでも寒くて、ちょっと暖かくなったかな〜からの暑っ!
こうして、四季は移ろうわけです。
てなわけで、今日のネタですが、今日は季節も天気も全然関係ない、サイエンステクノロジーの最先端ネタでもいってみましょう。
日本とドイツの共同研究で、人間の知恵をつかさどる遺伝子をサルに移植した結果、脳が成長しヒト化が進んだってな猿の惑星チックなお話しでもしてみましょう。
我々ヒトの脳は、その大きさにおいて他の霊長類のものとは一線を画しています。
で、その脳が大きくなった秘密は、どうやら、とある遺伝子にあったようなんです。
これを実証するため、マックス・プランク分子細胞生物学・遺伝学研究所や慶應大学などの研究チームによって、コモンマーモセット(学名 Callithrix jacchus)というオマキザルの仲間の胎児に、ある人間の遺伝子を移植するという実験が行われました。
その結果、サルの脳が通常よりも大きく成長することが確認されたそうなんです。
脳ってのは大きくなると、機能も向上するもんなんでしょうか…。
まぁ、身体の大きさと脳の大きさは必ずしも比例しませんし、大きいに越したことはないのかもしれませんねぇ…。
では、その遺伝子とはって事ですが、この遺伝子は、「ARHGAP11B」といい、人間だけに存在する遺伝子です。
言語や計画など、高度な認知機能を担う「新皮質」を大きくさせる役割があるそうなんです。
この遺伝子をウイルスの運び屋を利用してサルの胎児に移植したところ、まるでホモ・サピエンスの脳がたどった進化と同じようなことが引き起こされたと…
つまり、サルの脳が進化したんですな。
移植から101日後に観察すると、その脳では通常よりも新皮質が大きくなり、人間のようなシワができ、神経細胞を作り出す細胞型が増え、さらに上層にある神経細胞が増加していたそうです。
なんか、アカン匂いがしてきたけど…(笑)
新皮質が向上し過ぎたら、このサルしゃべりだすんでない?
では話をすすめて、この遺伝子「ARHGAP11B」が登場したのはおよそ500万年前と言われています。
私たちの祖先がチンパンジーと分岐してしばらくしてからのことで、ややこしい名前ばっかで恐縮ですが、「ARHGAP11A」という遺伝子の突然変異が原因とされています。
ただし、「祖先型B(ancestral B)」と呼ばれる当時の「ARHGAP11B」は、私たちが持つ遺伝子そのものではなく、ARHGAP11Bは150万〜50万年前に再び突然変異したと考えられているそうです。
今回の実験に使われたのは、後者の最新のほうなんだって。
ま、素人にはどっちゃでもええわって話ですが、話自体は猿からヒトに進化してから出来た遺伝子なわけで、サルにはない遺伝子なわけです。
ですが、この実験としては、これまで、「ARHGAP11B」がマウスとフェレットの脳に与える影響が検証されたことはあるそうなんです。
そうした実験では確かに脳が大きくなったそうなんですが、人体で通常発現している以上のレベルの遺伝子が利用されていたため、遺伝子だけでなく、それ以外にも脳を成長させた要因が隠されていた可能性がありました。
そもそもマウスもフェレットも霊長類ではないですし、そのため、その遺伝子が私たちの祖先の脳をどのように変えたのか、はっきり断言することはできなかったわけです。
ですが今回、人間以外の霊長類の脳をも生理学的に大きくするという最初の科学的証拠が得られたことになるわけです。
今回の発見は、人間がたどった進化の詳細を明らかにする手掛かりになるだけでなく、病気の治療などにも役立つ可能性があるそうです。
ARHGAP11Bがあるゲノム領域は、知的障害、統合失調症、てんかんといった病気との関連性が指摘されており、その機能の理解が進めば、こうした病気についても理解が深まると期待されるからなんだとか…。
たとえばARHGAP11Bを移植されたサルの脳にはシワが増えましたが、これは脳の表面積を大きくしてくれるために、脳を過剰に拡大することなく神経細胞の数を増やすことができるわけです。
そしてじつは、大きすぎる脳(大頭症)は、自閉症といった神経学的・行動学的障害と関連していたりします。
また、この遺伝子から作られた幹細胞なら、パーキンソン病など、関連する突然変異がはっきり特定されている病気の治療にも有望とのことで、なかなか素晴らしい発見のようです。
わたくし院長的には、この移植されたサルが今後どうなるかが気になって仕方ないんですが…
ヒトと同じように教育を受けさせれば、さらに脳は進化していくんではないのかなと…。
その点については、まったく触れられていませんから何とも言えませんが、どこかの研究所におしゃべりなサルが飼育されてるかもしれませんよ。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院