スーパーバグの最後
2020年06月24日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
6月24日の水曜日でございます。
6月もラスト1週間ってことで、梅雨本番でございます。
例年だと7月半ば位に梅雨明けしますから、後3週間程でしょうかね。
まぁ、鬱陶しいんでとっとと梅雨明けして欲しいですが、夏は夏できつそうですからねぇ。
夏を入れると、まだ2ヶ月以上はキツイんやなぁ…。
早く秋来い秋。
ですが、秋冬にコロナ第二波が来るって予想してる学者さんも多いそうですし、それはそれで恐怖ですなぁ…。
やはりワクチンがキッチリ出来上がるまで安心は出来ませんよね。
このワクチン研究も、世界中のかしこさん達が必死で研究してんでしょうねぇ(笑)
一説によると、2021年中には出来上がるとか…
そこから、我々の手に渡るまでまだまだ時間がかかりそうですから、自衛するしかないですなぁ。
ここは、世界中のかしこさんに頑張ってもらうしかありません。
ってな感じで、今日のネタですが、新型コロナウイルスも厄介な問題なんですが、ある意味それ以上の破壊力を持つかもしれない細菌に対して、光明が差してきたってお話しです。
スーパーバグ(抗生物質耐性菌)については、このブログでも何度か紹介してるんで、みんな知ってるやろ?
いや。
誰も読んじゃいないね(笑)
興味のある方は、こことここで復習して下さい。
どうせ復習などしないでしょうし、簡単に説明するとスーパーバグとは、抗生物質に耐性を持ってしまった細菌のことで、抗生物質が効かないわけなんですよ。
このスーパーバグの登場は、世界の医療関係者が直面している厄介な問題なわけですね。
耐性菌への有効な対処法が考案されなかった場合、2050年までには年間100万人の人間が命を落とすことになるという試算もあるほどですから、こちらもかなりの破壊力です。
このスーパーバグも、最初は効く抗生物質があったんですが、徐々に耐性をあげていき、いまやどんな抗生物質も効かないと言われています。
そうなると、感染したらエライ事ですよね。
ですから、このスーパーバグ、何とかしないといけないわけなんです。
で、今回、プリンストン大学(アメリカ)の研究チームがこのスーパーバグに一矢報いれるかもしれない、「毒の矢」を開発したそうなんです。
研究チームが発見したその分子は、耐性菌の保護層を矢のように貫通し、内部から破壊する、まさに毒の矢なんだそうです。
細菌にとっては恐怖以外の何者でもないその分子の名は、「SCH-79797」というそうで、そのユニークな性質は、新旧さまざまな撮像技術と分析法によって数年がかりで明らかにされたものだそうです。
細菌は、大きく「グラム陰性菌」と「グラム陽性菌」の2種に分けることができるんですが、厄介なのは頑丈な外膜を持っている「グラム陰性菌」という細菌群です。
グラム陰性菌に効く新しいタイプの薬剤が登場して30年にもなるんですが、この外膜のおかげで、ほとんどの抗生物質が最終的には退けられてきました。
ですが「SCH-79797」はこの外膜を貫き、さらに細胞内の葉酸を破壊するという2段階の作用で、効果的に細菌を駆逐することができるんだそうです。
いくら強力な破壊力があるとはいえ、細菌のもっとも厄介な点は、世代を重ねるうちにすぐに新しい耐性を身につけてしまうことです。
ですから、いかに優れた抗生物質であっても、近い将来「SCH-79797」を騙すことができる細菌が登場したとしてもおかしくはないわけです。
そこで研究チームは、毒矢に対して耐性を持つ細菌が発生する可能性について調査してみました。
大腸菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、淋菌といった、あっという間に薬剤耐性を獲得してしまうことで知られる細菌たちに「SCH-79797」を繰り返し使ってみたところ、こうした実験にもかかわらず、「SCH-79797」への耐性を持つものは発見されなかったそうです。
こうした特徴から、「SCH-79797」の「誘導体」は、抵抗不能を意味する「イレジスチン(Irresistin)」と命名されたそうです。
なお「誘導体」とは、元々の化合物の構造や性質が大幅に変わらない程度に、その一部を変化させたもののことをいいます。
なぜそのものずばりではなく誘導体が開発されたのかといいますと、それは「SCH-79797」の破壊力の強さにあります。
確かに「SCH-79797」は細菌をきわめて効果的に駆逐してくれるんですが、それと同等の破壊力を人間の細胞にまで発揮してしまうんですな。
それでは人体に投与することなどできないわけですよ。
そこで開発されたイレジスチン-16誘導体は、細菌に対する強力な破壊力を誇りながら、ヒト細胞に対する威力は1000分の1に抑えられています。
これなら人体に危険な副作用を与えることなく、細菌を殺すことができると…。
淋菌に感染したマウスに投与したところ、きちんと感染症を治療することができたそうです。
てことで、スーパーバグも倒せる公算が大きくなったわけです。
ですが、またこの上をいく細菌が絶対出てくるよね。
ま、そうなりゃなったで、それを倒す抗生物質が開発されるとは思うんですが、これを繰り返してると最後は人類の負けな気もします。
やはり人類最強の敵はウイルスか細菌なんでしょうね。
スーパーバグは何とかなりそうなんで、次は早いとこコロナをやっつけて下さい。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
6月24日の水曜日でございます。
6月もラスト1週間ってことで、梅雨本番でございます。
例年だと7月半ば位に梅雨明けしますから、後3週間程でしょうかね。
まぁ、鬱陶しいんでとっとと梅雨明けして欲しいですが、夏は夏できつそうですからねぇ。
夏を入れると、まだ2ヶ月以上はキツイんやなぁ…。
早く秋来い秋。
ですが、秋冬にコロナ第二波が来るって予想してる学者さんも多いそうですし、それはそれで恐怖ですなぁ…。
やはりワクチンがキッチリ出来上がるまで安心は出来ませんよね。
このワクチン研究も、世界中のかしこさん達が必死で研究してんでしょうねぇ(笑)
一説によると、2021年中には出来上がるとか…
そこから、我々の手に渡るまでまだまだ時間がかかりそうですから、自衛するしかないですなぁ。
ここは、世界中のかしこさんに頑張ってもらうしかありません。
ってな感じで、今日のネタですが、新型コロナウイルスも厄介な問題なんですが、ある意味それ以上の破壊力を持つかもしれない細菌に対して、光明が差してきたってお話しです。
スーパーバグ(抗生物質耐性菌)については、このブログでも何度か紹介してるんで、みんな知ってるやろ?
いや。
誰も読んじゃいないね(笑)
興味のある方は、こことここで復習して下さい。
どうせ復習などしないでしょうし、簡単に説明するとスーパーバグとは、抗生物質に耐性を持ってしまった細菌のことで、抗生物質が効かないわけなんですよ。
このスーパーバグの登場は、世界の医療関係者が直面している厄介な問題なわけですね。
耐性菌への有効な対処法が考案されなかった場合、2050年までには年間100万人の人間が命を落とすことになるという試算もあるほどですから、こちらもかなりの破壊力です。
このスーパーバグも、最初は効く抗生物質があったんですが、徐々に耐性をあげていき、いまやどんな抗生物質も効かないと言われています。
そうなると、感染したらエライ事ですよね。
ですから、このスーパーバグ、何とかしないといけないわけなんです。
で、今回、プリンストン大学(アメリカ)の研究チームがこのスーパーバグに一矢報いれるかもしれない、「毒の矢」を開発したそうなんです。
研究チームが発見したその分子は、耐性菌の保護層を矢のように貫通し、内部から破壊する、まさに毒の矢なんだそうです。
細菌にとっては恐怖以外の何者でもないその分子の名は、「SCH-79797」というそうで、そのユニークな性質は、新旧さまざまな撮像技術と分析法によって数年がかりで明らかにされたものだそうです。
細菌は、大きく「グラム陰性菌」と「グラム陽性菌」の2種に分けることができるんですが、厄介なのは頑丈な外膜を持っている「グラム陰性菌」という細菌群です。
グラム陰性菌に効く新しいタイプの薬剤が登場して30年にもなるんですが、この外膜のおかげで、ほとんどの抗生物質が最終的には退けられてきました。
ですが「SCH-79797」はこの外膜を貫き、さらに細胞内の葉酸を破壊するという2段階の作用で、効果的に細菌を駆逐することができるんだそうです。
いくら強力な破壊力があるとはいえ、細菌のもっとも厄介な点は、世代を重ねるうちにすぐに新しい耐性を身につけてしまうことです。
ですから、いかに優れた抗生物質であっても、近い将来「SCH-79797」を騙すことができる細菌が登場したとしてもおかしくはないわけです。
そこで研究チームは、毒矢に対して耐性を持つ細菌が発生する可能性について調査してみました。
大腸菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、淋菌といった、あっという間に薬剤耐性を獲得してしまうことで知られる細菌たちに「SCH-79797」を繰り返し使ってみたところ、こうした実験にもかかわらず、「SCH-79797」への耐性を持つものは発見されなかったそうです。
こうした特徴から、「SCH-79797」の「誘導体」は、抵抗不能を意味する「イレジスチン(Irresistin)」と命名されたそうです。
なお「誘導体」とは、元々の化合物の構造や性質が大幅に変わらない程度に、その一部を変化させたもののことをいいます。
なぜそのものずばりではなく誘導体が開発されたのかといいますと、それは「SCH-79797」の破壊力の強さにあります。
確かに「SCH-79797」は細菌をきわめて効果的に駆逐してくれるんですが、それと同等の破壊力を人間の細胞にまで発揮してしまうんですな。
それでは人体に投与することなどできないわけですよ。
そこで開発されたイレジスチン-16誘導体は、細菌に対する強力な破壊力を誇りながら、ヒト細胞に対する威力は1000分の1に抑えられています。
これなら人体に危険な副作用を与えることなく、細菌を殺すことができると…。
淋菌に感染したマウスに投与したところ、きちんと感染症を治療することができたそうです。
てことで、スーパーバグも倒せる公算が大きくなったわけです。
ですが、またこの上をいく細菌が絶対出てくるよね。
ま、そうなりゃなったで、それを倒す抗生物質が開発されるとは思うんですが、これを繰り返してると最後は人類の負けな気もします。
やはり人類最強の敵はウイルスか細菌なんでしょうね。
スーパーバグは何とかなりそうなんで、次は早いとこコロナをやっつけて下さい。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院