iPS細胞(人工多能性幹細胞)
2016年03月13日 [スタッフのこと]
おはようございます(o^^o)
サンデーカヨです。
ここ何週間か、「花粉症」について書いてきたんですが、まだまだ花粉は飛んでるみたいですねぇ…
私は幸い、「花粉症」ではないので助かってますが…
花粉症の症状には、鼻水、涙、目のかゆみ等ありますが、今日は番外編として、この目について…
先日、iPS細胞から本物に近い角膜上皮を作ることに成功したって記事を読みました。
あまり大きなニュースにはなってなかったみたいですけど、これはすごい事なんですよ。
成功されたのは、大阪大大学院医学系研究科の西田幸二教授(眼科学)だそうで、これにより世界で初めて、胎児の眼球が形成される過程の再現に成功したそう。
ちょっとややこしい話なんで、分かりやすく解説すると、現在の角膜疾患の治療は、基本、ドナー角膜を用いた角膜移植法が用いられます。
というより、これしか方法がないんですね。
で、このドナー角膜の移植法には、色々な問題点がありました。
まず、ドナー不足。
これをクリアするには、とにかくたくさんのドナー登録が必要なんですが、これも人それぞれ色々な考えがあるので、強制できるものでもないですしね。
そして、運よくドナーが見つかったとしても次に拒絶反応の問題を抱えています。
その角膜が合うかどうか、それも運しだい。
これでは、なかなか救えるものも救えない状況でした。
しかし、そんな角膜疾患に、一つの光明が差したわけです。
西田幸二教授らはiPS細胞を用いた新しい角膜再生治療法の開発に取り組んでいました。
ヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)から角膜上皮および角膜内皮細胞シートを作製するには、iPS細胞を特殊なタンパク質の一種が入ったシャーレで培養します。
角膜や網膜、水晶体、中枢神経など、眼球を構成する組織のもとになるさまざまな細胞を、ちょうどバームクーヘンのように同心円状の4層構造で胎児の眼球が形成される過程を再現することに成功しました。
かなり専門的で分かりにくいですが、眼球を構成する色々な細胞を、iPS細胞から作り出す事が事実上可能になったという事です。
今はウサギで実験して、組織の構造に問題がないかを検証し、かなり精度の高い組織が出来上がっているそうです。
そもそもiPS細胞とは、人工多能性幹細胞とよばれる、そのヒトの組織、何にでも変化させることが可能な細胞ですから、当然出来上がる細胞は、自分の組織の一部というわけです。
これにより、まず拒絶反応という問題点は完全にクリア出来ます。
何せ、自分の細胞から作るわけですからね。親兄弟ののドナーより適合するわけです。
後は製造にかかる時間ですかね。
クローン技術も日に日に進化してはいますが、この組織を作る時間だけはなかなかクリアできない様です。
自分のクローンを作れれば、臓器の移植は完璧ですが、30歳のクローンを作るのに30年かけたのでは実用化は難しいですから…
私的には、このiPS細胞(人工多能性幹細胞)やクローン技術に肯定的というわけではないんですが、実際困っている人がいる以上、医学の進歩は止まらないですものね。
今回の臨床研究の対象は、全国で1年に約500人が発症するとされる「スティーブンス・ジョンソン症候群」など、角膜上皮の幹細胞が傷つき、視力障害が起きる難病患者を救う研究です。
人類の英知はどこまでいくのか…
そんな楽しみはありますよね(^^)
では、また来週お会いしましょう。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
サンデーカヨです。
ここ何週間か、「花粉症」について書いてきたんですが、まだまだ花粉は飛んでるみたいですねぇ…
私は幸い、「花粉症」ではないので助かってますが…
花粉症の症状には、鼻水、涙、目のかゆみ等ありますが、今日は番外編として、この目について…
先日、iPS細胞から本物に近い角膜上皮を作ることに成功したって記事を読みました。
あまり大きなニュースにはなってなかったみたいですけど、これはすごい事なんですよ。
成功されたのは、大阪大大学院医学系研究科の西田幸二教授(眼科学)だそうで、これにより世界で初めて、胎児の眼球が形成される過程の再現に成功したそう。
ちょっとややこしい話なんで、分かりやすく解説すると、現在の角膜疾患の治療は、基本、ドナー角膜を用いた角膜移植法が用いられます。
というより、これしか方法がないんですね。
で、このドナー角膜の移植法には、色々な問題点がありました。
まず、ドナー不足。
これをクリアするには、とにかくたくさんのドナー登録が必要なんですが、これも人それぞれ色々な考えがあるので、強制できるものでもないですしね。
そして、運よくドナーが見つかったとしても次に拒絶反応の問題を抱えています。
その角膜が合うかどうか、それも運しだい。
これでは、なかなか救えるものも救えない状況でした。
しかし、そんな角膜疾患に、一つの光明が差したわけです。
西田幸二教授らはiPS細胞を用いた新しい角膜再生治療法の開発に取り組んでいました。
ヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)から角膜上皮および角膜内皮細胞シートを作製するには、iPS細胞を特殊なタンパク質の一種が入ったシャーレで培養します。
角膜や網膜、水晶体、中枢神経など、眼球を構成する組織のもとになるさまざまな細胞を、ちょうどバームクーヘンのように同心円状の4層構造で胎児の眼球が形成される過程を再現することに成功しました。
かなり専門的で分かりにくいですが、眼球を構成する色々な細胞を、iPS細胞から作り出す事が事実上可能になったという事です。
今はウサギで実験して、組織の構造に問題がないかを検証し、かなり精度の高い組織が出来上がっているそうです。
そもそもiPS細胞とは、人工多能性幹細胞とよばれる、そのヒトの組織、何にでも変化させることが可能な細胞ですから、当然出来上がる細胞は、自分の組織の一部というわけです。
これにより、まず拒絶反応という問題点は完全にクリア出来ます。
何せ、自分の細胞から作るわけですからね。親兄弟ののドナーより適合するわけです。
後は製造にかかる時間ですかね。
クローン技術も日に日に進化してはいますが、この組織を作る時間だけはなかなかクリアできない様です。
自分のクローンを作れれば、臓器の移植は完璧ですが、30歳のクローンを作るのに30年かけたのでは実用化は難しいですから…
私的には、このiPS細胞(人工多能性幹細胞)やクローン技術に肯定的というわけではないんですが、実際困っている人がいる以上、医学の進歩は止まらないですものね。
今回の臨床研究の対象は、全国で1年に約500人が発症するとされる「スティーブンス・ジョンソン症候群」など、角膜上皮の幹細胞が傷つき、視力障害が起きる難病患者を救う研究です。
人類の英知はどこまでいくのか…
そんな楽しみはありますよね(^^)
では、また来週お会いしましょう。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院