弘泉堂鍼灸接骨院
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コロナワクチン治験
2020年06月03日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。

6月3日の水曜日でございます。

6月と聞けばやはり梅雨が連想されますが、今年の梅雨入りはいつ頃でしょうか。

今年はコロナウイルスの影響で、マスクを着用しての梅雨〜夏ですからかなり辛い暑さとなるでしょうけど、今から覚悟しとくしかないですね。

ほんと、早いとこマスクなしの生活に戻りたいトコなんですが、やはりワクチンが出来上がらないとどうしようもないですな。

昨日は、そのワクチンが世界中の全ての人の手にいきわたるようにと、著名人が動きだしてるってなお話しをしましたが、今日もそんな新型コロナワクチンについてのお話しでもしてみましょう。

世界中の科学者たちが新型コロナウイルスに効くワクチンの開発を急ピッチで進めていると言う話は昨日もしましたが、こうした動きを支援するために、今大勢の人たちが自らウイルスに感染する治験に志願しているそうなんです。

「1 Day Sooner」というキャンペーンでは、ワクチン開発を迅速に行うため、健康で比較的リスクの低い成人に「ヒト感染試験(human challenge trial)」への参加を呼びかけました。

一般に治験では、開発中のワクチンを数千人に接種して、その結果を非接種グループと比較し、安全性と効果が確かめられるわけなんですが、この場合、ワクチンを接種された人たちがウイルスに接触するかどうか確実ではないという問題があります。

ウイルスが接触しなければ、当然ながらワクチンが効果を発揮するのかどうか判断することはできないわけですね。

こうした従来の治験では、ワクチンが接種された後、参加者は帰宅し、普段の生活を送りながら実社会において予防効果があるのかどうか確かめます。

しかし参加者のうち、病気に接触するのは一握りであるために、ワクチン接種グループと非接種グループとの違いを明らかにするには、それだけ大勢の参加者とかなりの時間が必要になるわけです。

まぁ、これはそうですよね。

ワクチンを実験的にうってようがいまいが、普通にいきてりゃ、そうそう感染者と出会えるものでもありませんし、感染する確率なんてかなり低いでしょう

そうなると、当然ながらワクチンの効果を試すのに時間がかかるってのは、よく分かります。

そこで、今回の「ヒト感染試験」を行った場合、自らの意思でウイルスに感染してくれる人は100人もいればいいということなんです。

それだけの参加者がいれば、ワクチンの効果と安全性をすぐに確かめることができるんだそうなんです。

こうした取り組みは、過去にも腸チフス、コレラ、天然痘、デング熱、ジカ熱などでも行われてきた歴史があるそうです。

もちろん新型コロナにあえて感染してもらおうというのですから、リスクがあるのは明らかで、1 Day Soonerではそれを最小限に抑える対策が講じられています。

まず参加できるのは、基礎疾患のない20〜45歳のボランティアだけで、さらに、実際に参加するボランティアは、仮に治験に参加しなかったとしても感染リスクが高い人たちになるわけです。

治験が始まれば、参加者は隔離され、コントロールされた環境で常時健康がモニターされます。

そしてワクチンが功を奏さず感染が確認されれば、高度な治療が行われます。

治験開始までに治療薬が手に入れば、それも提供されることになるでしょう。

と、危険も伴う治験なんですが、それでも現時点(5月24日現在)で、102か国から25104人のボランティア志願者たちが登録しているそうなんです。

ちなみに1 Day Soonerとは、「1日でも早く」という意味で、統計モデルによれば、ワクチンの完成が1日早まっただけで、7120人の命が救われるんだそうです。

3ヶ月早めることができれば、60万人の人たちが助かることになる計算ですから、まさに「1 Day Sooner、1日でも早く」ですよね。

アメリカとイギリスで実施された2種の新型コロナワクチンに関する予備調査では、深刻な副作用なく人体に抗体反応が生じることを示す有望な結果が得られているという情報もあります。

これに加えてヒト感染試験が行われれば、ワクチン開発だけでなく、効果のないワクチン候補の除外もスピードアップできると専門家は話しています。

これ、簡単に治験と言いますけど、参加される方は当然、隔離ですし当分社会に戻れない状況ですから、誰でも簡単に参加できるもんじゃありません。

危険も伴いますしね。

それでも、世界中から25000人もの志願者が登録してくれてるって事は、本当にスゴイ事ですよ。

こういった動きがあれば、ワクチンも予想より早く完成するでしょう。

そして、そのワクチンが1日でも早く、世界中の人々の手に渡って初めて、新型コロナウイルスとの戦いは終わるわけです。

そう考えると、まだ戦いは始まったばかりです。

もう少し、我々も出来ることをキッチリ頑張りましょう。

ではまた〜。



020603




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