マスク再利用システム
2020年05月19日 [日々のこと]
お疲れ様です。院長です。
5月19日の火曜日でございます。
5月も残り2週間を切り、ボチボチ梅雨に突入しそうな気配ですな。
これからしばらくは、鬱陶しい限りですが、コロナの方は徐々に収束に向かっていってる感はありますね。
とは言え、まだ毎日感染者は出てますし、入院患者さんもかなりの数はいらっしゃいます。
つまり、まだまだ終わりって訳ではないので気を緩めちゃいけませんよね。
特にこれからは重症患者さんの治療を含め、感染予防という観点から、治療するって比重が大きくなっていくと思われます。
薬も色々認可されてきてますし感染者の増加がある程度抑えられるようになってきたら、当然ながら死亡者も減らしていかなきゃいけません。
そうなると、これからも益々医療従事者の負担は増えるわけで、慢性的なマスク不足にもいい加減歯止めをかけなければいけません。
医療従事者って言葉の括りだけで言うと、お医者さんや看護師さんを指してるんですが、病院内ってこんなもんじゃないんですよね。
お仕事されてる方は、医師や看護師以外にもたくさん人がいます。
それらの方々すべてが感染リスクにさらされてるわけで、需要はハンパないんですよね。
そこで、感染者死亡者ともに世界で一番のアメリカが、N95マスクの再利用を可能にする除染システムを開発しました。
話は少し前、4月の半ばの話ですが、高性能マスクN95の再利用を可能にする除染システムの発注契約を締結したと、アメリカ国防総省から発表がありました。
同システムは、1日でマスク8万枚の除染処理が可能で、現在深刻化している医療機関におけるマスク不足を解消する切り札になると期待されているんです。
じつはこの除染システムは、ある夫婦の食卓での会話がヒントになって開発されたものってことでも話題になったそうです。
この夫婦の会話とは、1ヶ月ほど前、オハイオ州在住のホメマ夫妻が2人の娘とその日の夕食を終えたとき、医師である妻のローリーさんは、勤務する病院でN95マスクの備蓄が減ってきたことで、このような不安を口にしました。
このまま新型コロナの感染者が増えれば、いずれマスクが手に入らなくなるかもしれないと…
N95マスクってのは、労働安全衛生研究所の規格に合格したマスクで、ウイルス入りの飛沫を防ぐことができる、医療用マスクです。
新型コロナ感染者の治療に当たらねばならない医療従業者にとっては、生命線とも言える大切な保護具なわけですね。
ローリーさんの言葉を聞いて、エンジニアである夫ケビンさんはちょっとしたアイデアを閃きました。
「洗って、再利用すれば?」と…。
N95マスクは普通なら使い捨てですから、ただ洗濯するだけでは再利用とはいえません。
ケビンさんの頭にあったのは、同僚が5年前に発表した、マスクを除染して再利用できることを示した研究でした。
ケビンさんが勤務するバテル記念研究所は、ケミカルハザードやバイオハザードに関連して、幾度か政府と契約を結び、軍にも助言をした実績がある機関です。
N95マスクの再利用は可能であると確信したケビンさんは直ぐに行動しました。
ケビンさんは、すぐにその同僚に連絡し、かつての研究を引っ張り出すよう依頼しました。
ローリーさんも上司に連絡して、この件を進めていいかどうか判断を仰ぎ、それから除染システムの設計に取り掛かったそうです。
そしてオハイオヘルスとバテル研究所の関係者が、このプロジェクトについて話し合うためにミーティングを開いたのは、それから3日後のことでした。
あとはとんとん拍子で話は進み、5日後には、バテル研究所に汚染されたマスクが送られ、除染機プロトタイプの試験が行われたそうです。
さらに数日後には、アメリカ食品医薬品局から除染システムの使用許可が下りるというスピード認可で、これはホメマ夫妻が食卓の会話を交わしてから、わずか15日目のことだったそうです。
まぁ、状況が切迫してるとはいえ、このスピードは日本では考えられませんよねぇ…。
なにせ、首相が大見え切って国民全員にマスク送りますー!!って発表してから、もう1ヶ月以上経ってますが、途中で不具合が出たままその後はどうなったんだっけ?(笑)
10万円の支給も、申しこみ殺到でパニクッてるらしいですし、何でも書類をおくる封筒が足りないとか(笑)
まぁ、だれも体験したことのない状態ですが、日本って比較的災害の多い国で、緊急事態には慣れてるはずなんですけどねぇ。
都度、学習してこなかったツケでしょうけど、諸外国を見習って、もう少しスピードは上げないとね。
って話は逸れましたが、このマスク除染、濃縮された過酸化水素の蒸気を吹き付けることで、マスクを除染するシステムになってます。
ですから、チャンバーの中にマスクをつるしておけば、2時間半ほどで再利用が可能になるってこちらもスピーディー。
さらに1日にN95マスク、8万枚を処理可能だそうです、こうしておけばマスクは劣化することなく20回は使い回せるようになるんだとか。
さらにスピーディーなのは、このシステム、すぐに国防総省と契約を締結してるとこですよね。
これも日本ではあり得ないスピードです。
もちろん、緊急事態のみに再利用するという条件ですが、まずオハイオヘルス傘下の12の病院に導入され、さらにニューヨークやシアトルの病院でも使用が開始されたそうです。
バテル研究所から、国防総省国防兵站局と契約が締結され、医療機関にはこの除染サービスが無料で提供される旨の発表がなされました。
60台の除染システムを稼働させれば、1日に最大480万枚のマスクを殺菌できるといいますからとりあえずのマスク不足に関しては解消されたと言っても過言ではないでしょう。
現時点では、マスクのみの除染となりますが、将来的には医療用ガウンやフェイスシールドといった他の医療器具にも応用できる可能性があるということです。
まぁ、これも今だけのものでしょうけど、このスピードには驚きますね。
日本も含め、諸外国もボチボチ収束の方向で、経済活動の復活にむけ動きだしてますが、やはりそこは対ウイルスです。
いくら注意してても感染する時は感染します。
運と言ってしまったらそれまでですが、完璧に防ぐことは無理ですからね。
それだけに、まだまだ油断しちゃいけないんですよ。
21日にも日本じゃ、一部解除の専門家会議が開かれて、また何都市か解除される方向だと思いますが、解除されたからといって日常が戻るわけではありませんからね。
そこんとこは肝に銘じて、もう少し頑張りましょ。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
5月19日の火曜日でございます。
5月も残り2週間を切り、ボチボチ梅雨に突入しそうな気配ですな。
これからしばらくは、鬱陶しい限りですが、コロナの方は徐々に収束に向かっていってる感はありますね。
とは言え、まだ毎日感染者は出てますし、入院患者さんもかなりの数はいらっしゃいます。
つまり、まだまだ終わりって訳ではないので気を緩めちゃいけませんよね。
特にこれからは重症患者さんの治療を含め、感染予防という観点から、治療するって比重が大きくなっていくと思われます。
薬も色々認可されてきてますし感染者の増加がある程度抑えられるようになってきたら、当然ながら死亡者も減らしていかなきゃいけません。
そうなると、これからも益々医療従事者の負担は増えるわけで、慢性的なマスク不足にもいい加減歯止めをかけなければいけません。
医療従事者って言葉の括りだけで言うと、お医者さんや看護師さんを指してるんですが、病院内ってこんなもんじゃないんですよね。
お仕事されてる方は、医師や看護師以外にもたくさん人がいます。
それらの方々すべてが感染リスクにさらされてるわけで、需要はハンパないんですよね。
そこで、感染者死亡者ともに世界で一番のアメリカが、N95マスクの再利用を可能にする除染システムを開発しました。
話は少し前、4月の半ばの話ですが、高性能マスクN95の再利用を可能にする除染システムの発注契約を締結したと、アメリカ国防総省から発表がありました。
同システムは、1日でマスク8万枚の除染処理が可能で、現在深刻化している医療機関におけるマスク不足を解消する切り札になると期待されているんです。
じつはこの除染システムは、ある夫婦の食卓での会話がヒントになって開発されたものってことでも話題になったそうです。
この夫婦の会話とは、1ヶ月ほど前、オハイオ州在住のホメマ夫妻が2人の娘とその日の夕食を終えたとき、医師である妻のローリーさんは、勤務する病院でN95マスクの備蓄が減ってきたことで、このような不安を口にしました。
このまま新型コロナの感染者が増えれば、いずれマスクが手に入らなくなるかもしれないと…
N95マスクってのは、労働安全衛生研究所の規格に合格したマスクで、ウイルス入りの飛沫を防ぐことができる、医療用マスクです。
新型コロナ感染者の治療に当たらねばならない医療従業者にとっては、生命線とも言える大切な保護具なわけですね。
ローリーさんの言葉を聞いて、エンジニアである夫ケビンさんはちょっとしたアイデアを閃きました。
「洗って、再利用すれば?」と…。
N95マスクは普通なら使い捨てですから、ただ洗濯するだけでは再利用とはいえません。
ケビンさんの頭にあったのは、同僚が5年前に発表した、マスクを除染して再利用できることを示した研究でした。
ケビンさんが勤務するバテル記念研究所は、ケミカルハザードやバイオハザードに関連して、幾度か政府と契約を結び、軍にも助言をした実績がある機関です。
N95マスクの再利用は可能であると確信したケビンさんは直ぐに行動しました。
ケビンさんは、すぐにその同僚に連絡し、かつての研究を引っ張り出すよう依頼しました。
ローリーさんも上司に連絡して、この件を進めていいかどうか判断を仰ぎ、それから除染システムの設計に取り掛かったそうです。
そしてオハイオヘルスとバテル研究所の関係者が、このプロジェクトについて話し合うためにミーティングを開いたのは、それから3日後のことでした。
あとはとんとん拍子で話は進み、5日後には、バテル研究所に汚染されたマスクが送られ、除染機プロトタイプの試験が行われたそうです。
さらに数日後には、アメリカ食品医薬品局から除染システムの使用許可が下りるというスピード認可で、これはホメマ夫妻が食卓の会話を交わしてから、わずか15日目のことだったそうです。
まぁ、状況が切迫してるとはいえ、このスピードは日本では考えられませんよねぇ…。
なにせ、首相が大見え切って国民全員にマスク送りますー!!って発表してから、もう1ヶ月以上経ってますが、途中で不具合が出たままその後はどうなったんだっけ?(笑)
10万円の支給も、申しこみ殺到でパニクッてるらしいですし、何でも書類をおくる封筒が足りないとか(笑)
まぁ、だれも体験したことのない状態ですが、日本って比較的災害の多い国で、緊急事態には慣れてるはずなんですけどねぇ。
都度、学習してこなかったツケでしょうけど、諸外国を見習って、もう少しスピードは上げないとね。
って話は逸れましたが、このマスク除染、濃縮された過酸化水素の蒸気を吹き付けることで、マスクを除染するシステムになってます。
ですから、チャンバーの中にマスクをつるしておけば、2時間半ほどで再利用が可能になるってこちらもスピーディー。
さらに1日にN95マスク、8万枚を処理可能だそうです、こうしておけばマスクは劣化することなく20回は使い回せるようになるんだとか。
さらにスピーディーなのは、このシステム、すぐに国防総省と契約を締結してるとこですよね。
これも日本ではあり得ないスピードです。
もちろん、緊急事態のみに再利用するという条件ですが、まずオハイオヘルス傘下の12の病院に導入され、さらにニューヨークやシアトルの病院でも使用が開始されたそうです。
バテル研究所から、国防総省国防兵站局と契約が締結され、医療機関にはこの除染サービスが無料で提供される旨の発表がなされました。
60台の除染システムを稼働させれば、1日に最大480万枚のマスクを殺菌できるといいますからとりあえずのマスク不足に関しては解消されたと言っても過言ではないでしょう。
現時点では、マスクのみの除染となりますが、将来的には医療用ガウンやフェイスシールドといった他の医療器具にも応用できる可能性があるということです。
まぁ、これも今だけのものでしょうけど、このスピードには驚きますね。
日本も含め、諸外国もボチボチ収束の方向で、経済活動の復活にむけ動きだしてますが、やはりそこは対ウイルスです。
いくら注意してても感染する時は感染します。
運と言ってしまったらそれまでですが、完璧に防ぐことは無理ですからね。
それだけに、まだまだ油断しちゃいけないんですよ。
21日にも日本じゃ、一部解除の専門家会議が開かれて、また何都市か解除される方向だと思いますが、解除されたからといって日常が戻るわけではありませんからね。
そこんとこは肝に銘じて、もう少し頑張りましょ。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院