ニュージーランド風ロックダウン
2020年05月07日 [日々のこと]
お疲れ様です。院長です。
5月7日の木曜日でございます。
ああ。
おわた(笑)
連休、おわた。
今年は短かったとは言え、休みは休み。
家から出れなくてもどこにも行けなくても、休めるのは嬉しい楽しい。
で、今日からまた辛い日常が始まります。
ご存知の通り、政府が発令した緊急事態宣言も延長されました。
つまり、まだ当分の間は自粛生活を余儀なくされるわけで、ここで気を抜くとさらに延長ってな地獄が待ってます。
ここまできたら、この5月でケリつけたろうじゃないの。
ほんと、そろそろ本気出さないと無限地獄ですけんねぇ…。
新型コロナウイルスとの戦いはまだまだこれからです。
油断するとアッちゅう間に次の波がきちゃいますからね。
日本の緊急事態宣言は生ぬるいってな声も諸外国から聞こえてきていますが、今日はそんな都市封鎖について、ニュージーランドのお話しです。
世界でもっとも厳しい都市封鎖を4週間敢行したニュージーランドでは、その甲斐あって回復者数が感染者数を大きく上回るようになったそうです。
4月末あたりの情報ですが、ニュージーランドの感染者の累計は1,461名、死者は18名、そして回復者は1,118名に達しています。
状況は着実に終息へ向かっており、4月末辺りからは都市封鎖が少しずつ緩和されているそうです。
封鎖レベルが一段階引き下げられることで、在宅勤務を強いられていた人達も、社会的距離を維持するという条件付きですが、ようやく職場に戻れるようになるそうです。
それ自体は喜ばしいことなんですが、中国北東部がそうであるように、それに伴う新しいクラスター感染が予測されています。
ニュージーランドは、これに対して、これまでどおりの検査と濃厚接触者の追跡で対応するということです。
ニュージーランドでは現時点で、16の重大なクラスターが確認されてるそうで、そのうち最大級の2つでは90名以上の感染者が出ています。
「集団」を意味するクラスターとは、疫学においては、時間的・地理的観点から見て感染が異常に多いグループのことを指します。
このクラスターが、地域的なアウトブレイクの始点となり、その人的ネットワークを通じて感染を拡大させるわけです。
あるクラスターに属する1、2人の人間が移動して、別のクラスターと接触してしまえば、それらのクラスターは結合して、さらに成長することになります。
ならば、クラスター同士が互いに隔離されてさえいれば、感染のネットワークは分断され、それ以上感染は拡大しないということにもなるわけです。
ニュージーランドが都市封鎖を厳しくしている理由はこれで、各家庭が小さなクラスターなのだとして、それらが互いに結合しないようにすれば、新たなクラスターの発生を防ぐことができるという考えなんですな。
まさしく「ステイホーム」。
日本も考え方は同じなんですが、まぁちょっと緩すぎた感はありますねぇ…。
ですが、それでも新しい感染者は出現するんですね。
なぜなら、いかに厳格な都市封鎖を行ったとしても、感染リスクがある場所への人間の移動を完全にゼロにはできないからです。
たとえば、どのような状況でも、食料の買い出しには行かねばならないですし、デリバリーする人も同じくですからね。
また新型コロナには、感染可能な期間がまちまちである上に、感染による症状が出ていない人でも他人にうつすことがあるという厄介さがあります。
よって自分は健康だと思っている人が、じつはウイルスを広めている恐れもあるわけです。
さらに一部の人は都市封鎖が実施される前にすでに感染しており、クラスター内で他人にうつすことがあるのも、感染者がなかなか減らない理由として考えられるわけです。
都市封鎖が緩和されれば、人々は仕事に復帰し、子供たちも登校するようになるために、感染ネットワーク間を移動する人も増えてきます。
当然、新たに感染するリスクも上昇するわけです。
しかしニュージーランドではこれまでに検査体制を整えており、封鎖緩和後もいっそう新規感染の追跡に努めることになります。
そして一部地域では、症状のない感染者がいないかどうか、コミュニティに対する予防的な検査も行われています。
検査を行う機関では、現在1日に数千の症例に対応しているそうで、最大となる6000名以上の検査が行われたそうなんです。
これはスゴイなぁ。
まぁ、ある程度緩和させてからなんでしょうけど、日本もこれやらないとね。
結局隠れ感染者が、知らず知らずのうちに感染を拡大していってますから、ここを根絶やししないと本当の収束はありません。
ですから、予防的な検査が行えるレベルになると一気に道も開けますよねぇ。
またクラスターやそのネットワーク構造を把握するために、接触者の追跡も強化されています。
接触者の追跡は、まず「指標」となる感染者から出発し、その人とつながりのある人間全員を特定して隔離します。
これによって、さらなる感染を予防するわけです。
これ、簡単に書いてますけど、かなり大変な作業ですよね。
隔離される方も、ある突然、はい、隔離〜ってくるわけですから普通は一筋縄ではいかないと思うんですけどね。
ニュージーランドで新型コロナのアウトブレイクが始まったとき、接触者を追跡する対応能力は限られていたんですが、現在では感染検出から接触追跡・隔離までの対策は、人口レベルで考えると90%の有効性に達しているそうです。
接触追跡は感染者のネットワークを把握する上でとても重要で、クラスターからクラスターへと渡り歩く感染者を俗に「スーパー・スプレッダー」というそうなんですが、この人物を直ちに特定し、その行動を追い、新しいクラスターの発生を封じ込めねばなりません。
こういったニュージーランドの徹底したコロナ対策は一定の効果を上げており、世界でも評価されているわけなんですね。
まだまだ世界中で猛威を振るっております新型コロナウイルスですが、こういった経験の一つ一つが、収束への大きな道しるべとなり、今後このような事態が起きた時の対処法にも繋がるわけですよね。
まだ全然油断は出来ませんが、みんなの力でなんとかコロナを倒しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
5月7日の木曜日でございます。
ああ。
おわた(笑)
連休、おわた。
今年は短かったとは言え、休みは休み。
家から出れなくてもどこにも行けなくても、休めるのは嬉しい楽しい。
で、今日からまた辛い日常が始まります。
ご存知の通り、政府が発令した緊急事態宣言も延長されました。
つまり、まだ当分の間は自粛生活を余儀なくされるわけで、ここで気を抜くとさらに延長ってな地獄が待ってます。
ここまできたら、この5月でケリつけたろうじゃないの。
ほんと、そろそろ本気出さないと無限地獄ですけんねぇ…。
新型コロナウイルスとの戦いはまだまだこれからです。
油断するとアッちゅう間に次の波がきちゃいますからね。
日本の緊急事態宣言は生ぬるいってな声も諸外国から聞こえてきていますが、今日はそんな都市封鎖について、ニュージーランドのお話しです。
世界でもっとも厳しい都市封鎖を4週間敢行したニュージーランドでは、その甲斐あって回復者数が感染者数を大きく上回るようになったそうです。
4月末あたりの情報ですが、ニュージーランドの感染者の累計は1,461名、死者は18名、そして回復者は1,118名に達しています。
状況は着実に終息へ向かっており、4月末辺りからは都市封鎖が少しずつ緩和されているそうです。
封鎖レベルが一段階引き下げられることで、在宅勤務を強いられていた人達も、社会的距離を維持するという条件付きですが、ようやく職場に戻れるようになるそうです。
それ自体は喜ばしいことなんですが、中国北東部がそうであるように、それに伴う新しいクラスター感染が予測されています。
ニュージーランドは、これに対して、これまでどおりの検査と濃厚接触者の追跡で対応するということです。
ニュージーランドでは現時点で、16の重大なクラスターが確認されてるそうで、そのうち最大級の2つでは90名以上の感染者が出ています。
「集団」を意味するクラスターとは、疫学においては、時間的・地理的観点から見て感染が異常に多いグループのことを指します。
このクラスターが、地域的なアウトブレイクの始点となり、その人的ネットワークを通じて感染を拡大させるわけです。
あるクラスターに属する1、2人の人間が移動して、別のクラスターと接触してしまえば、それらのクラスターは結合して、さらに成長することになります。
ならば、クラスター同士が互いに隔離されてさえいれば、感染のネットワークは分断され、それ以上感染は拡大しないということにもなるわけです。
ニュージーランドが都市封鎖を厳しくしている理由はこれで、各家庭が小さなクラスターなのだとして、それらが互いに結合しないようにすれば、新たなクラスターの発生を防ぐことができるという考えなんですな。
まさしく「ステイホーム」。
日本も考え方は同じなんですが、まぁちょっと緩すぎた感はありますねぇ…。
ですが、それでも新しい感染者は出現するんですね。
なぜなら、いかに厳格な都市封鎖を行ったとしても、感染リスクがある場所への人間の移動を完全にゼロにはできないからです。
たとえば、どのような状況でも、食料の買い出しには行かねばならないですし、デリバリーする人も同じくですからね。
また新型コロナには、感染可能な期間がまちまちである上に、感染による症状が出ていない人でも他人にうつすことがあるという厄介さがあります。
よって自分は健康だと思っている人が、じつはウイルスを広めている恐れもあるわけです。
さらに一部の人は都市封鎖が実施される前にすでに感染しており、クラスター内で他人にうつすことがあるのも、感染者がなかなか減らない理由として考えられるわけです。
都市封鎖が緩和されれば、人々は仕事に復帰し、子供たちも登校するようになるために、感染ネットワーク間を移動する人も増えてきます。
当然、新たに感染するリスクも上昇するわけです。
しかしニュージーランドではこれまでに検査体制を整えており、封鎖緩和後もいっそう新規感染の追跡に努めることになります。
そして一部地域では、症状のない感染者がいないかどうか、コミュニティに対する予防的な検査も行われています。
検査を行う機関では、現在1日に数千の症例に対応しているそうで、最大となる6000名以上の検査が行われたそうなんです。
これはスゴイなぁ。
まぁ、ある程度緩和させてからなんでしょうけど、日本もこれやらないとね。
結局隠れ感染者が、知らず知らずのうちに感染を拡大していってますから、ここを根絶やししないと本当の収束はありません。
ですから、予防的な検査が行えるレベルになると一気に道も開けますよねぇ。
またクラスターやそのネットワーク構造を把握するために、接触者の追跡も強化されています。
接触者の追跡は、まず「指標」となる感染者から出発し、その人とつながりのある人間全員を特定して隔離します。
これによって、さらなる感染を予防するわけです。
これ、簡単に書いてますけど、かなり大変な作業ですよね。
隔離される方も、ある突然、はい、隔離〜ってくるわけですから普通は一筋縄ではいかないと思うんですけどね。
ニュージーランドで新型コロナのアウトブレイクが始まったとき、接触者を追跡する対応能力は限られていたんですが、現在では感染検出から接触追跡・隔離までの対策は、人口レベルで考えると90%の有効性に達しているそうです。
接触追跡は感染者のネットワークを把握する上でとても重要で、クラスターからクラスターへと渡り歩く感染者を俗に「スーパー・スプレッダー」というそうなんですが、この人物を直ちに特定し、その行動を追い、新しいクラスターの発生を封じ込めねばなりません。
こういったニュージーランドの徹底したコロナ対策は一定の効果を上げており、世界でも評価されているわけなんですね。
まだまだ世界中で猛威を振るっております新型コロナウイルスですが、こういった経験の一つ一つが、収束への大きな道しるべとなり、今後このような事態が起きた時の対処法にも繋がるわけですよね。
まだ全然油断は出来ませんが、みんなの力でなんとかコロナを倒しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院