(162)サンデーイルネス(仮)黄体機能不全について
2020年04月05日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
4月5日のサンデーイルネスでございます。
4月に入り、いよいよ春が来たって感じですな。
気候的には、今年は暖冬でしたからそこまで冬がきつかったわけではないですが、やはり寒いより暖かい方が人も活動的になりますよね。
ま、今年に限っては「活動的」になっちゃいけない部分もあるんですが、これはなにもジッとしてろという事ではありません。
いわゆる「感染」する環境には身を置くなということですので、早朝人気のない道を散歩するなりジョギングするなり全く問題ありません。
別に早朝でなくても、屋外なら余程の事がない限り、人と濃厚接触などしませんし、無駄な立ち話などせず身体を動かしましょう。
この新型コロナに限らず、感染症はやはり免疫力の高さによって感染しやすくなります。
つまりは身体をベストな状態にしておくことも感染症対策と言えるわけです。
それには適切な食事、睡眠、そして適度な運動が欠かせません。
不要不急の外出は避けつつ、シッカリ身体も動かしましょうね。
ってことで、今日も元気にいってみましょう。
本日のサンデーイルネスは、「黄体機能不全」について解説していきたいと思います。
まず、黄体とはなにかってことですが、これは、卵巣で卵胞(らんぽう)が排卵したあとに変化してつくられる器官です。
主にプロゲステロンというホルモンを分泌し、受精卵の子宮内膜への着床や妊娠の維持に重要な役割を果たしています。
黄体機能不全とは、黄体からのホルモン分泌が不十分になったり黄体の存続そのものが短縮する状態を指し、不妊症の原因にもなります。
卵巣機能は、間脳視床下部(かんのうししょうかぶ)、脳下垂体(のうかすいたい)という性機能を司る脳の中枢によって調節されています。
これらの中枢が、性周期の適切な時期に適切なホルモンを分泌することにより、卵巣における排卵やホルモン分泌が正しく行われるわけです。
したがって、視床下部、下垂体の機能異常があると、黄体機能不全となることがあります。
また、中枢に異常がなくても卵巣自体の異常のために卵胞から黄体への移行が不完全になることもあります。
このような機能異常がなぜ起こるかについては、明確なことはわかっていません。
糖尿病などの全身性の病気や喫煙などの嗜好品、精神的ストレスによって卵巣機能不全となり、黄体機能不全の症状を示すこともあります。
黄体期が短縮することで月経周期が全体として短縮したり、黄体期、すなわち予測される月経の発来前約2週間に異常出血を起こしたりします。
黄体期に自覚しやすい症状(乳房が張る、体が熱いなど)が起こりにくいことも特徴としてあげられます。
しかし、これらの症状を変化として気づかない場合も多々あります。
一般に基礎体温を測ると、正常排卵周期では13〜14日間続く高温期が短縮しているのがわかります。
ただし、診断する基準には、高温期が10日未満の時に黄体機能不全とする場合と、12日未満の時に黄体機能不全とする場合があり、確立してるわけではありません。
また、高温期の体温が安定せず、高温期であるにもかかわらず一時的に体温が低下したり、低温期から高温期への移行がはっきりしないこともあります。
黄体からのプロゲステロンの分泌が低いかどうかを調べるには、黄体期での血中プロゲステロン値の測定が必要です。
10ng/ml未満であれば、黄体機能不全である可能性が高くなります。
さらに、黄体期の子宮内膜の組織検査を行い、その組織所見が月経周期の日付と合致しているかどうかによって、子宮内膜がプロゲステロンの影響を適切に受けているかどうかを判断することができます。
黄体機能不全の原因となっている因子に対する治療が主となります。
同時に、全身性の病気がある場合は、その治療も行います。
中枢機能の不整のために排卵が正しく起こらない状態と考えられる場合には、積極的な排卵誘発療法が行われます。
これに、黄体期での黄体ホルモンなどの補充を加えることもあります。
ただし、これらは妊娠を望む人に行われる治療であり、妊娠を希望しない人には必ずしも必要ではありません。
基礎体温を測り、黄体期にこの病気の特徴が現れていて、妊娠の希望がある場合は、専門医の診察を受ける方が良いと思います。
黄体期に出血がみられることも黄体機能不全の症状のひとつですが、不正性器出血の可能性もあるので、黄体期出血に対しては妊娠の希望がなくても医師の診察を受けることをおすすめします。
まぁ、病気と言うより少し調子が悪い程度の事ですが、妊娠を考えた場合、非常に問題となってきますので、注意が必要です。
いかがでしたか。
では、次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月5日のサンデーイルネスでございます。
4月に入り、いよいよ春が来たって感じですな。
気候的には、今年は暖冬でしたからそこまで冬がきつかったわけではないですが、やはり寒いより暖かい方が人も活動的になりますよね。
ま、今年に限っては「活動的」になっちゃいけない部分もあるんですが、これはなにもジッとしてろという事ではありません。
いわゆる「感染」する環境には身を置くなということですので、早朝人気のない道を散歩するなりジョギングするなり全く問題ありません。
別に早朝でなくても、屋外なら余程の事がない限り、人と濃厚接触などしませんし、無駄な立ち話などせず身体を動かしましょう。
この新型コロナに限らず、感染症はやはり免疫力の高さによって感染しやすくなります。
つまりは身体をベストな状態にしておくことも感染症対策と言えるわけです。
それには適切な食事、睡眠、そして適度な運動が欠かせません。
不要不急の外出は避けつつ、シッカリ身体も動かしましょうね。
ってことで、今日も元気にいってみましょう。
本日のサンデーイルネスは、「黄体機能不全」について解説していきたいと思います。
まず、黄体とはなにかってことですが、これは、卵巣で卵胞(らんぽう)が排卵したあとに変化してつくられる器官です。
主にプロゲステロンというホルモンを分泌し、受精卵の子宮内膜への着床や妊娠の維持に重要な役割を果たしています。
黄体機能不全とは、黄体からのホルモン分泌が不十分になったり黄体の存続そのものが短縮する状態を指し、不妊症の原因にもなります。
卵巣機能は、間脳視床下部(かんのうししょうかぶ)、脳下垂体(のうかすいたい)という性機能を司る脳の中枢によって調節されています。
これらの中枢が、性周期の適切な時期に適切なホルモンを分泌することにより、卵巣における排卵やホルモン分泌が正しく行われるわけです。
したがって、視床下部、下垂体の機能異常があると、黄体機能不全となることがあります。
また、中枢に異常がなくても卵巣自体の異常のために卵胞から黄体への移行が不完全になることもあります。
このような機能異常がなぜ起こるかについては、明確なことはわかっていません。
糖尿病などの全身性の病気や喫煙などの嗜好品、精神的ストレスによって卵巣機能不全となり、黄体機能不全の症状を示すこともあります。
黄体期が短縮することで月経周期が全体として短縮したり、黄体期、すなわち予測される月経の発来前約2週間に異常出血を起こしたりします。
黄体期に自覚しやすい症状(乳房が張る、体が熱いなど)が起こりにくいことも特徴としてあげられます。
しかし、これらの症状を変化として気づかない場合も多々あります。
一般に基礎体温を測ると、正常排卵周期では13〜14日間続く高温期が短縮しているのがわかります。
ただし、診断する基準には、高温期が10日未満の時に黄体機能不全とする場合と、12日未満の時に黄体機能不全とする場合があり、確立してるわけではありません。
また、高温期の体温が安定せず、高温期であるにもかかわらず一時的に体温が低下したり、低温期から高温期への移行がはっきりしないこともあります。
黄体からのプロゲステロンの分泌が低いかどうかを調べるには、黄体期での血中プロゲステロン値の測定が必要です。
10ng/ml未満であれば、黄体機能不全である可能性が高くなります。
さらに、黄体期の子宮内膜の組織検査を行い、その組織所見が月経周期の日付と合致しているかどうかによって、子宮内膜がプロゲステロンの影響を適切に受けているかどうかを判断することができます。
黄体機能不全の原因となっている因子に対する治療が主となります。
同時に、全身性の病気がある場合は、その治療も行います。
中枢機能の不整のために排卵が正しく起こらない状態と考えられる場合には、積極的な排卵誘発療法が行われます。
これに、黄体期での黄体ホルモンなどの補充を加えることもあります。
ただし、これらは妊娠を望む人に行われる治療であり、妊娠を希望しない人には必ずしも必要ではありません。
基礎体温を測り、黄体期にこの病気の特徴が現れていて、妊娠の希望がある場合は、専門医の診察を受ける方が良いと思います。
黄体期に出血がみられることも黄体機能不全の症状のひとつですが、不正性器出血の可能性もあるので、黄体期出血に対しては妊娠の希望がなくても医師の診察を受けることをおすすめします。
まぁ、病気と言うより少し調子が悪い程度の事ですが、妊娠を考えた場合、非常に問題となってきますので、注意が必要です。
いかがでしたか。
では、次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院