パンデミック
2020年03月30日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
3月30日の月曜日でございます。
3月も明日で終わりってことで、いよいよ春本番に突入ですな。
もうすぐ新学期も始まりますし、学校は再開されるってことは入学式はとり行われるんでしょうかね。
入学式に限らず、新学期が始まったら始業式とかもありますし、まぁ大人数が狭い体育館に揃うのは、まだ避けた方がいいかなぁ…。
一応、学校再開って事にはなってますが、こういったパンデミックな状態って、政府もそうですが我々も体験したことがないんですよね。
ですから全てが手探り状態なわけですよね。
専門家会議とか言っても、あくまで予測ですし、今回のウイルスに関してはまだまだ未知の部分がありますからねぇ。
ずっと学校を休ませとくわけにもいかないですし、苦渋の決断だったことでしょう。
正直、正解なのかどうなのかも分かりませんしねぇ…。
例えば、安全のみを優先し、もう少し学校を休ませたとして特に問題が起こらなければ、休ませる必要はなかったんじゃないのか、学業に遅れが出るじゃないかとどうせ批判されますからね。
で、今回のように学校を再開させて、もし学校内で感染者が出たりしたら、再開するのは早計だったんじゃないかと批判されます。
もうある意味、安倍さんが気の毒ですわ(笑)
そんな体験のない事ですが、世界の歴史を見れば、何度かこういった「パンデミック」が起こってるんですね。
ってことで、今日はそんな歴史上のパンデミックをいくつかご紹介したいと思います。
まずは、第三次ペスト・パンデミックと呼ばれるもので、腺ペストの三度目の大流行で、1850年代に中国から始まりました。
やがて六大陸すべてに広まり、収束へ向かったのはようやく1950年代になってからのことと記録されてますから、実に100年続いたんですね。
医療は近代的な発達を遂げていたにもかかわらず、中国とインドで1200万人が犠牲となったそうです。
現時点では沈静化しているとされていますが、1995年にアメリカ西部でいくつもの孤立した症例が報告されています。
そして、天然痘でもパンデミックは起っています。
これは、人類が初めて根絶に成功したと言われている感染症で、15世紀の大航海時代、ヨーロッパ人入植者がアメリカ大陸に持ち込み、先住民に壊滅的なダメージを与えたことで知られています。
先住民たちは天然痘への免疫をまったく持っていなかったため、場所によって致死率は9割にも達したといいますから、まさに死の疫病です。
このためにアステカやインカ帝国は疲弊し、スペインの征服を許す大きな要因となったと言われています。
これを持ち込んだヨーロッパ人にとっても危険な病気であり、18世紀だけでも6000万人が死亡したと推定されているそうです。
6000万人ってエグイなー。
日本の人口、半分になってしまうくらいですもんね。
続いては、ユスティアヌスの疫病といわれるもので、ヨーロッパにおいて、記録に残る最初のペストのパンデミックとされています。
541年頃、東ローマ帝国で発生し、正確な数は不明ですが、推定によれば世界で1億人が死亡し、ピーク時には1日に1万人が命を落としたとも言われています。
地中海東部ではじつに4人に1人がこのペストで亡くなった計算となるそうです。
致死率の高さもさることながら、政治的な影響も甚大で、当時、東ローマ帝国は西ローマ帝国領の再征服を計画していましたが、疫病による混乱のためにそれどころではなくなってしまったそうです。
まさに疫病によってヨーロッパの歴史が変わってしまったといえる出来事でした。
そして、スペイン風邪も一大パンデミックを生みました。
第一次世界大戦の荒廃に追い討ちをかけるように、1918〜19年にかけて大流行したスペイン風邪で、歴史上最悪のパンデミックの1つと考えられています。
世界人口の3分の1が感染したと推定されており、それによる死者は1億人にのぼるそうです。
流行には3度の波があり、1度目はアメリカにおいておこりました。
しかし騒動を恐れた政府はスペインかぜの危険性を隠蔽することに躍起になり、しかも戦時中の情報統制もあって、実際に最初の発生地がどこだったのかははっきりしないとのことです。
スペインかぜと呼ばれるのは、唯一、戦時中に中立国だったスペインでのみパンデミックのニュースが報じられていたからそう呼ばれているだけでスペイン発ではないそうです。
そしておそらく歴史上もっとも有名なパンデミックは、14世紀にヨーロッパ全土で猛威を振るった腺ペストの大流行でしょう。
全身の倦怠感や40度の高熱に冒されながらやがて死にいたる病気で、14世紀だけでも7500万から2億人が犠牲になったとされています。
最近の研究によれば、ヨーロッパ全人口の45〜50パーセントがこれで死亡したといいますから凄まじいですねぇ。
14世紀の大流行以降も、数百年間は人類にとっての脅威であり、定期的に流行しては大勢の命を奪っていきました。
なお、1665年にロンドンで流行したときは、多くの学生が疎開させられたのですが、その中には学位を取得したばかりのアイザック・ニュートンもいたんだそうです。
当時、ニュートンは小間使いのような仕事で生計を立てていたそうですが、疎開したことでそうした雑事から解放され、思索にふける余裕ができ、「ニュートンの三大業績」と呼ばれる発見もこの時期のものなんだそうです。
彼の大発見は、皮肉にもペストによるものとも言えるのだそうです。
てなパンデミックの歴史でした。
これらを見る限り、いまの新型コロナはまだ軽いものと言えるかもしれません。
が、しかし、まだまだこれから猛威をふるう可能性もありますし、実際死者もずっと増えてるんですからねぇ…。
今日紹介したパンデミックは、少なくとも数十年から百年近く、人類を脅かしてきました。
そして、完全に根絶したのは天然痘くらいのもので、ペストは今でも脅威です。
こういった歴史に名を残さぬよう、何としてもコロナを根絶させたいものですねぇ…。
今は自衛しかありませんが、それも徹底すれば確実に効果はありますからね。
みんなもう少し頑張りましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月30日の月曜日でございます。
3月も明日で終わりってことで、いよいよ春本番に突入ですな。
もうすぐ新学期も始まりますし、学校は再開されるってことは入学式はとり行われるんでしょうかね。
入学式に限らず、新学期が始まったら始業式とかもありますし、まぁ大人数が狭い体育館に揃うのは、まだ避けた方がいいかなぁ…。
一応、学校再開って事にはなってますが、こういったパンデミックな状態って、政府もそうですが我々も体験したことがないんですよね。
ですから全てが手探り状態なわけですよね。
専門家会議とか言っても、あくまで予測ですし、今回のウイルスに関してはまだまだ未知の部分がありますからねぇ。
ずっと学校を休ませとくわけにもいかないですし、苦渋の決断だったことでしょう。
正直、正解なのかどうなのかも分かりませんしねぇ…。
例えば、安全のみを優先し、もう少し学校を休ませたとして特に問題が起こらなければ、休ませる必要はなかったんじゃないのか、学業に遅れが出るじゃないかとどうせ批判されますからね。
で、今回のように学校を再開させて、もし学校内で感染者が出たりしたら、再開するのは早計だったんじゃないかと批判されます。
もうある意味、安倍さんが気の毒ですわ(笑)
そんな体験のない事ですが、世界の歴史を見れば、何度かこういった「パンデミック」が起こってるんですね。
ってことで、今日はそんな歴史上のパンデミックをいくつかご紹介したいと思います。
まずは、第三次ペスト・パンデミックと呼ばれるもので、腺ペストの三度目の大流行で、1850年代に中国から始まりました。
やがて六大陸すべてに広まり、収束へ向かったのはようやく1950年代になってからのことと記録されてますから、実に100年続いたんですね。
医療は近代的な発達を遂げていたにもかかわらず、中国とインドで1200万人が犠牲となったそうです。
現時点では沈静化しているとされていますが、1995年にアメリカ西部でいくつもの孤立した症例が報告されています。
そして、天然痘でもパンデミックは起っています。
これは、人類が初めて根絶に成功したと言われている感染症で、15世紀の大航海時代、ヨーロッパ人入植者がアメリカ大陸に持ち込み、先住民に壊滅的なダメージを与えたことで知られています。
先住民たちは天然痘への免疫をまったく持っていなかったため、場所によって致死率は9割にも達したといいますから、まさに死の疫病です。
このためにアステカやインカ帝国は疲弊し、スペインの征服を許す大きな要因となったと言われています。
これを持ち込んだヨーロッパ人にとっても危険な病気であり、18世紀だけでも6000万人が死亡したと推定されているそうです。
6000万人ってエグイなー。
日本の人口、半分になってしまうくらいですもんね。
続いては、ユスティアヌスの疫病といわれるもので、ヨーロッパにおいて、記録に残る最初のペストのパンデミックとされています。
541年頃、東ローマ帝国で発生し、正確な数は不明ですが、推定によれば世界で1億人が死亡し、ピーク時には1日に1万人が命を落としたとも言われています。
地中海東部ではじつに4人に1人がこのペストで亡くなった計算となるそうです。
致死率の高さもさることながら、政治的な影響も甚大で、当時、東ローマ帝国は西ローマ帝国領の再征服を計画していましたが、疫病による混乱のためにそれどころではなくなってしまったそうです。
まさに疫病によってヨーロッパの歴史が変わってしまったといえる出来事でした。
そして、スペイン風邪も一大パンデミックを生みました。
第一次世界大戦の荒廃に追い討ちをかけるように、1918〜19年にかけて大流行したスペイン風邪で、歴史上最悪のパンデミックの1つと考えられています。
世界人口の3分の1が感染したと推定されており、それによる死者は1億人にのぼるそうです。
流行には3度の波があり、1度目はアメリカにおいておこりました。
しかし騒動を恐れた政府はスペインかぜの危険性を隠蔽することに躍起になり、しかも戦時中の情報統制もあって、実際に最初の発生地がどこだったのかははっきりしないとのことです。
スペインかぜと呼ばれるのは、唯一、戦時中に中立国だったスペインでのみパンデミックのニュースが報じられていたからそう呼ばれているだけでスペイン発ではないそうです。
そしておそらく歴史上もっとも有名なパンデミックは、14世紀にヨーロッパ全土で猛威を振るった腺ペストの大流行でしょう。
全身の倦怠感や40度の高熱に冒されながらやがて死にいたる病気で、14世紀だけでも7500万から2億人が犠牲になったとされています。
最近の研究によれば、ヨーロッパ全人口の45〜50パーセントがこれで死亡したといいますから凄まじいですねぇ。
14世紀の大流行以降も、数百年間は人類にとっての脅威であり、定期的に流行しては大勢の命を奪っていきました。
なお、1665年にロンドンで流行したときは、多くの学生が疎開させられたのですが、その中には学位を取得したばかりのアイザック・ニュートンもいたんだそうです。
当時、ニュートンは小間使いのような仕事で生計を立てていたそうですが、疎開したことでそうした雑事から解放され、思索にふける余裕ができ、「ニュートンの三大業績」と呼ばれる発見もこの時期のものなんだそうです。
彼の大発見は、皮肉にもペストによるものとも言えるのだそうです。
てなパンデミックの歴史でした。
これらを見る限り、いまの新型コロナはまだ軽いものと言えるかもしれません。
が、しかし、まだまだこれから猛威をふるう可能性もありますし、実際死者もずっと増えてるんですからねぇ…。
今日紹介したパンデミックは、少なくとも数十年から百年近く、人類を脅かしてきました。
そして、完全に根絶したのは天然痘くらいのもので、ペストは今でも脅威です。
こういった歴史に名を残さぬよう、何としてもコロナを根絶させたいものですねぇ…。
今は自衛しかありませんが、それも徹底すれば確実に効果はありますからね。
みんなもう少し頑張りましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院