(161)サンデーイルネス(仮)ウェルニッケ脳症について
2020年03月29日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
3月29日のサンデーイルネスでございます。
3月も残り3日となりました。
毎月、月末付近は色々バタつきますが、今月も同じくバタついております。
ここのところ、世の中自体がバタついてますし、何とも落ち着かない感じですが皆さんはいかがでしょうか。
先週だかに、コロナの専門家会議とかがあって、政府は学校の封鎖を解除しました。
ですから、もうすぐ春休みが明けたら、子供たちは学校へ行くわけですね。
これにはもちろん賛否両論ありまして、実際問題共働きの親なんかはこれ以上、子供が家にいると生活が成り立たないということもあります。
そういう家庭に関してはこの措置はありがたいかもしれませんが、じゃあ学校は安全なのかと言うとそういうわけでもありません。
わたくし院長にも子供時代があったわけで、特に男の子は手洗いなんかやれと言われても絶対やりません(笑)
小学生にウイルスの脅威なんぞ分かろうはずもないですし、子供同士ってメチャクチャ濃厚接触しますしね。
そして教室は結構乾燥してますし、全員キッチリマスクすることが果たして可能かどうか…
そんなデンジャラスな空間に、我が子を置くことをよしとしない親御さんも当然いるでしょうし、ほんと賛否両論とはこのことだね。
ですが、いつまでも休ませてたんでは学業にも差し支えがありますし、苦渋の決断ってとこでしょうね。
再開されるならされるで、出来る限りの対応が必要だと思うんですが、それもどこまで出来ますかね。
例えばマスクなんかでも、学校で用意してくれるんでしょうか。
各家庭で用意しろと言われても、ほんとどこにも売ってないですし、入手困難となれば一人や二人、用意できない家もあると思います。
そうなると、その子がバイキン扱いされたりしませんかね?
こういった部分もキッチリ整えてから、再開させないとね。
どうせなにも考えてないでしょうけど、注意はし過ぎるって事はないはずですしね。
ってな感じで、今日も本題に入っていきましょう。
今日のイルネス辞典は「ウェルニッケ脳症」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かってことですが、これは、「ビタミン欠乏症」の時に軽く出てきましたが、ビタミンB1(チアミン)の欠乏による脳症です。
ビタミンB1の欠乏のみでも発症しますが、アルコール多飲者に多く起こるため、アルコールも複合的に影響し発症するとも推測されています。
飢餓(きが)による栄養障害は現在では非常に少なくなりましたが、アルコールの多飲やインスタント食品の偏食による栄養の偏りなどが発症要因になります。
最近、胃の全摘手術を行ったのち数年後に、欠乏状態が起こりやすいと報告されています。
また妊娠悪阻(おそ)(つわり)で食事ができなくなって長期に点滴治療を受けたところ、点滴中にビタミンB1が入っていなかったために発症した例などの、医療過誤によるものも報告されています。
症状としては、脳内の非常に特異的な場所(乳頭体(にゅうとうたい)、中脳水道周囲、視床(ししょう)など)が病変の好発部位となります。
したがって症状も特徴的であり、急性期には眼球運動障害、運動失調、意識障害が3主要症状です。
眼球運動障害は外直筋麻痺(がいちょくきんまひ)(外方に眼を動かせない)による内斜視(ないしゃし)の形をとることが多く、瞳孔(どうこう)の異常などを起こす内眼筋(ないがんきん)麻痺はまれです。
回復してくると水平眼振(がいしん)(眼球が自動的に動揺する)が起こり、自覚的に複視やめまい感が生じます。
失調症状としては、つかまり立ちで不安定な歩行といった症状が急性に始まります。
意識障害および精神症状としては、無欲、注意力散漫、傾眠(けいみん)(すぐに眠ってしまう)といった軽い意識障害から昏睡(こんすい)まで起こりますが、いずれも本症に特異的というわけではありません。
せん妄(もう)・錯乱(さくらん)状態だけが前面に出ていることもあります。
慢性期になると、見当識(けんとうしき)障害、健忘、記銘力(きめいりょく)障害など、いわゆる物忘れの症状が主体となります。
診断できるか否かは、この病気を思いつくかどうかで決まるといっても過言ではないそうです。
典型的な3主要症状が現れた時には、治療を行っても後遺症を残すことが多いため、できるかぎり早期に診断し早期に治療を開始することが極めて重要なんですが、かなり発見は難しいと言えるようです。
症状と神経所見から本症を疑い、ビタミン不足になりうる栄養不良状態が存在したかどうかを聴取し、MRIで病変部位を確認できれば、診断できます。
ビタミンB1の欠乏は、ウェルニッケ脳症のみならず末梢神経障害も起こすため、四肢(とくに下肢優位)の対称性の手袋靴下型の知覚障害(ちょうど手袋や靴下をはいたように、ジンジン感が生じる)や腱反射の減弱なども伴うことが普通です。
治療は早急にビタミンB1を投与することで、早ければ早いほど効果が期待できます。
長期間のアルコール多飲者が、通常の酔っ払った状態とは異なる意識状態の異変を感じたら、本症を疑うことが重要で、早急に救急患者として受診することが大切だそうです。
わたくし院長、この多飲者ってヤツですので、この病気には気をつけてるつもりです。
ビタミンに関しても、「野菜を多く摂る」なんてことはあまり効果がないので、サプリメントで確実に摂取しています。
これ、サプリメントだとどうだこうだ言う人もいますが、ハッキリ言って野菜だけで、ビタミンを補うのはかなり大変ですからねぇ…。
その点、サプリメントなら飲み忘れない限り、欠乏することはないんですから安心です。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月29日のサンデーイルネスでございます。
3月も残り3日となりました。
毎月、月末付近は色々バタつきますが、今月も同じくバタついております。
ここのところ、世の中自体がバタついてますし、何とも落ち着かない感じですが皆さんはいかがでしょうか。
先週だかに、コロナの専門家会議とかがあって、政府は学校の封鎖を解除しました。
ですから、もうすぐ春休みが明けたら、子供たちは学校へ行くわけですね。
これにはもちろん賛否両論ありまして、実際問題共働きの親なんかはこれ以上、子供が家にいると生活が成り立たないということもあります。
そういう家庭に関してはこの措置はありがたいかもしれませんが、じゃあ学校は安全なのかと言うとそういうわけでもありません。
わたくし院長にも子供時代があったわけで、特に男の子は手洗いなんかやれと言われても絶対やりません(笑)
小学生にウイルスの脅威なんぞ分かろうはずもないですし、子供同士ってメチャクチャ濃厚接触しますしね。
そして教室は結構乾燥してますし、全員キッチリマスクすることが果たして可能かどうか…
そんなデンジャラスな空間に、我が子を置くことをよしとしない親御さんも当然いるでしょうし、ほんと賛否両論とはこのことだね。
ですが、いつまでも休ませてたんでは学業にも差し支えがありますし、苦渋の決断ってとこでしょうね。
再開されるならされるで、出来る限りの対応が必要だと思うんですが、それもどこまで出来ますかね。
例えばマスクなんかでも、学校で用意してくれるんでしょうか。
各家庭で用意しろと言われても、ほんとどこにも売ってないですし、入手困難となれば一人や二人、用意できない家もあると思います。
そうなると、その子がバイキン扱いされたりしませんかね?
こういった部分もキッチリ整えてから、再開させないとね。
どうせなにも考えてないでしょうけど、注意はし過ぎるって事はないはずですしね。
ってな感じで、今日も本題に入っていきましょう。
今日のイルネス辞典は「ウェルニッケ脳症」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かってことですが、これは、「ビタミン欠乏症」の時に軽く出てきましたが、ビタミンB1(チアミン)の欠乏による脳症です。
ビタミンB1の欠乏のみでも発症しますが、アルコール多飲者に多く起こるため、アルコールも複合的に影響し発症するとも推測されています。
飢餓(きが)による栄養障害は現在では非常に少なくなりましたが、アルコールの多飲やインスタント食品の偏食による栄養の偏りなどが発症要因になります。
最近、胃の全摘手術を行ったのち数年後に、欠乏状態が起こりやすいと報告されています。
また妊娠悪阻(おそ)(つわり)で食事ができなくなって長期に点滴治療を受けたところ、点滴中にビタミンB1が入っていなかったために発症した例などの、医療過誤によるものも報告されています。
症状としては、脳内の非常に特異的な場所(乳頭体(にゅうとうたい)、中脳水道周囲、視床(ししょう)など)が病変の好発部位となります。
したがって症状も特徴的であり、急性期には眼球運動障害、運動失調、意識障害が3主要症状です。
眼球運動障害は外直筋麻痺(がいちょくきんまひ)(外方に眼を動かせない)による内斜視(ないしゃし)の形をとることが多く、瞳孔(どうこう)の異常などを起こす内眼筋(ないがんきん)麻痺はまれです。
回復してくると水平眼振(がいしん)(眼球が自動的に動揺する)が起こり、自覚的に複視やめまい感が生じます。
失調症状としては、つかまり立ちで不安定な歩行といった症状が急性に始まります。
意識障害および精神症状としては、無欲、注意力散漫、傾眠(けいみん)(すぐに眠ってしまう)といった軽い意識障害から昏睡(こんすい)まで起こりますが、いずれも本症に特異的というわけではありません。
せん妄(もう)・錯乱(さくらん)状態だけが前面に出ていることもあります。
慢性期になると、見当識(けんとうしき)障害、健忘、記銘力(きめいりょく)障害など、いわゆる物忘れの症状が主体となります。
診断できるか否かは、この病気を思いつくかどうかで決まるといっても過言ではないそうです。
典型的な3主要症状が現れた時には、治療を行っても後遺症を残すことが多いため、できるかぎり早期に診断し早期に治療を開始することが極めて重要なんですが、かなり発見は難しいと言えるようです。
症状と神経所見から本症を疑い、ビタミン不足になりうる栄養不良状態が存在したかどうかを聴取し、MRIで病変部位を確認できれば、診断できます。
ビタミンB1の欠乏は、ウェルニッケ脳症のみならず末梢神経障害も起こすため、四肢(とくに下肢優位)の対称性の手袋靴下型の知覚障害(ちょうど手袋や靴下をはいたように、ジンジン感が生じる)や腱反射の減弱なども伴うことが普通です。
治療は早急にビタミンB1を投与することで、早ければ早いほど効果が期待できます。
長期間のアルコール多飲者が、通常の酔っ払った状態とは異なる意識状態の異変を感じたら、本症を疑うことが重要で、早急に救急患者として受診することが大切だそうです。
わたくし院長、この多飲者ってヤツですので、この病気には気をつけてるつもりです。
ビタミンに関しても、「野菜を多く摂る」なんてことはあまり効果がないので、サプリメントで確実に摂取しています。
これ、サプリメントだとどうだこうだ言う人もいますが、ハッキリ言って野菜だけで、ビタミンを補うのはかなり大変ですからねぇ…。
その点、サプリメントなら飲み忘れない限り、欠乏することはないんですから安心です。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院