「疫学」について
2020年03月04日 [日々のこと]
お疲れ様です。院長です。
3月4日の水曜日でございます。
3月に入って、少々春っぽく感じる瞬間も出てきましたかね。
気候的な事より、わたくし的には夜明けの時間が、日に日に早まってるのを感じますね。
日没は気付かないことも多いですが、夜明けの時間は通勤時間が毎日同じですから、やはり日々感じます。
もうすぐ春ですね〜って感じなんですが、今世間では新型コロナウィルスによる脅威で、少々パニック気味ですよね。
日々、感染者が増えてますし、ちょっとシャレにならん感じになってきています。
いわゆるウィルスによる感染症の流行動態を研究する科学の一分野に疫学ってのがあります。
この疫学とは「特定の集団における健康に関連する状況あるいは事象の、分布あるいは規定因子に関する研究や、健康問題を制御するために応用すること」と定義されています。
感染症でまず気になるのが、その病気は一体どのくらい感染力が強いのか? ということですよね。
その力を把握する指標の1つに、「基本再生産数(R0)」ってものがあります。
これは1人の感染者から平均して何人の新しい感染者が生まれるかを表している数値で、「R0」が1未満ならば、感染者からまた別の人にうつる可能性は極めて低いわけです。
そのため、その感染症はやがて消えてしまうわけですね。
ですが、1よりも大きければ、1人の感染者から平均1人以上の別の感染者が生まれるということを意味します。
すると、新しく感染した人はまた別の人にもうつし、それ以上感染する人がいなくなるまで病気は拡大し続けると考えられます。
たとえば一般的な季節性インフルエンザのR0は2〜3ほどと言われています。
ところが、麻疹(はしか)のR0は一般に12〜18という恐ろしい数字が出ています。
これは、麻疹にかかった人が1人いれば、そこから12〜18人に感染する可能性があるということですから、ワクチンがなかった時代は、あっという間に学校などで大流行したわけです。
また人口の中に病気に対する免疫を持つ人がたくさんいれば、それが広まる可能性は低くなります。
これを「集団免疫」といい、ワクチンなどによって「集団免疫」が一定レベルに達すれば、病気はいずれ収束します。
そして、その集団免疫レベルは「R0」が低いほどたやすく達成できるわけですね。
では、新型コロナウィルスの「基本再生産数(R0)」はどれ位なんでしょう?
もちろん、まだ確定的な数字は発表されていませんが、およそ「2.2」(1.4〜3.9)と推測されるそうです。
参考文献
「RO」が少なくとも2以上あるという事は、ネズミ算式に増えることも考えられるわけですよね。
おまけに、「集団免疫」を得ることは今のところ出来ません。
そうなると、次に気になるのは、新型コロナウイルスの致命率なんですが、これもまだ正確に推定するのは難しいと言われています。
当然ながら今のところ十分なデータが得られていないからですね。
ですが、2020年2月8日の予備的な試算によれば、1.4パーセントという数字が出てたそうです。
これはつまり1000人の感染者がいれば14人が亡くなる計算ですが、この数値は中国国外のデータから算出されたもので、中国国内のデータは含まれていません。
今後、この数値は変化すると考えられますが、今のところはSARSやMERSよりは低いように考えられますが、中国の一地域で集中的に流行していることから、医療インフラに大きな負担を強いており、それがさら感染拡大のリスクにつながる懸念はあるそうです。
天候や休暇シーズンなど、現実世界には複雑なもろもろのパラメータが存在しており、同じウイルスの2つのアウトブレイクが、異なる結果になることも考えられます。
「R0」が大抵は範囲で示されるのもそういうわけなんですね。
それでも疫学は感染症の神秘性を払い、それに対応するための指針を与えてくれるもので、世界が緊密に結びつきあったこの時代において、国から国へと感染症がいかにして広まるのかを教えてくれます。
また新型コロナウイルスをほかのウイルスと比較することができるようになり、現状や今後の進展について予測することが可能になってきます。
新型コロナウイルスにはまだ分かっていないこともたくさんありますが、疫学からもたらされた知識がそれに打ち勝つ手助けしてくれるはずですから…。
ま、どんな感染症でもいつかは収束しますから、大げさに怖がらない事も大事です。
かと言って油断も過信もダメですけどね。
現在、感染経路がよく分かってない感染者がゾクゾク出てますから、そうなるといつ誰に感染してもおかしくないって事です。
しかも、潜伏期間中は陽性反応も出ないようですから、もう自己防衛しかありません。
油断と言うのは、少しだからと言ってマスクなしで外出したり、手洗いを怠ったりすることで、過信ってのは「この地域は大丈夫」とか、もっというなら「オレは大丈夫」ってヤツですよね。
ま、気持ちも分からなくはないですが、そんなアナタは大丈夫でも、そんなアナタから免疫力の弱い子供や高齢者に感染することもあるんですからね。
みながそれぞれ出来る限りの事をすれば、そこまで恐れることはないですからね。
とりあえず今は自己防衛に徹しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月4日の水曜日でございます。
3月に入って、少々春っぽく感じる瞬間も出てきましたかね。
気候的な事より、わたくし的には夜明けの時間が、日に日に早まってるのを感じますね。
日没は気付かないことも多いですが、夜明けの時間は通勤時間が毎日同じですから、やはり日々感じます。
もうすぐ春ですね〜って感じなんですが、今世間では新型コロナウィルスによる脅威で、少々パニック気味ですよね。
日々、感染者が増えてますし、ちょっとシャレにならん感じになってきています。
いわゆるウィルスによる感染症の流行動態を研究する科学の一分野に疫学ってのがあります。
この疫学とは「特定の集団における健康に関連する状況あるいは事象の、分布あるいは規定因子に関する研究や、健康問題を制御するために応用すること」と定義されています。
感染症でまず気になるのが、その病気は一体どのくらい感染力が強いのか? ということですよね。
その力を把握する指標の1つに、「基本再生産数(R0)」ってものがあります。
これは1人の感染者から平均して何人の新しい感染者が生まれるかを表している数値で、「R0」が1未満ならば、感染者からまた別の人にうつる可能性は極めて低いわけです。
そのため、その感染症はやがて消えてしまうわけですね。
ですが、1よりも大きければ、1人の感染者から平均1人以上の別の感染者が生まれるということを意味します。
すると、新しく感染した人はまた別の人にもうつし、それ以上感染する人がいなくなるまで病気は拡大し続けると考えられます。
たとえば一般的な季節性インフルエンザのR0は2〜3ほどと言われています。
ところが、麻疹(はしか)のR0は一般に12〜18という恐ろしい数字が出ています。
これは、麻疹にかかった人が1人いれば、そこから12〜18人に感染する可能性があるということですから、ワクチンがなかった時代は、あっという間に学校などで大流行したわけです。
また人口の中に病気に対する免疫を持つ人がたくさんいれば、それが広まる可能性は低くなります。
これを「集団免疫」といい、ワクチンなどによって「集団免疫」が一定レベルに達すれば、病気はいずれ収束します。
そして、その集団免疫レベルは「R0」が低いほどたやすく達成できるわけですね。
では、新型コロナウィルスの「基本再生産数(R0)」はどれ位なんでしょう?
もちろん、まだ確定的な数字は発表されていませんが、およそ「2.2」(1.4〜3.9)と推測されるそうです。
参考文献
「RO」が少なくとも2以上あるという事は、ネズミ算式に増えることも考えられるわけですよね。
おまけに、「集団免疫」を得ることは今のところ出来ません。
そうなると、次に気になるのは、新型コロナウイルスの致命率なんですが、これもまだ正確に推定するのは難しいと言われています。
当然ながら今のところ十分なデータが得られていないからですね。
ですが、2020年2月8日の予備的な試算によれば、1.4パーセントという数字が出てたそうです。
これはつまり1000人の感染者がいれば14人が亡くなる計算ですが、この数値は中国国外のデータから算出されたもので、中国国内のデータは含まれていません。
今後、この数値は変化すると考えられますが、今のところはSARSやMERSよりは低いように考えられますが、中国の一地域で集中的に流行していることから、医療インフラに大きな負担を強いており、それがさら感染拡大のリスクにつながる懸念はあるそうです。
天候や休暇シーズンなど、現実世界には複雑なもろもろのパラメータが存在しており、同じウイルスの2つのアウトブレイクが、異なる結果になることも考えられます。
「R0」が大抵は範囲で示されるのもそういうわけなんですね。
それでも疫学は感染症の神秘性を払い、それに対応するための指針を与えてくれるもので、世界が緊密に結びつきあったこの時代において、国から国へと感染症がいかにして広まるのかを教えてくれます。
また新型コロナウイルスをほかのウイルスと比較することができるようになり、現状や今後の進展について予測することが可能になってきます。
新型コロナウイルスにはまだ分かっていないこともたくさんありますが、疫学からもたらされた知識がそれに打ち勝つ手助けしてくれるはずですから…。
ま、どんな感染症でもいつかは収束しますから、大げさに怖がらない事も大事です。
かと言って油断も過信もダメですけどね。
現在、感染経路がよく分かってない感染者がゾクゾク出てますから、そうなるといつ誰に感染してもおかしくないって事です。
しかも、潜伏期間中は陽性反応も出ないようですから、もう自己防衛しかありません。
油断と言うのは、少しだからと言ってマスクなしで外出したり、手洗いを怠ったりすることで、過信ってのは「この地域は大丈夫」とか、もっというなら「オレは大丈夫」ってヤツですよね。
ま、気持ちも分からなくはないですが、そんなアナタは大丈夫でも、そんなアナタから免疫力の弱い子供や高齢者に感染することもあるんですからね。
みながそれぞれ出来る限りの事をすれば、そこまで恐れることはないですからね。
とりあえず今は自己防衛に徹しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院