謎のイアラウィルス。
2020年02月24日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
2月24日の月曜日でございます。
もう2月も残り1週間を切りましたし、そろそろ春かぁ?
今年の冬はかなり暖冬でしたが、時々ムッチャ寒くなったり余計に身体が慣れません。
新型コロナも収束の気配がないですし、どうも世の中いやな空気ですよね〜。
これ、新型コロナ、拡大してますよね?
で、ちょっと懸念されるのが、今日は2月24日、オリンピックの開幕が7月24日なんですよね。
つまり、あと5か月しかないんですよ。
いや、このままじゃ開催することすら不可能なんじゃ…
完全収束宣言でも出せない限り、他国の選手を招くなんて出来なくないですか?
しかも中国は完全閉鎖状態ですし、今このタイミングでオリンピックはねぇ…。
世界が一丸となる祭典だけに、中止とかもあり得ないですが、ここから感染が拡大し続けたら考えられない事ではないだけに、早めの終息を願いますねぇ。
ってことで、コロナウィルスのお話から始まりましたが、今日はそんなウィルスつながりで、これまた未知のウィルスのお話でもひとつー。
科学が初めて遭遇したと言ってもいいゲノムを持つ、謎のウイルスが発見されました。
その未知の遺伝子は、これまでウイルス学の分野で記録がないものだということですからこれまたややこしい。
発見地は、ブラジル南東の都市ベロ・オリゾンテにある人造湖パンプーリャ湖というところで、湖やその周辺の地区は、個性的な建築物が立ち並ぶことで知られ、「パンプーリャの近代建築群」としてユネスコの世界遺産にも登録されているそうです。
アメーバに感染するそのウイルスは、ブラジル神話に登場する水の女王イアラにちなみ、「イアラウイルス(ヤラウイルスとも 学名 Yaravirus brasiliensis)」と命名されました。
イアラウイルスは超自然の存在でもなんでもないんですが、神話の水の精に匹敵するくらい謎めいた存在なんだそうです。
と言うのも、専門家にすら、その起源も系統も分からない、全く未知のものらしいんですな。
2年ほど前、今回の研究グループのメンバーでもある研究者が極限水性環境を調査し、ここから「トゥパンウイルス(Tupanvirus)」という新種のウイルスの発見につながったことがありました。
このウイルスは、巨大なカプシド(ウイルス粒子を包むタンパク質の外殻)を持つために、「巨大ウイルス」に分類されているます。
巨大ウイルスってのは、今世紀に入って発見された比較的最近になって知られたグループで、ウイルスの進化やその分類について激しい議論を引き起こしている存在です。
巨大ウイルスは大きいだけではなく、複雑なゲノムを持つという特徴があり、このためにタンパク質を合成する能力を持っていて、DNAの修復・複製・転写・翻訳に似たことをやってのけるんだそうです。
こうしたことは、以前は生物ではない不活発なウイルスにはできないと思われていたことなんですよね。
てより、ウィルスの定義から外れてしまいます。
我々も、教科書で細菌とウィルスの違いなんかを勉強した時に、細菌は自己繁殖し、ウィルスはそれが出来ないので、生物ではないってな事を教わった記憶があります。
新たに発見されたイアラウイルスは80ナノメートルの小さな粒子で構成されており、巨大ウイルスではないようなんですが、とんでもなくユニークなゲノムを持っているそうです。
ブラジル、ミナス・ジェライス連邦大学をはじめとする研究グループが公開した研究によると、既知のアメーバのウイルスのほとんどには共通する特徴があり、それに基づけば一般的な進化グループに分類できるということなんです。
それとは対照的に「イアラウイルスは大型/巨大粒子と複雑なゲノムによって表現されてませんが、それでいてこれまで記載されたことのない遺伝子を大量に保有している」と研究では述べられています。
その遺伝子の9割以上がデータベースに記載のないいわゆる「孤児遺伝子」で、さらに一般的なコドンとは一致しない転移RNAも6種類持ってるそうです。
既存のデータベースに登録されているウイルスの遺伝子に、かすかにでも似ているものはたったの6つしかなく、8500以上の公開されているメタゲノムを検索しても、イアラウイルスがどの系統に近いのかすら見当も付かないってな完全なる未知なわけです。
標準的な手順に則って行われた最初の遺伝子解析では、イアラウイルスの中にはっきりそうと分かるカプシドや他の古典的ウイルス遺伝子の配列は発見できなかったそうで、ウイルス検出に用いられる現在のメタゲノム手順では、そもそもウイルス性因子であると認識すらされなかったそうです。
そうなるともう、現時点ではイアラウイルスの正体は推測するしかないわけで、他とは関連性のないアメーバウイルスの未知のグループである可能性や、小さく進化した巨大ウイルスの遠縁である可能性が示唆されているわけです。
まぁ、このウィルスがいいヤツなのか、人類にとって脅威となるのか何も分かりませんが、この現代でもまだ未知なるものがあるんですよねぇ…。
いま、世の中が新型コロナウィルスで持ち切りですから、こういった未知のウィルスが出てくるとちょっとビビっちゃいますけど、まだまだ解明には時間が必要でしょう。
このネタも続報が入ればお知らせしたいと思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月24日の月曜日でございます。
もう2月も残り1週間を切りましたし、そろそろ春かぁ?
今年の冬はかなり暖冬でしたが、時々ムッチャ寒くなったり余計に身体が慣れません。
新型コロナも収束の気配がないですし、どうも世の中いやな空気ですよね〜。
これ、新型コロナ、拡大してますよね?
で、ちょっと懸念されるのが、今日は2月24日、オリンピックの開幕が7月24日なんですよね。
つまり、あと5か月しかないんですよ。
いや、このままじゃ開催することすら不可能なんじゃ…
完全収束宣言でも出せない限り、他国の選手を招くなんて出来なくないですか?
しかも中国は完全閉鎖状態ですし、今このタイミングでオリンピックはねぇ…。
世界が一丸となる祭典だけに、中止とかもあり得ないですが、ここから感染が拡大し続けたら考えられない事ではないだけに、早めの終息を願いますねぇ。
ってことで、コロナウィルスのお話から始まりましたが、今日はそんなウィルスつながりで、これまた未知のウィルスのお話でもひとつー。
科学が初めて遭遇したと言ってもいいゲノムを持つ、謎のウイルスが発見されました。
その未知の遺伝子は、これまでウイルス学の分野で記録がないものだということですからこれまたややこしい。
発見地は、ブラジル南東の都市ベロ・オリゾンテにある人造湖パンプーリャ湖というところで、湖やその周辺の地区は、個性的な建築物が立ち並ぶことで知られ、「パンプーリャの近代建築群」としてユネスコの世界遺産にも登録されているそうです。
アメーバに感染するそのウイルスは、ブラジル神話に登場する水の女王イアラにちなみ、「イアラウイルス(ヤラウイルスとも 学名 Yaravirus brasiliensis)」と命名されました。
イアラウイルスは超自然の存在でもなんでもないんですが、神話の水の精に匹敵するくらい謎めいた存在なんだそうです。
と言うのも、専門家にすら、その起源も系統も分からない、全く未知のものらしいんですな。
2年ほど前、今回の研究グループのメンバーでもある研究者が極限水性環境を調査し、ここから「トゥパンウイルス(Tupanvirus)」という新種のウイルスの発見につながったことがありました。
このウイルスは、巨大なカプシド(ウイルス粒子を包むタンパク質の外殻)を持つために、「巨大ウイルス」に分類されているます。
巨大ウイルスってのは、今世紀に入って発見された比較的最近になって知られたグループで、ウイルスの進化やその分類について激しい議論を引き起こしている存在です。
巨大ウイルスは大きいだけではなく、複雑なゲノムを持つという特徴があり、このためにタンパク質を合成する能力を持っていて、DNAの修復・複製・転写・翻訳に似たことをやってのけるんだそうです。
こうしたことは、以前は生物ではない不活発なウイルスにはできないと思われていたことなんですよね。
てより、ウィルスの定義から外れてしまいます。
我々も、教科書で細菌とウィルスの違いなんかを勉強した時に、細菌は自己繁殖し、ウィルスはそれが出来ないので、生物ではないってな事を教わった記憶があります。
新たに発見されたイアラウイルスは80ナノメートルの小さな粒子で構成されており、巨大ウイルスではないようなんですが、とんでもなくユニークなゲノムを持っているそうです。
ブラジル、ミナス・ジェライス連邦大学をはじめとする研究グループが公開した研究によると、既知のアメーバのウイルスのほとんどには共通する特徴があり、それに基づけば一般的な進化グループに分類できるということなんです。
それとは対照的に「イアラウイルスは大型/巨大粒子と複雑なゲノムによって表現されてませんが、それでいてこれまで記載されたことのない遺伝子を大量に保有している」と研究では述べられています。
その遺伝子の9割以上がデータベースに記載のないいわゆる「孤児遺伝子」で、さらに一般的なコドンとは一致しない転移RNAも6種類持ってるそうです。
既存のデータベースに登録されているウイルスの遺伝子に、かすかにでも似ているものはたったの6つしかなく、8500以上の公開されているメタゲノムを検索しても、イアラウイルスがどの系統に近いのかすら見当も付かないってな完全なる未知なわけです。
標準的な手順に則って行われた最初の遺伝子解析では、イアラウイルスの中にはっきりそうと分かるカプシドや他の古典的ウイルス遺伝子の配列は発見できなかったそうで、ウイルス検出に用いられる現在のメタゲノム手順では、そもそもウイルス性因子であると認識すらされなかったそうです。
そうなるともう、現時点ではイアラウイルスの正体は推測するしかないわけで、他とは関連性のないアメーバウイルスの未知のグループである可能性や、小さく進化した巨大ウイルスの遠縁である可能性が示唆されているわけです。
まぁ、このウィルスがいいヤツなのか、人類にとって脅威となるのか何も分かりませんが、この現代でもまだ未知なるものがあるんですよねぇ…。
いま、世の中が新型コロナウィルスで持ち切りですから、こういった未知のウィルスが出てくるとちょっとビビっちゃいますけど、まだまだ解明には時間が必要でしょう。
このネタも続報が入ればお知らせしたいと思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院