(146)サンデーイルネス(仮)ビタミン欠乏症(B1,B2)について
2019年12月15日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
12月15日のサンデーイルネスでございます。
12月も折り返し付近まできましたねぇ…。
なんか15日って数字をみると、これはこれで焦るよねぇ。
ですが、もう来週はクリスマスの週ですし、だんだん浮かれ気分も高まるよね(笑)
ってことで、年末間近のイルネス辞典ですが、今日も前回からの続きで、「ビタミン欠乏症」について解説していきたいと思います。
先週がビタミンAと、ビタミンCの欠乏について解説しましたので、今日は「ビタミンB1と、ビタミンB2」の欠乏についていきましょう。
まず、先週と同じになりますが、ビタミンについての復習をいきますよ。
まぁ、ビタミン欠乏症と言えば、ビタミンが足りなくなってどうにかなってしまう症状なんですが、まずビタミンって何種類あるかご存知ですかってことからですね。
以下の通り、全部で13種類あります。
★脂溶性ビタミン
ビタミンA
ビタミンD
ビタミンE
ビタミンK
★水溶性ビタミン
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ビタミンB12
ナイアシン
葉酸
パントテン酸
ビオチン
ビタミンC
ビタミン群て言ってんのに、ビタミンと名のつかないヤツもありますが、これらを総称してビタミンと言います。
で、まず脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンとに、大きく分けられていますが、この違いはそのまま、水に溶けるか、脂に溶けるかの違いです。
ビタミンB群、ビタミンC、葉酸等の水溶性ビタミンは、大量に摂取して血中濃度が高くなると、必要量以上の分は尿となって体外に排泄されます。
一方、ビタミンA、D、E、K等の脂溶性ビタミンは水に溶けにくく尿中に排泄されないので必要以上に摂取すると体内に蓄積され、過剰症を起こす場合があります。
で、欠乏症ってのは、足りなくなって身体に異常をきたす症状の事ですね。
では、今日はまず、「ビタミンB1欠乏症」について解説していきたいと思います。
まず、水溶性ビタミンであるビタミンB1の欠乏症には、大きく分けて脚気(かっけ)とウェルニッケ・コルサコフ症候群との2種類があります。
前者では末梢神経が、後者では中枢神経が侵されるために起こります。
ビタミンB1の1日所要量は、摂取エネルギー1000kcalあたり0.4rとされています。
脚気は、以前はビタミンB1の欠如した精白米を常食することによって、軍隊や学生で多くみられましたが、最近はインスタント食品の普及により、極度の偏食をする人にもまれにみられます。
重症のビタミンB1欠乏症であるウェルニッケ・コルサコフ症候群は、アルコール依存症の人に多発することが知られています。
アルコール依存…
恐ろしい言葉です(笑)
症状の現れ方としましては、「脚気」の自覚症状として、全身の倦怠感(けんたいかん)、動悸(どうき)、手足の浮腫(ふしゅ)(むくみ)やしびれ感、感覚異常、筋力低下、腱反射消失や脚気心(かっけしん)と呼ばれる心不全が起こります。
ウェルニッケ脳症は中枢神経の疾患で、眼球運動の麻痺(まひ)や歩行運動の失調を伴い、慢性化するとコルサコフ症という記銘力(ものを記憶する力)の低下、見当識(けんとうしき)(時間と場所などを正しく認識する機能)の喪失、健忘症や作話(さくわ)を主症状とした精神疾患に移行するといわれています。
両者は現在では同一疾患と考えられ、ウェルニッケ・コルサコフ症候群と呼ばれています。
近年では、比較的少なくなってきた欠乏症ですが、欠乏までいくと症状的には重いです。
そして、摂取するだけで改善されますので気をつけましょう。
では、続いて「ビタミンB2欠乏症」について解説していきたいと思います。
ビタミンB2は、エネルギー産生に重要なミトコンドリアの電子伝達系の補酵素(酵素の作用発現を助ける物質)としての機能をもった水溶性ビタミンです。
欠乏症は、慢性アルコール依存症や長期の感染症などで現れます。
また、大量の抗生剤、精神安定薬や副腎皮質ステロイド薬などが投与された時にも現れることがあります。
またでたアルコール依存症…
恐ろしい言葉です(笑)
で、症状の現れ方ですが、口角炎(こうかくえん)、口唇炎(こうしんえん)、口内炎(こうないえん)や舌炎(ぜつえん)が発症します。
眼の症状(流涙(りゅうるい)、羞明(しゅうめい)(まぶしがる)、結膜炎(けつまくえん)、硝子体混濁(しょうしたいこんだく)、角膜(かくまく)血管新生)や脂漏性(しろうせい)皮膚炎も認められ、重症になると性格変化や知能障害が現れることがあります。
尿中のビタミンB2排泄量を測定し、1日40μm以下であれば欠乏症です。
血中のビタミンB2濃度の測定も行われます。
治療の方法としましては、ビタミンB2の1日所要量は成人男性で1.2r、成人女性で1.0rとされています。
ビタミンB2を1日10r経口投与すると症状は完全に改善します。
他のビタミン欠乏を伴うことも多く、その場合は総合ビタミン剤が必要になります。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
12月15日のサンデーイルネスでございます。
12月も折り返し付近まできましたねぇ…。
なんか15日って数字をみると、これはこれで焦るよねぇ。
ですが、もう来週はクリスマスの週ですし、だんだん浮かれ気分も高まるよね(笑)
ってことで、年末間近のイルネス辞典ですが、今日も前回からの続きで、「ビタミン欠乏症」について解説していきたいと思います。
先週がビタミンAと、ビタミンCの欠乏について解説しましたので、今日は「ビタミンB1と、ビタミンB2」の欠乏についていきましょう。
まず、先週と同じになりますが、ビタミンについての復習をいきますよ。
まぁ、ビタミン欠乏症と言えば、ビタミンが足りなくなってどうにかなってしまう症状なんですが、まずビタミンって何種類あるかご存知ですかってことからですね。
以下の通り、全部で13種類あります。
★脂溶性ビタミン
ビタミンA
ビタミンD
ビタミンE
ビタミンK
★水溶性ビタミン
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ビタミンB12
ナイアシン
葉酸
パントテン酸
ビオチン
ビタミンC
ビタミン群て言ってんのに、ビタミンと名のつかないヤツもありますが、これらを総称してビタミンと言います。
で、まず脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンとに、大きく分けられていますが、この違いはそのまま、水に溶けるか、脂に溶けるかの違いです。
ビタミンB群、ビタミンC、葉酸等の水溶性ビタミンは、大量に摂取して血中濃度が高くなると、必要量以上の分は尿となって体外に排泄されます。
一方、ビタミンA、D、E、K等の脂溶性ビタミンは水に溶けにくく尿中に排泄されないので必要以上に摂取すると体内に蓄積され、過剰症を起こす場合があります。
で、欠乏症ってのは、足りなくなって身体に異常をきたす症状の事ですね。
では、今日はまず、「ビタミンB1欠乏症」について解説していきたいと思います。
まず、水溶性ビタミンであるビタミンB1の欠乏症には、大きく分けて脚気(かっけ)とウェルニッケ・コルサコフ症候群との2種類があります。
前者では末梢神経が、後者では中枢神経が侵されるために起こります。
ビタミンB1の1日所要量は、摂取エネルギー1000kcalあたり0.4rとされています。
脚気は、以前はビタミンB1の欠如した精白米を常食することによって、軍隊や学生で多くみられましたが、最近はインスタント食品の普及により、極度の偏食をする人にもまれにみられます。
重症のビタミンB1欠乏症であるウェルニッケ・コルサコフ症候群は、アルコール依存症の人に多発することが知られています。
アルコール依存…
恐ろしい言葉です(笑)
症状の現れ方としましては、「脚気」の自覚症状として、全身の倦怠感(けんたいかん)、動悸(どうき)、手足の浮腫(ふしゅ)(むくみ)やしびれ感、感覚異常、筋力低下、腱反射消失や脚気心(かっけしん)と呼ばれる心不全が起こります。
ウェルニッケ脳症は中枢神経の疾患で、眼球運動の麻痺(まひ)や歩行運動の失調を伴い、慢性化するとコルサコフ症という記銘力(ものを記憶する力)の低下、見当識(けんとうしき)(時間と場所などを正しく認識する機能)の喪失、健忘症や作話(さくわ)を主症状とした精神疾患に移行するといわれています。
両者は現在では同一疾患と考えられ、ウェルニッケ・コルサコフ症候群と呼ばれています。
近年では、比較的少なくなってきた欠乏症ですが、欠乏までいくと症状的には重いです。
そして、摂取するだけで改善されますので気をつけましょう。
では、続いて「ビタミンB2欠乏症」について解説していきたいと思います。
ビタミンB2は、エネルギー産生に重要なミトコンドリアの電子伝達系の補酵素(酵素の作用発現を助ける物質)としての機能をもった水溶性ビタミンです。
欠乏症は、慢性アルコール依存症や長期の感染症などで現れます。
また、大量の抗生剤、精神安定薬や副腎皮質ステロイド薬などが投与された時にも現れることがあります。
またでたアルコール依存症…
恐ろしい言葉です(笑)
で、症状の現れ方ですが、口角炎(こうかくえん)、口唇炎(こうしんえん)、口内炎(こうないえん)や舌炎(ぜつえん)が発症します。
眼の症状(流涙(りゅうるい)、羞明(しゅうめい)(まぶしがる)、結膜炎(けつまくえん)、硝子体混濁(しょうしたいこんだく)、角膜(かくまく)血管新生)や脂漏性(しろうせい)皮膚炎も認められ、重症になると性格変化や知能障害が現れることがあります。
尿中のビタミンB2排泄量を測定し、1日40μm以下であれば欠乏症です。
血中のビタミンB2濃度の測定も行われます。
治療の方法としましては、ビタミンB2の1日所要量は成人男性で1.2r、成人女性で1.0rとされています。
ビタミンB2を1日10r経口投与すると症状は完全に改善します。
他のビタミン欠乏を伴うことも多く、その場合は総合ビタミン剤が必要になります。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院