脳にNOと言われないために。
2019年12月03日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
12月3日の火曜日でございます。
そう言えば、令和になって天皇誕生日が2月23日になり、12月には祝日がなくなったんですよね。
去年までは12月23日っていう、イブのイブが祝日でなかなかないいお休みだったんですけどねぇ。
今年、もしも12月23日が祝日のままだったら、22日日曜日、23日月曜日の連休で、翌日がクリスマスイブっていう、なかなか経済効果の高そうな感じだったんですが、残念ですなぁ。
でもまぁ、祝日がないってことはそれだけ仕事が出来るって事で、年末の色々物入りな時期ですし、それはそれで良かったかもってことで、何とか12月を乗り切りましょう。
ってことで、今日も元気にネタ突入ですが、今日は医療系ブログらしく、最新医療ネタでもひとつ…。
交通事故や脳梗塞など、脳にほんの少しのダメージを負っただけで、人体の機能は大きく損なわれることがあるのは皆さんご存知だと思います。
その一方で、手術で脳の半分を失ってしまっているというのに、どう言うわけか普通に生きている人たちがいるんですよね。
実に理解しがたい現象ですが、条件がそろえば、脳には欠けた部分を補う力が備わっているようなんですよ。
アメリカの新しい研究では、この驚異的で、しかも不思議な現象がなぜ可能になるのかをいろんな角度から検証しています。
その秘密は、脳が欠損した部分を補おうとネットワーク結合を強化し、マルチタスク機能を実現させていることにあるんではないかという事です。
まず、こういった脳の一部を切除されてる人達ってのが、どんな人かと言いますと、命に関わるほど重度で、難治性のてんかんを発症した子供の患者等に最終手段として症状の原因となっている脳の半分を取り除く「大脳半球切除」という手術が行われる場合があるそうなんです。
今回研究に参加した20〜30代の6名は、いずれも子供の頃のてんかんを治療するため、この手術を受けた人たちで、手術した時期は生後3ヶ月〜11歳の時だそうなんです。
にもかかわらず、6名全員が、普通の脳の人と同じように認知能力が機能しており、不自由のない生活を送っているといいますから、人体の不思議ですなぁ。
この研究では、安静にしている参加者の脳のMRI画像を撮り、それをきちんと丸ごと残っている通常のものと比較しました。
まず明らかになったのは、参加者の半分だけの脳が示すパターンは、完全な脳のそれと非常に似ていることでした。
しかし、もちろん重要な違いもあるわけで、半分だけの脳のネットワーク結合は、普通よりも多かったということなんです。
こうしたネットワークは、注意、感覚、辺縁系(感情と記憶)、活動といったものを制御しており、多くは脳の両半球に及んでいます。
これまでの研究からは、ネットワーク内の活動が運動制御などの能力と関係する一方、ネットワーク同士の結合は、作業記憶のような実行能力に必要なものであることが予想されていました。
結合の多さは参加者全員の脳で見られ、個別のネットワークで調べた場合も常に一貫して確認されたそうです。
こうしたネットワーク同士の結合パターンは通常の人の脳と同じなんですが、参加者の脳は単純にいっそうたくさんつなげていたわけなんです。
半分しかないから、その分たくさんネットワークを張り巡らせたってことでしょうか?
こうしたネットワーク結合の増加は、認知機能や意識を維持するために、残された脳が失われてしまった脳をいかにして補っているかを反映したものだ、と研究グループは説明しています。
なお今回は安静時の状態が主に取り上げられたが、今後は何か作業を行っている最中の脳の状態を調べ、脳が失われた機能を補う方法を解明していく予定だそうです。
増大したネットワーク結合でマルチタスクを可能にする脳の仕組みをきちんと理解できれば、怪我や病気で生じた脳の損傷の治療にも応用できるかもしれませんしね。
この「脳」に関しては、まだ分かっていない事がほとんどで、今回の研究もまだ予想、予測の範囲を出ていません。
ヒトにだけ与えられたと言っても過言ではない、高度の知能を司る「脳」。
まぁ、謎だらけだからこそ、高度なものなんでしょう。
最近では、豚の脳を切除して取り出し、それを蘇生させるという実験が成功したなんて話もあります。
この豚の脳はその後36時間以上、生きていたそうですから、脳だけを生かすことも可能なんでしょう。
そして、逆に言うと脳がなければ、あとは完全でも生きることは出来ません。
それくらい重要な「脳」ですから、いつか全てを解明しようと、研究者の方々も日々頑張ってるわけなんですね。
いつか全てが解明して、わたくし院長の記憶力の欠如も、何とななる日がくるかもなぁ…。
ま、生きてるうちには無理か(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
12月3日の火曜日でございます。
そう言えば、令和になって天皇誕生日が2月23日になり、12月には祝日がなくなったんですよね。
去年までは12月23日っていう、イブのイブが祝日でなかなかないいお休みだったんですけどねぇ。
今年、もしも12月23日が祝日のままだったら、22日日曜日、23日月曜日の連休で、翌日がクリスマスイブっていう、なかなか経済効果の高そうな感じだったんですが、残念ですなぁ。
でもまぁ、祝日がないってことはそれだけ仕事が出来るって事で、年末の色々物入りな時期ですし、それはそれで良かったかもってことで、何とか12月を乗り切りましょう。
ってことで、今日も元気にネタ突入ですが、今日は医療系ブログらしく、最新医療ネタでもひとつ…。
交通事故や脳梗塞など、脳にほんの少しのダメージを負っただけで、人体の機能は大きく損なわれることがあるのは皆さんご存知だと思います。
その一方で、手術で脳の半分を失ってしまっているというのに、どう言うわけか普通に生きている人たちがいるんですよね。
実に理解しがたい現象ですが、条件がそろえば、脳には欠けた部分を補う力が備わっているようなんですよ。
アメリカの新しい研究では、この驚異的で、しかも不思議な現象がなぜ可能になるのかをいろんな角度から検証しています。
その秘密は、脳が欠損した部分を補おうとネットワーク結合を強化し、マルチタスク機能を実現させていることにあるんではないかという事です。
まず、こういった脳の一部を切除されてる人達ってのが、どんな人かと言いますと、命に関わるほど重度で、難治性のてんかんを発症した子供の患者等に最終手段として症状の原因となっている脳の半分を取り除く「大脳半球切除」という手術が行われる場合があるそうなんです。
今回研究に参加した20〜30代の6名は、いずれも子供の頃のてんかんを治療するため、この手術を受けた人たちで、手術した時期は生後3ヶ月〜11歳の時だそうなんです。
にもかかわらず、6名全員が、普通の脳の人と同じように認知能力が機能しており、不自由のない生活を送っているといいますから、人体の不思議ですなぁ。
この研究では、安静にしている参加者の脳のMRI画像を撮り、それをきちんと丸ごと残っている通常のものと比較しました。
まず明らかになったのは、参加者の半分だけの脳が示すパターンは、完全な脳のそれと非常に似ていることでした。
しかし、もちろん重要な違いもあるわけで、半分だけの脳のネットワーク結合は、普通よりも多かったということなんです。
こうしたネットワークは、注意、感覚、辺縁系(感情と記憶)、活動といったものを制御しており、多くは脳の両半球に及んでいます。
これまでの研究からは、ネットワーク内の活動が運動制御などの能力と関係する一方、ネットワーク同士の結合は、作業記憶のような実行能力に必要なものであることが予想されていました。
結合の多さは参加者全員の脳で見られ、個別のネットワークで調べた場合も常に一貫して確認されたそうです。
こうしたネットワーク同士の結合パターンは通常の人の脳と同じなんですが、参加者の脳は単純にいっそうたくさんつなげていたわけなんです。
半分しかないから、その分たくさんネットワークを張り巡らせたってことでしょうか?
こうしたネットワーク結合の増加は、認知機能や意識を維持するために、残された脳が失われてしまった脳をいかにして補っているかを反映したものだ、と研究グループは説明しています。
なお今回は安静時の状態が主に取り上げられたが、今後は何か作業を行っている最中の脳の状態を調べ、脳が失われた機能を補う方法を解明していく予定だそうです。
増大したネットワーク結合でマルチタスクを可能にする脳の仕組みをきちんと理解できれば、怪我や病気で生じた脳の損傷の治療にも応用できるかもしれませんしね。
この「脳」に関しては、まだ分かっていない事がほとんどで、今回の研究もまだ予想、予測の範囲を出ていません。
ヒトにだけ与えられたと言っても過言ではない、高度の知能を司る「脳」。
まぁ、謎だらけだからこそ、高度なものなんでしょう。
最近では、豚の脳を切除して取り出し、それを蘇生させるという実験が成功したなんて話もあります。
この豚の脳はその後36時間以上、生きていたそうですから、脳だけを生かすことも可能なんでしょう。
そして、逆に言うと脳がなければ、あとは完全でも生きることは出来ません。
それくらい重要な「脳」ですから、いつか全てを解明しようと、研究者の方々も日々頑張ってるわけなんですね。
いつか全てが解明して、わたくし院長の記憶力の欠如も、何とななる日がくるかもなぁ…。
ま、生きてるうちには無理か(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院