(118)サンデーイルネス(仮)ラッサ熱について
2019年06月02日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
6月2日のサンデーイルネスでございます。
ついに6月突入って事で、ボチボチ梅雨だねぇ…。
これからの時期は、暑さと湿度との戦いですが、今年は5月後半からすでに真夏日があったりと、暑くなるのが早かった分、身体は少々慣れてきてるかもです。
結局、暑さもある程度慣れてしまえば身体も順応しますし、それまでの辛抱だがね。
とは言え、雨は嫌ですよねぇ…。
何をするにもウザいですし、ジメジメした空気は気分を盛り下げますよね。
これから約、1ヶ月半程は続く梅雨時ですが、バテてしまわないように頑張りましょう。
ってことで、今週もイルネス辞典に突入ですが、今週は「ラッサ熱」を解説していきたいと思います。
みなさんも、名前くらいは聞いたことあるでしょうし、なんとなくは知ってるかとは思うんですが、今日は詳しく見ていきましょう。
まずどんな病気かってことですが、1969年にナイジェリア北東部のラッサ村の病院(ラッサ総合病院)で、出血熱様疾患の患者が発生し、その病院のスタッフも同様の疾患にかかって、かなりの人数が死亡しました。
その時にはじめて分離されたウイルスがラッサウイルスだといわれています。
で、この村の名前がラッサ村であったことから、ラッサ熱と命名されました。
ラッサ熱の流行地は西アフリカで、そこでは毎年数十万人の人がラッサウイルスに感染し、正確な数は不明ですが多くの人が死亡しています。
また、現在までに20人を越える人が流行地以外の地域でラッサ熱を発症していて、その地域の多くはヨーロッパですが、米国や日本でも輸入感染例としてのラッサ熱患者の発生が確認されているんですな。
ラッサウイルスの宿主(しゅくしゅ)はマストミスと呼ばれる齧歯類(げっしるい)(ネズミやリスの仲間)です。
ウイルスに感染しているマストミスは、ウイルスを持続的に尿などの体液に排出し続け、そのウイルスにヒトが感染するとラッサ熱を発症します。
西アフリカに滞在する場合には、ネズミなどが生活圏に入り込まないように衛生環境を整えることが、ラッサウイルス感染を予防するうえで大切です。
わたくしは、西アフリカに行く予定はもちろんありませんが、やはり旅行者が国内に持ち帰るってのが、一番怖いですよねぇ…。
潜伏期間は5〜21日と言われていますから、旅行から帰ってきて症状が出ることもあるわけで、気付いたときにはもう、感染を広めてるなんてこともあり得るわけですよ。
症状は、発熱、倦怠感(けんたいかん)、筋肉痛、腹痛、嘔吐、下痢、咽頭炎(いんとうえん)症状、胸骨背部痛(きょうこつはいぶつう)、咳、結膜炎(けつまくえん)症状、顔面浮腫、紫斑、意識障害などで、後遺症として難聴(なんちょう)を残すこともあります。
感染者での正確な発症率や死亡率は明らかではありませんが、感染者のおよそ80%が軽症のラッサ熱を、20%が重症のラッサ熱を発症すると推定されています。
臨床症状だけでウイルス性出血熱を診断することは難しく、ウイルス抗原およびウイルスに対する特異的抗体検出によるウイルス学的検査に基づいて診断を下すのが基本です。
治療は、対症療法(呼吸循環動態の維持、輸液・輸血、電解質補正など)が基本ですが、抗ウイルス剤のひとつであるリバビリンが、ラッサウイルスの増殖を抑制することが実験的に確認されています。
発症早期にその薬剤が投与されれば治療効果を期待できるとのことですが、まだハッキリとは分からないようです。
致死率70〜80%とも言われていますが、このウィルスは空気感染しないので、基本的な感染防御策で十分対応出来ますから、まぁそういう地域にどうしても行かなければならない場合注意が必要です。
ま、一般人には縁の遠い感染症ですが、知っておいて損はないので知識として持ってましょう。
では、来週のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
6月2日のサンデーイルネスでございます。
ついに6月突入って事で、ボチボチ梅雨だねぇ…。
これからの時期は、暑さと湿度との戦いですが、今年は5月後半からすでに真夏日があったりと、暑くなるのが早かった分、身体は少々慣れてきてるかもです。
結局、暑さもある程度慣れてしまえば身体も順応しますし、それまでの辛抱だがね。
とは言え、雨は嫌ですよねぇ…。
何をするにもウザいですし、ジメジメした空気は気分を盛り下げますよね。
これから約、1ヶ月半程は続く梅雨時ですが、バテてしまわないように頑張りましょう。
ってことで、今週もイルネス辞典に突入ですが、今週は「ラッサ熱」を解説していきたいと思います。
みなさんも、名前くらいは聞いたことあるでしょうし、なんとなくは知ってるかとは思うんですが、今日は詳しく見ていきましょう。
まずどんな病気かってことですが、1969年にナイジェリア北東部のラッサ村の病院(ラッサ総合病院)で、出血熱様疾患の患者が発生し、その病院のスタッフも同様の疾患にかかって、かなりの人数が死亡しました。
その時にはじめて分離されたウイルスがラッサウイルスだといわれています。
で、この村の名前がラッサ村であったことから、ラッサ熱と命名されました。
ラッサ熱の流行地は西アフリカで、そこでは毎年数十万人の人がラッサウイルスに感染し、正確な数は不明ですが多くの人が死亡しています。
また、現在までに20人を越える人が流行地以外の地域でラッサ熱を発症していて、その地域の多くはヨーロッパですが、米国や日本でも輸入感染例としてのラッサ熱患者の発生が確認されているんですな。
ラッサウイルスの宿主(しゅくしゅ)はマストミスと呼ばれる齧歯類(げっしるい)(ネズミやリスの仲間)です。
ウイルスに感染しているマストミスは、ウイルスを持続的に尿などの体液に排出し続け、そのウイルスにヒトが感染するとラッサ熱を発症します。
西アフリカに滞在する場合には、ネズミなどが生活圏に入り込まないように衛生環境を整えることが、ラッサウイルス感染を予防するうえで大切です。
わたくしは、西アフリカに行く予定はもちろんありませんが、やはり旅行者が国内に持ち帰るってのが、一番怖いですよねぇ…。
潜伏期間は5〜21日と言われていますから、旅行から帰ってきて症状が出ることもあるわけで、気付いたときにはもう、感染を広めてるなんてこともあり得るわけですよ。
症状は、発熱、倦怠感(けんたいかん)、筋肉痛、腹痛、嘔吐、下痢、咽頭炎(いんとうえん)症状、胸骨背部痛(きょうこつはいぶつう)、咳、結膜炎(けつまくえん)症状、顔面浮腫、紫斑、意識障害などで、後遺症として難聴(なんちょう)を残すこともあります。
感染者での正確な発症率や死亡率は明らかではありませんが、感染者のおよそ80%が軽症のラッサ熱を、20%が重症のラッサ熱を発症すると推定されています。
臨床症状だけでウイルス性出血熱を診断することは難しく、ウイルス抗原およびウイルスに対する特異的抗体検出によるウイルス学的検査に基づいて診断を下すのが基本です。
治療は、対症療法(呼吸循環動態の維持、輸液・輸血、電解質補正など)が基本ですが、抗ウイルス剤のひとつであるリバビリンが、ラッサウイルスの増殖を抑制することが実験的に確認されています。
発症早期にその薬剤が投与されれば治療効果を期待できるとのことですが、まだハッキリとは分からないようです。
致死率70〜80%とも言われていますが、このウィルスは空気感染しないので、基本的な感染防御策で十分対応出来ますから、まぁそういう地域にどうしても行かなければならない場合注意が必要です。
ま、一般人には縁の遠い感染症ですが、知っておいて損はないので知識として持ってましょう。
では、来週のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院