(108)サンデーイルネス(仮)脳ヘルニアについて
2019年03月24日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
3月24日のサンデーイルネスでございます。
もう3月も残り1週間となり、すっかり春爛漫でござんす。
とは言え、まだ朝晩は冷え込む日があり、こういう時期が一番体調崩しやすいんですよね〜。
わたくし院長は、平日は朝起きて、身支度なんかをしながら、めざましテレビが流れてるんですが、その天気予報を見るまで、着ていく服は悩みますもんね。
今日は果たして寒いのか暖かいのか…。
ま、服に悩むっつったら、なんか服がズラッと並んでて、そこから選んでるみたいですが、シャツを一枚着るか着ないかとか、ネックウォーマーを着けるか着けないか、後、ニットキャップを被るか被らないか…
その程度のことで、服を選ぶというより、防寒度合いを決めるって言葉の方が正しいかもしれません。
と言うのも、朝はそこそこ寒くても、昼間がもう暑いなんて日もありますしね。
まぁ、気温的に暑いという意味ではなく、着衣的に暑いってのはなかなかミスチョイスをした自分を責めてしまいますので、朝の決断は結構重要です。
その決断を左右する、朝のめざましテレビのお天気お姉さんの一言一言に、耳を傾け思案するわけです。
ま、今日は日曜日ですから、めざましテレビどころか、「ワイドなショー」あたりまでが寝ておりましたが…。
ってな、まだ肌寒い春先ですが、今日も元気にイルネス辞典いってみましょう。
今日は「脳ヘルニア」について解説していきたいと思います。
脳ヘルニアとは、頭部外傷などによって、頭蓋骨よりも内側(頭蓋内)に血腫や脳のむくみ(脳浮腫(のうふしゅ))が生じると、脳は硬い頭蓋骨で囲まれて余計なスペースがないため、頭蓋内の圧が高まり(頭蓋内圧亢進(とうがいないあつこうしん))、軟らかい脳はすきまに向かって押し出されてしまいます。
この本来あるべき場所から、組織等が押し出された状態の事をヘルニアといい、この場合、押し出された脳は深部にある生命維持中枢(脳幹(のうかん)を圧迫し、呼吸や心臓の機能を損ないます。
脳ヘルニアの症状の現れ方ですが、初期症状は意識障害と瞳孔の異常です。
一般的には、脳に障害のある側の瞳孔が開き(瞳孔不同)、光に対する瞳孔収縮の反応が失われます(対光反射消失)。
この時期を過ぎると呼吸が不規則で遅くなり、瞳孔の異常は両側になります。
また、痛み刺激で手足を突っ張る除脳姿勢(じょのうしせい)を示すこともあります。
さらに進行すると呼吸が止まります。
呼吸が停止した最重症例では、治療を行っても救命の可能性は低くなります。
次いで脈が乱れ、血圧が下がって死に至ります。
では、こんな厄介な病気の治療の方法ですが、瞳孔異常の初期症状がみられたら、治療は一刻を争います。
原因に対する治療が優先され、血腫があれば開頭しての、血腫除去術が行われます。
脳ヘルニアが進行し、脳幹の機能が失われた場合は(たとえば呼吸停止)、手術の危険が高く、開頭手術を行えないこともあります。
血腫がないか少量の場合は手術の効果が低いため、薬物療法が選択されることが多く、頭蓋内圧亢進に対する脳圧降下薬の点滴注射が行われます。
頭蓋内圧亢進に対する特殊な治療法にはバルビツレート療法や低体温療法がありますが、副作用も大きいため適応は慎重に判断されます。
頭蓋骨を外す外減圧術(がいげんあつじゅつ)が行われることもあります。
予後は原因によりますが、一般的には症状の進行程度と、症状出現からの時間経過に比例して悪くなります。
つまり、早期に治療しなければドンドン生存率が下がるわけです。
初期症状(意識障害と瞳孔異常)が現れたら、躊躇なく医師に相談して下さい。
もしくは、救急車を呼ぶのもいいと思います。
救急車となると、大げさと思われるかもしれませんが、キチンと病気を知っていれば周りの者が救急隊員に説明できますし、救急隊員に「意識障害と瞳孔が開いているようだ」と説明できれば、そのごの処置も早いですし助かる確率が飛躍的に上がるわけです。
それには知識を持つことですから、今日の疾患もキッチリ勉強しましょうね。
では、来週のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月24日のサンデーイルネスでございます。
もう3月も残り1週間となり、すっかり春爛漫でござんす。
とは言え、まだ朝晩は冷え込む日があり、こういう時期が一番体調崩しやすいんですよね〜。
わたくし院長は、平日は朝起きて、身支度なんかをしながら、めざましテレビが流れてるんですが、その天気予報を見るまで、着ていく服は悩みますもんね。
今日は果たして寒いのか暖かいのか…。
ま、服に悩むっつったら、なんか服がズラッと並んでて、そこから選んでるみたいですが、シャツを一枚着るか着ないかとか、ネックウォーマーを着けるか着けないか、後、ニットキャップを被るか被らないか…
その程度のことで、服を選ぶというより、防寒度合いを決めるって言葉の方が正しいかもしれません。
と言うのも、朝はそこそこ寒くても、昼間がもう暑いなんて日もありますしね。
まぁ、気温的に暑いという意味ではなく、着衣的に暑いってのはなかなかミスチョイスをした自分を責めてしまいますので、朝の決断は結構重要です。
その決断を左右する、朝のめざましテレビのお天気お姉さんの一言一言に、耳を傾け思案するわけです。
ま、今日は日曜日ですから、めざましテレビどころか、「ワイドなショー」あたりまでが寝ておりましたが…。
ってな、まだ肌寒い春先ですが、今日も元気にイルネス辞典いってみましょう。
今日は「脳ヘルニア」について解説していきたいと思います。
脳ヘルニアとは、頭部外傷などによって、頭蓋骨よりも内側(頭蓋内)に血腫や脳のむくみ(脳浮腫(のうふしゅ))が生じると、脳は硬い頭蓋骨で囲まれて余計なスペースがないため、頭蓋内の圧が高まり(頭蓋内圧亢進(とうがいないあつこうしん))、軟らかい脳はすきまに向かって押し出されてしまいます。
この本来あるべき場所から、組織等が押し出された状態の事をヘルニアといい、この場合、押し出された脳は深部にある生命維持中枢(脳幹(のうかん)を圧迫し、呼吸や心臓の機能を損ないます。
脳ヘルニアの症状の現れ方ですが、初期症状は意識障害と瞳孔の異常です。
一般的には、脳に障害のある側の瞳孔が開き(瞳孔不同)、光に対する瞳孔収縮の反応が失われます(対光反射消失)。
この時期を過ぎると呼吸が不規則で遅くなり、瞳孔の異常は両側になります。
また、痛み刺激で手足を突っ張る除脳姿勢(じょのうしせい)を示すこともあります。
さらに進行すると呼吸が止まります。
呼吸が停止した最重症例では、治療を行っても救命の可能性は低くなります。
次いで脈が乱れ、血圧が下がって死に至ります。
では、こんな厄介な病気の治療の方法ですが、瞳孔異常の初期症状がみられたら、治療は一刻を争います。
原因に対する治療が優先され、血腫があれば開頭しての、血腫除去術が行われます。
脳ヘルニアが進行し、脳幹の機能が失われた場合は(たとえば呼吸停止)、手術の危険が高く、開頭手術を行えないこともあります。
血腫がないか少量の場合は手術の効果が低いため、薬物療法が選択されることが多く、頭蓋内圧亢進に対する脳圧降下薬の点滴注射が行われます。
頭蓋内圧亢進に対する特殊な治療法にはバルビツレート療法や低体温療法がありますが、副作用も大きいため適応は慎重に判断されます。
頭蓋骨を外す外減圧術(がいげんあつじゅつ)が行われることもあります。
予後は原因によりますが、一般的には症状の進行程度と、症状出現からの時間経過に比例して悪くなります。
つまり、早期に治療しなければドンドン生存率が下がるわけです。
初期症状(意識障害と瞳孔異常)が現れたら、躊躇なく医師に相談して下さい。
もしくは、救急車を呼ぶのもいいと思います。
救急車となると、大げさと思われるかもしれませんが、キチンと病気を知っていれば周りの者が救急隊員に説明できますし、救急隊員に「意識障害と瞳孔が開いているようだ」と説明できれば、そのごの処置も早いですし助かる確率が飛躍的に上がるわけです。
それには知識を持つことですから、今日の疾患もキッチリ勉強しましょうね。
では、来週のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院