オレの身体には真っ赤な血が流れてるんだじぇ。
2019年03月22日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
3月22日の金曜日でございます。
3月も後半、後1週間ちょいでございます。
この時期は書くことと言えば、桜がどうしたこうしたばっかなんですが、ボチボチボチボチですな。
関西方面は、やはり4月に入ってからがピークな様ですが、南の方はボチボチボチボチです。
日本中にどれ位の数の桜の木があるのか知りませんが、きっと空から見たらピンクがダァーっと広がってるんでしょうねぇ…。
桜によっては、ピンクってより白に近いヤツもありますけど、まぁキレイなもんですよね。
特別、桜が好きって事もないですが、この時期の「色」は独特のものがありますよね。
ってことで、桜待ちの季節ですが、今日はそんな「色」にまつわるお話でもひとついってみたいと思います。
桜は基本、ピンク色しかありませんが、花の中には色々改良されて、色んな色の花を咲かせるものもありますよね。
バラも、赤、白、黄色、で、絶対不可能と言われてた、青いバラまでありますしね。
でもまぁ、「バラ」って言われたら、まずは「赤」って連想はしますよね。
で、「バラの赤」と並び称される赤と言えば、やはり「血の赤」ではないですかね。
実際の血液は、バラほど真っ赤じゃないですし、静脈血と動脈血では色も違ったりしますけど、「血」も赤の象徴ではあると思います。
「オレの身体には、真っ赤な血が流れてるんだぜ」的な…
今日は、この血液の色についてのお話でございます。
話は飛んで、ドイツ、ケルン大学病院に糖尿病を患った39歳の男性が来院してきました。
この患者は、嘔吐をするほどの気分の悪さや頭痛を訴えており、意識も朦朧としていたそうなんです。
検査の結果診断されたのは、血液の中にトリアシルグリセロールが大量にたまってしまう、「高トリグリセリド血症」という病気でした。
トリグリセリドとは中性脂肪の一種のことで、要するに血液に中性脂肪がたっぷり入っていたってことなんですな。
通常、この病気に対しては、体内から血漿を抜き取り、そこに含まれる余分なトリアシルグリセロールを除去したうえで、綺麗になった血漿を体内に戻すという治療が施されます。
ですが、この患者には1つだけ問題がありました。
それは、中性脂肪の量がハンパではなかったってことなんですよね。
どれくらいかと言いますと、この男性に血漿交換法を試してみたところ、血液が脂肪でドロドロになりすぎていて、機械が詰まってしまったそうなんです(笑)
一般に、血液に含まれるトリアシルグリセロールが、デシリットルあたり150ミリグラム辺りまでが正常値とされてます。
これが200〜499ミリグラムならば高いとみなされ、500ミリグラムにもなれば非常に高いと判断される基準があります。
ところが、この患者のこってりドロドロした血液には、「非常に高い」の基準の36倍にあたる18000ミリグラムの中性脂肪が含まれていたって話なんですよ。
36倍(笑)
男性が訴えていた気分の悪さ、頭痛、意識の低下はいずれも、「過粘稠度症候群」という血液がドロドロになりすぎてしまったときの症状で、重症になるとてんかんを起こしたり、意識不明におちいったりするんだそうです。
この男性がこれほどまでの急性症状を発症したのは、糖尿病でありながら、あまり薬を飲まなかったことにくわえて、肥満、不摂生な食事、インスリン耐性、遺伝性の素因といったことが考えられます。
ま、糖尿患者がメッチャ無茶したってことなんですが、ここまでいけたのも、なかなかスゴイ事やと思いますけどねぇ…(笑)
で、ここまで稀な状態のこの患者の血液…
さすがに「赤」ではなかったそうなんです。
一見すると血液とは分からないほど、白っぽい色をしてたそうなんです。
これは、あくまでわたくし院長のイメージですが、血液の「赤」に対して、脂肪の「白」を足していくと…。
「色が変わる」ってレベルまで、白を増やしていくと、最初に何色に変化しますか?
そう。
きっとこの患者の血液は、キレイな「桜色」だったんじゃないでしょうか…。
てなことはなく、リアル「乳白色」だったようなんですが…
きっと「白」を入れ過ぎたんだね(笑)
結局、この患者さんは血を入れ替えるべく、「交換輸血」(一方の血管から放血すると同時に,他方の血管から輸血することにより,体内の血液を輸入血液でそっくり置換すること。)で一命をとりとめ、何とか数値も正常化したってことのようですが、この時期ならではの「桜色」なお話でした(笑)
中性脂肪値と血糖値…
生活習慣病には注意しようね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月22日の金曜日でございます。
3月も後半、後1週間ちょいでございます。
この時期は書くことと言えば、桜がどうしたこうしたばっかなんですが、ボチボチボチボチですな。
関西方面は、やはり4月に入ってからがピークな様ですが、南の方はボチボチボチボチです。
日本中にどれ位の数の桜の木があるのか知りませんが、きっと空から見たらピンクがダァーっと広がってるんでしょうねぇ…。
桜によっては、ピンクってより白に近いヤツもありますけど、まぁキレイなもんですよね。
特別、桜が好きって事もないですが、この時期の「色」は独特のものがありますよね。
ってことで、桜待ちの季節ですが、今日はそんな「色」にまつわるお話でもひとついってみたいと思います。
桜は基本、ピンク色しかありませんが、花の中には色々改良されて、色んな色の花を咲かせるものもありますよね。
バラも、赤、白、黄色、で、絶対不可能と言われてた、青いバラまでありますしね。
でもまぁ、「バラ」って言われたら、まずは「赤」って連想はしますよね。
で、「バラの赤」と並び称される赤と言えば、やはり「血の赤」ではないですかね。
実際の血液は、バラほど真っ赤じゃないですし、静脈血と動脈血では色も違ったりしますけど、「血」も赤の象徴ではあると思います。
「オレの身体には、真っ赤な血が流れてるんだぜ」的な…
今日は、この血液の色についてのお話でございます。
話は飛んで、ドイツ、ケルン大学病院に糖尿病を患った39歳の男性が来院してきました。
この患者は、嘔吐をするほどの気分の悪さや頭痛を訴えており、意識も朦朧としていたそうなんです。
検査の結果診断されたのは、血液の中にトリアシルグリセロールが大量にたまってしまう、「高トリグリセリド血症」という病気でした。
トリグリセリドとは中性脂肪の一種のことで、要するに血液に中性脂肪がたっぷり入っていたってことなんですな。
通常、この病気に対しては、体内から血漿を抜き取り、そこに含まれる余分なトリアシルグリセロールを除去したうえで、綺麗になった血漿を体内に戻すという治療が施されます。
ですが、この患者には1つだけ問題がありました。
それは、中性脂肪の量がハンパではなかったってことなんですよね。
どれくらいかと言いますと、この男性に血漿交換法を試してみたところ、血液が脂肪でドロドロになりすぎていて、機械が詰まってしまったそうなんです(笑)
一般に、血液に含まれるトリアシルグリセロールが、デシリットルあたり150ミリグラム辺りまでが正常値とされてます。
これが200〜499ミリグラムならば高いとみなされ、500ミリグラムにもなれば非常に高いと判断される基準があります。
ところが、この患者のこってりドロドロした血液には、「非常に高い」の基準の36倍にあたる18000ミリグラムの中性脂肪が含まれていたって話なんですよ。
36倍(笑)
男性が訴えていた気分の悪さ、頭痛、意識の低下はいずれも、「過粘稠度症候群」という血液がドロドロになりすぎてしまったときの症状で、重症になるとてんかんを起こしたり、意識不明におちいったりするんだそうです。
この男性がこれほどまでの急性症状を発症したのは、糖尿病でありながら、あまり薬を飲まなかったことにくわえて、肥満、不摂生な食事、インスリン耐性、遺伝性の素因といったことが考えられます。
ま、糖尿患者がメッチャ無茶したってことなんですが、ここまでいけたのも、なかなかスゴイ事やと思いますけどねぇ…(笑)
で、ここまで稀な状態のこの患者の血液…
さすがに「赤」ではなかったそうなんです。
一見すると血液とは分からないほど、白っぽい色をしてたそうなんです。
これは、あくまでわたくし院長のイメージですが、血液の「赤」に対して、脂肪の「白」を足していくと…。
「色が変わる」ってレベルまで、白を増やしていくと、最初に何色に変化しますか?
そう。
きっとこの患者の血液は、キレイな「桜色」だったんじゃないでしょうか…。
てなことはなく、リアル「乳白色」だったようなんですが…
きっと「白」を入れ過ぎたんだね(笑)
結局、この患者さんは血を入れ替えるべく、「交換輸血」(一方の血管から放血すると同時に,他方の血管から輸血することにより,体内の血液を輸入血液でそっくり置換すること。)で一命をとりとめ、何とか数値も正常化したってことのようですが、この時期ならではの「桜色」なお話でした(笑)
中性脂肪値と血糖値…
生活習慣病には注意しようね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院