あの日のアルコー。
2019年02月27日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
2月27日の水曜日でございます。
毎月、27日から支払い週間っつって、色々お支払いを済ませたり、お給料を払ったり、家賃払ったり、払ってばっかりやん。
いつもなら27日からまだ数日あるのに、今月は明日が月末。
あーやだやだ(笑)
まだ肌寒い毎日ですし、春には遠いですが3月になるともうそれなりに春だよねぇ…。
冬じゃないのに寒いとなると、何だか余計に寒さが増す気もするんですが、今日はそんな「寒い」ってのを通り越した男のお話…
アルコー延命財団ってのはご存知ですかね?
このブログでも何度も登場してますし、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。
そう。
今まで結構、何度となく取り上げたと思ってましたが、過去5話ほどありましたな。
で、この財団では、遠い未来の医療技術に夢を託し、冷凍されて眠ってる遺体が300ほどおります。
今日は、その中でも世界で初めて冷凍保存された男のお話をしてみたいと思います。
その世界で初めて冷凍保存されたとされてるのが、アメリカ・カリフォルニア大学の心理学教授だったジェームズ・ハイラム・ベッドフォード博士という方でございます。
彼は死亡後に遺体を冷凍保存された最初の人物であり、1967年から約52年間、アルコー延命財団の一室で冷凍されたままその日を待ち続けているわけです。
1967年…
わたくし院長の生まれる前年ですな。
で、ジェームス・ベッドフォード博士は、亡くなる前に遺体を冷凍保存し、将来、死者を蘇生できるような技術が登場したときに復活させて欲しい旨の意思を表明しました。
この時、博士は腎臓がんを患っており、すでに肺にも転移している状態で、彼は死が近いことを知っており、急いで10万ドルを冷凍保存の費用にあてるよう遺言を残したんだそうです。
そして1967年1月12日、ベッドフォード博士が亡くなると、誰もが慌てたそうなんです。
と言うのも、当時はまだ、遺体を冷凍保存するなど、突拍子もない考えだったからですね。
そりゃ〜、52年前ですからねぇ…
小さな組織あるいは精子や卵子のような細胞なら冷凍保存されることもありましたが、遺体まるごととなると前代未聞だったわけです。
それでも彼の意思を尊重するために、ベッドフォード博士の面倒を見た看護師は、ほうぼうを走り回って氷を集めてきたといいますから、大丈夫かいなって感じです(笑)
で、その遺体は1964年に設立された、延命協会てとこに託されることとなるわけなんです。
協会のチームが到着し、遺体の準備が開始されていくわけです。
まず医療用不凍液が血管に流し込まれ、またその間、脳のダメージを最低限に抑えるために肺に酸素が送られるんだそうです。
脳は死んでいても酸素が必要なんですなぁ…。
その後遺体をドライアイスでマイナス79度に保たれたカプセルに横たえ、さらにマイナス196度の液体窒素に沈めていきます。
それから2年間、ベッドフォード博士の遺体はアリゾナ州フェニックスの施設で保管されていましたが、その後にカリフォルニア州で新しく作られた施設に移送され、さらに8年後、再び別の施設へ移されたそうです。
そして、問題はまだ起ります。
この間に、博士が残した10万ドルは尽きてしまい、高額な保存費用を家族が捻出しなくてはいけない状態になってきたわけです。
ですが、残された遺族もできるだけ故人の遺志を尊重しようと頑張り、1982年に遺体はアルコー延命財団に託されたわけです。
以来博士はそこで安らかな眠りについてる。
はずですが、遺体の保存状態についてははなはだ疑問だという話です。
そりゃ、途中何回も引っ越したりしてますし、最初はただの氷漬けでしたからねぇ(笑)
1991年の検査では、上半身・首・腕が変色し、感染して炎症を起こしたかのように赤くなっていることが判明したそうです。
また鼻は、保存の準備段階で使われたドライアイスのせいで押しつぶされていたんだそうで、まぁ世界初の試みですから、こんなもんかもしれません。
そして肝心の蘇生についてですが、今のところまだその技術には到底およんでいなく、科学者たちの間では、希望を売るような行為ですら非倫理的であるとの見解もあるそうです。
まぁ、この技術革新ってのは、未来永劫続くわけですから、今は無理でもってことですが、保存状態はそんなに保てるものなのかってのもありますよね。
特に、初期の段階で冷凍保存された遺体については、かなり怪しいとの専門家の見解ですが、これはまぁ、なんとも言えない部分ですよね。
52年前に比べ、冷凍保存技術自体もずいぶんと進歩していますが、それでもこれが役立つのかどうかについて、きちんとした証拠は当然ありません。
まず、いつどのタイミングで、どの遺体から解凍するんやろねぇ…。
仮に、解凍できる!って技術が備わり、何度も実験しこりゃいけるでぇ〜ってなったとしましょう。
よっしゃ、溶かすでぇ〜ってなった時、古い順にいきます?
古い=保存状態が悪い
って図式が成り立ちますし、これは最初に選ぶべきではない気がしますよね(笑)
まず、最新の冷凍遺体から、いくべきではないですかね…。
つまり、一番技術が進んでるやつからやってみて、仮にこれに成功したら古い方へ進んでいくべきですよね。
まぁ、そんな日がいつ来るのか、全く分かりませんが、今現在、冷凍保存施設は世界に3つ(アルコー、ミシガン州クライオニクス研究所、モスクワのクリオロス)存在します。
ここに300以上の遺体と脳が保存されており、さらに死んだら入れてくれと、3000人が契約済みなんだそうです。
ちなみに、このアルコー延命財団、冷凍保存を望むなら、まず会員となり年会費を支払う必要があります。
費用としては全身保存で15万ドル、頭部(脳)だけで8万ドルだそうで、年会費は死後(保存後)も支払う必要があり、525ドルだそうです。(院長調べ)
まぁ、年会費525ドル位なら遺族も払っていけるでしょうし、生命保険で支払われる方もいるそうです。
まぁ、ひとそれぞれ考え方はあると思いますが、未来に蘇生出来たとして、その後どうすんだろとか考えると、わたくしはやりたいとは思えませんねぇ…。
ま、費用も高すぎてそれなら、生前に好きな事したいと思っちゃいますね(笑)
いつか、この遺体が解凍される日がくるんでしょうけど、わたくしの生きてるうちになされるでしょうかねぇ…。
この話は、またきっと続編があると思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月27日の水曜日でございます。
毎月、27日から支払い週間っつって、色々お支払いを済ませたり、お給料を払ったり、家賃払ったり、払ってばっかりやん。
いつもなら27日からまだ数日あるのに、今月は明日が月末。
あーやだやだ(笑)
まだ肌寒い毎日ですし、春には遠いですが3月になるともうそれなりに春だよねぇ…。
冬じゃないのに寒いとなると、何だか余計に寒さが増す気もするんですが、今日はそんな「寒い」ってのを通り越した男のお話…
アルコー延命財団ってのはご存知ですかね?
このブログでも何度も登場してますし、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。
そう。
今まで結構、何度となく取り上げたと思ってましたが、過去5話ほどありましたな。
で、この財団では、遠い未来の医療技術に夢を託し、冷凍されて眠ってる遺体が300ほどおります。
今日は、その中でも世界で初めて冷凍保存された男のお話をしてみたいと思います。
その世界で初めて冷凍保存されたとされてるのが、アメリカ・カリフォルニア大学の心理学教授だったジェームズ・ハイラム・ベッドフォード博士という方でございます。
彼は死亡後に遺体を冷凍保存された最初の人物であり、1967年から約52年間、アルコー延命財団の一室で冷凍されたままその日を待ち続けているわけです。
1967年…
わたくし院長の生まれる前年ですな。
で、ジェームス・ベッドフォード博士は、亡くなる前に遺体を冷凍保存し、将来、死者を蘇生できるような技術が登場したときに復活させて欲しい旨の意思を表明しました。
この時、博士は腎臓がんを患っており、すでに肺にも転移している状態で、彼は死が近いことを知っており、急いで10万ドルを冷凍保存の費用にあてるよう遺言を残したんだそうです。
そして1967年1月12日、ベッドフォード博士が亡くなると、誰もが慌てたそうなんです。
と言うのも、当時はまだ、遺体を冷凍保存するなど、突拍子もない考えだったからですね。
そりゃ〜、52年前ですからねぇ…
小さな組織あるいは精子や卵子のような細胞なら冷凍保存されることもありましたが、遺体まるごととなると前代未聞だったわけです。
それでも彼の意思を尊重するために、ベッドフォード博士の面倒を見た看護師は、ほうぼうを走り回って氷を集めてきたといいますから、大丈夫かいなって感じです(笑)
で、その遺体は1964年に設立された、延命協会てとこに託されることとなるわけなんです。
協会のチームが到着し、遺体の準備が開始されていくわけです。
まず医療用不凍液が血管に流し込まれ、またその間、脳のダメージを最低限に抑えるために肺に酸素が送られるんだそうです。
脳は死んでいても酸素が必要なんですなぁ…。
その後遺体をドライアイスでマイナス79度に保たれたカプセルに横たえ、さらにマイナス196度の液体窒素に沈めていきます。
それから2年間、ベッドフォード博士の遺体はアリゾナ州フェニックスの施設で保管されていましたが、その後にカリフォルニア州で新しく作られた施設に移送され、さらに8年後、再び別の施設へ移されたそうです。
そして、問題はまだ起ります。
この間に、博士が残した10万ドルは尽きてしまい、高額な保存費用を家族が捻出しなくてはいけない状態になってきたわけです。
ですが、残された遺族もできるだけ故人の遺志を尊重しようと頑張り、1982年に遺体はアルコー延命財団に託されたわけです。
以来博士はそこで安らかな眠りについてる。
はずですが、遺体の保存状態についてははなはだ疑問だという話です。
そりゃ、途中何回も引っ越したりしてますし、最初はただの氷漬けでしたからねぇ(笑)
1991年の検査では、上半身・首・腕が変色し、感染して炎症を起こしたかのように赤くなっていることが判明したそうです。
また鼻は、保存の準備段階で使われたドライアイスのせいで押しつぶされていたんだそうで、まぁ世界初の試みですから、こんなもんかもしれません。
そして肝心の蘇生についてですが、今のところまだその技術には到底およんでいなく、科学者たちの間では、希望を売るような行為ですら非倫理的であるとの見解もあるそうです。
まぁ、この技術革新ってのは、未来永劫続くわけですから、今は無理でもってことですが、保存状態はそんなに保てるものなのかってのもありますよね。
特に、初期の段階で冷凍保存された遺体については、かなり怪しいとの専門家の見解ですが、これはまぁ、なんとも言えない部分ですよね。
52年前に比べ、冷凍保存技術自体もずいぶんと進歩していますが、それでもこれが役立つのかどうかについて、きちんとした証拠は当然ありません。
まず、いつどのタイミングで、どの遺体から解凍するんやろねぇ…。
仮に、解凍できる!って技術が備わり、何度も実験しこりゃいけるでぇ〜ってなったとしましょう。
よっしゃ、溶かすでぇ〜ってなった時、古い順にいきます?
古い=保存状態が悪い
って図式が成り立ちますし、これは最初に選ぶべきではない気がしますよね(笑)
まず、最新の冷凍遺体から、いくべきではないですかね…。
つまり、一番技術が進んでるやつからやってみて、仮にこれに成功したら古い方へ進んでいくべきですよね。
まぁ、そんな日がいつ来るのか、全く分かりませんが、今現在、冷凍保存施設は世界に3つ(アルコー、ミシガン州クライオニクス研究所、モスクワのクリオロス)存在します。
ここに300以上の遺体と脳が保存されており、さらに死んだら入れてくれと、3000人が契約済みなんだそうです。
ちなみに、このアルコー延命財団、冷凍保存を望むなら、まず会員となり年会費を支払う必要があります。
費用としては全身保存で15万ドル、頭部(脳)だけで8万ドルだそうで、年会費は死後(保存後)も支払う必要があり、525ドルだそうです。(院長調べ)
まぁ、年会費525ドル位なら遺族も払っていけるでしょうし、生命保険で支払われる方もいるそうです。
まぁ、ひとそれぞれ考え方はあると思いますが、未来に蘇生出来たとして、その後どうすんだろとか考えると、わたくしはやりたいとは思えませんねぇ…。
ま、費用も高すぎてそれなら、生前に好きな事したいと思っちゃいますね(笑)
いつか、この遺体が解凍される日がくるんでしょうけど、わたくしの生きてるうちになされるでしょうかねぇ…。
この話は、またきっと続編があると思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院