NO PAIN ,NO GAIN
2019年02月11日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
2月11日の月曜日となります。
はい。2月も前半戦は終了って感じで、日々寒さと戦っておりますが、みなさんいかがおすごし?
さむいねむいってのが、ここ数週間の朝の一言なんですが、まぁ、寒いと眠いよね(笑)
正確には、寒くて眠いのよね。
別に、暖かかったら眠くないってわけじゃないけど、寒いと起きたくない。
この苦痛。
朝起きるとき、もっと寝てられるなら、寿命と引き換えてもいいと思うのはわたくしくらいでしょうか(笑)
後1時間寝てられるなら、1時間早く死んでもいいってな感じですが、まぁ、この苦痛があるが故に、休日が楽しかったりするわけですけどね。
てな感じでが始まりましたが、今日はそんな苦痛に関係するお話でもひとつ…。
カナダ、マギル大学とトロント・ミシサガ大学の研究者によると、男性(オスのマウス)は過去に味わった痛みの経験をはっきりと覚えていて、その結果、かつてそれを経験した場所に戻ってくると、ストレスを感じこれから受けるかもしれない痛みに対して過敏になるんだそうです。
ところが女性(メスのマウス)の場合、過去の痛みの体験からストレスを受けていないってことらしいんです。
これは感覚的なものですが、男性の方が痛みに敏感だとは、よく聞く話ではありますよね。
人間(18〜40歳の男性41名と女性38名)とマウスを対象に、被験者に部屋(あるいは実験用の容器)に入ってもらい、そこで熱による軽い痛みを前腕か後ろ足に与えるという実験を行ったそうです。
このとき、その痛みの強さを、人間の場合は最大100ポイントまでの痛みスケールで評価してもらい、マウスの場合は熱源から離れた速さで評価しました。
そしてその実験の直後、さらに強い痛みを与える実験を続けざまに行ないます。
人間には、血圧計カフをきつく巻きつけて、20分間腕のエクササイズを行なうという、地味にキツイ実験を受けて貰いました。
これはかなり苦痛を伴うもので、痛みの100ポイントスケールで50未満と評価したのは、80名中たったの7名のみでした。
マウスには、胃痛を起こさせるために薄めた酢を30分に渡り注入する実験を行い、こうして作られた苦痛の記憶が果たす役割を調べるために、さらに翌日、被験者の一部には同じ部屋(容器)に、残りには別の部屋(容器)に入ってもらい、再度腕か後ろ足に熱を当てていきます。
すると前回と同じ部屋に入った男性グループは、その熱の痛みを前日よりも強いと評価しました。
またマウスでも同じ容器に入れられたグループについては、人間の男性と同じようなパターンを示したそうです。
こうした反応は、男性(あるいはオス)が、再び血圧計カフ(あるいは酢)の苦痛を味わうことになるのではないかと予測し、痛みに対して過敏になってるためではないかと推測されるわけですね。
しかし、そうであるならば女性でも同じパターンが見られてもおかしくないはずなんですが、女性もマウスのメスも、そうした反応を示さなかったと…。
更に研究チームは、「痛みが過去の痛みの記憶によって増大する」という仮説を確かめるために、記憶を阻害させる薬剤をマウスの脳に注入し、その記憶形成を邪魔してから、先ほどと同じ実験を行ってみました。
するとやはり、前の実験のように、過去の痛みを記憶し、ストレスになっているような様子は確認されなかったそうです。
ですから、この実験だけでいうと、男女で痛みに対する記憶の形式が全く違うという事が分かりました。
この男女差は一旦置いておいて、こういった痛みの記憶という部分については、慢性痛(痛みが何ヵ月、何年という単位続くもの)の原因になっているのではという研究もすすんでいます。
仮に、そういった慢性痛が記憶による痛みだとしたら、今回の実験結果は、治療への第一歩となり得ると思われます。
この慢性痛ってヤツ、実は奥深くてまだまだ解明されてない部分が多いんですよね。
こういった、痛みの記憶からくるものって説もあれば、脳の誤作動説なんかも根強くあります。
実際、何らかの痛みが何年も続くなんてことは、医学的にはあり得にくいんですよね。
だって、どんな大ケガでも何年も痛み続けるってのは考えにくいですから…。
なにか特殊なメカニズムがあると考えられるわけです。
で、それと先ほどの痛みの記憶の男女差ですね。
これが本当で、慢性痛が記憶によるものならば、治療法も男女で全く違うものになると考えられますし、もっと言えば女性に慢性痛は起らないとも解釈出来てしまいます。
わたくしの知る限り、そんなことはありません。
女性でも、何年も痛みに苦しんでる方もいらっしゃいますんでねぇ…。
この研究にケチつけるわけではないですが、痛みって慣れる部分があるじゃないですか。
これは、経験にも基づいた話なんですけど、わたくし院長、過去に何度か大きなケガをして、骨折しております。
もちろん、骨折ですからすべて痛いんですが、今は肋骨が少々折れた位では、そこまで痛いと思わなくなりました。
一説によると、過去に経験した、一番痛かった痛み以下の痛みなら、耐えられると…。
この説、わたくしは分かる気がします。
とまぁ、痛みについてはまだまだ解明されていない部分が多いんですが、少なくとも脳から送られる信号によって痛みは感じています。
痛みのメカニズムが完全に解明されれば、きっとケガの治療は変わるでしょう。
ってか、接骨院なんて必要なくなるかもしれませんけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月11日の月曜日となります。
はい。2月も前半戦は終了って感じで、日々寒さと戦っておりますが、みなさんいかがおすごし?
さむいねむいってのが、ここ数週間の朝の一言なんですが、まぁ、寒いと眠いよね(笑)
正確には、寒くて眠いのよね。
別に、暖かかったら眠くないってわけじゃないけど、寒いと起きたくない。
この苦痛。
朝起きるとき、もっと寝てられるなら、寿命と引き換えてもいいと思うのはわたくしくらいでしょうか(笑)
後1時間寝てられるなら、1時間早く死んでもいいってな感じですが、まぁ、この苦痛があるが故に、休日が楽しかったりするわけですけどね。
てな感じでが始まりましたが、今日はそんな苦痛に関係するお話でもひとつ…。
カナダ、マギル大学とトロント・ミシサガ大学の研究者によると、男性(オスのマウス)は過去に味わった痛みの経験をはっきりと覚えていて、その結果、かつてそれを経験した場所に戻ってくると、ストレスを感じこれから受けるかもしれない痛みに対して過敏になるんだそうです。
ところが女性(メスのマウス)の場合、過去の痛みの体験からストレスを受けていないってことらしいんです。
これは感覚的なものですが、男性の方が痛みに敏感だとは、よく聞く話ではありますよね。
人間(18〜40歳の男性41名と女性38名)とマウスを対象に、被験者に部屋(あるいは実験用の容器)に入ってもらい、そこで熱による軽い痛みを前腕か後ろ足に与えるという実験を行ったそうです。
このとき、その痛みの強さを、人間の場合は最大100ポイントまでの痛みスケールで評価してもらい、マウスの場合は熱源から離れた速さで評価しました。
そしてその実験の直後、さらに強い痛みを与える実験を続けざまに行ないます。
人間には、血圧計カフをきつく巻きつけて、20分間腕のエクササイズを行なうという、地味にキツイ実験を受けて貰いました。
これはかなり苦痛を伴うもので、痛みの100ポイントスケールで50未満と評価したのは、80名中たったの7名のみでした。
マウスには、胃痛を起こさせるために薄めた酢を30分に渡り注入する実験を行い、こうして作られた苦痛の記憶が果たす役割を調べるために、さらに翌日、被験者の一部には同じ部屋(容器)に、残りには別の部屋(容器)に入ってもらい、再度腕か後ろ足に熱を当てていきます。
すると前回と同じ部屋に入った男性グループは、その熱の痛みを前日よりも強いと評価しました。
またマウスでも同じ容器に入れられたグループについては、人間の男性と同じようなパターンを示したそうです。
こうした反応は、男性(あるいはオス)が、再び血圧計カフ(あるいは酢)の苦痛を味わうことになるのではないかと予測し、痛みに対して過敏になってるためではないかと推測されるわけですね。
しかし、そうであるならば女性でも同じパターンが見られてもおかしくないはずなんですが、女性もマウスのメスも、そうした反応を示さなかったと…。
更に研究チームは、「痛みが過去の痛みの記憶によって増大する」という仮説を確かめるために、記憶を阻害させる薬剤をマウスの脳に注入し、その記憶形成を邪魔してから、先ほどと同じ実験を行ってみました。
するとやはり、前の実験のように、過去の痛みを記憶し、ストレスになっているような様子は確認されなかったそうです。
ですから、この実験だけでいうと、男女で痛みに対する記憶の形式が全く違うという事が分かりました。
この男女差は一旦置いておいて、こういった痛みの記憶という部分については、慢性痛(痛みが何ヵ月、何年という単位続くもの)の原因になっているのではという研究もすすんでいます。
仮に、そういった慢性痛が記憶による痛みだとしたら、今回の実験結果は、治療への第一歩となり得ると思われます。
この慢性痛ってヤツ、実は奥深くてまだまだ解明されてない部分が多いんですよね。
こういった、痛みの記憶からくるものって説もあれば、脳の誤作動説なんかも根強くあります。
実際、何らかの痛みが何年も続くなんてことは、医学的にはあり得にくいんですよね。
だって、どんな大ケガでも何年も痛み続けるってのは考えにくいですから…。
なにか特殊なメカニズムがあると考えられるわけです。
で、それと先ほどの痛みの記憶の男女差ですね。
これが本当で、慢性痛が記憶によるものならば、治療法も男女で全く違うものになると考えられますし、もっと言えば女性に慢性痛は起らないとも解釈出来てしまいます。
わたくしの知る限り、そんなことはありません。
女性でも、何年も痛みに苦しんでる方もいらっしゃいますんでねぇ…。
この研究にケチつけるわけではないですが、痛みって慣れる部分があるじゃないですか。
これは、経験にも基づいた話なんですけど、わたくし院長、過去に何度か大きなケガをして、骨折しております。
もちろん、骨折ですからすべて痛いんですが、今は肋骨が少々折れた位では、そこまで痛いと思わなくなりました。
一説によると、過去に経験した、一番痛かった痛み以下の痛みなら、耐えられると…。
この説、わたくしは分かる気がします。
とまぁ、痛みについてはまだまだ解明されていない部分が多いんですが、少なくとも脳から送られる信号によって痛みは感じています。
痛みのメカニズムが完全に解明されれば、きっとケガの治療は変わるでしょう。
ってか、接骨院なんて必要なくなるかもしれませんけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院